ゴールデン・ウィークを、どう過ごしていますか。新年度のスタートダッシュの疲れを癒す休息に充てていますか。平日も休みにして16連休を楽しむ猛者もいたりして。いやいや、毎日が日曜日の身だから普段と何も変わらない、なんて方もいらっしゃるでしょうか。観光地はどこも人、人、人、人。心地いい季節に平和な光景が広がっています。
*写真は北海道池田町の街中で咲く芝ザクラ=4月25日写す。
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●会員の方からの投稿をお待ちします。次回は4月30日(木)が締め切り、5月12日(火)配信。ゴールデン・ウィークのため変則的です。
『緑と絆の木陰』
今月、異動しました。
川島英樹 (せたがや文化財団)
9年ぶり。しかも、新職場はフリーデスクのオフィス。おまけに、施設自体の引越も重なった。持ち分のスペースは10分の1以下。机の上下、周辺に目一杯の資料、その他もろもろを積み上げてきた身としては、猛烈な断捨離を迫られることになった。
一番辛かったのが、いろいろなイベントの時に、小学生などからもらった絵、お礼の手紙といったようなもの。自分にとって「ときめくかどうか」で取捨選択するという有名な整理法があるが、ときめくものだらけで、どうにもならない。見たりしたら、絶対に捨てることはできない。数多く、得難い経験を積ませてもらえたのだなと感謝しながらも、中身には一瞥もくれず、シュレッダーに突っ込んでいった……。
精神衛生上よろしくない日々であるが、よいこともあった。机の引き出しの奥底から、封筒に入った福沢諭吉と夏目漱石にお目にかかった。記されたメモから、各種飲み会残金の集積と思われた。懐かしい顔ぶれ。諭吉・漱石から、渋沢栄一・北里柴三郎の時代へ。なんとなく象徴的な時の流れである。恐縮ながら、お二人には、ビールの泡と消えていただいた。
さて、新天地は、生活工房という「暮らし × デザインの交流拠点」を標榜する施設。
文化財団の中に、生活デザインを担当する部署を置いているのは、とてもユニーク。密かに誇りに思っている。断捨離と諭吉・漱石の効果、どうぞお楽しみに。
https://www.setagaya-ldc.net
<あっちこっちで多事争論>
地震大国に暮らす
佐藤義孝 (東京都 スローライフの会会員)
また「北海道・三陸沖後発地震注意情報」が出され、マスコミ先導で大騒ぎである。
この「注意情報」は2022年12月から千島海溝・日本海溝沿いの北海道の根室沖から東北地方の三陸沖のトラフ型巨大地震の想定震源域エリアでM7.0以上の地震が発生した場合に発表されるようになった。
その根拠は、東日本大震災で2日前に発生した「宮城県沖地震」(M7.3)が先発地震となり、巨大地震が連動したと見られることから、20世紀以降の全世界のM7.0以上の地震1477回を精査したところ、その後の1週間以内に震源から500Km以内でM7.8以上の地震が発生した事例が17回(1%、100回に1回程度)あったこと。(南海トラフ地震臨時情報の根拠も同じ)
気象庁も<留意事項>で、普段より発生可能性が相対的に高まっているが、大規模地震が必ず発生することをお知らせするものではない、としている。しかし、内閣府から指定された北海道から千葉県の182市町村は、管内の住民らに避難態勢の維持などの周知に追われている。
この「注意情報」は昨年の12月8日の「青森県東方沖地震」(M7.5)で初めて発表されたが、その時に対象地域の住民が実際に取った防災行動は、最も多くて「水や食料などの備蓄確認」の約3割にとどまった(関谷直也東京大学教授らの調査)。そう言う「情報」なのである。
当方の「地殻変動監視センター」の電子基準点データに異常値は見られず、今回も空振りの可能性が大きい。
※写真は、三陸鉄道リアス線 波板海岸駅前の「東日本大震災備忘の碑」、20mの津波が襲来した。(岩手県大槌町 2019年10月筆者撮影)

「母」を訪ね、「知る自由」の大切さを実感
中野修 (大阪府豊中市 スローライフの会会員)
私の亡き母は昭和7年、大阪市浪速区に生まれました。昭和20年3月13日の大阪大空襲では、住まいや家財はすべて焼失したものの、奇跡的に家族とともに九死に一生を得ました。生前、母は子どもの頃の暮らし、そして空襲の恐ろしさを聞かせてくれました。
他界して7年。母が生まれた界隈や、通学した小学校、そして空襲に遭った場所などを訪ねてみようと思い立ちました。その支援をしてくれたのが、大阪市立浪速図書館のみなさんです。私の目的を伝えると、数日後に13点の古い地図や写真及び資料をそろえてくれました。
浪速図書館のレファレンスサービスによって、母の幼年期のメモリアルスポットを手製の地図に描くことができたのです。あとは現地を訪ね、幼き頃の母に会うのみです。
図書館は、人々の「知りたい」という探求心に応えてくれる心強い存在で、「知る自由」を保障する機関です。それは、先の戦時体制において図書館も思想統制の対象となった苦い歴史の反省にたっているからです。
しかし、今の世情では、「必要とする情報を得る権利」及び「知る自由」は、再び曲折していくように思えてなりません。

飛騨高山・山王祭
前原信也 (東京都杉並区 スローライフの会会員)
桜も満開を過ぎた4月14日、飛騨高山の春の祭り、山王祭が開催された。
各町内には高山が徳川幕府の天領だった時代から数百年に渡って守り継がれてきた自慢の屋台がある。その曳き回しは祭りの1番の見せ場だ。
屋台を彩る精巧な一位一刀彫や彫金、さらに故事成語や龍、獅子などの刺繍をあしらった飾り物、屋台ひとつに込められた飛騨の匠の技術やセンスに驚かされる。町内ごとに所蔵する屋台は全部で23基。同じものはひとつもない。それらを曳く氏子の衣装も、柄や形を競うようにみんな違う。
この祭はかつての飛騨高山の経済的な豊かさと文化レベルの高さを物語る。しかし、こうした伝統行事を維持していくのも大変だ。女房の実家の町内は1基の屋台を修繕するために5千万円もの費用がかかったという。国、県、市からの助成金や企業からの協賛金や町内からの寄付を集め、どうにか凌いだという。
さらに、屋台組も少子高齢化で曳き手を確保するのに苦労している。今年は東京育ちの我が家の次男が、屋台の見張り役として白装束を着て参加させていただいた。先人の遺産を未来に繋いでいくのも並大抵のことではない。


新聞が好き
栗生尚子 (兵庫県 スローライフの会会員)
最近、新聞離れが進んでいるとよく聞きます。友達も購読をやめ、スマホやテレビで充分と言います。ここ数年、国内外で起こっている悲惨な戦争や事件を読んだり見たりするのは確かに辛いので、あえて読まないという気持ちも理解できます。
でも世の中で何が起きているかを知る、それが社会とつながっているのではないでしょうか。そんな中にも、ホッとする記事や言葉もあり、元気を貰らえます。
1面からゆっくりと読み始め、世界情勢、経済問題に読者からの投稿、家族関係のあり方や悩み相談、最新の本に映画の紹介に加えて、我が街「阪神版」まで盛りだくさんです。
以前、「その人は心理学者であり」で始まる天声人語がありました。「シェフであり、庭師、看護師」と続き、最後は「その人はホームメーカー」。主婦という言葉ではなく「家庭を作る人」で終わる文章に、仕事をしたいと焦っていた自分の気持ちがふっと落ち着いたことを今でも思い出します。
最近は2ページ見開きの大きな広告がど〜んとあるのが気になります。これも新聞離れの影響なのでしょうか?
現代の妖怪学
太田民夫 (神奈川県 スローライフの会会員)
オックスフォード英英辞典は2025年12月の改訂で「Yokai」(妖怪)を登場させた。
「妖怪:正体が分からないが、人を驚かす不思議な変化を見せるもの」(新明解国語辞典)。その姿を動き出させ、没入体験ができる「妖怪展」が東京湾岸の倉庫で開催されている。
平面に描かれた妖怪画、戯画、妖怪美術を躍動感・没入感のある立体的アートに仕上げ、プロジェクションマッピングなどで表現する。300もの妖怪たちが「百鬼夜行絵巻」のように、会場の右の壁から正面そして左の壁にダイナミックに、時にはひょうきんな表情で立体音響とともに行列する。それを見た若い女性が友達に「あの妖怪、かわいい」とささやいていた。
古くからの土地の伝説、出来事による人々の想像力と畏れだけでなく、日々の暮らしのなかにも妖怪がいるという。「付喪神」(つくもかみ)だ。傘、鏡、茶碗などの道具が古くなって打ち捨てられると、付喪神が人間に逆襲するという現象。
明治時代には井上円了が自ら創設した哲学館で「妖怪学」講義を行った。1967年から週刊少年雑誌に水木しげるが「ゲゲゲの鬼太郎」の連載を始め、テレビアニメも展開された。今回の展示会の試みは「日本のイマジネーションが生み出したアート、カルチャー、エンタテインメントの集大成」と位置づけられている。
そして、戦争が続く現世で、主催者の挨拶パネルの最後の一文がさりげなく重い。
「『妖怪』という異形の存在を楽しむ好奇心や想像力が平和への一助となることを願っています」
※写真は、プロジェクションマッピングで動く妖怪。外国人客も多い(東京・東品川「妖怪展」)。


『スローライフ曼荼羅』
お寺縁日
野口智子(ゆとり研究所、スローライフの会 共同代表)
地域のお寺が、緊張する固いイメージから、ソフトな場に変わってきています。先日、北海道池田町でお寺の「子ども縁日」に参加しました。畳広間のある本堂で、「絵馬づくり」「南京玉すだれ」「似顔絵シールづくり」「町の知識〇✕ゲーム」などが繰り広げられました。境内ではクレープやドーナツ、焼きそばや綿あめも販売され、檀家さんや地元有志がスタッフで活躍。そんな様子をご本尊が微笑んで見守っていました。
https://noguchi-tomoko.com/?p=11151&preview=true
■■つべ小部屋■■
おごる政権党
つぼいゆづる (スローライフ瓦版編集長)
自民党の箍(たが)が外れている。党大会で自衛官に国歌を斉唱させたことは、総選挙に大勝したことによる慢心にほかならない。国会運営と同様に、緊張感がなさすぎる。
小泉防衛相は当日、「党にとって重要な場で大役を担ってくれた」というコメントとともに、隊員との写真をX(旧ツイッター)に投稿した。問題意識が微塵もなかったことは明らかだ。それが問題視されると、「私人」として依頼されたと弁明した。「陸自が誇るソプラノ歌手」と紹介され、制服を着て歌ったのだから、公務そのものであり、「私人」だという説明は通らない。
高市首相の発言にも耳を疑った。①国歌を歌うことは政治的行為には当たらない。②党大会への参加も特定政党への支援を呼びかけるものではないので、自衛隊法違反には当たらない、と述べた。
まず、党大会に出て、演出に協力したけど、その党への支援は呼びかけていないという言い訳には、もう笑うしかない。
それに、党大会での「国家斉唱」が政治的行為でないのであれば、学校現場での起立・斉唱を強い、拒んだ教師らが処分された理由を、高市氏はどう説明するのだろう。政党の党大会で歌うのは政治的ではないが、学校で歌わないことは政治的だと言うつもりなのか。
こういう「常識からの明らかな逸脱」を、自民党は第2次安倍政権以降、積み重ねてきている。そしていま、国旗損壊罪の創設や旧宮家の養子容認などを推し進めている現実が、何とも恐ろしい。
<編集室便り>
▽会員の方、これから会員になろうという方、新年度の会費をお願いいたします
スローライフの会の年度は、4月~3月です。年会費は5000円、毎月の「さんか・さろん」に年間参加の方はプラス3000円、合計8000円となります。たまにしか「さろん」に出ない会員の方は、1回1000円。一般の方は2000円となります。
会費と皆さんのボランティアで運営している会です、会費と合わせてご寄付も大歓迎です。
【振込先】
ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフの会
※他金融機関からのお振込みの場合は
店名:〇一九(ゼロイチキュウ)店
預金種目:当座、
口座番号:0595293、スローライフの会 まで。
▽4月21日の「さんか・さろん」は大好評でした
NPO法人・信州ツキノワグマ研究会理事長の岸元良輔さんが、「なぜ、こんなにクマが増えたのか?~正しい知識と適切な対策~」を語ってくださいました。クマの生態と、私たち人間の対処法を、わかりやすく解説していただき、参加者に納得の輪が広がりました。「電気柵の効果が大きいことが印象に残りました」(進行役のつぼい)。
詳しくは https://www.slowlife-japan.jp/2026/04/27/%ef%bd%93-384/
岸元さんとご一緒に「さんか・さろん」ご参加の会員・農楽里ファーム 遠藤夏緒さんから下の写真が届きました。「この電気柵は、ブルーベリーを狙いに来るハクビシン対策です」とのことです。電気柵を見たことがない方へ参考に。

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