瓦版2013.10.29第181号

週刊スローライフ瓦版 (2013.10.29 第181号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会**********************************************************************★★★★★奈良での「スローライフ・フォーラム」と一緒に開く「逸村逸品展」に応募をお願いしていました。その目標の 100アイテムが出そろいました。すばらしいスローライフ逸品がずらり並んで壮観です。ご協力ありがとうございました。★★★★★コラム<火曜日の鐘> 早野透(桜美林大学教授)~~~ 歩きスマホはやめろ 先日の夕方、勤め先の大学から帰宅途中、JRから小田急に乗り換える町田駅のデッキ通路を歩いていた。前から目の不自由な男性が誘導ブロック(突起のある黄色のレーン)を歩いてきた。その男性に正面から若い女がぶつかり、男性を跳ね飛ばした。なんで女はその男性をよけてあげなかったのか。女は、「歩きスマホ」に夢中で、前から誰がくるかわかっていなかったのである。 男性は辛うじて白杖で身を支えて転ばずにすんだ。女はそれを一瞥すると、「ごめんなさい」の一言もなく立ち去る。それでまたすぐ「歩きスマホ」である。なんとまあ、無作法な女なのだろう。電車の優先席でも、お年寄りを前に立たせて、足を組んでスマホに無我夢中の男女を毎日見る。 携帯電話やスマホが世の中に出てくる前も、とくだん生活の不便はなかった。原発もそうである。もう人間は文明の限界を超えている。スローライフは、真の文明を取り戻す思想である。学会コラム<緑と絆の木陰> 神野直彦(東京大学名誉教授) 羨ましい子犬達 十月といえば子供達の大声が、秋空高く舞い上がる季節だった。それは運動会の季節だったからに違いない。 久し振りに小学校の同窓会に足を運ぶと、同窓会会長をしている友人が、母校の運動会に招待された時の話を聞かされた。母校の運動会は子供達が大声を上げることもなく、華華しい音楽が鳴り響くこともなく、しめやかに挙行されているそうである。聞けば近隣からの騒騒しいとのクレームがあるからだという。母校の近隣に住む別の友人は、運動会が挙行される前には、子供達が礼儀正しく、「ご迷惑をかけます」と挨拶に来ると話していた。 そういえば近くの小学校の運動会も静かになった気がする。というよりも、子供達が街の中で、大声を上げて走り回り、遊ぶ姿を終ぞ目にしたことがない。ジョン・デューイの教えに従えば、教育の基本原則は生まれも育ちも違う子供達が一緒に遊ぶことである。 もっとも、日本でも子供達が、遊ぶことによって学んでいく、微笑ましい光景を目にしないわけでもない。子供達が親から何をすべきかを教えられることもなく、自由に遊びながら仲間達と調和していく術を学び合う。遊びながら障害物を、怪我することもなく、跳び越えていく、生きる術を学び合う。戯れて咬み合いながら、強く咬みすぎずに、社会的に交流する術を学び合う。 こうした心和む子供達の光景を、まだ日本でも目にすることができる。しかし、それは子供達といっても、人間の子供達ではなく、犬の子供達だ。もう日本には人間の子供達が、友達と一緒に遊び回れる野外環境はない。しかも、子供達の笑い声が木霊する環境を取り戻そうとする気運すら見られない。それでも日本国民は胸を張って叫ぶに違いない。日本は子供達が育ちたいと望むような国ではなく、「世界で一番、企業が活躍しやすい国を目指します」と。▽▽▽▽▽▽▽▽【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej神奈川県平塚市「ひらつかきゅうりカレー」。キュウリ産地・平塚の伝統野菜“相模半白節成という肉質がしっかりのキュウリをカレーの主役にしました。△△△△△△△△△△△■街角から畦道から 總持寺で初めてのクラシックコンサート 丸山薫(コンサート広報 東京都新宿区)お堂の屋根の端から滝のような雨が落ちる日でした。雲水たちが見事な手際で椅子を並べ、観客が山門から濡れつつあがってくる中、演奏者の音合わせが行なわれていました。第一部は總持寺老師の「音楽は一期一会」のお話しと僧侶の声明(しょうみょう)。第二部のコンサートはチェロとバイオリンの二重奏。老練のチェリストが弓を持ち替えて国によって違う音曲を奏でる。才気渙発の若手バイオリニストが編曲の妙を聞かせてくれる。圧巻はヘンデルの「パッサカリア」。チェロとバイオリンのためのこの難曲にあちこちから<ブラボ!>が響きました。アンコール「ふるさと」を全員で歌って終了。重い扉を開けると外は激しい雨。アンケートの声で多かったのは、感動とともに地元の方からの「敷居が高かった總持寺が急に身近に感じられた」という感謝の言葉でした。================= PR =====米粉のまち・胎内市から・・・日本で初の米粉専用製粉工場が建設され、米粉の品質は日本一を誇る胎内市。「もっちりおいしい米粉のまちづくり」について、ブログアップしています。http://tainai-komeko.blogto.jp/=======■まち・むらニュース・京都府 「スローシティ青松(チョソン)展」が開かれる韓国の青松郡は、松の緑が広がる豊かな自然、澄んだ水と空気の地。2011年に「スローシティ」連盟に加盟した。特産のりんごは韓国随一の産地で、陶窯や手漉き紙など伝統産業の継承も盛ん。その白瓷の蒐集を縁に京都の川口美術館は青松郡と親友盟約を結び、伝統工芸品と食の紹介や映画の上演会も行なう。開催日:11月13日~19日 会場:川口美術館(京都市左京区)など市内4ヶ所問合先:電話075-781-3511 http://web.kyoto-inet.or.jp/people/kawabi/ ・山口県下松市 稲穂祭「きつねの嫁入り」法静寺の境内にある花岡福徳稲荷社と白狐の伝説に因む、五穀豊穣や繁盛などを祈願する祭り。人力車に乗った新郎新婦はじめ、紋付きはかま姿の親族一同、きつねの面をつけて町を練り歩く。花岡宿の旧山陽道の厳かで華麗な道中が、ミステリアスな世界に誘う。開催日:11月3日 場所:法静寺境内花岡福徳稲荷社が中心問合先:花岡福徳稲荷社(JR周防花岡駅)電話0833-43-4500コラム<象さんの散歩> 芸術の秋でもあります~~~ 先週は、貴重で楽しい伝統文化を味わわせてもらった。東京・アークヒルズで公益財団法人ポーラ伝統文化振興財団の第33回「伝統文化ポーラ賞」の記念の催しがあったのだ。この賞は、伝統的、民俗的な工芸、技術、芸能など文化の保存・継承に優れた役割を果たした個人、団体を顕彰する。大賞とか優秀賞とともに地域賞を設けている。この地域賞のもつ意味あいも大きい。 私は、評議員を務めているおかげで、30年近く毎年一度、すばしい伝統文化に接してきた。今回も、受賞した文化のうち萩焼、鳳来寺硯、鋳込みガラスは展示品を間近に。そして大賞の能楽・観世清和の舞囃子「高砂」と、義太夫節三味線・鶴澤友勇の義太夫(兵庫県)と、音戸の舟唄保存会の舟唄(広島県)と、北原人形芝居保存会の芝居(大分県)は実演を鑑賞させていただく。 もう一人、北海道東北地域の懸田弘訓氏が受賞。民俗芸能学会福島調査団長としての活動が評価された。「3・11」からの復興は祭りと芸能と文化にこそ救いあり、と語る。芸術の秋に先がけての意義ある授賞・・。∨ 川島正英 ∧コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 米粉フェスタで~~~数年前から全国的に米粉がブームです。ただの流行ではなく、私たちの暮らしの中にしっかりと根付いてきました。油を吸わない、腹持ちがいい、だからヘルシー。というだけでなく、地元のお米を粉にして食べる地産地消の視点から、休耕田に米粉用の稲を植え活用する農業応援の視点からも米粉は注目されています。新潟県胎内市の「米粉フェスタ」、おいしくいろいろ勉強してきました。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=232==== PR ====「日光『食』の研究所」から・・・後半の美しい紅葉がまだまだ楽しめる日光。地元レポーターが日光のおいしい情報をさまざまお伝えするブログです。ときどきのぞいてみて下さい!http://nikkokekko.blog121.fc2.com/=======■編集室便り□この秋は、ぜひ奈良県川上村へかねてからこの編集室便りでもご案内していますが、11月23・24日、「なんゆう祭」と「スローライフ・フォーラム」が、奈良県川上村で開催されます。参加申し込みは、パンフレットをダウンロードして、11月10日(日)までにNPOスローライフ・ジャパンへhttp://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=189□「スローライフ・フォーラムin水源地のむら川上」お知らせ point22 フォーラムでの川上村の『まちづくり構想案』 ==== 11月23・24日。フォーラム会場:奈良県川上村。 主催: 南部地域産業復興推進大会開催協議会 ==== 「フォーラム」で報告されるむらづくりプロジェクトの三つ目、最後のものは川上村の『構想』で、テーマは「水源地の村の『宴』」。きょうはそれを・・。 具体的にあがった村の人で「やりたいこと」の中から、整理して「食・水」と「イベント・宴会」の二つに絞って話し合った。 前者では、水がおいしい、だから食も。いろいろ地域の特色を出せるもの、工夫したいものがたくさんある。「おかいさん(三)兄弟」など面白いアイディアで水と食を売り出していく。 「イベント・宴会」については、村の中で、また外とも、大宴会を開きたい、せっかく完成した大滝ダムの堰堤を利用してのイベントも、という声が強く、「うたげ」をあれこれつくっていくこととなった。 注目されるのは、この『宴』の第一回試作を、11月23日、フォーラム前夜の交流懇親会で実行しようという考えがまとまったことです。□スローライフ版・IT塾 ———————————————まだWindowsXPでも大丈夫?いまだにXPを使っているんですが、サポートが切れたと聞いて、パソコンを買い替えた方がいいのか、と頭をよぎってます。まだ不便は感じていないのですが‥万が一のときに使えなくなると困るし‥。 <編集部:篠原伊佐武> ▼私の個人的な意見となりますが、困っていることがなければ、すぐに買い替えなくてもいいと思います。必ずしもOSのアップデートをしなくても、日頃の仕事で問題なければ、慣れている環境で使い続ける手もあります。ただ、パソコンも機械ですから、車や電化製品と同じように寿命があります。壊れる前に買い替えるようにしたいですね。もう一つ、面倒だとは思いますが、Windowsアップデートで最新の状態にしておきましょう。 <EDI:藤井頼暁>==== PR ====クオリティライフから・・・秋の薬膳講座。乾燥対策によい食材、風邪予防に効果的な毎日の献立の取り入れかたなどをご紹介します。11月2日(土)11:00~13:30 参加費4500円「たべごと教室」http://qwebm.quality.co.jp/mail/u/l?p=uRG_7Peb7LEZ=======■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。鹿児島県 http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html岩手県遠野市 http://www.city.tono.iwate.jp/日本テレネット株式会社 http://www.nippon-tele.net/クオリティ株式会社 http://www.quality.co.jp/アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社 http://www.edi.ne.jp/株式会社サンクス・ツー http://www.thanks2.jp/=======最後までお読みくださって、ありがとうございました。このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへこのメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いください。今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2=======Copyright(C) 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