瓦版2021.8.31 第582号

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

コロナ、五輪、豪雨、と追いかけられているうちに夏が過ぎました。毎月開催

の「さんか・さろん」。9月21日(火)は長崎県雲仙市からの話題です。そし

て10月からのプログラムも、そろそろ決まりつつあります。お楽しみに。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 

 

 

コラム<火曜日の鐘>   斉藤睦(地域総合研究所所長)

 

オリンピック・レガシー

 

今世紀になってオリンピック開催の意義としてレガシーがクローズアップさ

れてきました。オリンピックがその地に遺した遺産とは、何かということです。

前世紀のオリンピック開催都市たちは先進国仲間入りの証しとして、壮大な

施設建設で市民や世界にレガシーをアピールしてきました。前回東京オリンピ

ックでも最新技術と美を注ぎこんだスポーツ施設や新幹線がレガシーでした。

今回の東京オリンピックで私がレガシーとして挙げるとすれば、男子マラソ

ンでオランダ国籍ナゲーエ選手が、ゴール直前でベルギー国籍アブディ選手を

何度も手招きし、励まし、伴走し、二人が銀・銅のメダルを獲ったことです。

二人の故国は内戦中のソマリアで、二人は難民でした。試合前”最後まで一緒

にいよう”と言い合っていたそうです。レガシーはハード(モノ)からソフト

(関わり合い)へと変わり、二人のシーンは、私たちが直面する世界の「今」

を象徴し、施設やメダルの数よりも忘れてはいけないレガシーに値するものだ

と思っています。

アフガニスタンの混乱を見るたび、私たちは誰を手招きし、誰とともにゴー

ルしたいのかと考えています。

 

 

 

学会コラム<緑と絆の木陰>   増田寛也(東京大学大学院客員教授)

 

祇園祭のちまき

 

京都の知人から祇園祭の藁製の「ちまき」を頂いた。厄病、災難除けの貴重

なお守りとの事。早速、コロナ退散を願って玄関に飾り付けた。祇園祭自体は

2年続きで縮小となり、今年も神事だけとなってしまったが、少しでも祭りの

雰囲気が味わえたのは幸いである。

祇園祭は、869(貞観11)年、京の都に疫病が流行し、死者の怨霊を鎮めるた

めの御霊会が起源という。その5年前には富士山の大噴火、そしてまさに869

年、東北では貞観地震が発生し津波で多数の方々が犠牲、その後も878年、887

年と日本各地の大地震で日本列島は揺れ続けた。2011年の東日本大震災は貞観

地震の再来と言われたが、疫病=コロナの感染拡大、近い将来に間違いなく起

きる首都直下地震などを考えると、当時と今はとても似ている。

当時は災禍を鎮めるには神頼みしかなかった。その後、科学技術が段違いに

発達している筈だが、コロナ対策は心許ない。貞観年間から1100年後も神様だ

けが頼りとならない事を願いながら、毎日「ちまき」を眺めている。

 

 

 

▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽

【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej

埼玉県深谷市「葱みそせん」。名産品の深谷葱と、特製の味噌を取り合わせた

せんべい。ちょっぴり甘めで風味豊か。ふっくら、やわらかな食感です。

△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△

 

 

 

■街角から畦道から

 

地元野菜で充実メニュー  赤坂伸子(長崎市 カフェ燈家AKARI-ya)

 

たくさんの方から豪雨お見舞いをいただきました、ありがとうございました。

通常営業に戻っております。雲仙市愛野産のデストロイヤーというジャガイモ

で作った「じゃがいもガレット」は、濃い黄色で焼き色鮮やかです。ジャガイ

モ、アンチョビ、ハム、チーズ、黒胡椒を混ぜて焼き上げ、ローズマリーで香

り付け。パルメザンチーズとパセリをかけて。(添付写真)サラダには長崎市

琴海産コリンキーという生食できるカボチャを。綺麗なオレンジ色でポリポリ

とした食感、ほんのりした甘さが美味しいです。地元野菜で充実したメニュー

を、普通にお出しできる喜びを感じています。

 

スローな月参り⑤ 月に一度、一緒に考える、生きることそして死ぬこと…

新澤公康 (僧侶 奈良県高取町)

 

檀家様のお宅に、月参り、逮夜(たいや)参りにお伺いする時間はおよそ30

分から45分。まず、15分程度、お仏壇に向かってお経を唱え、少しでも仏教に

興味やご感心を持っていただく為に、手作りの教材を用いて話をすることにし

ています。プリントを手渡すと、「さあ、勉強の時間や!」とおどけて見せて、

私の話を、鉛筆片手に聴き入ってくださる方もおられれば、「こんな勉強する

くらいやったら…」と、言わんばかりにご夫婦や親子間の愚痴話などを窺わせ

ていただく場合もあります。

いずれにしても月に一度のこの訪問は、ふだん改まって話すことをタブー視

される、「生きること」「死ぬこと」に向き合う時間であって欲しいと思いま

すし、そんな語らいを通じて、今ある、日々の私たちの暮らしが如何に大切で

あるのかを実感していただければと思います。

「遠い先の死をめざすのではなく、死と共に生きるのだ!」とは、どこかの

偉いお坊さんの言葉です。檀家様とのやり取り、スローな月参りの中から、ほ

んの少しでも、生きる「今」を輝かせることできれば嬉しいのですが…。

 

 

 

■まち・むらニュース

 

・島根県奥出雲町 ぐるっと鬼の舌震(ウォーキング&サイクリング)

 

切り立った絶壁、谷底に折り重なる巨岩と、特異な侵食地形の景観が国の名勝・

天然記念物に指定されている「鬼の舌震」。行きは歩いて全長160mの吊り橋

などをゆっくりと散策し、帰りは駐車場まで自転車で帰ることができる。

期間:11月下旬まで  時間:9時~16時  所要時間:約2時間

料金:大人500円、子ども(小学生)300円

予約・問合せ:奥出雲町観光協会 TEL0854-54-2260

https://okuizumo.org/jp/plantour/detail/2184/

 

 

・東京都目黒区 和のあかり×百段階段2021

 

「ニッポンのあかり、未来のひかり」がテーマの、アートイルミネーション。

越谷の籠染灯籠、名古屋提灯、柳井金魚ちょうちん、など全国さまざまなジャ

ンルから紙やガラス、木や土のあかりが、文化財の会場空間に幻想的に繰り広

げられる。

開催日時:9月26日(日)まで  11:30~18:00

会場:ホテル雅叙園東京 東京都指定有形文化財「百段階段」

主催・問合せ:ホテル雅叙園 TEL03-3491-4111

https://www.hotelgajoen-tokyo.com/100event/wanoakari2021

 

 

 

コラム<象さんの散歩>

 

「十津川村フオーラム」まで80日

 

わがNPO・学会の念願の企画「十津川村フォーラム」まで80日に迫った。

緊急事態宣言を睨みつつ、早く、中味を決めねばならない。

企画は、奈良県と。そもそも10年以上も前にスタートした。荒井正吾知事と

「むら」の生き方を徹底して語り合おう、と。政府が市町村の合併を強引に推

し進める中、12もの村を遺す奈良県。2013年、まず、川上村で「村に暮らす」

を語り合うフォーラム。次に「村を考える」フオーラムを、となっていた。

昨年秋のはずがコロナ事態で今年へ。奈良県、十津川村とオンライン会議で

11月20・21日に。が、緊急事態宣言がどうなるか。わが国でもっとも大きく、

美しい村。多様な政策、多彩な観光を意識しつつ、テーマを如何に。

折しも、荒井知事から新刊書が届いた。ご自身の新著作『このくにのかたち

を考える』。市町村のありかたにもつながる地方政治核心の課題で、十津川村

フォーラムで考える「村のかたち」にもつながる。また岩波新書『コロナ後

の世界を生きる』を買ったばかり。勉強できるかな・・ <川島正英>

 

 

 

=========================================================== PR =====

「奈良県十津川村」から・・

毎週土曜日に道の駅前に出る朝市「にこにこ農園」のパンには、生産グループ

「山天じゃあよ」の雑穀が使われています。お手軽に、村の雑穀を味わうには

おすすめです。売り切れやすいのでお早めに。

======================================================================

 

 

 

コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅>  オンラインサポーター養成講座

 

東京都府中市のこの講座に参加しました。コロナのワクチン予約もネットでの

時代、「オンラインできません」では命に関わります。覚えるきっかけがない、

教わる相手がいない、そういう方々を助ける人を育てる仕組み、今必要なこと

です。私の役目は、サポーターに「伝わるコミュニケーション」の方法を学ん

でいただくワークショップの進行。私が一番学んできたようです。

https://noguchi-tomoko.com/post-8103/

 

 

 

■編集室便り

 

▽中村桂子さんの「さんか・さろん」

YouTubeでご覧いただけます。

 

7月20日に行われた、中村桂子さん(JT生命誌研究館名誉館長)の「さろん」

「スローって何でしょう COV-19パンデミックを踏まえてのスローライフ・ジ

ャパンを考える」をYouTubeからご覧ください。

 

聞き逃したという方、中村さんと参加者との話し合いはカットしてありますが、

スピーチだけは見られますので。

こちらから↓

https://www.youtube.com/watch?v=XODf4SKhNdk

 

また、スローライフ学会、「さんか・さろん」にご興味ある方もどうぞ覗いて

みてください。雰囲気が分かるかと思います。

 

 

 

============================================================ PR ====

クオリティソフトから・・・

【たまな商店】一年のうちで約2週間ほどの短い期間だけ楽しめる大粒で濃厚

な甘味とコクが特徴の丹波黒枝豆。丹波篠山の中島さんの丹波黒は産地でも数

少ないオーガニックで育てています。https://tamana-shop.jp/tanbaedamame/

======================================================================

 

 

 

■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

 

奈良県吉野郡十津川村

https://www.vill.totsukawa.lg.jp/

奈良県

http://www.pref.nara.jp/

雲仙市

https://www.city.unzen.nagasaki.jp/

飯山市

http://www.city.iiyama.nagano.jp/

出雲市

http://www.city.izumo.shimane.jp/

丹波篠山市

https://www.city.sasayama.hyogo.jp/

日本テレネット株式会社

http://www.nippon-tele.net/

シン・エナジー株式会社

https://www.symenergy.co.jp/

クオリティソフト株式会社

http://www.qualitysoft.com

アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社

http://www.edi.ne.jp/

株式会社サンクス・ツー

http://www.thanks2.jp/

中島プレス工業有限会社

https://www.nakajimapress.jp/

 

 

 

======================================================================

 

最後までお読みくださって、ありがとうございました。

このメールマガジンへのご意見、当団体への連絡はこちらへお願いします。

slowlifej@nifty.com <mailto:slowlifej@nifty.com>

 

このメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとの

ご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、

お気軽にお付き合いください。

 

今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレス

の変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。

slowlifej@nifty.com <mailto:slowlifej@nifty.com>

 

======================================================================

 

Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン

〒160-0011 東京都新宿区若葉1丁目6番1号

ビジネスガーデン四ツ谷アネックス204

電話 03-6685-3979   FAX03-5366-4702

E-Mail slowlifej@nifty.com <mailto:slowlifej@nifty.com>

https://www.slowlife-japan.jp/

※郵便・FAXともにスローライフ・ジャパン宛でお願いします。

シェアオフィスのため「スローライフ学会」宛ですと届きません。