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先週の神野直彦さんのコラムに載っていたテレビ番組「追悼 経済評論家・内橋
克人 未来への遺言」に対して、この瓦版に感想が寄せられました。再放送され
ます。9月30日(木)NHK総合 00:24~00:49※水曜の深夜です。
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コラム<火曜日の鐘> 吉田俊実(東京工科大学名誉教授)
FEC自給圏とスローライフ
先日亡くなった経済評論家・内橋克人さんの追悼番組を観た(9/23 NHK総合
10:00~10:30)。本学会学長の神野直彦先生がご出演、解説をされていた。高
度成長期から現在に至るまでの日本経済が人間中心ではなく、いかに市場中心
で動いていったのか。いや~鮮やかでしたが、感心してばかりはいられません。
その結果として、非正規雇用の増加とマジョリティ化しつつある貧困層の現状
は、内橋さんの予測通り。
内橋さんが提唱したのは、FEC自給圏構想。 F=Food(生産・加工・販売)、
E=Energy(循環型再生エネルギー)、C=Care(福祉・医療・介護)を地域で
自給自足し、人間と人間、人間と自然が共生する社会を実現する。これぞまさ
に「スローライフ」。
あ、A=Artを加えて欲しい。「人はパンのみにて生きるにあらず」ですもの。
Artはやりがいと楽しさばかりか、創る人、観る人、共にコミュニケーション
能力を高めます。FACE自給圏、スローライフ学会のスローガンにもなりそう。
いかがでしょうか。
学会コラム<緑と絆の木陰> 増田寛也(東京大学大学院客員教授)
繊維ゴミで作られた葉書
日本郵便では大量の紙を取り扱っている。そこで少しでも環境に優しい紙質
に切り換えようと、来年の年賀葉書約18.3億枚はFSC森林認証を獲得した森林
からの紙とし、通常葉書も来年以降の印刷分は全て同様の紙を使うことにして
いる。他にも取り組むべきことはないかと思っていたところ、一般社団法人サ
ーキュラーコットンファクトリー(CCF)と知り合うことができた。この団体は
オーガニックコットンを日本で広めた渡邊知恵子氏が代表となり、繊維から紙
への循環型システムを確立しようと、繊維ゴミの配合率50%以上の紙や配合率
70%の和紙の開発を行なっている。
日本では年間約28.5億枚の服が作られるが、半分以上は売れ残り、新品のま
ま廃棄されているという。世界的にも繊維ゴミは全体の14%を占めており、近
年、ファッション業界で大量廃棄が問題視されている。しかし、服はボタンや
ファスナーなどの分別が難しく、混紡生地もあるため、繊維のリサイクル率は
17.5%と低いレベルに留まっている。一方で紙の回収率は85%、古紙利用率は
67%と繊維よりずっと高い。そこで繊維から紙への循環型システムを作ろうと
いうのである。
先日CCFで作成した葉書をいただいたが、デザインも素晴らしくとても書き
やすいものだった。日本郵便では、小・中・高校生に対し「手紙の書き方体験
授業」を行なってきたが、この葉書を使って行えば手紙文化だけでなく環境学
習にもつながっていくだろう。さっそく、日本郵便もCCFのパートナー会員と
なった。今後も知恵を出しあっていきたい。
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【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej
香川県坂出市「だし醤油」。元祖「だし醤油」は、うどんどころ香川で生まれ
ました。特にそのパッケージの紙パックは、誕生時には画期的なものでした。
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■街角から畦道から
コラムに感銘 佐藤政直 (北海道美唄市在住)
先週のメルマガ、とても感動しました。神野学長のコラムは圧巻でしたね。
偉大なジャーナリスト・内橋克人からはじまり、生と死と不条理へとダイナミ
ックなお話を、あの少ない文字数で・・・。あまりに感銘を受けたので、嬉し
くなってメールしました。どうぞ、ひきつづき、宜しくお願いいたします。
静岡の茶飲み話③ ~品種にこだわって
坂野真帆(静岡市 株式会社そふと研究室)
実はお茶にも米や野菜と同じように、品種があります。農水省に登録されて
いるのは約80品種。未登録を加えると100種類を超えます。とはいえ全国で生
産される茶葉の70%以上が「やぶきた」です。静岡市の篤農家・杉山彦三郎が
お茶の“品種”の存在に気づき、全国から種を集め試験栽培するなかで、丈夫
で多収性のあるスーパー品種を見つけます。藪を開墾した畑の北側から発見し
たため「やぶきた」の名が付きました。ときに1908年のこと、他の品種は長く
この「やぶきた」のブレンド材料程度の市場価値でした。
ところが近年、特性や産地、作り手など、お茶に個性を求める飲み手が増え、
品種にスポットライトが。コロナ禍のいま、わが社では「お茶のオンラインツ
アー」をしていますが、先日は、20種類もの品種茶を栽培する農家から中継し、
事前にお客様に送った5種類のお茶を、画面越しに一緒に淹れて飲み比べ。品
種ごとの味や香り、色の違いなどを比べながら、好みのお茶投票も。5つそれ
ぞれに「これが一番好き」という方があり、お茶は嗜好品だな、とつくづく感
じました。写真をご覧ください。
■まち・むらニュース
・島根県出雲市 立虫神社秋祭り
江戸時代前期に洪水の影響から、斐伊川の中洲に鎮座していたのが万久千神社
境内に遷された立虫神社。農作物の豊かな収穫などを、氏神さまに感謝と祈願
する秋祭。御神前には、海川山野のたくさんの収穫物が供えられる。
開催日:10月2日(土)、3日(日)
場所・問合せ:立虫神社(出雲市斐川町)TEL0853-72-9412
http://www.mankusenjinja.jp/wp-content/uploads/2021/09/b47b52950cc4780eeff4ae75e4360af2.pdf
・宮城県石巻市 第40回全国豊かな海づくり大会~食材王国みやぎ大会~
漁業の振興と発展を目的に、毎年都道府県持ち回りで開催される大会。昨年か
らの延期でおこなわれる今大会のテーマは「よみがえる豊かな海を輝く未来へ」。
豊かな漁場をもつ宮城。東日本大震災からの復旧・復興を一層進めるとともに、
震災時の支援への感謝を発信する。
開催日:10月3日(日)
会場:式典行事/マルホンまきあーとテラス(石巻市複合文化施設)
海上歓迎・放流行事/石巻市水産物地方卸売市場石巻売場、石巻漁港
主催・問合せ:第40回全国豊かな海づくり大会 宮城県実行委員会
TEL022-797-6440
https://www.miyagi-umidukuri.jp/guide/index.html
コラム<象さんの散歩>
『ジャガイモの会』
先週に開いた「さんか・さろん」。すばらしい会合になった。最初に私から
松下隆講師の紹介をひとこと。経歴、実績を山盛りに語るべきなのだろうが、
褒め言葉なしで「ジャガイモ青年」を、と。すばらしさは聞けばわかるはず。
期待に違わず、雲仙のこれからを一直線に、大胆に、熱が込められて。
返す質問も、ぴったりの呼吸。雲仙へ講演で訪れたことのある中村桂子さん
(JT生命誌研究館名誉館長)、長崎県副知事も務めた藤井健さん(首都高速
道路代表取締役専務)はじめ、いずれも核心に触れ、密度の濃いやりとり。
私から「地方政治を論じ合い、深く、すばらしい内容だった」と。
この日のメンバーは熱かった。もっと「まち・むら」の現実と、すばらしい
夢を語り合いたい。ときどき集う『ジャガイモの会』を提案をしたい。
終わって、遅い夕食。だが気分は爽快。中秋の名月・・8年ぶりの満月。
庭に出て、活けたススキを眺め、お月見団子を楽しみつつ・・<川島正英>
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「奈良県十津川村」から・・
昭和初期の生活体験はいかがですか?かまどでご飯を炊いたり、五右衛門風呂
を沸かしたりできる自炊施設。「山の家 入谷」場所は大字上湯川、大人一泊
4000円です。お問合せ:電話080-2516-8297 入谷活性化協議会まで。
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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 雲仙の力
雲仙温泉の名物「湯せんぺい」屋さんでは今まで通り、店主がニコニコと手焼
き実演を。温泉旅館の料理長は、畑で様々な在来種の野菜、ハーブなどを栽培、
これからお客様をご案内できるように、と張り切ります。地域おこし協力隊は
方言をイラストやYouTubeで楽しく紹介。8月豪雨で被害はありましたが、温
泉同様に、みんなの元気も勢いよく湧いています。さすが雲仙、と思いました。
https://noguchi-tomoko.com/post-8151/
■編集室便り
▽「さんか・さろん」10月からのプログラム(zoom利用)です。
ご予定ください。またこの機会にご入会も。
詳しくはこちらから↓
https://www.slowlife-japan.jp/2021/09/14/%ef%bd%93-42/
「奥大和を語る」
米田 学さん 奈良県知事公室次長(南部東部振興・移住交流担当)
「十津川村を語る」
小山手修造さん 十津川村村長
※11月のフォーラムの予習となる「さろん」です。
「スローライフ・フォーラムin十津川村」での「基調講演」「シンポジウム」
十津川村へ実際に出かけるか、zoomで参加いただくか。ご選択を。
※この回は曜日・時間ともに特別ケースです。20日からぜひ泊りがけで。
「“よさこい”は、全国にどう広がり、どんな役目を果たしたか」
川竹大輔さん 高知大学次世代地域創造センター専門員(地域人材育成)
「コロナ後を見据えたまちづくり」
増田寛也さん スローライフ学会会長、東京大学大学院客員教授
「イタリア・アグリツーリズモに学ぶものは」
工藤裕子さん 中央大学法学部教授
「静岡のお茶と富士山をオリジナルツアーで発信」
坂野真帆さん 株式会社そふと研究室代表取締役
■年会費・参加費について
この「さんか・さろん」予定をご覧になり、新たに会員になろうと思われた
方、10月以降の入会は年会費が3000円となります。これまで年会費はいつの
入会でも5000円でしたが、変更となりました。
10~3月に入会の方は年会費3000円と「さんか・さろん」参加し放題で3000円、
合計6000円を下記にお振込みください。
「さろん」はその都度のお支払いも可能です。
1回ごとの参加費は会員1000円、一般2000円。
また学生は入会せずとも無料となります。
【振込先】
ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会
※他金融機関からのお振込みの場合は
店名:〇一九(ゼロイチキュウ)店 預金種目:当座
口座番号:0595293 スローライフ学会 まで。
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【たまな商店】毎年10月3日は日本記念日協会に登録された「飲むオリーブオ
イルの日」です。当日は24時間限定で「1本買えば1本オマケ」のエーゲの輝
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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。
奈良県吉野郡十津川村
https://www.vill.totsukawa.lg.jp/
奈良県
雲仙市
https://www.city.unzen.nagasaki.jp/
飯山市
http://www.city.iiyama.nagano.jp/
出雲市
http://www.city.izumo.shimane.jp/
丹波篠山市
https://www.city.sasayama.hyogo.jp/
日本テレネット株式会社
シン・エナジー株式会社
クオリティソフト株式会社
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
株式会社サンクス・ツー
中島プレス工業有限会社
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