瓦版2012.5.8第106号

週刊スローライフ瓦版 (2012.5.8 第106号)
発行:NPOスローライフ・ジャパン
スローライフ学会
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日本のスローライフ文化を歪めてきた一つに「下請け」という経済のあり方が
あげられている。「下請け」社会をいまのままにしておいていいのだろうか。
今月の「さんか・さろん」は、わが学会会員の赤峰民生さんの問題提起です。
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コラム<火曜日の鐘> 丸岡一直(社会福祉法人二ツ井ふくし会理事長)
~~~ 春から夏へ、一気呵成に
ことしの桜は咲いたとたん、満開になりました。冬の厳しさで生育は遅く、
開花は27日までずれ込んだのですが、その前後から27、8度の「猛暑」が続き、
2日後の29日にはもう満開。花冷えも花曇りの情緒もない、かつて経験したこ
とのない早さです。例年だとこの時期はせいぜい14、5度ですから、体感的に
はもう真夏。遅い春から一気です。
この時期はまず野の花が咲く。次いで一つひとつ、山菜が出始める。そのう
ちに桜が咲くのですが、こう一気だと困った困った。花の写真を。いや、まず
山菜へ。きみまち阪も満開だよ。おまけに、3日は鎮守のお祭り。なにから始
めたらいいか、右往左往するばかりですが、たまっていた2年分のエネルギー
が一挙に押し寄せてきたのだと納得しています。
添付の写真は北の野の百花繚乱を。

1.桜のきみまち阪。対岸は原生林の七座山。水の流れは米代川です。

2.きみまち阪の入り口付近。

3.七座山で花開いた春の妖精たち。カタクリ、スミレ、キクザキイチゲ
(菊咲き一華)などです。
学会コラム<緑と絆の木陰>
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増田寛也(野村総合研究所 顧問) 石割桜
4月28日連休初日に岩手で見た満開の桜は素晴らしかった。何年かに一度、
「今が満開の時だ」という一瞬に出会うことがあるが、当日がまさにその日だ
った。晴天で気温もぐんぐん上昇し、絶好のお花見日和。被災地の傷跡は未だ
癒えることはないが、今年は落着いて桜を楽しむことができた。
ところで、岩手で一番有名な桜は盛岡の「石割桜」だろう。県庁の隣、盛岡
地方裁判所の庭にある大きな花崗岩の割れ目から伸びるエドヒガンザクラは、
樹齢360年余り。国の天然記念物に指定され、この時期多くの観光客を集める。
今年はこの「石割桜」の酵母を使った東北復興支援ビール「福香」も売れ行き
好調と聞いている。さらに驚いたことに、3年前に比べ、石の割れ目が6セン
チ広がり、11.1センチ太くなったそうだ。10年程前に樹木医の治療を受け、最
近樹勢が戻ったように思っていたが、事実だった。
桜の寿命は比較的短いと言われているので、もう十分老木の部類である。に
もかかわらず石も割り大地に根を張るこの驚異の生命力!じっと目を凝らすと
一本の桜の木から生きる力が静かに伝わってくる。
■街角から畦道から
鯉に出会えて 中村友子(ライター 千葉市在住)
国内の原発がゼロになった「こどもの日」。家々の庭には、鯉のぼりが泳いで
いた。鯉と言えば、施設に入所している母に会いに、父と二人で向かう途中に、
大きな川がある。水はそれほどきれいではないが、時々、体長80cmほどの鯉の
群れに出会う。川の桟橋に身を乗り出し、しばし父と観賞する。「魚が住める
きれいな水なんだね」と父が言う。鯉の姿に自然の豊かさを味わいほっとする。
ささやかな親子の寄り道の瞬間である。鯉さん。幸せな時をありがとう。

「美味しいお米」への第一歩 人形寺祥弘(兵庫県・淡路島)
朝方には雨が降っていましたが8時過ぎよりお天気になりました。まもなく、
田んぼに水が必要になりますので 水路の草刈とため池のかさ上げをしました。
今年も頑張って美味しいお米を作ります。

※人形寺さんから何枚も写真を送っていただきました。
送信の都合上、今回は1枚だけ添付させていただきます。(編集部)
■まち・むらニュース
・東京都 「フットパス」セミナー2012を開く
地域の人達があるがままの自然、景観、歴史、生活を活用した「フットパス」
に取り組むことで、交流が進み、地域の活性化が実現できる。日本フットパス
協会は、各地のNPO、民間団体から立ち上げ相談、支援要請を受けてネット
ワーク化を進めているが、自治体にも取り組みを求めてセミナーを開く。
対象:都道府県、市町村の職員、議員、地域づくり・地域活性化活動団体
▲5月19日(土)13時30分~
会場:町田市立中央図書館6階ホール(町田市原町田3-2-9)
記念講演講師:椎川忍(総務省自治財政局長)
演題:フットパス~あるものを生かす地域力創造と地域の活性化
事例紹介 フットパスを巡る最近の新しい動き(諸団体からの報告)
最近例(山梨県フットパスリンク、鳥取市鹿野町、つくば市、奥多摩町)
先進事例によるパネル討論 ①黒松内 ②甲府 ③美里 ④町田
懇親会 17時30分~会場:ホテルザ・ルシィ町田(町田市原町田3-2-9)
▲5月20日(日)
フットパスの現地視察(町田市小野路のフットパスを体験)
別所~小野路宿~角屋~小林家(約4㎞2時間のコース)
集合 9時20分 小田急線鶴川駅改札出口
募集:120名(申し込み順)費用:セミナー+懇親会+現地視察 7000円
(部分参加 セミナー 500円 懇親会 5000円 現地視察 1500円)
申し込み:FAX…042-724-1952 日本フットパス協会宛 〆切5月11日(金)
問合せ先:協会事務局 042-732-3056(徳尾)、042-850-9311(伊藤)
主催:日本フットパス協会 URL: http://www.japan-footpath.jp/
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米粉のまち・胎内市から・・・
米粉でフキノトウの天ぷらを作ってます!材料は米粉、卵、水、塩少々です。
米粉は油の吸収率が低いのでヘルシーに仕上がりますよ。ぜひおためしを。
http://tainai-komeko.blogto.jp/archives/6529800.html
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「日光『食』の研究所」から・・・
日光の5月上旬の産物といえばタケノコ。農産物直売所やスーパーには、掘り
たてがたくさん並んでいます。やはり定番はタケノコご飯ですね。
http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-169.html
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クオリティライフから・・・
甘酒教室のお知らせです。甘酒と、甘酒を生かしたスイーツを2~3品ほど作
ります。5月22日(火) 15:00~17:00と19:00~21:00。少人数のためお早目の
お申込みを。詳しくはこちら→ http://tabegoto.jp/archives/820
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コラム<象さんの散歩> 「運転免許証の返上」でおもうこと・・中
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GWの大半を伊豆・河津へ出かけ、そこのわが家の“スローライフの庵”で
過ごした。山に少し入るこの庵は、河津駅から車で7~8分、歩けば40~50分
ほどかかる。運転免許証の返上で困るのは、この河津での往来である。
バスかタクシーか。このバスは河津駅から伊豆七滝、天城峠を越えて修善寺
に至る長距離バス。一時間に1本。タクシーも、観光客の減少につれて河津に
本拠地を置いていた3社とも撤退して下田から派遣の車がぽつぽつの現況だ。
駅前にタクシーがいなくて途方に暮れることもある。
もちろん、過疎地域で交通手段が失われゆく悩みは、高度成長期から起きて
いた国土の将来にかかわる問題。おもいは、鉄道網の地方線閉鎖、バス路線の
廃止にまでつながってゆく。そう、町村内を巡る小型乗り合いバスを何とか、
「白タク」を考え直せないか、などなど、あらぬ方向へもひろがって。
さて、伊豆旅の半分の3日間は、激しい大雨に。アシの有無にはかかわらず
TVでも、と。新東名高速の開通のニュースを横目に・・。 ∧ 川島正英 ∧
コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと>
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====== 今週はお休みです ======

コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 逸品物語
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連休に家を片付けていたら、静岡市呉服町名店街で行った第1回目、つまり全
国初の「一店逸品運動」についての記録が出てきました。「新逸品」を開発し、
「逸品フェア」を開催、「逸品カタログ」を発行した1993年の私の仕事です。
おお懐かしい! この運動は商店街活性化手法として、各地に広がりました。
約20年、この間の逸品運動について、そろそろまとめ書かなくてはと思います。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=156
■編集室だより
5月の「さんか・さろん」は、現代日本へのスローライフの提案
〔テーマ〕めざそう、人間回復のものづくり
〔ゲスト〕…赤峰民生さん(推薦:篠田伸夫さん)
赤峰さんは、長いこと建設業の専門紙の記者として建設現場を見聞きし、
さまざまな問題提起をしてきました。日本の下請け構造とは2次、3次
どころではなく11次下請けまであるとのこと。この複雑怪奇な下請け
システムは、欧米やお隣の韓国にもない日本独特な仕組みで、長いこと
問題視されてきましたが、解決に至っていません。
5月のお話のテーマは、日本の建設業界の下請け構造をなくし、もっと
豊かな仕事スタイルを構築する方法とは…です。
赤峰さんの主張は「この下請け構造は必ずなくせる。ファストでない質
の高い仕事のシステムをつくりだし、もっと人間らしい働き方ができる
日本をめざそう」というもの。熱いお話をうかがい、ディスカッション
したいテーマですね。

○日 時…5月15日(火)19時~20時30分(18時40分受付開始)
○場 所…平河町Mercury Room (千代田区平河町1-4-5平和第一ビル6階
クオリティ㈱ 会議室)
○ゲスト…赤峰民生さん(スローライフ学会員、全国仮設安全事業協組
企画広報部長)
○主 催…スローライフ学会
○参加費…会員1000円、一般2000円(学生500円、講師の紹介1000円)
※終了後、希望者で懇親会を行います。会場は当日お知らせします。
【お申し込み】5月14日(月)までに下記へ。
NPOスローライフ・ジャパン
電話 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554
(当日連絡は090-7433-1741野口まで)
○詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=145
~新年度の会費をお願いします。新会員も募集中です。
スローライフ学会はNPOスローライフ・ジャパンが運営する学会(学長・
神野直彦、会長・増田寛也、副会長・中村桂子)です。
スローライフについて多くの分野から学び、楽しく語り合う。また、全国で
スローライフなまちづくりをすすめる皆さんとのつながりでもあります。
年会費5000円。会員は、この「瓦版」に記事を出したり「さんか・さろん」
などで交流したりできます。既会員の方は下記の口座へお振り込みください。
【振込先】
ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会
三井住友銀行麹町支店 普通預金 8811176 スローライフ学会
※4月~3月の年会費のため、昨年度中途のお支払いの方も、新年度は新たに
お振込いただきたく、よろしくお願いいたします。
※個人名以外の口座でお振込の場合、確認できませんのでご一報ください。
また、新しく入会ご希望の方は、こちらからお申し込みください。
http://www.slowlife-japan.jp/modules/contents/index.php?content_id=6
~ボランティア募集
NPOスローライフ・ジャパンの事務作業をお手伝いしていただける方を探
しています。アルバイト料をお支払いできない、とても虫のいいお願いではあ
るのですが‥。データ入力や資料の発送など簡単な仕事ですが、お手伝いして
いただければとても助かります。ぜひご一報ください。
【問い合わせ先】

■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。
鹿児島県
http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html
岩手県遠野市
http://www.city.tono.iwate.jp/
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
株式会社サンクス・ツー
http://www.thanks2.jp/
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最後までお読みくださって、ありがとうございました。
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