瓦版2010.7.27第14号

週刊スローライフ瓦版 (2010.7.27 第14号)
発行:NPOスローライフ・ジャパン
スローライフ学会
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このメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ
ジャパンと何かのご縁を頼りにお送りしております。
初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いいただ
ければ幸いです。
コラム<火曜日の鐘> 斉藤 睦(地域総合研究所所長)
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7月があと数日で終わりますが、なんとも忙しい月でした。中でも11日の参
院選民主の惨敗ぶりに驚き、その最終結果を気にしながらの12日未明のワール
ドカップ決勝戦はいまひとつ試合にノリ切れず。
ある方が、「今、民主党は最大不幸に直面してます」と言われ、ナルホド。
菅さんが最小不幸社会の実現と経済、財政、社会保障の3つの強さを掲げて、
支持率62%だったのはたった1月半前。それはどんな社会か、その中身を吟味
する前に製造者の資質が問われ、裏を見たら言葉の賞味期限切れ…というより
急ごしらえで賞味期限すら書かれておらず、お蔵入りということでしょうか。
怖いのは続く大相撲賭博問題、豪雨被害、熱暑、スイス氷河鉄道事故、秩父
救助ヘリ墜落と息つくヒマもない事件続きで脳内容量不足で処理スピードが減
退。あと1年に迫る「地デジ化」は、何事も同時にサクサク処理するデジタル
人間への変身を迫られている時代を象徴しているのでしょうか。
■街角から畦道から ————————————————–
早起きの薦め 遠山喜一郎(写真家 山梨県富士吉田市)
早起きが日課になり、早いもので、3年を経過した。この間に、寝ていたら
絶対に見る事が出来ない情景を何度見た事だろう。昔の人は云った、早起き
は三文の得。まったくその通りだと思う。今では、その価値が益々上がって
いる。自分だけで楽しむだけでなく、今撮った写真を即配信し、皆で楽しむ
事まで出来る。この時代を楽しむには、自然に逆らわず、暗くなったら休み
明るくなったら起きる。この生活が出来ればスローライフの達人になれる。
が、現実はそうはいかない。今夜は何会、明日は何会、達人への道は程遠い。

筑紫平野のまんなかで 坂田啓子(佐賀県小城市役所職員・佐賀市)
日本地図を見てください。九州の中で1番緑の多いとこ、そこが私の住む佐
賀平野(広くは筑紫平野)。情景を思い浮かべながらゆっくり読んでいただ
ければ・。360度ぐるりと広大な青空が、そして満点の星空が見られる。広
がるたんぼには、梅雨時には水が入り、夜になると一面湖のよう。近くの灯
りが水面にキラキラ映ると、違う場所にいるようで、一番好きな光景です。
でもこの景色を楽しめるのはほんのわずかな期間。ひと月ほど経った今は、
苗が成長し一面緑色に変わっています。季節のうつろいを体の周り360度で
感じることのできる場所、おおらかな気持ちになれるところです。
鞆の浦 景観保全へ一歩? 田嶋 義介(島根県立大学名誉教授)
開発か保全かで揺れる広島県福山市・鞆の浦は、景観保全の方向に動き出す
気配だ。7月中旬、広島県市町議政策研究会の勉強会で、県市双方の鞆の浦
埋め立て・架橋計画で賛否両派の市民の意見を聞き、賛成派が「知事は中立
というが、もっと(保全に)ハンドルを切っているのではないか」と疑念を
示したからだ。景観保全で埋め立て差し止めを命じた昨秋の広島地裁判決に
県は控訴したまま。昨年暮れに就任した湯崎知事は、賛否両派の市民を集め、
地元の合意形成を改めて図っているが、埋め立て許可権を持つ知事の姿勢に
賛成派が警戒感を持ち出しているようだ。
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学会コラム<緑と絆の木陰>
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増田 寛也(野村総合研究所 顧問)リラの僧院
ソフィアの南70kmほど、リラ山脈の奥深くに、ひっそりとたたずむ僧院。
6月初旬に訪れたブルガリア正教の聖地であり、総本山でもあるリラの僧院は、
緑深い一本道の山道を長い間揺られた先にあった。およそ1000年も昔、このよ
うな奥地に誰がいったいどのような想いで建てたのだろうか。
外壁、天井に美しいフレスコ画が描かれた聖母誕生教会と、それを取り囲む
ように建てられた僧院の一体となった空間に身を置きながら、信心深い国民性
と異文化の放つ眩しい光に、しばし時を忘れる想いであった。
ブルガリアはEUに加盟したとはいえ、国民の平均所得は3~4万円/月ほ
ど。ギリシャの二の舞を避けるため、EU加盟先進国からの歳出削減圧力が強
く、生活は楽ではない。農業も馬車やロバを使い、家族を中心とするスローな
農法が中心だが、新鮮な野菜をふんだんに使い、食卓を賑わす素朴で伝統的な
郷土料理は驚くほど安い上に、私の口にとてもよく合った。
国外巨大資本の進出によって、いずれこの国の農村風景も一変するだろう。
しかし、1000年の風雪に耐えた僧院は、その程度のことでは揺らぐことのない
圧倒的な存在感で、鮮烈な色彩を放ち続けるに違いない。
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KDDI「JUNIOR net」では、小学校高学年~中学生を対象に学習コンテンツを
掲載しています。例えばこれは`通信の歴史のお話↓。
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「たかおか屋」から・・・
高岡のマスコット利長くんもお気に入り、富山生まれの「利長くんミルクキャ
ラメル」です。この夏、アイスクリームのトッピングにも最高!!
http://www.takaokaya.jp/news/2010/07/23-090102.php
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■まち・むらニュース ————————————————
・北海道 エコドライブキャンペーン~オホーツクの風を感じて~
地球温暖化などで減少を続ける流氷の保護をキーワードに、環境保全に取り
組む「オホーツク流氷トラスト運動」。この地域のレンタカー旅行者が対象。
豊かな自然と美しい風景をやさしい運転で満喫してみませんか。
期間:8月31日(火)まで オホーツク総合振興局(0152)41-0620
http://www.okhotsk.pref.hokkaido.lg.jp/ts/tss/tabieco.htm
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コラム<象さんの散歩> スローライフ「七夕の会」
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大石芳野さんと早野透さんが、幹事役を努めている「七夕の会」というのが
あって、ことしは、17日に、東京・日比谷の松本楼で開いた。
このお二人は、NPOスローライフ・ジャパンの理事。また、この日も参加
の中村桂子さんはスローライフ学会の副会長。私もその双方の団体のメンバー
であり、私にはそちらの同窓会のおもむきも味わいつつ・・。
七夕の会は、羽田澄子さん、堀田力さんら、30人ほどが3分間のスピーチを
つないで圧巻だった。「北朝鮮の駐日大使館的な存在でもある朝鮮総連が東京
から追い出されそう」といった重い情報も含め、世界、アジア、沖縄、平和、
映画・・。中味もスローライフごころに満ちていた。 ∧ 川島正英 ∧
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「日光『食』の研究所」から・・・
一面に繁茂しているシダのような植物。これ、雑草ではありません。一見、と
ても食べられそうには思えないのですが、美味しい植物です。
http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-31.html
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コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと> その12
~~~ 仏革命暦は合理的!
24節気では先週23日からが「大暑」です。仏国革命暦の「熱月」と同じよう
な表現。古今東西、皆、猛暑には弱いので、どうしても気になるのでしょう。
こういう時節は無理せずスローに暮しましょう。生活の質(QOL)を重視す
る欧州諸国でなら、長い夏休みをとって、ゆっくり静養するのが常道ですから。
どの暦で見ても猛暑から逃れられないので、今回は気分転換に仏国革命暦の
組み立てなどお話しましょう。革命派は「合理主義」から、7日=1週間という
天地創造絡みに意味付けされた区切りを廃止、メートル法式に10日で「1旬」
としました。それ3回の30日で1ヶ月。その12ヶ月で360日ですから、お天道
様と調整するため、5又は6日の補充日を年末にくっつけて「1年」。昔の権
力者にゴマをすることを止め、毎月平等に30日としたのは立派です。
コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> おばちゃんストリート
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愛知県瀬戸市・末広町商店街に、一店逸品運動のアドバイスに通っています。
ここでは今年春先から「おばちゃんストリート」と名乗り「おばちゃん逸品」
をクローズアップしています。逸品といっても大げさなものではありません。
「お茶、50グラムからはかります」なんて、昔からやってきたこと。でも大
型店ではめんどうがってしてくれないことを目立たせました。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=60
■スローライフ便り
△読者の方からのメール便で、記事の中の誤りの指摘がありました。
「瓦版」第13号について ■街角から畦道から 余白の味わい・平城京大極
殿の白壁―長谷川俊雄(日本ワナゲ協会専務理事)
__梅雨の晴れ間に平安京を訪れた。荘厳な大極殿内部の__
の記事で、訪れたのは「平城京」でないでしょうか、と。
>いつも楽しく読ませていただいております。
>先日、私も大極殿へいって、壁画を見てきましたので、同感。
>下記のように、「平安」「平城」が混同されています。
>私も、行ってきて、40年ほど昔の平城宮あとの事を思い出しました。
>今回の賑わいの中にも、ヒバリが飛び立っている様子を見て、
>芭蕉の『おくのほそ道』の平泉、「兵どもが夢のあと」と吟じた事と
>まるで、応仁の乱のあとのさがみの小京都 湯河原・・・・・
筆者の長谷川俊雄さんは、わが事務局で「輪投げはうまくないが、文章は素晴
らしい」と定評がある人。この“げんきメールに「失投、ごめんなさい」と。
■事務局からのお知らせ
△スローライフ学会の8月「さんか・さろん」は夏休み・・・。
△9月「さんか・さろん」は特別企画を考えています。
NPOスローライフ・ジャパンとスローライフ学会の年に一度のイベントを
ことしは、11月、富山県の砺波市・南砺市で開くことになっています。
砺波は「散居村」、南砺は「合掌づくり」。住まう日本の伝統文化が息づく。
そもそも「住まう」で、全国的に好感度を抱かれる富山県だが、さらなる
可能性を探ってみよう–。そのテーマを核に、祭、技、味、演劇、音楽、
まちづくり、何よりも景観について、語り合い、交流を深めたい。
「となみ野」と呼ばれるこの地域で思いっきり楽しむプランを考え、話し合
う・・。こんな「さんか・さろん」はいかがでしょうか。
9月「さろん」では、富山県人を招いて「となみ野」を紹介・解説して
もらい、事務局からフォーラムと3分科会の議題やら談義の素材を提案
して、富山へ行く行かないにかかわらず、わいわいと・・・。
△スローライフ学会へのお誘い
スローライフ学会はNPOスローライフ・ジャパンが運営する学会(学長・
神野直彦、会長・増田寛也)です。
楽しくスローライフについて多くの分野から学び語り合います。また、全国
でスローライフなまちづくりをすすめる皆さんとのつながりでもあります。
年会費5000円。会員は自動的にNPOのサポート会員となります。会員に
なっていただけれんば、この「瓦版」に記事を出したり、「さんか・さろん」
などで交流したりできます。「学会便り」や、各種ご案内もお届けします。
また、学会申し込みはこちらから↓
http://www.slowlife-japan.jp/modules/liaise/index.php?form_id=5
△この「スローライフ瓦版」に広告を出しませんか。
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方へお送りしているメールマガジンです。
多彩なコラムや地域の情報を盛り込み、毎週火曜日の発信ですが、幸いにも好
評で会員さんも増えつつあります。広告協賛という形でご協力いただけると幸
いです。ご検討ください。
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