瓦版2021.3.2 第556号

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コロナ事態で、季節感覚もカレンダー感覚も薄れ気味ですが、もはや、3月で

すね。今月の「さんか・さろん」では、わがNPO・学会の新年度活動アイデア

を募りたく、皆さんと話し合いたいのものです。よろしくお願いします。

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コラム<火曜日の鐘>  吉田俊実(東京工科大学名誉教授)

 

人新世(ひとしんせい)

 

人新世。聞き慣れない言葉だが、ノーベル化学賞受賞者P.クルッツェン氏が

名づけた新しい時代区分で、地質学的にみて地球は新たな年代に突入しており、

人間の活動の痕跡が地球の表面を覆いつくした年代、という意味だそうだ。

この言葉をタイトルに用いた『人新世の「資本論」』がベストセラーになっ

ているというので読んでみた。著者・斎藤幸平氏はノーベル経済学賞(2018年)

を受賞したW.ノードハウス氏への容赦ない批判から始め、資本主義と決別せよ

と言い切る。マルクスの再解釈ではなく『資本論』を「発掘」した斎藤氏は、

資本主義との折衷型ではない、新しい「気候正義」実践社会モデルを展開する。

未来への鍵は「国境を越える自治体主義」と「3,5パーセントの決断」。地産

地消はもちろんのこと、地元の自治にみんなが参加し、共助の伝統と地元の共

有財産こそが重要らしい。

スローライフ学会がこれまでのシンポジウムで模索してきたコミュニティの

あり方に近い、と思うのは私だけかしら。「3,5パーセント」は社会変革に必要

な人々。SDGsを「大衆のアヘン」と呼ぶ勇気、私にはないけど、「エコバッグ

は欺瞞だ」くらいは言いたい。

 

 

 

学会コラム<緑と絆の木陰>   坪井ゆづる(朝日新聞論説委員)

 

原発施策の「虚構」

 

原発爆発から10年になる。いまも4万人を超える避難者がいる現実の一方で、

原発事故を取り巻く施策は壮大な「虚構」を見る思いがする。

たとえば、放射能に汚染された土を保管する中間貯蔵施設だ。東電福島第一

原発を囲むように広がる敷地に、東京ドーム11個分の約1400万平方メートルを

置くが、法律では2045年3月までに県外へ搬出する。でも、どこへ?

廃炉作業も見通せない。水素爆発した1号機では当初、2017年にも燃料プー

ルの使用済み核燃料392体の取り出しを始める計画だった。だが、最新版の工

程表では27年度と、ほぼ10年遅れになっている。

そのあとに、溶け落ちた核燃料(デブリ)の取り出しという未曽有の難作業

が待ち受ける。最初は取り出し完了目標を「20~25年後」と明記していたが、

すでに消えている。一方で、2、3号機の原子炉格納容器の上蓋が極めて高濃

度の放射能で汚染されている事実が新たに明らかになっている。

にもかかわらず、廃炉完了の目標時期は「30~40年後」で当初からまったく

変更されていない。いったい、この計画は何なのだ。どんな状態になれば「廃

炉完了」なのか、という法的な定義もないまま、もう10年が過ぎた。

なぜ、こんな茫漠とした状態が許され続けるのだろう。

 

 

 

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【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej

宮城県女川町「ホイッスル付きキーフック」。東日本大震災後に生まれた小さ

な復興プロジェクト。非常時持ち出しバッグに付けておくのもいいですね。

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■街角から畦道から

 

奇跡の感動を絵本に  青木辰司(東洋大学名誉教授)

 

昨年7月、熊本県人吉球磨では、コロナ禍に加えて豪雨災害を受けました。感

染防止のため県外・域外からのボランティアに依存できず、自らの力と数少な

い方々の尽力で、半年の歳月を経て、ようやく泥だしや被災家具等の始末が終

わりました。

そんな中、コミュニティ・レストラン「ひまわり亭」オーナーの本田節さんは、

被災者への「命の食」を休まず提供し、コロナ禍と豪雨被災という「複合災害」

を受けた人々に、笑顔と勇気を与え続けてきました。その「ひまわり亭」のシ

ンボル4.5メートルの「キジ馬」(人吉球磨の郷土玩具)のオブジェは、濁流

に流されたものの遠く八代市で発見、帰還し「ひまわり亭」スタッフに新たな

元気を与えました。

その奇跡の帰還と貴重な経験を、多くの人々に、次世代の子供たちへとつなぐ

ために、『川があふれた!まちが沈んだ日―生きる力をくれたキジ馬くん』の

絵本をみんなで力を合わせて作りたいと募金中です。

詳しくは、青木宛メールaoki[@toyo.jpへお問い合わせを。

 

 

 

■まち・むらニュース

 

・兵庫県丹波篠山市 フォレストアドベンチャー丹波ささやまリニューアル

 

多紀連山県立自然公園にあるアクティビティ数53を誇る日本最大級のアドベン

チャーコースがリニューアルされる。自然共生型アウトドアパークはフランス

発。ダイナミックでスリリングな体験は、子どもも大人も楽しめる。

リニューアルオープン:3月13日(土)

問合せ:直通電話 TEL090-9119-3380 https://www.mori-kaori.jp

 

 

 

・島根県飯南町 第三回天空の朝ごはんin飯南!

 

いつもとは違う朝食を天空の山頂でいかがですか。頂上まで約40分の登山はガ

イド付き。到着後の朝ごはんは本格的ドイツパンと地元食材。スープもコーヒ

ーもここでしか飲めないという特製だ。AM8時前には下山完了で解散。

①赤穴瀬戸山城:3月29日(月)AM4:30道の駅赤来高原駐車場集合

②賀田城:4月6日(火)AM4:30加田の湯駐車場集合

参加費:3,000円(朝食代、登山保険代込) 定員:30名

申込み・問合せ:(一社)飯南町観光協会 TEL0854-76-9050

https://www.satoyamania.net/event/2021/02/2in.html

 

 

 

コラム<象さんの散歩>

 

続・ 「聖火リレー」にも暗雲

 

先週のこの欄で、東京五輪組織委員会の新会長・橋本聖子さんの最初の仕事

が丸山達也・島根県知事の「聖火リレー中止」発言への対応だと書いた。その

話は、新聞、TVで報じられ、京都新聞は社説で「五輪聖火リレー 安全優先と

はいうが 」と。会員制交流サイト(SNS)への書き込みも多かった。

島根県は、コロナ対策で頑張っている。感染者は少なく、47都道府県で唯一、

死者ゼロが続く。何よりも安倍前首相が発して問題化した「全国一斉休校」で

県立高校などの休校を見送った県であり、自治意識が強い特色をもつ。

だからだろう。コロナ対策で「過疎地の業者は同じく頑張っても援助の給付

金はない」と説く。東京都が“積極的疫学調査”に応じないと指摘、「政府も

東京都も過疎地を意識したコロナ対策を考えてほしい」と主張する。

この丸山発言で、島根県の聖火リレーは宙に浮く。リレーは、170人が走り、

7200万円の予算だとか。勇気ある発言のゴールはどうなるのだろうか。

丸山発言と前後して、各地の聖火リレー走者からの辞退の申し出があいつぐ

事態でもある。橋本会長は、東京五輪の多くの決断に先駆けて、聖火リレーを

どうするのか。3月3日に新会長となって初めての東京五輪「五者会談」が開

かれるが、リレーの号砲はいかに打ち上げられるのか・・  <川島正英>

 

 

 

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「奈良県十津川村」から・・

冬季休園してました、「空中の村」が3月1日より開園です。全国的に珍しい、

森の中の屋外空中アスレチック、大人が楽しめる質の高いお洒落な施設です。

火曜定休、雨天や荒天の場合、閉園も。https://kuuchuu-no-mura.com/

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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅>  香りの器展で

 

マスク生活では、香りに鈍感になります。トイレの芳香剤や、焼き肉屋さんの

匂いくらいしかわからなくなります。そんななか「香りの器展」に行ってきま

した。紀元前からの、世界の香りの器関係の展示は見ごたえがありました。豪

華な香水瓶や蒔絵の香道具などは、昔の上流階級のもの。でも、美術館を出た

ところの梅の花は、私たち現代庶民のもの。清々と嗅いでまいりました。

https://noguchi-tomoko.com/post-7657/

 

 

 

■編集室便り

 

3月16日の「さんか・さろん」は皆でワイワイ

 

 

3月の「さろん」は、4月以降新年度の活動について話し合います。

「さんか・さろん」のスピーカーや参加料金について、

スローライフ・ジャパン、スローライフ学会の活動全般について、

皆さんからの提案もいただきたく、ぜひご参加ください。

 

どなたでも参加できる、zoom「さろん」です。

 

 

 

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クオリティライフから・・・

【たまな教室】たまなの養生学講座の最終回のテーマは「臨床からみた東洋医

学」。西洋医学と東洋医学のメリットとデメリットを理解して上手にお医者さん

と付き合っていくための知識を学びます。https://tamana-shop.jp/yojogaku/

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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

 

奈良県吉野郡十津川村

https://www.vill.totsukawa.lg.jp/

奈良県

http://www.pref.nara.jp/

雲仙市

https://www.city.unzen.nagasaki.jp/

飯山市

http://www.city.iiyama.nagano.jp/

出雲市

http://www.city.izumo.shimane.jp/

丹波篠山市

https://www.city.sasayama.hyogo.jp/

日本テレネット株式会社

http://www.nippon-tele.net/

シン・エナジー株式会社

https://www.symenergy.co.jp/

クオリティソフト株式会社

http://www.qualitysoft.com

アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社

http://www.edi.ne.jp/

株式会社サンクス・ツー

http://www.thanks2.jp/

中島プレス工業有限会社

https://www.nakajimapress.jp/

 

 

 

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