瓦版2016.6.7 第314号

わがスローライフ学会、NPOスローライフ・ジャパンが、6月から、ことし

の「スローライフ・フオ?ラム」へキック・オフしました。テーマは、飯山市

の「ふるさとを再発見し創生する」。三つの分科会が一斉にスタートです。

飯山で農体験を楽しむグループ「蛍の宿をまもる会」と手を結び、提言する論

議をつくします。すでに「さんか・さろん」の飯山シリーズも始まっています。

緑、そして絆のフォーラムに。末尾「編集室便り」をお読みいただければ・・

・・・・・・・・・・



コラム<火曜日の鐘> 斉藤 睦(地域総合研究所所長)

~~~

        オキシトシン効果



体の痛みが驚くほど軽くなったり、認知症の症状が軽減することに、オキシ

トシンという「癒しホルモン」が関わっている。

先々月、筑波大学がサイエンス誌に発表したことが話題だ。どことなく、そ

うではないかと思っていたが、オキシトシンは人と人が触れ合うタッチケアで

脳内に出てくる。ストレスを抱えている人を、やさしくなでたり、ハグしたり

することで、認知症の徘徊が減ったり血圧が下がるということだ。

しかもなでている人の方にも、癒しホルモンが出るというのだから、「手当

て」の効果に驚いてしまう。家族団らん、井戸端会議、居酒屋の交流やおしゃ

べり、見知らぬ人とのちょっとしたあいさつ、見つめ合い、物事に感動するこ

とでもオキシトシンは分泌されるらしい。

生きものとしての人間の奥深さに、改めて、気づく発表でした。



学会コラム<緑と絆の木陰> 増田寛也(野村総合研究所顧問)



懐かしい本との出会い



神野先生が前号の当欄で、高校時代に出会った一冊の書物との一期一会の話

を書かれていた。「書斎を捜し回っても・・・見い出すことができない」とあ

ったが、私の話はそれに比べると、はるかに次元の低い話である。

先日、調べ物をするので書棚の奥を捜し、幸いある本を見つけることができ

た。少し読みだしたが、どうにも進まない。文字があまりにも小さく、行間が

詰まり過ぎているのだ。高校生の頃はこれが当たり前だと思っていたのだろう

が、今なら脚注の文字の大きさだ。視力の衰えもある。要は「寄る年波には勝

てない」ということか。

それにしても、同じような思いをされている人が多いのだろう。文庫本でも

昔の本の新装版が数多く出ている。文字が大きくとても読み易い。何年か前、

柴田翔の「されど われらが日々―――」や「贈る言葉」を再び読みたくなっ

て新装版を買い直した。これも高齢・長寿社会の一断面だ。

ちなみに私が探し出した本は、高橋和巳の「我が心は石にあらず」。題名は

中国「詩経」からとったもので、石は堅固さを連想させるが、転がすと表裏が

すぐ入れ替わる。堅固という社会通念を逆手にとって、「私の心は石ではない

から、転がして変えさせることはできませんよ」と不退転の意思を否定形で表

明したのだろう。彼の著作は高校・大学時代にほとんど読んだ。夏休みに、ま

とめてもう一度読み返したいと思う。



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【逸村逸品】ひとこと紹介 ? http://www.facebook.com/slowlifej

長野県飯山市「ブナの実羊羹」。羊羹でブナの里山とその暮らしを守ろう。

小さな実がはじけるスティック羊羹が、雪国のブナの森から届きました。

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■街角から畦道から


竹内 義昭 カズコさん(65)


介護の職員から声をかけられてニッコリと笑顔を返すカズコさんだが、若いこ

ろは厳しい母であり、きつい嫁さんでもあった。子供のころ、遊び好きの私は

よくしかられた。


父(1998年に82歳で死去)は私以上に「虐待」されていた。70歳で脳梗塞を患

い、左半身が不自由に。食事をこぼしただけで、父の震える手をたたく。車の

乗り降りでもたもたしていると「何しているの!」としかりつける。


今思えば、介護疲れだったのだろう。父の晩年、カズコさんの背中は曲がり、

いつも頭が腰のあたりまで下がっていた。ところが、父の死後1年ほどで普通

の姿勢に戻ったのだ。あの厳しさは一種の愛情表現だったに違いない。



■まち・むらニュース


・島根県松江市 月照寺のあじさい


宍道湖の北側にある月照寺は、松平家歴代藩主の菩提寺で花の寺として有名だ。

この時期には、3万本のあじさいが所狭しと咲きわたり、「山陰のあじさい寺」

には多くの人々が訪れる。

開催期間:6月10日(金)?7月17日(日)8:30?17:30

会場・問合せ:月照寺 TEL 0852-21-6056(松江市外中原町179)

http://furusato.sanin.jp/p/area/matsue/37/



・佐賀県唐津市 鏡神社「梅ちぎり」


1700年もの歴史をもち、昔は修験者たちの修行の場でもあった鏡神社。パワー

スポットとしても人気。その神域の梅苑で育った梅の実を自ら収穫、分けてい

ただける。(ネット袋(3キロ袋)詰め放題 初穂料500円)

期間:?6月30日(木)9時?16時

場所・問合せ:鏡神社 TEL 0955-77-3151(唐津市鏡1827)

http://kagami.or.jp/keidai/baien/



コラム<象さんの散歩> 両陛下が訪ねられた童謡の里


東京も、梅雨に入ったそうだ。先週末には、明治神宮外苑で一斉に咲き揃っ

た菖蒲、また神田川沿いで早くも満開の紫陽花を楽しませてもらった。

まさしく緑の季節。第67回全国植樹祭が行われた。長野市内エムウエーブで。

天皇、皇后両陛下の苗木お手植えが5日にNHKでも放送されたが、その前日、

両陛下は新幹線で飯山駅に下車、中野市の高野辰之記念館に立ち寄られた。

私は、偶然、一日早く、飯山市を訪ねていた。ことし秋の「スローライフ・

フォーラム」について細かな打ち合わせをすませたのだが、この両陛下の童謡

の里への訪問は、このフォーラムにとっても大変なニュースである。

故郷、朧月夜、春の小川・・。広く知られ、唄われた高野博士作詞のこれら

童謡は、どこで生まれたのか、博士の出身は旧豊田村だが、飯山には小学校の

教師時代に下宿生活を送ったといわれ、いろいろな見方が出ている。

たまたま、わがNPO、学会は、ことしの「スローライフ・フォーラム」の

分科会を今週末に開くが、それに参加の「蛍の宿を守る会」会員の見学コース

は高野辰之記念館である。またわが「さんか・さろん」の飯山シリーズ第2回

(6月21日)は梶 亨観光文化創造研究所長に聞く「童謡・唱歌の里」である。

期せずして、両陛下と同じく童謡の「ふるさと」を学ぶ・・ ∨ 川島正英 ∧



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「奈良県十津川村」から・・

超広域連携観光圏動画「Mystic Japan」ができました。泉南市、田辺市、十津

川村を紹介する動画、聖地熊野の風景をご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=2j0Np-FTsig

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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 美しきネギ坊主

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久しぶりにネギ坊主の畑を見ました。玉ネギ畑、種を採るために白いコロコロ

丸い坊主頭が整列です。綺麗でかわいい農の景色、地元の人にはなんでもない

風景が私には感激でした。ネギの茎は固く根元の玉ネギからそびえています、

アップで見るネギ坊主の花は星のよう。後ろの小屋では静かに玉ネギが乾いて

います。畑にいた1時間半、たくさんのことを観察し学びました。紀の川市で。

http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=366



■編集室便り


◇「スローライフ・フォーラムin飯山」の分科会にいかがですか・・


6月。NPOスローライフ・ジャパン、スローライフ学会にとって

長野県飯山市で行うフォーラムへの本格的な活動開始のときです。


まず、三つの分科会がスタートします。これまでのフォーラムと異なり、

今回の「飯山フォーラム」では、早い時期から分科会という形で話し合いを

積み上げて、秋の全体会に向かうという試みです。


分科会では、信州・飯山のふるさとづくりグループ

「蛍の宿をまもる会」http://www.nabekura.net/asobu/hotaru.htmlと、

市民の方々と語り合って飯山の地方創生を考えていきます。


その分科会の助っ人に、話し合いにどうぞ、と、

まだまだ参加を呼びかけ中です。


* * *


現在までに飯山市と話し合って決まった「飯山フォーラム」の内容は・・


【全体会】


<日時>2016年11月23日(水・祝)

<場所>長野県飯山市・文化交流館「なちゅら」

<基調講演>神野直彦、または中村桂子

<分科会報告>分科会座長

<コーデイネーター>増田寛也

<パネリスト>分科会アドバイザー、学識経験者ほか


【分科会】


第一分科会:テーマ「ふるさとを見直す」

座長 太田和明(さわごさ実行委員)

アドバイザー 坪井ゆづる(朝日新聞論説委員)


第二分科会:テーマ「ちびっこ・わけしょの里」

座長 高柳克明(若者会議副会長)

アドバイザー 斉藤 睦(地域総合研究所所長)


第三分科会:テーマ「あらためて逸村逸品」

座長 鷲森秀樹(若者会議会長)

アドバイザー 野口智子(ゆとり研究所所長)


<開催日> 6月12日 7月3日 10月9日

※座長は飯山市民。会場は飯山市公民館で午後の2?3時間です。

3つの分科会を3日間それぞれ開催します。

参加希望の方は、スローライフ・ジャパンまでご一報ください。



* * *


また「さんか・さろん」は、信州・飯山シリーズをスタートさせています。

これは飯山フォーラム盛り上げていくための企画です。


第1回は、飯山市総務部長:堀内隆夫さんに話していただきました。

第2回は、6月21日、梶 亨・観光文化創造研究所長に「童謡・唱歌の里」を。

そのあと、尾田栄章・NPO渋谷川ルネッサンス代表?日本の「水」、

生源寺眞一・名古屋大学農学部教授?「農」のまちづくり、

木村宏・北海道大学観光学高等研究センター特任教授?飯山のこころ

を、計画中です。お楽しみに。

 

 


◇ご支援(平成28年度の会費)よろしくお願いします。 新会員も募集中。


スローライフ学会は、NPOスローライフ・ジャパンが運営している学会

  です。(学長・神野直彦、会長・増田寛也、副会長・中村桂子)

  スローライフについて多くの分野から学び、楽しく語り合う。また、

  全国でスローライフまちづくりをすすめる同士とのつながりです。


  年会費5000円(自治体会員は50000円)、

  この「瓦版」に記事を出したり「さんか・さろん」などで交流したり。

  会費は下記の口座へお振り込みください。


【振込先】

  ゆうちょ銀行 振替口座 00190?4?595293 スローライフ学会

  三井住友銀行麹町支店 普通預金 8811176 スローライフ学会


詳しくはこちらをご覧ください。

  http://www.slowlife-japan.jp/modules/contents/index.php?content_id=3



◇スローライフ・ジャパンへのメールを送るときのお願い。



このスローライフ瓦版は、メールマガジン専用のアドレスからお送りしてい

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