瓦版 2022.11.1 第643号 中村桂子さんのコラム掲載

 

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わがNPO・学会の始まりのころ頑張った筑紫哲也さんの命日が、11月7日です。

会員の高橋征吾さんの連載で、思い出もよみがえったはずです。今日の瓦版に

は日本酒がずらり、「偲ぶ会」風の15日「さんか・さろん」で献杯しましょう。

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コラム<火曜日の鐘>   丸岡一直(社会福祉法人二ツ井ふくし会理事長)

 

200年前の銘酒、どぶろくで復活

 

二ツ井町に「荷上場(にあげば)」という地名が残ります。秋田県北を東西

に貫く米代川。その中流に位置し、舟運の拠点として栄えました。荷物の上げ

下ろしでにぎわった往時の姿がそのまま地名になりました。そこにかつてあっ

た造り酒屋。自分が住む同じ地域で、どんな酒がつくられていたのか。興味を

ひかれて蔵元だった旧家を訪ね、古文書を調べ、レシピの研究に打ち込む青年

がいました。苦節4年。ついに実を結ぶときが来ました。

地酒「坂野泉(さかのいずみ)」。今月4日、晴れのデビューです。

といっても清酒ではなく、どぶろく。青年は能代市が特区の認証を得たその

ときから挑戦を続け、承諾を得て200年前のブランドを受け継ぎました。瓶に

貼り付けるラベルも木製にするほどの凝りようです。「濃厚で米の旨み、コク

のあるものになった」と語る青年は伊藤樹(たつる)君、39歳。

父親はわが同級生。とくれば町に住む同級生にとってはわが子同然です。な

んにでも挑戦する「わが子」の活躍に目を細め、どぶろくの一杯を重ねながら、

声援を送ります。「坂野泉」は720㍉㍑瓶、税込み2310円。ネットで調べるこ

とができます。   「伊藤謙商店」の電話番号は0185-73-2103です。

写真はわたしが勝手につくった応援ポスターです。

 

学会コラム<緑と絆の木陰>   中村桂子(JT生命誌研究館名誉館長)

 

パズルはお好きではありませんか。

 

新聞や雑誌にクロスワードなどのパズルがあると見過ごせず、鉛筆を探しま

す。

子どもの頃は、両親に頼み込んでカード遊びの相手をしてもらいました。な

かでも好きだったのが「神経衰弱」。神経衰弱とは何という名前だろうと今に

なると思いますが、その頃は意味も分からず、呪文のように言っていたのでし

た。忙しいなか親も大変だったろうと今になって思いますが、この時ばかりは

神妙にお願いをするので相手をせざるを得なかったのでしょう。中学生になっ

たら百人一首が面白くなり、これは国語の先生が場を作って下さって楽しみま

した。

そして今、相手を煩わせずに一人で楽しむパズルです。好きなのは「数独」と

「ナンクロ」です。実は先日、つい300問ほど載っている数独の本を買ってし

まい、始めたらなかなか止まりません。時に仕事を先延ばしにし兼ねず危険で

す。数独にも作成者の特徴があり、私は完全に論理だけで解けるのが好きです。

実は今日もちょっと始めてしまい、この原稿も危うく遅れそうになりました。

バカバカしい、ムダだと分かりながら止められないことが多いなあと思いなが

ら、野口さんの顔を思い出して大急ぎです。

なんだかこの原稿そのものがバカバカしく、ムダっぽいと思いながら、スロ

ーライフならこれもありとして下さるはずと勝手に思っています。

 

 

 

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【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej

長野県松本市「純米吟醸 山瑞 SANZUI」。信州の山を熟知する林業会社が、山

の恵みの水とお米で、日本酒をつくりました。醸造は市内の蔵元です。

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■街角から畦道から

 

「筑紫哲也を語ろう」② “多事争論”

高橋征吾(東京都板橋区 スローライフ学会会員)

 

「NEWS23」の中で一番の楽しみだったのは、やはり名物コーナー「多事争論」

でした。福澤諭吉の言葉「自由の気風はただ多事争論の間に在り」に由来する

このテレビコラムは、筑紫さんいわく「花鳥風月、森羅万象、要するに何でも

あり」。時の権力への忌憚のない直言もあれば、時事ネタへのユーモアある風

刺や世間への提言などもありました。

今やSNSや動画サイトで誰でも発信できる世の中ですが、ほぼ毎日、今何を言

うべきかオンエア直前まで考え抜き、テレビカメラに向かって90秒のコラムを

肉声でしゃべり続けるというのは、その後の他の誰にもなし得ない神業でした。

生涯を通じて「自由の気風」を守り抜いたまさしく「多事争論」のジャーナリ

スト・筑紫哲也の真骨頂だったと思います。

写真はスローライフ事務局提供。

 

 

■まち・むらニュース

 

・兵庫県丹波篠山市 晩秋の丹波路、今年最後の紅葉を満喫

 

県立公園ささやまの森公園と、八幡谷ダム周辺のハイキングイベント。イチョ

ウ、ケヤキ、イロハモミジなどの里山の雑木林の紅葉で、谷全体が色づく静か

ななか、野鳥のさえずりも楽しめる。JR福知山線利用促進の一環だ。

開催日:11月19日(土)

時間・場所:集合JR篠山口駅9:00 解散15:20頃

参加費:無料  定員:20名

主催・予約・問合せ:丹波篠山観光協会 TEL079-506-1535

https://tourism.sasayama.jp/hiking/

 

 

・山梨県甲州市 民家フォーラム2022 甲州

 

日本の民家を次代へ引き継ぐことを理念に、設立25周年を迎える日本民家再生

協会。今年のフォーラムのテーマは「移住・二拠点生活の推進による空き民家

の活用とSDGs」。シンポジウムを中心に、パネル展や相談会も行われる。

日時:11月12日(土) 13:30~16:30  参加費:1,000円

場所:甲州市勝沼ぶどうの丘イベントホール

主催・申し込み先・問合せ:特定非営利活動法人 日本民家再生協会

TEL03-5216-3541  https://minka.or.jp/news/forum2022

 

 

 

コラム<象さんの散歩>

 

平成中村座を観る

 

わが家にとって、すばらしい舞台観劇が続いた。先週にN響の演奏会で感激

したばかり、今週、平成中村座の舞台「十月大歌舞伎」を観る幸運に。

宮藤官九郞作・演出「唐茄子屋」も楽しい作だったが、象さん、あと一つの

有吉佐和子作「綾の鼓」を懸命に。有吉さんは、紀州の先輩、というつながり。

朝日新聞社時代、信頼していた深代惇郎さんとも親しく、一緒に自宅へよく訪

ねた。だから、「華岡青洲の妻」の舞台も、監督席で見せてもらったり・・。

この「綾の鼓」が有吉佐和子作だと会場で知った。悲しい、単純な物語だが、

懸命に観た。“おさわさん”らしい、複雑な問いが隠されていないか・・。

ともあれ、平成中村座は、三度目の観劇だ。象さんは、歌舞伎フアンの宏子

と英樹に導かれるままに。今回も、すばらしい舞台だった・・・<川島正英>

 

 

 

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「奈良県十津川村」から・・

玉置神社本殿と御神木のしめ縄が、すべて新しく架け替えられました。長年、

十津川村観光協会と村民手作りの長さ10数メートルの大しめ縄6本が奉納され

ています。その様子はこちらから。http://totsukawa.jugem.jp/?eid=1208

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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅>

 

本物のコンビニ

 

私たちはほしいものが揃っている、便利なコンビニに慣れていますが、品ぞろ

えの基準は都会暮らし。田舎は田舎ならではのほしいものがあるはず、と、ぼ

んやり思うことがあったのですが、これぞ田舎の本物コンビニというお店に出

会いました。麻紐、金属バケツ、竹製農具、赤飯用食紅、焼きミョウバンなど。

品物を眺めていると、この土地の暮らしも伝わります。群馬県富岡市で。

https://noguchi-tomoko.com/post-9166/

 

 

 

■編集室便り

 

▽11月「さんか・さろん」のご案内

 

冒頭で触れたように、今回は「さろん」のなかで筑紫哲也さんを「偲ぶ会」風

の試みです。スローライフ学会の初代会長、筑紫哲也さんが亡くなったのは、

2008年の11月7日です。筑紫ファンの高橋征吾さんがご自身の筑紫論やエピ

ソードを話したのち、皆さんで思い出話を話すという趣向。

 

高橋さんの連載も始まっています。皆さんからの、筑紫さんの思い出、写真な

どありましたら事務局へお寄せください。「さろん」へのお申し込みも。

↓↓↓

slowlifej@nifty.com

 

日時:2022年11月15日(火)19時から Zoomで

タイトル:「筑紫哲也を語ろう」

スピーカー:高橋征吾さん(スローライフ学会会員)

 

 

▽黒豆話、YouTubeにあがりました。

 

9月20日開催の第121回「さんか・さろん」、兵庫県丹波篠山市の竹見聖司さ

んの「黒大豆、55歳の挑戦と丹波篠山の挑戦の先に」のお話、YouTubeにあげ

ました。参加できなかった方、どうぞご覧ください。

 

お話の後の、参加者と講師のやり取りが、「さろん」の醍醐味なのですが、

YouTubeでは講師・竹見さんのお話部分のみの公開となります。

https://www.youtube.com/watch?v=W4Jx3HTPRQM

 

参加者から黒大豆枝豆のご注文問い合わせが届いております。

「たけみ農園」はこちらになります。

https://takechan661227.wixsite.com/my-site

 

 

▽日光への「お出かけ・さろん」報告がホームページとFacebookに

 

10月18日開催の第122回「さんか・さろん」は、栃木県日光市へ出かけ、日

光から夜オンラインで繋ぐという「お出かけ・さろん」でした。日光のスロー

ライフ学会会員・舟越隆裕さん(「Mobile Cafe NIKKO 珈琲COCOM」のオー

ナー)がご案内され、スピーチもしてくださいました。

 

YouTubeへの掲載はありませんが、内容はこちらでおわかりいただけます。

ホームぺージ https://www.slowlife-japan.jp/2022/10/27/s-86/

Facebook https://www.facebook.com/slowlifej

 

 

▽10月以降に入会の場合、年会費が3000円です。

 

今年度の会費をまだお支払いでない方、または、これを機会にご入会の方、

来年3月までの年会費が3000円となります。(これまでは5000円)

 

会員になると「さんか・さろん」への参加が1回1000円(非会員は2000円)、

年会費以外に3000円で3月まで何回でも参加できます。

 

◆「さんか・さろん」のプログラムはこちらから

https://www.slowlife-japan.jp/2022/09/17/s-85/

 

◆お申込み支払いはこちらまで。

【振込先】

ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会

※他金融機関からのお振込みの場合は

店名:〇一九(ゼロイチキュウ)店、預金種目:当座、

口座番号:0595293、スローライフ学会 まで。

 

 

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スローライフ・ジャパン、スローライフ学会にご用の方は、この瓦版に返信せ

ずに、下記にお願いします。

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奈良県

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