瓦版2014.3.4第198号

週刊スローライフ瓦版 (2014.3.4 第198号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会**********************************************************************★★★★★最近、この瓦版の到着が遅くなったとお気づきの方もいらっしゃると思います。送信システムの環境設定をいろいろ試してために起こってたことですが、なんとか無事に送れるようになりました。詳しくはスローライフIT塾で‥。★★★★★コラム<火曜日の鐘> 川島英樹(せたがや文化財団) ~~~ 志を持とう 「ファンドレイジングって、なに?」と題した市民活動交流会に参加した。講演してくださったNPOシーズ・市民活動を支える制度をつくる会事務局長の鈴木歩さんいわく、「NPOにとってのファンドレイズとは、単なる資金集めではなく、支援者を増やすこと」だという。お金をもらうのと同じくらい、その人に当事者になってもらうことに意味があるというのだ。 さらに、ファンドレイズはダイエットと同じだとも。「具体的な数字の目標を立てる」、「明日からやるはダメ。いま始める」。そして、取り組む前に、まず自分にとって本当に必要かどうかを問うようにと。「本当に痩せたいのですか?」「本当にファンドレイズを望んでいるのですか?」…。 わが財団、また、わがスローライフ・ジャパンのことが思い出され、些か耳に痛みを覚えた。同時に、自らの馬齢の重ね方も問われているような気がした。心まで痛みだした。 帰りの電車で新聞を広げる。今年の歌壇賞を受賞した大学生歌人・佐伯紺の作品のひとつが、痛んだ心に近づいてきた。 暖房の気配の残る部屋にいてどんな未来もあるって思う学会コラム<緑と絆の木陰> 増田 寛也(野村総合研究所 顧問) 豪雪地域を訪れて 雪は天からの(または、祖先からの)手紙という。青森のスローライフフォーラムでの神野直彦学会学長の言葉である。 豪雪地域での雪との付き合い方を調査に、先日、東大のゼミ生を連れて新潟県の津南、湯沢、十日町地区に足を運んだ。地域で旅館業を営んでいる優れたリーダー達が、県の枠を超えて3県7市町の広域で「一般社団法人雪国観光圏」を創り、食文化発信などの広域連携事業に取り組んでいるのが印象的であった。 一方で、行政側がこの動きに付いてゆけるのかが気になった。とかく、行政は自身の行政区域内の事柄だけに関心を向け、境界を越えた隣町の事情には無関心なことが多い。行政で横に連携することがもっとも苦手である。当日会った行政マンは熱意に溢れた人達ばかりであったが、行政全体や議会側がどれだけ支援できるかが、今後の鍵だろう。 いずれの地区も急激に人口が減少しているが、外国人訪問客は増えている。雪が天からの希望に満ちた手紙になることを願っている。 ▽▽▽▽▽▽▽▽ 【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej高知県四万十町「新聞バック」。あまりにも有名な(株)四万十ドラマのヒット作。古新聞利用の手作りバックは、今や全国に愛好家が育っています。△△△△△△△△△△△■街角から畦道から 吉田俊実(東京工科大学教授) 私の「北のまほろば」・・(1)方言の分科会で感じたこと スローライフ学会は刺激的である。そこで交わされるさまざまな話、議論を聞くたび、<いま><ここで><なにが>、進行しつつあるのか、だれが何を思って生きているのか、その断面が鮮やかに浮かび、その困難さやその矛盾、その希望が見えるような気がする。そんな感触がうれしくて今回も参加した。以下は、フォーラムを通じて、私がとらえた「北のまほろば」である。 会場を笑いに包む「伊奈かっぺい」さんのオープニングトーク。そのテーマ「この町を好きになるために」に、すべてが凝縮されていたような気がする。戦後生まれのかっぺいさんが小学生のとき、方言を使うことは禁止されていたという。オープニング・トークの可笑しさに漂う哀しみにひかれて、分科会は「方言」を選ぶ。 青森ネイティブでないパネリストの野口智子さんが「津軽弁」がいかに心地よく外部者の耳に響くか、「それこそ資源」と力説するが、ネイティブのパネリストのみなさんの反応はいまひとつ鈍い。ネイティブ・パネリストたちは、方言を無理に残すのではなく楽しく自然体でやっていこうと主張する。この自然体のなかに微かな「あきらめ」を感じたのは私だけだろうか。 そういえば、青森に着いてから津軽弁を耳にしただろうか。活用といっても方言はどのくらい日常的に使われているのだろう。学校で方言を禁止した時期はどのくらい続いたのか。それはいつ撤回されたのだろう。文科省はその方針をちゃんと謝罪したのだろうか。さまざまな疑問が浮かんでくる。================= PR =====米粉のまち・胎内市から・・・ロイヤル胎内パークホテルのパンコーナーが新装、イタリア語で「私たちの」という意味「LORO(ロロ)」が店名。米粉パンがいろいろ揃っています。http://tainai-komeko.blogto.jp/archives/37290582.html=======■まち・むらニュース ・東京都新宿区 「東日本大震災復興支援物産展」おかゆ缶詰を震災被災地へと届けたキノコ栽培の「キノコハウス」。一昨年の高岡市での「逸村逸品展」にはそのおかゆ缶詰を出品参加。キノコ生産自粛の中で、新たに玄米ポンと60日間保存可能な「玄米パン」を開発。玄米で元気にリセットして、東京での物産展に参加する。日時:3月8日(土)10時~16時半会場:新宿区神楽坂 善國寺(JR飯田橋駅から徒歩8分・ 地下鉄東西線神楽坂駅、大江戸線牛込神楽坂駅から徒歩7分)主催:日蓮宗東京西部社会強化事業協会協力:福島「米と水のプロジェクト」キノコハウスhttp://www.kagurazaka-bishamonten.com/original18.html・東京都港区 阿蘇地域世界農業遺産認定記念講座・試食会を開く阿蘇地域が世界農業遺産に認定された背景、阿蘇の文化・景観と密接な関係を保持してきた農業・畜産についての講演。受講者には阿蘇ブランドの試食会も。秋に開講の東海大学エクステンションセンター地域連携講座につながっていく。日時:3月8日(土)講演会10時~12時20分 試食会13時~15時会場:東海大学高輪キャンパス エクステンションセンター3号館(港区高輪2-3)主催:阿蘇地域世界農業遺産推進協会申込み・問合せ:公益財団法人阿蘇地域振興デザインセンター 電話 0967-22-4801http://ext.tokai.ac.jp/article.php/20140225124425992コラム<象さんの散歩> 中村桂子さん、「生命誌」20年、おめでとう~~~ 先週の土曜日、わがNPO理事の中村桂子さんが館長を務めるJT生命誌館の20周年記念の催しがあった。スローライフも奥深さ、多様さ、緻密さ、など生命誌のこころと通じるところ無きにしも非ず、と思いつつ参加・・。 ギャラリーなどで多彩な展示と研究発表。ホールでは映像ドキュメンタリーとアート・シアター「生命誌版セロ弾きのゴーシュ」を一時間ずつ二部構成。この「ゴーシュ」は美智子皇后もご覧になった。参加者は150人ほど。顔見知りの朝日新聞科学部記者も何人か。わがNPO理事・大石芳野さんも。 38億年という深い歴史、多様な生命のひろがりを、描いて語って内容が濃く緻密で、美しく楽しい。これまで初めてといっていいすばらしい催しであった。この総指揮官の中村桂子さんには「すべて、よし」と申し上げた。 そして、もっともよかったのは、夕方のホテルオークラのパーティで、冒頭あいさつに立った中村桂子さんが、黒いハット、黒い上着、黒いズボンという宝塚の男性役を思わせるいでたちだったこと。学者・研究者としての落ち着きと情熱と当然の論理性と。一方では優しさ、人懐っこさ。いろいろ表情豊かな中村さんだが、この茶目っ気も。脱帽の他なし・・。 ∨ 川島正英 ∧==== PR ====「日光『食』の研究所」から・・・「湯西川温泉かまくら祭り」いよいよ3月9日(日)で終了です。昼も夜も楽しい催し、ご家族でどうぞ。問合せ0288-97-1126(日光市観光協会湯西川支部)http://nkkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-275.html=======コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> ~~~ 元気、大崎。和歌山県海南市・大崎という港へ、NPO団体「げんき大崎」の招きで行ってきました。「発掘!大崎のお惣菜~地元家庭料理の魅力再発見講座~」という催し、素朴なお料理がずらり、参加者は、おばあちゃんたちがずらり。祭りのサバのなれ寿司について作り方をうかがうと、途端にみんながしゃべりだしました、にぎやかで止まりません。こちらも、すっかり元気をいただきました。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=249■編集室便り □コラム「街角から畦道から」は、今週から5回、学会員の吉田俊実さん (東京工科大学教授)の寄稿文を掲載します。「青森フォーラム」見聞記 であり、早くに届けてもらっていたが、編集部の都合で遅くなってしまい ました。このあとも「方言禁止と外国語禁止」「女性は国から逃げる」と いった話などが登場します。ご期待ください。 もちろん、ほかの読者諸兄姉からの投稿も、大歓迎です。(編集部) □18日の「さんか・さろん」は『逸村逸品』をテーマに 2014年、わがNPO、学会の課題の一つは、逸村逸品への思いをいかに 整理していくのか、「逸村逸品展」をいかに育てていくか、です。 昨年11月の奈良県川上村、ことし1月の青森市でのスローライフ逸品の 展示会は、47の都道府県すべてから募って、100アイテムの作品を揃え たことが注目を集めました。また、逸品を手に入れたい、一方で各地域 から販売したい、といった声も耳にします。 こうした点を課題にしながら、これまでの逸品を見直し、今後どのよう に育てていったらいいか・・皆さまからのご意見、お知恵ををいただき たく、今月のさんか・さろんのテーマに決めました。 ひとつひとつの逸品には物語があり、その地域の「人の動き」が感じら れます。ここで、実際の「逸品」もお見せして、また「逸品ストーリー」 をお話し、さらに▽地域資源を活かした▽生活提案をもつ▽地球に優し い、など「スローライフ逸品八か条」を材料にしながら語り合いたい。 『逸村逸品』のさんか・さろんにぜひ足をお運びください。 <編集部:丸山 薫>□スローライフ版・IT塾 ——————————————–この瓦版を一括送信するシステムを使っていますが、送れないときがあり、配信システムの調整を行っておりました。数千人の方へ配信するにあたり、早くお届けするために「1時間あたりの送信件数」を多く設定していましたが、送信するときに迷惑メールと認識されて未達となることが起こってしたようです。この「1時間あたりの送信件数」を少なく設定すると、メールの送信時間は長くなりますが、確実にお届けできることがわかってきました。これまでより、瓦版が着く時間が遅くなるかも知れませんが、そういう事情があってのことです。ご了承ください。 <編集部:篠原伊佐武、EDI:藤井頼暁>==== PR ====クオリティライフから・・・まるでオリーブジュースのようといわれる、飲むオリーブオイルをふんだんに使った新メニューができました。名前は「エーゲの輝きプレート」、お試しを。「たまな食堂」で。 http://nfs.tamana-shokudo.jp/?p=4975=======■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。鹿児島県 http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html岩手県遠野市 http://www.city.tono.iwate.jp/日本テレネット株式会社 http://www.nippon-tele.net/クオリティ株式会社 http://www.quality.co.jp/アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社 http://www.edi.ne.jp/株式会社サンクス・ツー http://www.thanks2.jp/=======最後までお読みくださって、ありがとうございました。このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへこのメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いください。今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2=======Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会〒160-0002東京都新宿区坂町21 リカビル301TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 http://www.slowlife-japan.jp/”