あすは、節分です。むら、まちを問わず、楽しい遊び、食事、催しが残されて
いますね。この『暮らしの中で紡ぐ「和」』。2月16日の「さんか・さろん」
の題材でもあります。「心葉」主宰・丸山薫さんの教室。詳細は編集室便りで。
・・・・
コラム<火曜日の鐘> 斉藤 睦(地域総合研究所所長)
~~~
植物の“知性”
散歩のたびに思っていた植物に呼ばれるような“感じ”。それがあながち錯
覚ではなかったのかと思ったのが、『植物は〈知性〉をもっている―20の感覚
で思考する生命システム』(S・マンクーゾ)だ。
植物は30億年前に地球に生まれ、動物と違って動かない“定住”を選んだた
めに、様々な問題解決の方法を独自にゆっくりと開発した。たとえば化学物質
を駆使して昆虫を操るなど、5感をしのぐ20もの感覚を持っていて、20万年前
に地球に登場した新米人類には想像できない能力を駆使して生き延びていてい
る。人間以上に予測し、学習し、記憶し、仲間同士でコミュニケーションを取
り合っているらしい。
進化がスローすぎて人間には理解できないだけだ。散歩のときに感じる呼び
かけは、知的生物からの「私たちに学んで!」の意味かしらと思っている。
学会コラム<緑と絆の木陰>
坪井ゆづる (朝日新聞東北復興取材センター長・仙台総局長)
史上初? シンポジウムの2紙同時掲載
まもなく東日本大震災から5年になるのに合わせて、仙台市で「減災」を考
えるシンポジウムを催した。3年前から、ひょうご震災記念21世紀研究機構と
朝日新聞の共催で始め、初回は東京・有楽町、2回目は阪神大震災20年の神戸
で開いてきた。仙台では、東北大学災害科学国際研究所と河北新報も主催に加
わっていただいた。
河北新報社は、論説副委員長が「震災前、全国どこの新聞社より、地震と津
波への備えを呼びかけてきたと自負している」と語ったように、地震常襲地帯
の宮城の地元紙として防災を手厚く報じてきた。だが、大震災では宮城だけで
1万1千人の犠牲者が出た。このため、震災前の報道は「一方通行だった」と
反省し、より狭い範囲で深く地域に入り込む報道をめざしているという。
こんな話を会場で聞きながら、頭の中は「どう報じるか」でいっぱいだった。
この種のイベントを同業他社と一緒にやり、内容を同時に紙面化するなど前代
未聞だ。自分もパネリストを務めたので、どう書かれるのかも気になった。
1月28日の朝、河北は見開き2ページ、朝日は全国版1ページ全段ぶち抜き
で報じた。どきどきしながら読み比べてみた。ぜひ、みなさんにも読み比べて
いただきたいが、両紙の全文はwebの有料会員しか読めないルールなんです。
すみません。
▽▽▽▽▽▽▽▽
【逸村逸品】ひとこと紹介 ? http://www.facebook.com/slowlifej
鹿児島県阿久根市「薩摩の黒酢炊き」。鹿児島県の特産魚キビナゴを、炭火と
桜島の溶岩で焼き上げ、薩摩の黒糖と黒酢で、じっくり炊き上げました。
△△△△△△△△△△△
■街角から畦道から
竹内 義昭 カズコさん(47)
カズコさんの特養での食事が「きざみ食」に変わった。ごはんはおかゆ状、お
かず類は細かく刻んであり、噛まずにそのまま飲み込めるようなものだ。
これまでの普通食は、ハシの使い方が分からないこともあって、自分ではほと
んど手をつけない。こちらが介助で口に運んでやっても、目をつぶっていやそ
うな表情をしていた。それがきざみ食になってから「おいしい」を連発する。
つるっと飲み込めるのがいい、と言って笑顔を見せる。
きざみ食への変更は、施設の職員の助言がきっかけだった。その職員の父親が
93歳のとき食が進まなくなったので、きざみ食にしてみたら食欲が出たという
のだ。経験則に感謝である。
川島宏子(東京都中野区 アトリエ「花と生活」) うれしい一日
大寒を忘れる暖かな先週、『知られざる徳川美術館コレクション?珍品、奇品、
迷品展』に行ってきました。「殿様の最先端グッズ」「不思議な伝来品」など
七つに分類され、素晴らしく見事な品々に豊かなときの流れを楽しみました。
「埋もれた近代の名品」のコーナーに、父が亡くなったとき寄贈させていただ
いた遺品?荒川豊蔵、加藤唐九郎さんの志野茶碗、岡部嶺男さんの鉄釉茶碗を
展示くださり、父と交わした茶の湯の時間を懐かしむことができました。
熱田神宮へも。これも遡ること50数年です。名古屋在住のときに誕生した息子
のお宮参りをさせていただいたところ。わずかな記憶はどこへやら、神々しい
拝殿にただただ感謝の拝礼でした。大きな樹林に包まれ、町の騒音を忘れ、ゆ
っくり、ゆったり、ゆたかに。年月の流れを噛みしめました。
茶どころ名古屋も味わいました。「芳水」のつばき餅やわらび餅、おみやげに
「美濃忠」「納屋橋まんじゅう」・・。それに、きしめん。それぞれの名古屋
を眼で、耳で、五感で思い出し、新年のお年玉をいただいた一日でした。
■まち・むらニュース
・山口県萩市 萩・世界遺産ビジターセンター「学び舎」
昨年7月世界文化遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産」は23件。その
中でも近代化の原点といわれる五つの資産が萩にある。その位置づけや、23の
資産全体をわかりやすく学べる施設。
日時:?平成29年2月12日 9:00?17:00
場所:旧明倫小学校体育館(萩市江向602 萩市役所前)
料金:大人300円、小・中・高生100円
問合せ:萩市世界遺産活用推進協議会TEL0838-25-3117
http://www.city.hagi.lg.jp/site/manabiya/
・富山県宇奈月町 宇奈月温泉第70回雪のカーニバル
今年70回を迎え、日本一古い雪のイベントともいわれる。温泉街のあちこちに
雪像がみられ、夜はお客様参加型の「林道たいまつウォーク」や、温かい鍋の
ふるまいが楽しめる。さいごは1750発の雪上花火が打ち上げられる。
開催日:2月6日(土)
問合せ:宇奈月温泉雪のカーニバル実行委員会TEL065-62-1515
http://www.kurobe-unazuki.jp/?p=18153
コラム<象さんの散歩> 安倍独走の政局?・・甘利氏の閣僚辞任
ついに甘利氏の辞任。安倍首相のお友達であり、アベノミクスとはやされる
安倍政権の経済政策の中枢にいた。世界経済を律するTPPのわが国まとめ役
でもあった。本来であれば政権の崩壊につながっていく事態であろう。
だが、安倍首相に深刻さはうかがえない。辞任させない方向を模索したとも
見える。黒田日銀総裁の「マイナス金利政策」が甘利辞任のニュース性を分散
させる効果を狙ったのでないか、という観測もあながち否定できない。
安倍独走の政局が、とくに「政治とカネ」で、政治をゆがめてきた。安倍内
閣での閣僚辞任は9人を数える。与党に自浄能力はない。野党にも決定打が出
ない。マスコミも弱くなった。会見で相手の話を承るだけの感じが見える。
甘利辞任の記者会見で、甘利氏は政治家の「矜持」「美学」に反しないため
の表現を使った。どこに誇り、美学があるのかを正すべきでないか。「金を受
け取ったか記憶にない」とも。記憶をなくすはずのない出来事ではないか。
問題は、検察も、それに、国民、選挙民もあきらめムードになっていること。
小淵優子事件がいい例だろう。何のお咎めもなく選挙も悠々だった。
今回の甘利辞任事件に驚くべき現象を見た。毎日新聞の世論調査。甘利事件
での首相責任を重く見る人の方が少ない。内閣支持率は「支持する」がポイン
トを上げて51%に。安倍独走を阻止できなくなるのか・・ ∨ 川島正英 ∧
================= PR =====
「奈良県十津川村」から・・
「道の駅十津川郷」にお立ち寄りください。国道168号線沿い十津川村役場横。
無料で入れる足湯から、湯気が上がり目立ちます。名産のキノコをたっぷり
お土産にして、ご家庭で温まるキノコ汁に。電話0746-63-0003
=======
コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> にんにく足湯
~~~
青森県田子町での「にんにくツーリズム」については、以前お伝えしましたが、
いよいよ2月22日(月)に町民手作りのツアーを実施します。衝撃的な体験が
世界初?のにんにく入りの足湯。足だけでなく身体の芯までホッカホカになり
ます。やはり田子のブランドにんにくパワーでしょうか?他にもにんにく味噌
作りやにんにくウォッチングウォークも。温まりたい方ぜひご参加ください!
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=348
■編集室便り
◇2月16日の「さんか・さろん」は『暮らしを紡ぐ「和」』
丸山 薫さんとともに、暮らしの中の「和」を考え、語り合います。
丸山さんは「心葉(こころば)」という集いを主宰しています。日本の四季の
移ろいを衣食住の中で楽しむ「和のくらし」を提唱、それに賛同する女性たち
に自宅を開放して「おとなのままごと」教室を開いているのです。
楽しみ遊びながら「日本の美しいことがら」を学ぶ集いです。
「心葉」とは・・平安時代のことば。?大切な方に贈る品に添える心?
「おもてなし」に通じる「心葉」の実践は、利便性優先のライフスタイルでは
忘れがちな何かに気づかせてくれる、と丸山さん。暮らしの中で和のこころを
どのように活かしていこうか。「心葉」教室で学びあっているところを話して
いただきながら、みんなで考え、語る新しい試みのスローライフ勉強会、いや
お楽しみ会なのです。
○プロフィール
NPO法人スローライフジャパンでは「瓦版」編集同人。「逸村逸品」を受け
持つ。外では、ステージ、イベントの企画制作・広報・マネージメント業務。
木戸華寶師の華寿美会で日本文化の美意識(歳時記、仏教美術、有職故実)を
学ぶ。 NHK・BSデータ放送「七十二候/今日の旬」担当。
『暮らしを紡ぐ「和」』のタイトルで新聞連載も・・。
●日 時: 2016年2月16日(火)19時?21時
●会 場: クオリティKK・会議室マーキュリールーム
(千代田区麹町3―3KDX麹町ビル6F・地下鉄麹町駅からすぐ)
http://www.quality.co.jp/company/map/map_tokyo.html
●参加費:会員1000円、一般2000円(学生500円)どなたでも参加できます。
●申込み:2月15日までに下記へ。
メールTEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554
◇わがスローライフ学会の増田寛也会長の文化講座へ
出かけてみませんか
1月の「さんか・さろん」では、増田寛也会長から新年の会員向け第一声
として「地方創生の真髄・・」を語っていただいたが、そのあとも、各地、
各方面から地方創生を柱とした講演の依頼が殺到しています。
その中でユニークなものもあります。AJALT(公益社団法人 国際日本語
普及協会)の公開講座です。
『活力のある社会の実現に向けて
日本語教育の新たな可能性ー演劇、日本語、そして地方創生』
増田会長のほか平田オリザ氏、野呂博子さんの鼎談です。どうぞ・・。
https://www.slowlife-japan.jp/wp-content/uploads/2016/02/H27koukai_leaf.pdf
◇スローライフ・ジャパンへのメールを送るときのお願い。
このスローライフ瓦版は、メールマガジン専用のアドレスからお送りしてい
ますので、このメールに返信していただいても事務局には届きません。
スローライフ・ジャパン、スローライフ学会、この瓦版への投稿などは
こちらまでお願いします。↓
□スローライフ版・IT塾 ——————————————–
Q:ワードで枚数の多い資料を作っているとき、修正して行が増えたり減った
りすると、その都度、次のページで行数を調整しないといけないので、手間が
かかります。何かいい対策はないものでしょうか。<編集室:篠原伊佐武>
▼
A:ページを変えるときにエンターキーを押し続けていませんか。ページを変
えたいところで、ctrlキーとエンターキーを一緒に押すと、そこで改ページさ
れますので、そのページで行が増えても減っても、次のページに影響を及ぼす
ことはありません。試してみてください。
==== PR ====
クオリティライフから・・・
2月10日(水)13時30分?16時「グルテンフリースイーツ講座」です。
今回はグルテンを使わない「豆乳クリーム」の作り方を学びます。
お申込はこちら >>> http://qwebm.quality.co.jp/mail/u/l?p=bJnWV_89FQsZ
=======
■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。
鹿児島県
http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html
岩手県遠野市
http://www.city.tono.iwate.jp/
和歌山県紀の川市
http://www.city.kinokawa.lg.jp/
奈良県吉野郡十津川村
http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html
日本テレネット 株式会社
http://www.nippon-tele.net/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
株式会社サンクス・ツー
http://www.thanks2.jp/
=======
最後までお読みくださって、ありがとうございました。
このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへ
このメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとの
ご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、
お気軽にお付き合いください。
今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメール
アドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。
=======
Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会
〒160-0002
東京都新宿区四谷坂町9?4 リカビル301
TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554
http://www.slowlife-japan.jp/
“