週刊スローライフ瓦版 (2014.5.6 第207号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会**********************************************************************★★★★★わが会は、役員会をGWの真ん中で開きました。これからの活動の課題を論議、「むらの人口を考える」「逸村逸品」を重点に置きます(編集室便りに)。「瓦版」も、ますます頑張ろう、と。よろしく投稿、ご意見お願いします。★★★★★コラム<火曜日の鐘> 山下茂(明治大学公共政策大学院教授) ~~~ お釈迦様から「憂鬱」な方まで 昨日は「立夏」、旧暦卯月も早や8日。昔ならば花祭りでお釈迦様の誕生日!あの御方はスローライフの大先達だろう。我が国だと、奈良の大仏さんの開眼が卯月9日。ただ、凡俗の身では、悟りを開いた方々を参考にするのは無理だ。 もっと我が身に近い誰か…と捜したら、巌流島の決闘が13日とある。あの時、スローだったのは武蔵だが、彼は故意に約束の時間に遅れるというズルをした。 勝者ではあっても、小生は、彼の行動を讃えたり見習う気にはならない。 やむなく新暦で捜したら、今日は佐藤春夫忌。これだ!東京の旧宅が、今は出身地・新宮の熊野・速玉(ハヤタマ)大社の脇に移築されて記念館になっている。かつて佐藤家の家庭教師だった方とご一緒に訪れた折りの話では「先生は、たいていこの部屋で寝転んでおられた」そうで、暮らしぶりはスローだったようだから、物臭さの我が身にも近い。ただ…、お得意の表現が「憂鬱」だというのがなアー…。 スローライフの先達シリーズ、今回も締まらない話になった。この季節、大学では「五月病」が流行る。「スロー」より「憂鬱」向きなのかなアー? 学会コラム<緑と絆の木陰> 中村桂子(JT生命誌研究館館長) スローは本質を受け止めることでありたい 今、湯川秀樹著「宇宙と人間 七つのなぞ」(河出文庫)を読んでいます。1974年にちくま少年図書館の一冊として刊行されたもの、つまり40年前の本が今年文庫として出版されたのです。 宇宙、素粒子、生命、ことば、数と図形、知覚、感情という七つのなぞを子どもに聞かせるつもりで話していらっしゃいます。どれも根本的ですぐに答の出るものではないなぞばかりですが、それぞれのふしぎを、平易な日常語、御自身の言葉で語っていらっしゃるのです。これぞ科学者、研究者だ。一言一言を噛みしめながら強く感じました。ことばの章など、お孫さんを観察し、“おじいちゃんという言葉を覚えると、先生がいつも被っている帽子もおじいちゃん。暫くするとそれが“おじいちゃんのとなる。この“のがふしぎだというようにじっくり考えるところに惹かれます。なぜ今この本を読み、こんなことを考えるかというと、昨今の研究者は成果争いに明け暮れ、データを切り貼りし、じっくり考える時間を持っていないなあと思うからです。 湯川先生個人の資質、時代といろいろあるでしょうが、研究の本質からはずれた競争は、決して人々の幸せにつながるものを生み出しはしないことに気づかなければいけないと思います。▽▽▽▽▽▽▽▽ 【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej宮崎県五ヶ瀬町「山茶のお風呂」。この地では昔から肌荒れ、あせも、かぶれになるとお茶のお風呂に入っていた、という話。伝統の釜炒り茶が袋詰めに。△△△△△△△△△△△■街角から畦道から Jリーグからのいただきもの(3) 社頭文吾(佐賀市在住)試合開始までの時間、やっぱり試したいのはスタジアムグルメ。鳥栖(アメスタ)の一押しは、何と言っても中央軒のうどん。鳥栖駅ホームの名物立ち食いうどんで、甘くしぐれ煮にしたカシワ(鶏肉)がたっぷり入ったうどんです。とくに柏戦では、これを食べないと始まらない。売り切れの時は鳥カツ弁当。そんな変なこだわりもありますが、一押し以外にも、たくさんのグルメが並ぶスタジアムは、そこで人気が出れば、新たな販促の可能性も出てきます。スタジアム内ではありませんが、鳥栖駅前のコンビニでは、唐津の「魚コロッケ」がなぜかアウェイサポーターの人気商品に。これもネットでの口コミから広まりました。ただ、困るのは、人気グルメの前はいつも長蛇の列、試合開始のホイッスルに間に合うかどうかの時は、観戦に逸る気持ちと食べたい気持ちの葛藤になることです。試合開始10秒で点が入るサッカーならではですね。ともあれ、J1に定着しそうなサガン鳥栖応援にかこつけて、各地のグルメ堪能のアウェイ参戦を画策中の今日この頃です。 春を告げる「はね馬」 白倉徳一(新潟県妙高市役所妙高支所長) 百名山の一つ「妙高山」に、雪形の「はね馬」が現れるころ、農家では田植えの準備で忙しくなります。低い山では山菜取りシーズンを迎えます。日本三大夜桜「高田公園」の四千本の桜が咲き誇るのもこの時期です。雪国の人々にとって、春の訪れは格別なものがあります。除雪に明け暮れた長い冬から解放され、雪が消えた野道を自由に歩ける喜びは幸せそのものです。都会暮らしの経験がない私は、都会の春も知らなければ何もかも知りません。来春、息子が高校を卒業し、たぶん進学して都会暮らしを始めると思います。川で魚を捕ったり、山菜と取ったり、ソリやスキーを楽しんだりと、息子との思い出は山のようにあります。先日、妙高山を眺めながら、親元を離れて暮らす息子に、「はね馬の見えし候…」と手紙を書く自分の姿を思い浮かべながら、息子との残り短い暮らしをどのように過ごしていこうかと考えていました。(写真が雪形の「はね馬」)■まち・むらニュース・富山県立山町の「雪の迷路」 道路を除雪してできる雪壁の高さは20mに迫り、天空の白壁と呼ばれて人気を誇る立山雪の大谷ウォーク。立山室堂平の中でも、大谷地区は特に積雪が多い。その大谷アルプス広場に、日本最高所の雪の迷路がオープンする。子どもから大人まで、家族皆で気軽に楽しめる。 日時:5月10日~6月1日 10:00~15:00 場所:立山黒部アルペンルートアルプス広場特設会場(富山地方鉄道立山駅) 問合せ:立山黒部貫光(株)営業推進部 TEL076-431-3331http://www.alpen-route.com/_event/event-000680.html・佐賀県吉野ヶ里町 古代米田植え体験弥生時代は日本で稲作が始まり、定住文化が根付いた日本の文化の原点ともいえる時代。この時代の遺跡保存と、発掘物の展示などを行う吉野ヶ里歴史公園で開催される古代体験プログラムのひとつ。水田物語と題した稲作体験の第一弾で、古代衣装の「貫頭衣」を着て赤米の田植えに挑戦する。 日時:6月1日 10:00~12:00 場所:吉野ヶ里歴史公園(JR長崎本線吉野ヶ里公園駅から徒歩約15分)申し込み、問合せは吉野ヶ里公園管理センター (先着100名)TEL 0952-55-9333 FAX 0952-55-9330http://www.yoshinogari.jp/contents4/detail.php?id=630&latest_flg=1コラム<象さんの散歩> 100歳はやはり重い 先週は、貴重な時間をもつことになった。海外でも「ロケット・ササキ」の異名で知られる電子工学の先達・佐々木正さん(工学博士、元シャープ副社長)の百寿のお祝いの会に同席できたのだ。楽しく、緊張感も半分の乾杯だった。 お祝いは、ソフトバンク社長・孫正義さんが呼びかけた。そもそも孫さんは、青年時代に世話になった人たちに“恩返し”する「七恩人の会」というのを年に一度開いている。私もその一人に加えられている。この会の、桁違いの恩人が佐々木さん。アメリカから帰り、夢大きいが資本もなき孫青年の天性を見抜き、起業を支えたのだ。年齢も桁違い。なおNPO法人・新共創産業技術支援機構理事長の現職に。あいさつを「次の節目は130歳」で締めくくった。 先週、もう一つ、元気な百寿の一端に触れた。わが国初の女性報道写真家・笹本恒子さんの「100歳写真展」が大人気で、横浜市の日本新聞博物館へ訪ねた。ご本人はお休みの日。でも、楽しいが貴重な写真にお目にかかれた。 お二人にすべて適わじとの思いは高まるばかり。が、唯一、わが意を得た、のは・・佐々木さんがステーキを含めてレストランのコース料理とワインを皆と変わらず平らげたこと、笹本さんが夕食は牛肉の網焼きと赤ワインを一杯、と語っていること。何でも食べる。これだけは同列なり・・ ∨ 川島正英 ∧================= PR =====「奈良県十津川村」から・・・村のプロモーションビデオの紹介。大自然に抱かれる日本一大きな村の映像を、お楽しみください。村の自慢、玉置神社や果無集落の映像も含まれます。http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/contents/1311323876438/index.html=======コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 春を味わう南信州~~~ 飯田の街の名物リンゴ並木が満開です。その白い花を眺めながら、地元の採れたて野菜のバイキングランチ。商店街を歩けば八百屋さんに土地の山菜の緑が美しく、タケノコは山盛り。お土産用にさっそく入手です。朝食には、近くの牧場のミルクを使ったヨーグルトと採れたてイチゴをたっぷり。こんな春を存分に味わうのは、東京では無理。南信州でのおいしい春時間でした。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=259■編集室便り□NPOスローライフ・ジャパン、スローライフ学会 役員会メモ (2014.5.1明治大学会議室)<2013年度の活動> ・奈良 ・青森 ・高岡 ・財政 ・さんかさろん ・瓦版<これから新しく> ことしの重点は、なお「むら」に眼を向ける。<むらの人口><逸村逸品>も、そこに根を置いて。この二つの課題の講演・研修・出版 を何とか・・。[1]むらの人口・「壊死する地方都市」を考えていく[2]逸村逸品・出版 ・研修、講演 ・展示会 ・販売支援[3]ポスト奈良・十津川村「吊り橋に続くゆっくり散歩道」[4]そのほか「多様な活動体との連携」「フォーラム交流」「さんか・さろん、スローライフ瓦版の新機軸」「筑紫哲也七回忌」などが議題に。□新しい年度になって、1ヶ月が過ぎていきます。 平成26年度の会費をお願いします。 新しい会員も募集しています。お誘いあわせて どうぞよろしく。 スローライフ学会は、NPOスローライフ・ジャパンが運営している学会 (学長・神野直彦、会長・増田寛也、副会長・中村桂子) です。スローライフについて多くの分野から学び、楽しく語り合う。また、 全国でスローライフまちづくりをすすめる同士とのつながりです。 年会費5000円。会員は、この「瓦版」に記事を出したり「さんか・さろん」 などで交流したり。会費は下記の口座へお振り込みください。 【振込先】 ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会 三井住友銀行麹町支店 普通預金 8811176 スローライフ学会 ※このスローライフ瓦版は、会員以外の方にもお送りしています。 これからもお気軽にお付き合いください。□スローライフ版・IT塾 ——————————————–Q:先日、IE(インターネットエクスプローラー)に欠陥が見つかった、と報道されていました。「インターネットが見れなくなるの?」と不安になったんですが、どういうことだったんでしょうか。(編集部:野口智子) ▼A:IE(インターネットエクスプローラー)とは、Windowsについてくるインターネットを見るためのソフトで、画面上に「e」のマークが表示されているものです。普段何気なく使っているので、ぴんとこない方も多いと思いますが、その「e」のソフトに不具合が見つかったというニュースが流れて、先週はちょっとした騒ぎになりました。特定のサイトにアクセスしたときにウイルスに感染してしまうため、その後、メーカーも対策を施して、プログラムを更新(=アップデート)することで、問題なく使えるようになりました。気になる方は「マイクロソフト IE アップデート」で検索して、アップデートにトライしてみてください。 (EDI:藤井頼暁)==== PR ====クオリティライフから・・・5月10日(土)16時からナチュラルフード講座の無料説明会。玄米や旬の野菜、調味料など食材と真剣に向き合う講座です。http://tabegoto.jp/inst_pre/=======■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。鹿児島県 http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html岩手県遠野市 http://www.city.tono.iwate.jp/日本テレネット株式会社 http://www.nippon-tele.net/クオリティ株式会社 http://www.quality.co.jp/アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社 http://www.edi.ne.jp/株式会社サンクス・ツー http://www.thanks2.jp/=======最後までお読みくださって、ありがとうございました。このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへこのメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いください。今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2=======Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会〒160-0002東京都新宿区坂町21 リカビル301TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 http://www.slowlife-japan.jp/”