瓦版2016.5.31 第313号

梅雨入りの季節を迎えました。信州・飯山でも、そろそろ田植えですが、実り

の秋の10月まで「さんか・さろん」は飯山シリーズ。6月は、観光文化創造研

究所長の梶亨さんに聴く「童謡・唱歌の里」。詳しくは編集室便りで。


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コラム<火曜日の鐘> 早野 透(ジャーナリスト)

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ふるさと信州を思う


先日、ひさびさに「さんか・さろん」に出させていただいた。勤め先の大学

を「定年退職」となって少し自由な時間ができた。で、お歳は? それはいわ

ない。

ことしの秋、長野県飯山市で、スローライフ・フォーラムが催されるとのこ

と、うれしいな。ぼくは大学山岳部だったから、在学4年間は休みごとに信州

の山に登った。ふもとの村の農家で食糧を仕入れて、50から60キロのザックを

背負って、高地の前進キャンプ地まで、よくまあ登ったものだ。

わが同期に、いまは自民党幹事長のT君もいた。頑張り屋で、黙々と歯を食

いしばって登った。やはり同期で、岐阜県上宝村の出身のY君という天才クラ

イマーがいたが、早くこの世を去ってしまった。

年月を経て、老境にさしかかって、都会育ちだったわたしのふるさとである

信州に思いを巡らす。こころのスローライフかな、今回は個人的思いをつづら

せていただいて申し訳ない。



学会コラム<緑と絆の木陰> 神野直彦 (東京大学名誉教授)



一期一会


人間との出会いに、一期一会があるように、書物との出会いにも一期一会が

ある。齢七十を越えて自己の人生を振り返ると、幼き頃から死への恐怖に脅え

ていた私にとって、多感な高校生時代に出会った一冊の書物との一期一会が、

決定的な意義をもったと思えてならない。その一冊の書物とは、フォイエルバ

ッハの『キリスト教の本質』である。

もう一度、若き日の感動に出会いたいと、書斎を捜し回っても、所詮だらし

の無い人間の悲しさで、『キリスト教の本質』を見い出すことができない。書

店を歩き回っても、既に絶版となっていて、買い求めることもできない。

フォイエルバッハは『キリスト教の本質』で、人間の創造主が神だと説かれ

るけれども、それは間違いで、人間こそ神の創造主なのだと唱えている。人間

は自己の本質つまり「類的本質」を、自己の化身ともいうべき神として創造し

た。しかも、その神は愛の神である。人間は人間の本質を愛だと捉えたのであ

る。

私はフォイエルバッハの「類的本質」の指摘に、感動して絶望した。という

のも、「類的本質」の指摘によれば、個人の不死は完全に否定されるからであ

る。しかも、個人の不死ではなく、「類的本質」の不死を信仰すべきだと唱え

られても、現在では「類的本質」の不死すら、信仰できないような状況となっ

てしまっているからである。

とはいえ、私は絶望の淵からでも、フォイエルバッハの人間主義を信仰して

きたのではないかと、死の影が忍び寄るに従って思うようになってきた。それ

は死を覚悟すると、自然に生まれてくる人間への惜別の情かもしれない。



 

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【逸村逸品】ひとこと紹介 ? http://www.facebook.com/slowlifej

島根県出雲市「生姜糖」。出雲特産の出西生姜と上白糖を炭火で煮立てました。

江戸時代から秘伝の技で、生姜の程よい辛味を生かした山陰の銘菓です。

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■街角から畦道から


竹内 義昭 カズコさん(64)


夕食の介助を終えて施設を後にするとき、いつも気が重くなる。食後の歯磨き

と入れ歯の洗浄までが介助の役目なのだが、別れ際にどんな言葉をかければい

いのか、迷うのだ。


「じゃあ、またね」で済ませることもあれば、「そろそろ出かけるから、ゆっ

くりお休みください」と言うこともある。バイバイと手を振ると、カズコさん

も手を振って応える。たまに「気をつけてね」と、家にいたときのように送り

出してくれることもある。


カズコさんを施設に残していくことに何となく後ろめたさを感じるのが悲しい。

そんな時、帰り道では歌をうたう。3、4曲で家にたどり着くのだが、ついつ

い暗い曲が多くなっている。



■まち・むらニュース


・大阪府堺市 ウオーキングイベント「堺ツーデーマーチ」


堺市内はもちろん、全国から約3500人が参加する一大ウオーキングイベント。

堺の歴史や文化に触れる3km?35km。2日間で10コースあり、自由歩行が

中心だ。当日参加も可能。

開催日:6月4日(土)、5日(日)

中央会場:堺市大仙公園催し広場(堺市堺区百舌鳥夕雲町)

問合せ:堺ツーデーマーチ事務局TEL06-6210-5532

http://www.city.sakai.lg.jp/kurashi/sports/play_sports/march/ganbaro.html



・和歌山県紀の川市 ほたる祭り


細野渓流のキャンプ場は、紀の川市のホタル観賞スポットのひとつ。真国川に

そって河岸段丘に開けた山間の河原にホタルが飛びかう季節がやってくる。夕

暮れに清流のせせらぎとともに、特設ステージでの歌声が響く。

日時:6月11日(土)16時から(入場無料、小雨決行)

場所:細野渓流キャンプ場(紀の川市桃山町垣内258-1)

問合せ:細野渓流キャンプ場TEL0736-67-0070

https://www.slowlife-japan.jp/wp-content/uploads/2016/06/H28.6.11hotarumaturitirasi.pdf



コラム<象さんの散歩> ジャズのまち・神戸で


先週末は、神戸で、兵庫県知事の井戸敏三さんを励ます「サンシャインの会」

に参加した。この会は、いくつかのジャズグループ、音楽仲間たち200人近く

が集まる。井戸さんを囲んでグループの演奏を聴き、語り合い、楽しく過ごす。

年に一度、15回を数える。私も、井戸さん県外友人の輪に加えてもらっている。

そう、スローライフフォーラムも、淡路島、宝塚市などで開いてきたから。

閉会の挨拶を頼まれた。「東京から来ました」と、自己紹介しつつ「まったく

恥ずかしいかぎり」と、まず舛添問題から。「みなさん、兵庫県民は幸せですね。

初代・伊藤博文以来、井戸さん前任・貝原俊民までいい知事ばかり」と続けた。

そして井戸知事について。この日も挨拶で「地域創生戦略のアクションプラン」

を次から次へ持ち出して県政への意欲的な取り組み。関西広域連合の知事会の

連合長もこなす。「まだまだ頑張って、というほかありませんね」と短く。

会のあと、わが会の理事・瀧栄治郎さんと神戸では著名なジャズクラブ「ソネ」

へ。世界に知られるジャズピアニスト・小曾根真のお父さん経営の店と聞いた。

ジャズはまるで素人の私だが、神戸が日本のジャズ発祥の地で、いまなお熱狂的

ファンが多いことはわかる。「ジャズ文化」があるとすれば、兵庫はきわめて高

い水準だろう。つけ加えれば、井戸県政もそんな感じ・・ ∨ 川島正英 ∧



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「奈良県十津川村」から・・

6月18日(土)?30日(木)「源泉かけ流し温泉感謝祭」が開催されます。

期間中、村内4カ所の公衆浴場が無料開放。新緑の中、お湯めぐりはいかが?

http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/contents/1463730108306/index.html

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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 出雲のかたち

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神々の集まる地だからでしょうか?出雲のまちを歩くと、東京などにはない不

思議で素敵な形、デザインに出会います。出雲大社の大しめ縄、風景に納まっ

た鳥居、おみくじが厚く縛られた木、檜皮葺、旧大社駅の黒瓦屋根、そして、

和風デザインのスターバックス。神々しく美しいものばかりの中で、戦争中の

飛行機燃料として松脂を採った参道松の傷跡だけは、なんだか悲しくなります。

http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=365



■編集室便り


◇6月21日、「さんか・さろん」飯山シリーズ第2回は


「童謡・唱歌の里」のお話です。


毎月の勉強会「さんか・さろん」は、5月から、

“日本のふるさと・飯山”シリーズを開催しています。


飯山は、あの有名な童謡『故郷』『朧月夜』などを作詞した、

高野辰之(たかのたつゆき)と関わりのある土地。


詩に織り込まれた風景や抒情は、飯山周辺のことともいわれます。


それに限らず、飯山と日本の童謡・唱歌について、

研究を続けておいでの梶さんから詳しくお話をうかがいます。


・日 時:2016年6月21日(火)19時?21時

・会 場:クオリティKK・会議室マーキュリールーム

(千代田区麹町3?3KDX麹町ビル6F・地下鉄「麹町駅」からすぐ)

  http://www.quality.co.jp/company/map/map_tokyo.html

・テーマ:「童謡・唱歌の里」

・講 師:観光文化創造研究所長 梶 亨(かじ とおる)さん

・参加費:会員1000円、一般2000円(学生500円)どなたでも参加できます。

・申込み:6月20日までに下記へ。

  メールTEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554

 


◇ご支援(平成28年度の会費)よろしくお願いします。 新会員も募集中。


スローライフ学会は、NPOスローライフ・ジャパンが運営している学会

  です。(学長・神野直彦、会長・増田寛也、副会長・中村桂子)

  スローライフについて多くの分野から学び、楽しく語り合う。また、

  全国でスローライフまちづくりをすすめる同士とのつながりです。


  年会費5000円(自治体会員は50000円)、

  この「瓦版」に記事を出したり「さんか・さろん」などで交流したり。

  会費は下記の口座へお振り込みください。


【振込先】

  ゆうちょ銀行 振替口座 00190?4?595293 スローライフ学会

  三井住友銀行麹町支店 普通預金 8811176 スローライフ学会


詳しくはこちらをご覧ください。

  http://www.slowlife-japan.jp/modules/contents/index.php?content_id=3



◇スローライフ・ジャパンへのメールを送るときのお願い。



このスローライフ瓦版は、メールマガジン専用のアドレスからお送りしてい

ますので、このメールに返信していただいても事務局には届きません。

スローライフ・ジャパン、スローライフ学会、この瓦版への投稿などは

こちらまでお願いします。↓



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フランス仕込みのナチュラルスイーツ講座。6月5日または6日。13時から。

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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。


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岩手県遠野市

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和歌山県紀の川市

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奈良県

http://www.pref.nara.jp/

雲仙市

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出雲市

http://www.city.izumo.shimane.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html

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