世界情勢は騒然、スローライフの意義はますます高し、でしょう。来週21日の
「さんか・さろん」は、韓国・全州市で開いた「世界スローネスフォーラム」
に参加頂いたわが学会理事・斉藤睦さんに帰国談を・・。(詳細は編集室便り)
・・・・・
コラム<火曜日の鐘> 丸岡一直(社会福祉法人二ツ井ふくし会理事長)
親子グマの涙
昨年来クマの出没と被害が相次ぎました。秋田に限りませんが、人身にかか
わることが多く、象徴的に報道された面もあったでしょう。この秋も出没、農
産物被害、人身事故などマスコミにクマ情報が載らない日はありませんでした。
と思っていたら、この秋の大ニュースはイノシシの登場でした。最近、福島
や宮城にまで北上したニュースがあって、「いつかは」と思わなくもなかった
のですが、これほど早いとは。少し前からニホンジカの目撃情報も増えていま
す。豪雪、寒冷の地にもともとはいなかった野生動物が続々と現れる。素人目
には見えにくい昆虫や菌類などもおそらくは同道していることでしょう。植生
や生きものの環境がどうなっていくのか、心配です。
クマに戻れば、あちこちに仕掛けられた捕獲用のオリに子グマが入ってしま
った。少しすると親グマが現れてオリにしがみつき(と見えた)、互いにウォ
ーウォーと泣いて、親グマはその場を離れなかったという情報がありました。
宮沢賢治の『なめとこ山の熊』を思い出させる情景ですが、現実問題として
は、そうひたってもいられないのが残念です。
学会コラム<緑と絆の木陰> 坪井ゆづる (朝日新聞論説委員)
東京一極集中の理由を考えた
日曜日、増田寛也さんと日本自治学会(新藤宗幸会長)の年次総会(@東京
・立正大学)の分科会で、ご一緒した。
テーマは「東京一極集中と地方創生」。政府が地方創生を言い出すきっかけ
になった『地方消滅』を著した増田さんと、在宅福祉の先進地・長野県泰阜村
の松島貞治村長、首都大学東京の山下祐介准教授が登壇。なぜ、東京一極集中
が止まらないのか。地方創生の現状を、どう評価するのかを3時間近く語り合
った。同学会の企画委員で、3人に出演を依頼した私が司会を務めた。
増田さんは大阪、札幌、福岡などの拠点都市から東京がブラックホールのよ
うに人々を吸引している実態をデータに基づいて解説して、その理由の一つは
「東京の魅力だろう」と述べた。これに対し、山下准教授は人口減を象徴する
「第3次ベビーブームの不在」は、2000年代の新自由主義的な一連の改革に伴
う「不安の連鎖」が原因だと指摘。「東京への権力の一極集中が人も富も集中
させている。集中を止めるのは地方分権以外にない」と解説した。
松島村長は、自治体間の予算獲得競争のような地方創生の現状を「覚めた目
で見ればいい」。中央集権的な構図のままでは、地域ががらっとかわることは
ない、との認識を示した。
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【逸村逸品】ひとこと紹介 ? http://www.facebook.com/slowlifej
富山県高岡市「すずがみ」。紙のように薄くて自由に折り曲げることができる
錫のお皿。サイズは4種。木の棒を転がして整えるとお皿は元に戻ります。
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■街角から畦道から
竹内 義昭 カズコさん(136)
コーラスの練習で東京へ出かけた妻と待ち合わせてカズコさんの施設へ面会に
行った。夫婦そろっての訪問は久しぶりだ。介護職員が丸椅子を二つ運んでく
れたので、カズコさんの両脇に座って夕食の介助となった。
変わりない?と声をかけて近づくと、いつもと同じようにニッコリ笑って手を
上げて挨拶してくれる。食欲もまずまずで口元に運んだスプーンからうまく食
べてくれる。
帰り際に妻が私を指して「この人誰かわかる?」と聞いたら、困ったような顔
をして「わからない」という。ついに私のことも認識できなくなったのか、と
呆然とした。それにしても最初の笑顔は何だったのか。単なる愛想笑いだった
のか。
長谷川八重(静岡県掛川市) 「出雲への旅」なおらい
神在月の出雲で、フォーラムの後、埼玉と大阪の会員さんともう一泊し、出雲
大社を西へ、稲佐の浜・日御碕神社へ行ってきました。この神社は須佐之男命
と天照大神が祀られ、その先に年一度の神事に携わる神職などのほかは上陸が
禁じられている経島(ふみしま)。圧倒されました。日御碕は観光化されてな
く、立ち寄った干物を売る食堂でご主人がこの地を解説して下さいました。
ぜんざいを食べながら。日没を祀る神社と台風後の厚い雲の切れ間から差し込
む光。ゆったりと“なおらい”ができました。出雲の皆様へ「だんだん」。
■まち・むらニュース
・長崎県雲仙市 島原道路開通プレイベント 参加者募集中
自動車専用道路である島原道路(吾妻愛野バイパス)開通前に、一般の人たち
が歩くイベント。片道1.7kmを往復する。参加費は無料で、参加者みんなに
「参加賞」がある。小学生以下は保護者同伴のこと。
日時:12月10日(日)9:30受付 大会10:00?12:00
集合場所:吾妻西インター 申込み:往復はがき 締切:11月24日
主催・問合せ;雲仙市役所 TEL0957-38-3111
https://www.slowlife-japan.jp/wp-content/uploads/2017/11/7301599.pdf
・宮城県蔵王町 里山のてしごと展
古くから生活に密着していた麻、藁、藍の服や道具。ファストファッションが
全盛の今だが、自然の循環への回帰の動きがあり、それらが見直されている。
里山で生み出された手しごとの作品とその物語の展覧会。
開催日時:?11月30日(木)9:00?17:00
会場・問合せ:みやぎ蔵王こけし館 TEL0224-34-2385
http://www.kokeshizao.com/news/?c=18039&vmode=t
コラム<象さんの散歩>
東京の秋を味わいながら
出雲旅のあと、東京でも、季節にふさわしい爽やかな風が感じとれるように
なった。その風に誘われ東京の秋を訪ねる。妻・宏子と思い立ったとき、都合
がつけば、半日ずつの公園めぐり。浜離宮庭園、新宿御苑、神宮外苑銀杏並木、
そして、港区白金台の「国立科学博物館付属自然教育園」・・。
浜離宮庭園は、紅葉にはまだ早いが、ツワブキが美しく、そこから浅草まで
水上バスに乗って秋の川風を楽しんだ。新宿御苑は秋色のバラ園。神宮外苑は
まさに黄落の銀杏並木。土曜日の午後、道路いっぱいの人群れの中、焼き芋を
ほおばりつつ。夕空にきらめく銀杏の列は都会的でおしゃれだった。
自然教育園は、初めて。すばらしい森の散歩道に驚いた。江戸時代の豪族の
屋敷跡という。樹木が高い。多い。深い。すべての木、花、また草にも名札が
つけられている。東京大学付属施設の「小石川植物園」と同じ、学びつつ季節
を楽しむ公園だ。宏子も「自然そのまま。ゆたかな散歩道」と感激しきり。
公園めぐりは続く。自然教育園にも、さらに秋づく頃・・ <川島正英>
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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 頑張る女性たち
2001年から続く、北海道阿寒湖温泉の「まりも倶楽部」。2006年からの、東京
八王子市の「エンツリー」。いずれも女性たちの地域おこしグループです。久
しぶりにお会いすると、かつての活動に続く地元のマップ作りをしていたり、
講座づくりから場づくり、そしてセンターの運営管理をしていたり。しぶとく
ちゃんと続いていることに驚きます。しなやかに笑いながらがコツのようです。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=440
■編集室便り
▽今月の「さんか・さろん」(11月21日)は
韓国で今月初めに開かれた「世界スローネスフォーラム」に
学会代表で登壇してもらった斉藤 睦さんの帰国談を・・・
この会議は、韓国の全州市で11月2日、開催された。フォーラムでは
全州市長などのスピーチのほか、「スローネスとクォリティ・オブ・
ライフ」、「スローネスとスピード」の2つのパネルデスカッション
などが行われた。
斉藤さんは、第二セッションのパネリストで登壇、スローライフ・
ジャパンの活動状況といくつかの日本のスローライフの事例を報告した。
・日 時:11月21日(火) 19時?21時
・講 師:斉藤睦さん(地域総合研究所 所長)
・会 場:クオリティKK・会議室マーキュリールーム
(千代田区麹町3?3KDX麹町ビル6F・地下鉄「麹町駅」すぐ)
http://www.quality.co.jp/company/map/map_tokyo.html
・会 費:会員1000円、一般2000円(学生500円)
どなたも参加できます。
・申込みはメールかお電話で
メール
TEL 03-5312-4141 まで。
詳しくはこちら↓
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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。
岩手県遠野市
http://www.city.tono.iwate.jp/
和歌山県紀の川市
http://www.city.kinokawa.lg.jp/
奈良県吉野郡十津川村
http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html
奈良県
http://www.pref.nara.jp/
雲仙市
https://www.city.unzen.nagasaki.jp/
飯山市
http://www.city.iiyama.nagano.jp/
出雲市
http://www.city.izumo.shimane.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html
日本テレネット株式会社
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クオリティ株式会社
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アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
株式会社サンクス・ツー
http://www.thanks2.jp/
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最後までお読みくださって、ありがとうございました。
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