瓦版2021.3.30 第560号

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コロナ事態は、緊急事態宣言の解除でリバウンド必至の状況ですね。きょうの
瓦版もコロナであふれましたが、「緑と絆の木陰」坪井ゆづるさん「街角から
畦道から」丸山薫さんの卓見が、憂さも吹っ飛ばしてくれそうです。
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コラム<火曜日の鐘>  川島英樹(せたがや文化財団)

始まりの季節

開花が早かった今年の東京は桜吹雪が舞う日々。いつもと同じ通勤の道も、
マスク越しにたっぷりと空気を吸い込み、少しばかり歩幅も広く歩いていく。
職場に着いて、春の散歩の話など披露し合っていると、若い同僚がふと「春は
嫌いなんです」という。一同思わず「何で?」と聞いてしまう。
ひとつは、花粉症。これは理解できる。お気の毒だ。そして、もうひとつは、
「みんなが開放的になって、浮かれているから」だという。今度は、一同絶句
だった。たしかに、お花見で騒いでいる集団などに眉をひそめているくせに、
自分たちも、訳もなく十分浮かれているのは間違いない。
春になって、コートを脱いで、ウキウキした気分になるのは自然なことだと
思う。けれど、「誰もがみな春が好き」と思い込み、高い声になって、桜自慢
を競う片隅に、好きじゃない人がいることは忘れちゃいけないと気づかされた。
それは、ひいては「多様性」理解へのささやかな一歩につながるとも思った。
件の同僚は、ごく常識的な人物だが、キノコが嫌いという、これまた私には
まったく理解しがたい一面を持つ。でも、共にする食卓にキノコがあると、必
ず頂戴できるという、強固な友好関係にある。多様性、実にいいもんだ。

 

学会コラム<緑と絆の木陰>  坪井ゆづる(朝日新聞論説委員)

「鎖国五輪」の意義

昨年3月24日、五輪延期、聖火リレーの先送りが決まった。その日の国内の
新たな感染者は71人だった。累計で1923人になったと報じられていた。翌25日
に世界の発症総数が40万人を突破した。
ことし3月25日、国内の新規感染者は1日だけで1917人いた。累計は46万人
を超えた。世界の総計は1億2479万人に達している。コロナに打ち勝った証し
など、どこにも見当たらない。
それでも、聖火は走り出した。初日、住民が1人も帰還できない福島県双葉
町にも入った。除染されたJR駅前だけをさらりと巡り、見えない毒に朽ちてゆ
く地を避けた姿勢が「復興五輪」の実情をはっきりと映していた。
それを見ながら考えた。でも、これで五輪反対の声はしぼみ、いっそう世の
中の気分が緩むだろう、と。そして再々々拡大を招くだろう、と。
そんな中で強行する五輪は海外客を受け入れない。いわば「鎖国五輪」であ
る。もはや世界の平和の祭典ではない。「参加すること」でなく、「開催する
こと」に意義があるとでも言うのか。とにかく、来年2月の北京五輪に「コロ
ナ後の初の五輪」と言わせたくないのだろう。そんな五輪のために、今後も国
内客制限などで混乱が巻き起こるのを想像するだけで、気が滅入る。

 

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【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej
岩手県奥州市「卵めん」。江戸中期の元禄年間、オランダ人が伝えた卵を使っ
た素麺「蘭麺」が長崎からもたらされ、文明開化で「卵麺」となりました。
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■街角から畦道から

桜の散り際   丸山薫(東京都・「心葉」主宰)

週末の東京、桜が満開の中の観劇。舞台は劇作家・木下順二の名作『子午線の
祀り』。前回観たのはたぶん80年代、ずいぶん昔のこと。『平家物語』終盤、
一の谷から屋島、そして源平最期の決戦壇ノ浦を題材にした〈群読劇〉です。
会場の世田谷パブリックシアター芸術監督でもある、狂言師・野村萬斎さんの
演出、主演。コロナ禍での大きな制約の中、挑戦ともいえる舞台でした。
そして幕がおりた時に思ったこと・・いま重苦しい日々のいっとき、836年前
の源平の人々の運命に接し、源平合戦という過去の歴史上のことながら実は現
代の我々の眼前にも同じように、当たり前にある生と死。生きること、愛する
こと。死ぬること、変わらぬ人間の営み・・滅びの美学といわれる『平家物語』
を、芸能という大きなエネルギーで体感させてもらいました。
散り桜が美しく、自然の営みに畏怖した夕刻の帰り道でした。

 

■まち・むらニュース

・兵庫県丹波篠山市 桜ウィーク2021

県下屈指の桜の名所で知られる篠山城跡。約1000本のソメイヨシノは夜桜も楽
しめる。城跡北堀での手漕ぎボートの貸し出しも5月いっぱい行われる人気の
イベントで、桜の開花時は土日曜日も平日も16時まで。
開催期間:4月3日(土)~11日(日) ぼんぼり点灯は3月20日から
時間:18時~23時  場所:篠山城跡周辺 料金:無料
主催・問合せ:丹波篠山観光協会 TEL079-506-1535

丹波篠山さくらまつり/春の味まつり

・北海道札幌市 第35回定山渓温泉渓流鯉のぼり

主に北海道内の家庭で使わなくなって提供された約400匹の鯉のぼりが、山に
はまだ残雪がみられる頃から桜、新緑の季節まで豊平川の上空を舞う。一番
のビューポイントは、温泉街中心にある月見橋。
開催期間:4月上旬~5月上旬
場所:月見橋、定山源泉公園、定山渓神社ほか
主催・問合せ:定山渓観光協会 TEL011-598-2021
https://jozankei.jp/koinobori/1737

 

コラム<象さんの散歩>

桜さん またね

先週末の東京は、まさに、桜満開の光景だった。コロナ事態も、東京五輪も、
開会中の国会審議も、すべて一括りに抱え込み、桜が咲き誇った。
象さんには大喜びの展開ではある。散歩も、桜を巡って。週の前半は、病院
通いをうまく活用して、日比谷公園、愛宕山、霞ヶ関、千鳥ヶ淵、半蔵門とか
東京大学植物園も。土・日曜日は、近くの神田川、中野駅、戸山公園などなど。
会員諸兄姉よりも先駆けた思いのお花見だったのでしょうか。
例年と違って、がらがら空き名所もあった。コロナ事態というのに、楽しく、
すばらしい時間をもらった。一つの気がかりは、桜が、せっかくの桜色を失い
つつあるのでないか、という思い。美しい花びらが白く変っていく・・。
知人に聞いてみたり、少し調べてみたり。植物の色素は、日光と気温の影響
が大きいそうだ、また排ガスなどの環境悪化とか地熱、ヒートアイランド現象
が一因でないか、とも。そのあたりを深く追ってみると面白いかもしれない。
桜さん、とにかく 来年 またね ・・  <川島正英>

 

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「奈良県十津川村」から・・
『十津川見どころ寄りどころマップ』2021年3月改定版ができました。観光ス
ポットや、十津川村観光協会の会員のお店や事業所が掲載されています。
「滝の湯の館」内、十津川村観光協会事務所にあります。
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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅>  高知でまたおいしいものを

私の場合、その土地で食べたもので大体そこの印象が決まります。何度目かの
高知、またまたおいしいものをいただきさらに好きになりました。地元食材の
イタリア料理店、若いシェフが自分の畑のトマトで作ったというパスタ。須崎
市のアンテナショップで、人生初の「鍋焼きラーメン」。そして、伝統の高知
の「蒸し寿司」。いずれもお安いメニユーですが、いいお味、いい時間でした。
https://noguchi-tomoko.com/post-7739/

 

■編集室便り

▽3月26日、役員会が開かれました。

NPOスローライフ・ジャパン、スローライフ学会の役員会がありました。
増田寛也議長のもと、オンラインで。

<新年度の活動>について
川島正英理事長から、昨年度にコロナ事態で延期となった奈良県十津川村での
スローライフ・フオーラムを、この秋に再度挑戦したいとの提案があり、その
方向でこんご相談を始めることに決定。

<さんか・さろん>について
野口智子事務局長から、昨年の動き、3月「さろん」での皆さんからの意見を
ふまえた新年度からのやり方の提案が。オンラインを基本にする、地域からの
参加を重視する、カリキュラムを早めに出す。参加費についても新しい方法で
実施と決定。(下記をご覧ください)

――皆さまへーー

▽新年度の会費をお願いします。

スローライフ学会年会費は、5000円です。(2021年4月~22年3月)
「さんか・さろん」は参加費一回1000円です。
ただし、3000円お支払いいただければ、何度でも参加できます。

何度もご参加予定の方は、5000円+3000円=8000円を下記へお振込みください。
それ以外の方は、その都度のお支払いとなります。
途中入会でも、同様の金額となります。

【振込先】
ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会

なお、スローライフ学会会員外の方の「さろん」参加は一回2000円、
学生は無料です。

詳しくは追って、半年分の「さんか・さろん」カリキュラムとご一緒に
通知いたします。

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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

奈良県吉野郡十津川村
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奈良県
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雲仙市
https://www.city.unzen.nagasaki.jp/
飯山市
http://www.city.iiyama.nagano.jp/
出雲市
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丹波篠山市
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