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先週火曜は、スローライフ学会会長の増田寛也さんから年頭所感をうかがう、
恒例の「さんか・さろん」でした。年明けの、いつもと同じ緊張と団らん。
きょうのこの「瓦版」にその感想がいくつか寄せられています。
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コラム<火曜日の鐘> 丸岡 一直(社会福祉法人二ツ井ふくし会理事長)
やまない大雪、青息吐息
大雪です。年末からやむことなく、連続的に。だれもかれも雪かき、除雪、
排雪に大わらわ。家の周りにはもう雪寄せのスペースがなく、持っている人は
軽トラ、なければ頼んで雪捨て場へ運ぶほかないのですが、おもな担い手のト
タン屋さんはすでに予約でびっしり。「早くても、来月だな」といつになくつ
れない。屋根に登れない高齢者から「なんとか紹介してもらえないか」と悲痛
な声が届いて、急いで駆けつけるボランティアに大忙しです。
秋田県的には、大雪の本場は県南部の大曲(いまは大仙市)、横手、湯沢周
辺などで、私のいる県北部はそれほど大雪になることはなかったのですが、向
かいのとうさんにいわせると「横手の雪が上ってきた」。その心は温暖化によ
って気象地図が変わり、大雪の雲が北に上がって来たのだと言いたげです。
オミクロンもさっそく到着して、いよいよコロナ騒動が押し寄せて来たので
すが、それどころにあらず。なにをおいても雪寄せです。もっとも、雪かきは
ほぼ屋外の個人作業ですから、その方が感染対策にもなっているのですが。
写真もご覧ください。
学会コラム<緑と絆の木陰> 中村桂子 (JT生命誌研究館名誉館長)
体を持つ人間が生きているのではありませんか
「さんか・さろん」での、これからのまちづくり、つまりどのように暮らし
ていくかという話し合いで、「ディジタル」と「スローライフ」との関係が話
題になりました。ここで浮かび上がるのが、身体性だと思います(相変わらず、
人間は生きものであり自然の一部であるとしてのことです)。
あまりの効率主義で急ぎ過ぎの現代社会では、生身の人間が悲鳴をあげてい
ます。そこで、「スローライフ」は、生きものの時間・自然の時間で動く暮ら
しを提案しているのだと私は受け止めています。そのような暮らしをしながら、
遠くにいる孫と画面を通してのおしゃべりを楽しんだり、オンラインで仕事を
広げたりすることはあれこれやって行く。これがこれからの生き方、つまり、
ディジタルはあくまでも手段でしょう。
身体性を基本に置くと、いわゆるエッセンシャルワークの重要性が明確に見
えてきます。今、一番知恵が必要なのはここでしょう。知識はディジタルでな
んとかなりますが、知恵(理性も感性も含みます)は人間そのものでなければ
発揮できません。これこそ大事で、まず食、健康、遊びと学びなど暮らしの基
本を確実なものにすることへの挑戦が、今求められています。考えやすくて、
やりやすくて、お金にも近づきやすいディジタルに浮かれていると、とんでも
ないことになるのではないかと危惧します。
若い方に、是非本質のところに挑戦して欲しいのです。そうしたら充実感、
幸せ感が得られること請け合いですから。
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【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej
福岡市「めんツナかんかん」。フレーク状の国産のツナに、博多名物明太子の
うま味、辛味が加わりました。様々なアレンジが楽しめる人気商品です。
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■街角から畦道から
変わらなければ 乾 正博(兵庫県神戸市 (株)シン・エナジー)
「さんか・さろん」で、地域をどうするか、国が決める?若者が悩んでいる、
などが話題になった。私は皆が与えられる世界で、暮らしすぎたと感じている。
だからこれからは「変人」の時代。こじつけだが「変わる人」のこと。世阿弥
がいうように、変わらなければ人ではない。同じ考えにこだわらず、少し変で
も未来に役立つ変わったアイデアを考えよう、話し合おうと思う。
増田さんの話で、数字の話もあった。日本は変化を抽象化して豊かに暮らせ
る構造を開発した国である。例えば、文字や宗教もそうだろう。しかし、西洋
化が激しく進んだことで、数値が絶対という考えが蔓延している。偏差値もそ
の一つ、学歴も。ドイツでは、現場で働いている人を尊敬をこめてマイスター
と呼ぶ、日本はどうだろうか。
「目的」と「手段」と 大山皓史(東京都港区 スローライフ学会会員)
増田寛也さんの「コロナ後を見据えたまちづくり」というテーマに惹かれ、
「さんか・さろん」に参加。社会は急速にデジタル化しているが、デジタル技
術は人間がより良く生きる目的のための「手段」である、適切な「目的」設定
が重要と増田さんは言う。
そのとおりだと思うが、例えばマネーも人間がより良く生きるための「手段」
であった筈である。しかし私達はマネーに縛られ振り回されている。コロナ後、
より良い社会を作り、より良く生きるという「目的」をどのような価値観で形
成し「手段」を活用するのか。
それは国主導でなく、一人ひとりが主体的に考え、その実践として生活の場
である地域社会から作り上げていくものではないだろうか。
■まち・むらニュース
・奈良県吉野町 鬼火の祭典キャンペーン「鬼フェスin Yoshinoyama」
金峯山寺の節分会は「福は内、鬼も内」と唱え、全国から追われてきた鬼を迎
え入れて平伏させる「鬼火の祭典」だ。これに合わせて宿泊施設に鬼が登場し
たり、鬼の夜店、鬼の夜会など、吉野山一帯が鬼一色になる。
開催期間:1月29日(土)~2月6日(日)
場所:金峯山寺を中心に吉野山一帯
問合せ:吉野山観光協会 TEL0746-32-1007
https://www.kinpusen.or.jp/info/2022/in-yoshinoyama.html
・北海道網走市 網走流氷観光砕氷船「おーろら」
流氷がやってくる海、オホーツク海。厚さ1mもの氷の海原を、バリバリと砕
きながら流氷観光砕氷船「おーろら」がすすむ。この時期に姿を見せる、野生
のアザラシやオオワシなども見ることができる。事前予約がおすすめ。
運行期間:4月3日(日)まで 一日4~5便 所要時間は約1時間
乗船場所:道の駅流氷街道網走 料金:大人3,500円、小学生1,750円
問合せ:道東観光開発 TEL0152-43-6000
https://www.ms-aurora.com/abashiri/about/
コラム<象さんの散歩>
画竜点睛を欠く
先週の「さんか・さろん」は楽しかった。まず、十津川村フォーラムの懐古。
野口智子さんの報告も参加者の感想も上々で。恒例の増田寛也さんの年頭展望
は、いつもの柔らかで的を射た論調。質問も続々、いい雰囲気で進む。
象さん、最後に締めくくりを、と思いつつ、発言。だが、神戸とみ子さんと
眼が合って、話は8年前の群馬県南牧村へ。「ちびっ子の遊ぶ里」フォーラム
を開き、そのとき、自民党代議士の福田達夫氏がきてくれて面談、「すばらし
い若手代議士」といったが、やはり総務会長になったね、とまったく関係のな
い感想までをひとこと。そのあと、流れが乱れたことを反省した。
“画竜点睛を欠く”という諺を思いおこしたり・・・ <川島正英>
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「奈良県十津川村」から・・
谷瀬で「干し芋作り」が大詰め。集落で収穫した約50キロのサツマイモを、蒸
して、皮をむいて、切って、干して。一週間ほど寒風に晒せば、ねっとり甘い
干し芋の完成。奈良女子大の学生さんも助っ人に駆け付けてくれたそうです。
写真もご覧ください。
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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 「つらいよ」
『男はつらいよ』『家族はつらいよ』山田洋次・作の映画を、週末のテレビで
見ました。寅さんはもちろん、リリーもタコ社長もつらい。「家族」の方でも
高齢者はつらい、嫁もつらい。大笑いしながらも「つらい」と言葉にするのは
いい、と思いました。「大丈夫!頑張ろう!」はもうやめて、素直に弱さを見
せて「つらい」と声に出しましょう。今、本当に「みんなつらいよ」ですもの。
https://noguchi-tomoko.com/post-8372/
■編集室便り
▽本日の「火曜日の鐘」大雪の話題で
原稿にある、「雪下ろしの主な担い手のトタン屋さん」について、なぜ?と
筆者の丸岡一直さんにうかがったところ、丁寧なお返事が届きました。
~昨日も雪の始末に追われました。まだ目標の半分ぐらいですが。おかげで
12月以降、ほぼ毎日、接骨院通いです。
さて、なんでトタン屋さんが雪かきをするのか?正しくは板金業の人たちで
す。住宅の屋根や外壁などの施工をする。仕事はめっきり減っていますが、屋
根に登るのはお手の物なので、いつしか、雪おろしを頼まれることが多くなり
ました。
行政は主に道路の通行確保。住民はそれぞれ自宅の除雪、排雪を行いますが、
手に余る人は業者を頼む。トタン屋さんばかりではなく、大工、工務店、建設
関係、その他人手があって、除雪機、トラックを所持する人はみな頼まれて、
この冬のように大雪になると手が回らず、頼んでもなかなか来てもらえない状
況です。仕事の少ない冬場で、格好の副業になっている面もあります。~
とのことでした。雪のない土地ではわからないご苦労ですね。
ありがとうございました。
▽2月、3月の「さんか・さろん」をお楽しみに。
「イタリア・アグリツーリズモに学ぶものは」
工藤裕子さん[中央大学法学部教授]
公共政策学、公共経営論専攻。イタリアの行財政や地域の持続可能な発展など
を研究。長年独自でイタリア・アグリツーリズモを企画、好評を得る。『イタ
リア料理大全―厨房の学とよい食の術』の監修・監訳者。イタリアの美味しい
話も。スローライフ学会会員。
「静岡のお茶と富士山をオリジナルツアーで発信」
坂野真帆さん(株式会社そふと研究室代表取締役)
地域の魅力を形づくる地域資源を、独自の切り口で紹介するツアーを企画販売
している。富士山は「頂上を目指さない富士山」コースをシリーズ化。お茶は
茶どころ日本一・静岡県の茶づくり文化を多面的に紹介している。現在はオン
ラインツアー実施中。スローライフ学会会員。
▽フォーラムをYouTubeでどうぞ
昨年、11月20・21日開催の「スローライフ・フォーラムin十津川」が、
YouTubeでご覧いただけます。
前半は中村桂子さんの基調講演、後半は増田寛也さんのコーディネートのパネ
ルディスカッションです。そのほかは、ホームページからもご覧ください。
フォーラム前半
https://www.youtube.com/watch?v=sSwMPDOiMZ4
フォーラム後半
https://www.youtube.com/watch?v=tI7ewfRkmUo
分科会の様子
https://www.slowlife-japan.jp/2021/12/15/%ef%bd%93-71/
視察の様子
https://www.slowlife-japan.jp/2021/12/15/%ef%bd%93-72/
▽昨年12月の「さんか・さろん」YouTubeでどうぞ
12月21日113回「さんか・さろん」
川竹大輔さん:高知大学次世代地域創造センター専門員(地域人材育成)
「“よさこい”は、全国にどう広がり、どんな役目を果たしたか」
ゆっくりご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=biw_B4dnIXw
▽年会費・参加費について
https://www.slowlife-japan.jp/2021/10/04/%ef%bd%93-42/
この「さんか・さろん」予定をご覧になり、新たに会員になろうと思われた方、
新入会の方は年会費3000円と「さんか・さろん」参加し放題で3000円、
合計6000円を下記にお振込みください。
「さろん」はその都度のお支払いも可能です。
1回ごとの参加費は会員1000円、一般2000円。
また学生は入会せずとも無料となります。
【振込先】
ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会
※他金融機関からのお振込みの場合は
店名:〇一九(ゼロイチキュウ)店 預金種目:当座
口座番号:0595293 スローライフ学会 まで。
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【たまな商店】完熟するまで木成りで育てた片山さんの八朔。農薬や肥料を一
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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。
奈良県吉野郡十津川村
https://www.vill.totsukawa.lg.jp/
奈良県
雲仙市
https://www.city.unzen.nagasaki.jp/
飯山市
http://www.city.iiyama.nagano.jp/
出雲市
http://www.city.izumo.shimane.jp/
丹波篠山市
https://www.city.sasayama.hyogo.jp/
日本テレネット株式会社
シン・エナジー株式会社
クオリティソフト株式会社
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
株式会社サンクス・ツー
中島プレス工業有限会社
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