昨年12月「さんか・さろん」のご報告。

新年、明けましておめでとうございます。今年もスローライフで行きましょう!
さて、昨年12月18日(火)開催の「さんか・さろん」ご報告です。

<第1部>商店街そぞろ歩きつまみ食いツアー
品川区「戸越銀座商店街」をぶら~りしたのは、8人。世田谷区のスローライフ学会会員・田中茂さんのご案内で夕暮れウォークとなりました。全長約1.3km、関東有数を誇る、平日でも一万人以上が来客する場所。
かつて関東大震災で被災した本当の銀座通りが舗装道路に変わる時、それまで敷かれていたレンガを譲り受け、ここに敷いたとか。それで本家・銀座から「銀座通り」と名乗っていいと許されたとのこと。各地に○○銀座はありますが、その最初だそうです。

賑わっていますが、さらにということで、コロッケとから揚げをつまみ食いできるように各店ががんばっています。

珍しい「おでんコロッケ」を見つけてパクリ!おでん味、大根入りです。

から揚げもガブリ!小銭で一つ単位で買えるのがうれしい。

そして、お隣に続く「武蔵小山商店街」へ。ここは800メートル、整備されたアーケードが続きます。参加者からは「やっぱり、大型店より商店街はいい」の声が上がりました。

<第2部>講話
・ゲスト 早野 透さん(桜美林大学教授、元朝日新聞コラムニスト、NPOスローライフ・ジャパン理事)
・テーマ 「坩堝の政局 2013年の日本像は?」
参加者28人、久しぶりの方や初めての方も。和やかな自己紹介の後に早野さんのお話が。選挙直後とあって、臨場感ある内容となりました。以下は抜粋です。

「投票率が悪いのは、入れる政党がないという感じの選挙だったのだろう。民主党が敗北したのであって、自民党が拍手喝采されて、勝ったわけではない。これが今回の選挙の基本、自民党も自分達が勝利したのではないことはよくわかっているはずだ。
学生にはこう言っている。今回の選挙は中間テスト、期末テストに当たる7月の参議院選挙が勝負と。自民党が憲法を変えたいならば、ここで勝たないと・・・。これはわからない。しかし、オールドリベラル政党にさすがに力がなくなってきている、どうなるか。
政党や候補者を選ぶ基準は`実績評価`政策ビジョン、ともに、有権者は今回、民主党に大変厳しかった。しかしこういうときは、なかなかいい候補者が、勝てるガチッと強いのが当選してくる。比例区では、東京の菅さん、大阪の辻元さんが最後に滑り込んだ。これは大きい。
水ぶくれした300人よりは、その他大勢がそぎ落とされた、“最強の57人”で民主党は再出発すればいいだろう。
今の日本の獏とした民意に、何か根本的な危うさを感じる。日本の教養の基盤が壊れてきている、その上部構造の政治が崩れてきている。政治をトータルに否認していく風潮になっている。
もう少し理屈や理想のある政治行動を、つくっていかなくてはだめだと思う。」

質疑では・・
「投票率が低かったのが気になった。今回の政権は相当慎重にやらなければならないと思う」
「一票の格差について、与野党ともに両院で国会議員が
話し合いするルールを作ることが必要だ」
などの意見が出ました。会場手配も含め、幹事をしてくださった田中茂さん、ありがとうございました。
※次回の「さんか・さろん」は1月22日(火)です。いつもの第3ではなく、第4火曜日ですのでお間違えのないように。