瓦版 2022.1.18 第602号

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本日の「さんか・さろん」は「スローライフ・フォーラムin十津川」の振り返

りと、増田寛也会長のスピーチ。すでに大勢のお申込みをいただいております。

ご都合つかなかった方、いずれYouTubeで公開となりますのでお楽しみに。

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コラム<火曜日の鐘>

 

私の三分の一は…  斉藤 睦(地域総合研究所所長)

 

私の三分の一は、映画で出来ているといっていい。それだけ、映画の影響は

大きい。お正月テレビのパンデミック談義で、各分野の著名コメンテーターが

「マトリックスの場面の…」とか、「ノマドランドのあのコミューンで…」と、

映画で描かれた世界で、私たちの現在の情況を鮮やかに説明してくれたことが

数度あった。私だけでなく、映画を介して世界を理解する人たちがたくさんい

るのだとわかった。

身の回りでだって、“ほら、寅さんのあの…”でわかりあえる世界がある。

それくらい私たちは映画に多くを負っている。

そして神保町・岩波ホールの7月閉館の告知。「ニューヨーク公共図書館」

「天空の草原のナンサ」「ハンナ・アーレント」、シートに深く沈みこんで浸

るスローな時間。岩波ホールがくれた“人はどう生きるか”の問い。終了後、

映画を頭に浮かべ立ち寄った新世界菜館の中華カレー。人命ばかりでなく多く

の店々、イベントと、コロナ禍で失ったもののなかでも、これはこたえます。

私の三分の一の、何割かが消える。

 

 

 

学会コラム<緑と絆の木陰>  増田寛也(東京大学大学院客員教授)

 

寒さが本番を迎えて

 

間もなく大寒を迎える。寒さが一年のうちで最も厳しい季節となる。こうな

ると外出するのに防寒具が手放せないが、桜は真冬の寒さにさらされることで

休眠中の花芽が目を覚まし、その後の暖かさによって成長して春に開花すると

いう。このように桜の開花には、これからの真冬の寒さが必要だそうだ。

先週の13日は「寒九」だった。1月5日の寒の入りから九日目。「寒九の雨」

は農業県では、豊作の兆しとして喜ばれる。また、「寒九の水」、つまり寒九

に汲む水は一年で最も澄みきっているので、薬を飲むのによいといわれる。酒

の仕込みにも欠かせないそうだ。確かに寒さも悪いことだけではない。

日本海側は連日大雪で、雪下ろしの苦労が絶えないだろう。度を越した寒さ

や大雪はもちろん御免だが、春夏秋冬、四季の変化に恵まれることに感謝しつ

つ今年一年を乗り切りたいと思う。

 

 

 

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【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej

福島県いわき市「燻製めひかりのオリーブオイル漬け」。市の魚・メヒカリは

今が旬。オイル漬けはトマトと合わせて、パスタなどにもおすすめです。

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■街角から畦道から

 

もう一つの初詣  舟越隆裕(栃木県日光市 Mobile Cafe NIKKO 珈琲CoCom)

 

茨城県東海村の「村松山虚空蔵堂」へ。とても趣きのある癒しの空間でした。

そもそも虚空蔵尊は、磐裂神の本地仏。日光修験とも大きな関わりがあるよう

です。そして、虚空蔵尊は、丑年寅年の守り本尊。マスク姿の狛犬も、丑と寅

です。

亡くなった私の父は丑年だったので、一生涯うなぎを食べませんでした。な

ぜって?うなぎは虚空蔵尊の使いと言われているからです。そんなことに思い

を馳せながらの、お正月らしい一日でした。

写真もご覧ください。

 

 

とんど焼き   遠北 剛(広島市 スローライフ学会会員)

 

地方によってそれぞれと呼び名が違う「三毬杖」「左義長」(さぎちょう)。

小正月を過ぎたころに、その年に飾った門松、しめ縄などを持ち寄って焼き、

天に返す行事で「とんど焼き」と呼んでいる。

コロナ感染の関係で、2年中止となっていた。規模を小さくし、いつもなら

鏡餅を木槌で割って「とんど」の残り火で焼いていただくが、それもカット。

今年の疫病を払い無病息災を祈る祭事として、太田川河川敷に組まれたやぐら

に火がつけられた。勢いよく燃える火に、願いを込めて。

写真もご覧ください。

 

 

 

■まち・むらニュース

 

・島根県出雲市 出雲ウィーク「うさぎ祭り」と「出雲の日」

 

出雲の魅力を再発見し、さらなる発展を祈る出雲の日は1月26日。その前日か

らの1週間は出雲ウィークとして、夜神楽特別祈祷や、スタンプラリーなどの

うさぎ祭りが出雲大社門前で開催される。26日には紅白餅の福分もある。

日程:1月25日(火)~31日(月) 会場:出雲大社、神門通り、出雲市内

主催・問合せ:出雲の日実行委員会 TEL0853-31-9660

https://www.kankou-shimane.com/news/31085.html

 

 

・静岡県東伊豆町 雛のつるし飾りまつり

 

稲取の伝統「雛のつるし飾り」は、江戸後期発祥といわれる。雛壇の両脇に吊

るされる飾りは、着物の端ぎれなどでつくられた人形や動物、花など小さなモ

チーフ。いずれも女子の健やかな成長と幸せを願ってのものだ。

会期:1月20日(木)~3月31日(木)

会場:稲取文化公園「雛の館」、雛の館「むかい庵」、ほか。

主催・問合せ:稲取温泉旅館協同組合 TEL0557-95-2901

https://inatorionsen.or.jp/hina/

 

 

 

コラム<象さんの散歩>

 

海部さん、さようなら

 

海部俊樹元首相の訃報である。新聞・テレビは「水玉ネクタイの明るい首相

逝く」。好意的に報じている。政界の追悼の言葉も同じ感じである。

象さんの朝日新聞政治部記者としての取材相手で、なお個人的なおつきあい

があった。この“深いおつきあい”ができた首相は、ほかに三木武夫、羽田孜、

細川護熙さんしかいない、きわめて思い出の深い政治家の一人であった。

海部さんは、昭和6年生まれ。私は2年後輩だが、たまたま“昭和6年会”

の作家・有吉佐和子、ホテルオークラ副社長・橋本保雄さんと私は仲が良く、

昭和6年会のあとの、海部さんも加わった二次会に、何度かお伴した。

からっと明るく、こだわりなく、三木派とのおつきあいで接近した。だが、

政権の運びが粗雑で、首相としての及第点は差し上げられない。また政治信条

とか政策で相容れないこともあったが、お別れは淋しい・・・ <川島正英>

 

 

 

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「奈良県十津川村」から・・

明治22年の大水害をきっかけに、十津川村から北海道に移住した人々が「新十

津川町」を築きました。その苦労の開拓史が、分かりやすい絵と写真で綴られ

ています。一度ぜひご覧ください。↓

http://www.town.shintotsukawa.lg.jp/kanko/detail/00000530.html

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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅>  コロナで得たもの

 

負け惜しみではないですが、コロナ禍でなければこうならなかったという良い

こともあります。近所の散歩に目覚めた。夫の料理のレパートリーが増えた。

洋服や化粧品を買わなくなった。スーパー滞在が短時間に。手洗いウガイの徹

底で風邪を引かなくなった。Zoomを覚えた。数えていくといくつもあります。

東京の感染者一日5000人といわれるなか、夫婦でこんなことを話しました。

https://noguchi-tomoko.com/post-8362/

 

 

■編集室便り

 

▽瓦版にご投稿を

 

地域の話題、日常の気づき、町の逸品紹介など、この「スローライフ瓦版」

にご投稿ください。スローライフ学会会員の方でしたら、どなたでも。

「街角から畦道から」が投稿欄です。300字までで。メールでお寄せ下さい。

写真も一枚添付できます。

 

 

▽2月、3月の「さんか・さろん」をお楽しみに。

 

  • 2月15日(火)19時 東京から

「イタリア・アグリツーリズモに学ぶものは」

工藤裕子さん[中央大学法学部教授]

公共政策学、公共経営論専攻。イタリアの行財政や地域の持続可能な発展など

を研究。長年独自でイタリア・アグリツーリズモを企画、好評を得る。『イタ

リア料理大全―厨房の学とよい食の術』の監修・監訳者。イタリアの美味しい

話も。スローライフ学会会員。

 

 

  • 3月15日(火)19時 静岡から

「静岡のお茶と富士山をオリジナルツアーで発信」

坂野真帆さん(株式会社そふと研究室代表取締役)

地域の魅力を形づくる地域資源を、独自の切り口で紹介するツアーを企画販売

している。富士山は「頂上を目指さない富士山」コースをシリーズ化。お茶は

茶どころ日本一・静岡県の茶づくり文化を多面的に紹介している。現在はオン

ラインツアー実施中。スローライフ学会会員。

 

 

▽フォーラムをYouTubeでどうぞ

 

昨年、11月20・21日開催の「スローライフ・フォーラムin十津川」が、

YouTubeでご覧いただけます。

 

前半は中村桂子さんの基調講演、後半は増田寛也さんのコーディネートのパネ

ルディスカッションです。そのほかは、ホームページからもご覧ください。

 

フォーラム前半

https://www.youtube.com/watch?v=sSwMPDOiMZ4

フォーラム後半

https://www.youtube.com/watch?v=tI7ewfRkmUo

 

分科会の様子

https://www.slowlife-japan.jp/2021/12/15/%ef%bd%93-71/

 

視察の様子

https://www.slowlife-japan.jp/2021/12/15/%ef%bd%93-72/

 

 

▽昨年12月の「さんか・さろん」YouTubeでどうぞ

 

12月21日113回「さんか・さろん」

川竹大輔さん:高知大学次世代地域創造センター専門員(地域人材育成)

「“よさこい”は、全国にどう広がり、どんな役目を果たしたか」

ゆっくりご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=biw_B4dnIXw

 

 

▽年会費・参加費について

 

  • 「さんか・さろん」の予定をこちらに掲載しています。

https://www.slowlife-japan.jp/2021/10/04/%ef%bd%93-42/

 

この「さんか・さろん」予定をご覧になり、新たに会員になろうと思われた方、

新入会の方は年会費3000円と「さんか・さろん」参加し放題で3000円、

合計6000円を下記にお振込みください。

 

「さろん」はその都度のお支払いも可能です。

1回ごとの参加費は会員1000円、一般2000円。

 

また学生は入会せずとも無料となります。

 

【振込先】

ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会

※他金融機関からのお振込みの場合は

店名:〇一九(ゼロイチキュウ)店  預金種目:当座

口座番号:0595293 スローライフ学会 まで。

 

 

 

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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

 

奈良県吉野郡十津川村

https://www.vill.totsukawa.lg.jp/

奈良県

http://www.pref.nara.jp/

雲仙市

https://www.city.unzen.nagasaki.jp/

飯山市

http://www.city.iiyama.nagano.jp/

出雲市

http://www.city.izumo.shimane.jp/

丹波篠山市

https://www.city.sasayama.hyogo.jp/

日本テレネット株式会社

http://www.nippon-tele.net/

シン・エナジー株式会社

https://www.symenergy.co.jp/

クオリティソフト株式会社

http://www.qualitysoft.com

アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社

http://www.edi.ne.jp/

株式会社サンクス・ツー

http://www.thanks2.jp/

中島プレス工業有限会社

https://www.nakajimapress.jp/

 

 

 

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最後までお読みくださって、ありがとうございました。

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slowlifej@nifty.com <mailto:slowlifej@nifty.com>

 

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ご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、

お気軽にお付き合いください。

 

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の変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。

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シェアオフィスのため「スローライフ学会」宛ですと届きません。