佐賀でスローライフ逸品の話をしてきました。


佐賀の「オリザジャポニカクラブ」に招かれて、事務局長・野口智子が西九州大学で話をしてきました。
このクラブは、“地域が誇る食材、農業をテーマに食文化の発信や食育活動を通じて、地域を元気にするCSO(市民社会組織)”です。https://www.facebook.com/Oryzajaponicaclub
代表の方が当方の「スローライフ学会」会員で、昨年の奈良県川上村「スローライフ・フォーラム」においでになり、その際、全国のスローライフ逸品を集めた「逸村逸品展」をご覧になりました。

展示の中で栃木県那須町「なすとらん倶楽部」作の「おいしい那須暦」に注目!これを佐賀でもできないかと、学生に作り方の伝授をしてほしいとリクエストがあってのです。
ちょうど野口が関わって那須町で誕生した「おいしい那須暦」です、その裏話も含め制作過程をお話ししました。
この暦は、那須町1年間の、食・農・観光に関する身近な情報が、365日すべて手描きの絵で描かれているものです。情報を決める、絵を描く、すべて町民によるもの。2006年の暦から作られ、毎年発行されて今も作られています。

何を描くかを決める際に、自分の町の“食”が見渡せること。絵はいきなり暦サイズに小さく描くのではなく、A5サイズくらいの紙に伸び伸び描くと楽しいこと。みんなでワイワイ言いながらやると暦を通して人が繋がること。
など、ツボとなるところをお話ししました。こういう作業がスローライフな時間、こうして出来上がるものがスローライフ逸品なわけです。
これから西九州大学の学生さんと「オリザジャポニカクラブ」の皆さんが、佐賀の「食・農」にこだわって「佐賀の食暦」を作られていきます。
スローライフ・フォーラムや逸村逸品展が、こうしてほかの地域に役立ってうれしく思います。
(写真は佐賀ののびやかな風景と、夏の有明海の味「竹崎ガ二」)