1月20日は増田寛也さんの「さろん」です。



(?略)5月に「消滅可能性都市」を公表した。どれだけわれわれの意図をお伝えできたかはともかくとして、この問題に多くの反響があった。あらためて、次の3点を強調しておきたい。

第一点 現状のままでは、このような未来が待っているという姿を示したもので、今を変えれば、未来も変わる。未来を変えられるのは、ほかならぬわれわれ自身であるというメッセージに大きな意味がある。

第二点 東京が人口を維持できているのは、地方からの人口流入があるため。東京の人口再生産力は乏しく、地方の人口が消滅すれば、東京への人口流入がなくなり、いずれは東京も消滅する。

第三点  東京一極集中是正のために経済的インセンティブを用意しても、居住選好を変えるのは容易ではない。最後は、ひとりひとりの価値観が問われる。

目先の総選挙の結果などにとらわれることなく、来年もこの問題に深く関わっていきたい。この問題は、スローライフとは何かを考えることにつながると思う。 (?略)