瓦版2021.6.22 第572号

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きょうの「瓦版」は、まさに“中村桂子さん特集”の感じですね。学会コラム
<緑と絆の木陰>と<象さんの散歩>と「編集室便り」と。いずれも、来月の
「さんか・さろん」での中村桂子さんの講座へぜひ、とおすすめです。
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コラム<火曜日の鐘>   斉藤睦(地域総合研究所所長)

食の安全

「食の安全を守る人々」というドキュメンタリー映画を観ました。
EUをはじめ多くの国々で使用禁止されているドイツ・バイエル社の除草剤。
しかし日本では方向が逆。アメリカにならって3年前、小麦、とうもろこし、
そばなど穀類の農薬残留基準を5倍~150倍に大幅に緩和。ホームセンターに
は便利だからとこの除草剤が山積。ある専門家はこの薬の成分が脳に作用して、
子どもたちの学習障害の要因となっていると語っています。この成分は一世代
では影響はあまり出ず、孫の世代に現れるというのが厄介な点とのこと。
韓国は体ができていない子どもたちに、疑いのある食べ物は与えられないと、
すべての学校の給食は除草剤、化学肥料などの農薬を使わないオーガニック食
品に変えたと映画の中では現場レポートが出てきます。アメリカでも自分の子
どもの健康を考え、広大な農場で農薬を使わない農業をやっていたり、まだ少
ないですが日本にもぽつぽつとオーガニック給食に変える例が登場します。
疑わしいものは使用せずと考える側と利益追求が使命と考える企業側では、
出してくるエビデンスが異なります。それでも、やはり未来世代の健康を優先
し、企業利益や便利さは後回しにすべきではないか。そう思います。

 

学会コラム<緑と絆の木陰>   坪井ゆづる(朝日新聞論説委員)

中村桂子先生会見こぼれ話

当欄でおなじみの中村桂子先生が17日、日本記者クラブで会見された。
コロナ禍シリーズの一環で、その模様はすべてネットで見ることができる。
学術的な話だけでなく、「人間は炭素化合物なので、『脱炭素』と言われると、
自分もそこにいちゃいけないと言われているような気がする」といった思いま
で、とにかく目から鱗の話が満載なので、ぜひ、ご覧いただきたい。
ここでは、その会見の司会をした者として、こぼれ話をご紹介する。
ひとつは東京五輪問題。当日の先生の話では全く触れられていない。だが、
あえて質問した。理由は会見前に雑談していた際に、五輪のあり方に対する厳
しい見立てをお聞きしていたからだ。「マリオ」とか「アンダーコントロール」
に対する先生の批評を、ぜひ、披露していただきたかった。
二つめは、会見を終えて、先生をお見送りした後のこと。事務局のひとりが
「先生の年齢を知っているか」と言い出した。その答えが、80代半ばであると
知れるや、その場の一堂から驚嘆の声が上がった。60代の職員などは「自分と
同じくらいだと思っていた」と、のけぞっていた。
会見のURLは https://www.youtube.com/watch?v=YqO64D5FEj4

中村先生は7月20日の「さんか・さろん」の講師も務められます。

 

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【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej
静岡県掛川市「ドライいちご」。いちご農家がつくっています。規格外のもの
を加工品にすることでロスを減少。完熟のおいしさがお口の中に広がります。
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■街角から畦道から

息子の田植えデビュー
神徳政幸(道の駅青洲の里駅長 和歌山県紀の川市)

我が家の田植え作業、今年から息子が田植え機デビューしました。まずは、
叔父さんから図面を用いての指示書が出されました。この地域は圃場整備が進
んでおらず、凸凹だらけの田んぼばかりで、効率も悪いのですが、それは仕方
がないこと入念な打ち合わせがされたようです。
我が息子、小さい時から、おじいちゃんと一緒に田んぼで遊んだり、昔から
農業のお手伝いをしてくれていて、対応能力も半端ない。おじいちゃんから私
たち兄弟へ、そして息子へ。3世代農業続けていかなければ!朝7時から夕方
7時まで、みっちり植えて頂きました。
私はというと苗と肥料運び担当、歩数何と22,745歩となりました。

「さんか・さろん」に初参加   野木 武(㈱野木源 京都府京丹後市)

この度、講師の佐藤雄一様のご縁で「さんか・さろん」に参加させていただ
きました。「互産互消」のきっかけとなった地域、と紹介いただき光栄です。
地元の人は、地域の魅力を感じていないのが本当かと思います。それは、それ
が当たり前の生活をしているからだと思います。だから、他の人が気付かせて
くれることが多いと思います。
私ごとで、申し訳ないのですが、3ヶ月に及ぶ緊急事態宣言で飲食旅館など
が影響を受け、当方も米在庫を抱えることになりました。佐藤さんが感動され
た丹後の美味しいコシヒカリです。野木源で生産された特別栽培米、慣行農法
よりも70%ほど農薬をカットして育てています。この機会に堪能していただけ
れば幸いです。会員として今後よろしくお願いします。http://www.nogigen.me/

 

■まち・むらニュース

・兵庫県丹波篠山市 おためし丹波篠山暮らし

丹波篠山で暮してみたい!移住に興味ある方々への応援制度。お試し暮らしの
補助対象施設の住宅を見学。その後、制度の説明および暮らしの情報提供をし
てくれるツアーだ。参加費は無料で、定員は先着5組。
日程:6月26日(土)9:30~12:30
集合場所:市民センター  主催:丹波篠山市
問合せ・申込み:丹波篠山暮らし案内所 TEL079-552-4141

移住ツアー「おためし丹波篠山暮らし」  ~おためし暮らし住宅【見学&おためし暮らし制度】案内ツアー~開催!

・埼玉県さいたま市 氷川神社茅の輪くぐり

30日は「夏越の祓」。今年前半の罪穢れを祓い清め、後半の無病息災を祈願し
て人形(ひとがた)に罪穢れをうつし、茅の輪をくぐる。既に設置されている
茅の輪は7月4日までくぐることができる。
神事日時:6月30日(水)14時から
場所:武蔵一宮 氷川神社(さいたま市大宮区高鼻町)
http://musashiichinomiya-hikawa.or.jp/lp/

 

コラム<象さんの散歩>

中村桂子さん を聴く

日本記者クラブで、先週、「新型コロナウイルス後の社会」をテーマにして
専門学者三氏それぞれの講演をうかがう企画があった。JT生命誌研究館名誉館
長・中村桂子さんが登壇。クラブ企画委員・坪井ゆづるさんの司会である。
これは、ぜひ拝聴。長いタイトルだ。「新型コロナ・脱炭素(?)・SDGs~
戦いでなく新しい生き方(世界観)~」。そう、覚悟して臨まねばならない。
そもそも講演の内容を理解できるのか、不安。加えてオンライン聴講である。
不得手な操作を必要とする・・案じたとおり。うまくつながらず。息子・英樹
に電話、その指示を受けながら、何とか20分遅れの参加へ、と。
おぼろげながら理解できた内容は「世界観とは、そもそも学問的認識という
より、人間生活のすべてを感じとる」「生命、生物とは、進歩というより展開
するもので、多様である」などなど。かねてから「瓦版」で拝読、生命誌研究
館を訪ねてもいたのに・・断片的にしか理解できず、残念な思い。
中村桂子さんは、わがNPO・学会が、来月に「さんか・さろん」へお招きして
いる。スローライフ活動への提言をいただく手はず。これも、オンラインへの
取り組みに抜かりがあってはならないと心しつつ・・ <川島正英>

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「奈良県十津川村」から・・
村のインスタグラムがスタート!十津川村の魅力を広く多くの方々に発信する
ために、画像共有に特化した十津川村公式Instagramアカウント「十津川結び」
を開設します。お楽しみに、ぜひご覧ください。
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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅>  時間が止まったまま

みんなの話題は、今や「ワクチン終わった?」「無観客?」です。東日本大震
災の復興五輪なんてテーマは、どこかに消えました。そんな中で開催の「止ま
ったままの時計-フクシマ10年-」写真展。写真家の夫と、その生徒さんの共同
制作です。原発事故で人だけが消えた家々、草に覆われた何台もの車、倒れた
ままの墓石、止まった時計。忘れていた、ごめんなさい!と心が痛みました。
https://noguchi-tomoko.com/post-7926/
写真展の様子はこちらから↓

 

■編集室便り

▽7月20日の「さんか・さろん」は中村桂子さんのお話。

人間は生き物であり、自然の一部である、と説き続けてきた、生命誌研究の
第一人者中村桂子さんが、コロナ禍のいまこそ具体性、独自性のある動きを、
とスローライフ活動へ提言されます。

「提言にはならず、悩みで終わるかもしれませんが・・・」とご本人から。
皆で考える場になっていけばありがたいですね。

中村さんはこの「スローライフ瓦版」でも学会コラム<緑と絆の木陰>を担当。
おなじみの方です、どうぞご予定ください。

・日時:7月20日(火)19時からzoom開催です。
・タイトル:「COV-19パンデミックを踏まえてのスローライフ・ジャパン」
・講師:中村桂子さん(JT生命誌研究館名誉館長)
・プロフィールはこちらから↓
https://www.brh.co.jp/about_seimeishi/message/honorary_director/profile/
・申込:7月17日までにメールで slowlifej@nifty.com
・参加費:スローライフ学会会員1000円(3000円で年間何度でも参加できる)
一般2000円、学生無料

▽スローライフ学会会員にどうぞ

スローライフ学会の会員になると、「スローライフ瓦版」に投稿できるほか、
「さんか・さろん」などの割引があります。どなたでも会員になれますので、
この機会にぜひお申し込みください。初めての方はこちらからどうぞ。

入会について

年会費は、5000円。(2021年4月~22年3月)
会員は「さんか・さろん」参加費一回1000円です。
ただし、3000円お支払いいただければ、何度でも参加できます。

何度もご参加予定の方は、5000円+3000円=8000円を、下記の口座へお振込み
ください。

それ以外は、一回ごとのお支払いに。途中入会でも、同様の金額となります。
なお、スローライフ学会員外の方の「さろん」参加は一回2000円、学生は無料
です。

※「さんか・さろん」9月までの予定はこちらから
https://www.slowlife-japan.jp/2021/04/05/%ef%bd%93-3/

【振込先】

ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会

※他金融機関からのお振込みの場合は
店名:〇一九(ゼロイチキュウ)店、預金種目:当座、
口座番号:0595293、スローライフ学会    まで。

 

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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

奈良県吉野郡十津川村
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奈良県
http://www.pref.nara.jp/
雲仙市
https://www.city.unzen.nagasaki.jp/
飯山市
http://www.city.iiyama.nagano.jp/
出雲市
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丹波篠山市
https://www.city.sasayama.hyogo.jp/
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