瓦版2013.2.26第147号

週刊スローライフ瓦版 (2013.2.26 第147号)
発行:NPOスローライフ・ジャパン
スローライフ学会
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また「3・11」が巡ってきます。復旧・復興がままならない東北の地に、
観測史上最強の寒波が襲ったという。「春よ来い、早く来い」。切実に願う。
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コラム<火曜日の鐘> 山下茂(明治大学公共政策大学院教授)
~~~ 「ぬるーい温泉」が「白い森の国」に
筆者が応援する「ぬるーい温泉」だが、先日、38℃の温度を誇るお湯の情報
が届いた。それは山形県の小国(おぐに)町にある「泡の湯温泉」で、炭酸泉
だとか。誘客用のPR冊子では、「温度は38℃と低いですが、長く時間をかけ
て入浴[中略]、ゆっくりとお楽しみ下さい」とある。ふむふむ、よしよし。
小国町は、ブナなど広葉樹林が広がるうえ豪雪地帯なので、「白い森の国」
だと自己表現し、ドイツの「黒い森」地方を想起させる。温泉浴に加えて、明
るい森での「森林セラピー」や、マタギの伝統文化を活かした親子活動体験な
ど、来訪者がスローな生き方を楽しめるような工夫もしている。
「自然の恵み」を大切にしつつ、「人為の巧み」を大いに発揮して、地元資
源を十分に活かして独自の付加価値を生む。スローだが、そういう取り組みこ
そが持続的な発展をもたらす。「白い森の国」の「ぬるーい温泉」が、末長く
湧き続け、スローライフ仲間の人生の質を高めることを期待したい。
学会コラム<緑と絆の木陰>
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中村桂子(JT生命誌研究館館長)Applied Hopeという言葉
京都で、エイモリー・B・ロビンスさんの話を聞きました。エネルギー効率
の改善や再生可能エネルギー利用の可能性などを早くから提唱してきた人で、
その話をなさるのかと思いましたら、ちょっと違った話で面白かったです。
「Applied Hope」という言葉、英語圏では日常語なのでしょうか。私は初め
て接したのですが。“practical hope diligently and constantly applied
to creating a world worth being hopeful about という意味だそうです。
望むに値する世界を思い描きそこに向かってコツコツとやり実現させるという
ことでしょうか。
“皆がお互い助け合って暮らしている世界を想像しよう“核のない、平和
で安心して暮らせる世界を想像しようと「Imagine」を次から次へと並べて
いきました。ジョン・レノンの曲が頭の中で流れ始めました。希望にapplied
とかpracticalとつけるということをあまり考えていなかったので、ナルホド
と思いました。
■街角から畦道から
2013かつうらビッグひな祭り 中村友子(千葉市在住 ライター)
なんと2万5000体のひな人形が街を彩る。千葉県勝浦市のビックなひな祭りが
2月22日から3月3日まで開催。「勝浦」の名が縁を結び、徳島県勝浦町から
約7000体のひな人形を里子として譲り受けたのが祭りの始まり、今年で12年目
を迎える。勝浦漁港近くの遠見岬神社(とみさきじんじゃ)の高さ約15㍍、60
段の石段に1200体のひな人形が並び、観光スポットになっている。他にも市内
の神社仏閣、公民館、市役所、商店街にも飾られる。実は、我が家のひな人形
も数年前に、遠見岬神社に納めた。きっと勝浦市のどこかに飾られて、観光客
の皆さんをお待ちしているはず。ぜひ、ひな祭り一色の勝浦へ。
■まち・むらニュース
・栃木県那須町 漬物をテーマに「なすとらん会議」
観光と「食」と農の連携を考える住民グループ「なすとらん倶楽部」が毎年開
いている楽しいフォーラム。今年のテーマは「那須つけもの語り」。漬物や発
酵食品には地域の顔が見えてくる、と様々な要素で語り合います。あわせて、
漬物の新しい使い方を提案する斬新な料理がずらり。パスタ、お寿司、肉料理
からスイーツまで存分に試食が。コーディネーターは野口智子(ゆとり研究所)
2月28日(木)13時30分~16時30分「ホテルエピナール那須」で。参加費800円
問合せ:なすとらん倶楽部 電話0287-74-3607
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コラム<象さんの散歩> 「神田やぶそば」が炎の中に
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この号は「すてきな本をありがとう・続々編」を書こうとしていたところへ
衝撃のニュース・・東京の歴史的建造物「神田やぶそば」が焼失した。
ここで、三日前に昼食をとったばかり。楽しい節まわしで注文を読み上げる
「セイロウ~」二丁と、「天ダネ」一丁。濃い目で分量少な目のだし。前庭は
塀ぎわに紅梅の花。妻・宏子が「敷き松葉もきれいに手入れされていて・・」
と褒め、落ち着いた建物と似合って風情があるね、と話したのだった。
“うどん派の私だが、そば店も神田のやぶ、まつや、砂場などにはよく出
かけていく。いや、やぶは、50年以上も昔、名古屋から上京して、政治記者に
なって初めて先輩から「ちょっと一杯・・」と連れていかれた記念すべき店。
江戸前の雰囲気に感激していると「こういうところへ誘い出してゆっくり語り
合える政治家がほんもの」と、新米政治記者を煙にまく先輩だった。
その後、私も何人かの中堅政治家とやぶ懇談の盃を交わすに至るが、もはや
そんな風情ある政治家は消え去ったらしい。話を戻す。やぶ火事が都市の片隅
に辛うじて残されていた江戸の面影を消し去って残念無念・・∨ 川島正英 ∧
コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 野迫川村・北股
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標高400~1300m、天空の村といわれる奈良県野迫川村。村民約500人、村に食
堂は1軒、信号はあるとかないとか・・。平家伝説のある深山の村です。北股
地区は一昨年の紀伊半島大水害で被災、人々は今も仮設住宅で暮らしています。
厳しい寒さと雪、それでもみんな明るく熱い! 干し芋や猪肉を食べながら、
むらのこれからを考え語り合う、私にとって学ぶこと多い村でした。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=198

■編集室便り
□「3・11」が近づく。お知らせしたい本が二つ。
大石芳野写真集 『福島FUKUSHIMA 土と生きる』

これは、わがNPOスローライフ・ジャパン理事である大石
さんの最新刊。大石さんはご存知、戦争や災害で心身に深い
傷を負った人々の内面をレンズで描くフォトジャーナリスト。
「3・11」のあと、福島県の各地を歩き始め、東日本大震災
と福島第一原発事故で、土といのちを奪われた人々の怒りや
苦悩を活写したルポルタージュである。モノクロ・228点の
写真を1冊に。藤原書店から先月末発売 3″990円。

環瀬戸内海会議ブックレット 『瀬戸内海は今』

この会議は、環境保全市民団体(代表、阿部悦子愛媛県議ら)
で、わがNPOスローライフ・ジャパン理事・田嶋義介さん
も応援している。この本は瀬戸内海の初の環境法、瀬戸内海
環境保全臨時措置法制定40周年を記念して、2月に発刊。
「3・11」をうけた瀬戸内とかアサリの瀬戸内での再生活動
など今日の状況を描く。全カラー42頁。500円。(問い合せは
松本方、nmatchan@ms8.megaegg.ne.jp まで)
※いずれも表紙の写真を添付させていただきました。
□前にもお知らせしたとおり、
3月の「さんか・さろん」もお休みにさせてください。
■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。
鹿児島県
http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html
岩手県遠野市
http://www.city.tono.iwate.jp/
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
株式会社サンクス・ツー
http://www.thanks2.jp/
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最後までお読みくださって、ありがとうございました。
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