瓦版2017.11.21 第389号

きょう21日の「さんか・さろん」は、わが学会にとって、意義深い談義の日。
韓国・全州市で開かれた「世界スローネスフォーラム」のパネリストに学会を
代表して参加頂いた斉藤睦理事に帰国談をうかがいます。(詳細は編集室便り)

 

・・・・・・・

 

コラム<火曜日の鐘> 長谷川八重(NPOスローライフ掛川)

 

闇あそび

 

出雲で夜の神様を参拝したご利益か、夜の闇を歩く機会に恵まれました。そ
れは「闇歩き」を展開する体験作家・中野純さんのワークショップ。掛川市の
郊外の国有林をナイトハイクし、翌朝も同じコースを歩きました。
月明りの無い夜、手元の灯をほとんど使わず、一列になって獣道を進みます。
目が慣れてくればモノクロの世界。五感を研ぎ澄ませ、前を歩く人の動きに合
わせ、危険個所も伝言とすり足で歩を進めます。洞窟のように水滴の音が響く
箇所では聴覚だけが冴え、物の気配が一切消え、自分が、どこにいるのか・・。
真っ暗な闇は、孤独と、誰からも見られていないリラックスできる間でもある
と感じました。
中野さんによれば、日本には、平安・鎌倉の時代から、庶民が夜の闇を遊ぶ
風習があったそうです。温暖で湿潤な気候ゆえ作られる“柔らかな闇”は、月
や星、または新月の夜を徹して楽しむ場だったとか。
浅草から参加のご夫婦は「浅草の夜は暗い。外国人観光客から夜の日本は遊
ぶ場所が無いと言われるが、闇あそびが広がれば・・」と話していた。確かに、
風情の無い娯楽施設の深夜営業を検討するより、寝静まる日本の夜の闇を大切
に、観光資源にするのも面白いと考えます。

 

学会コラム<緑と絆の木陰> 神野直彦(日本社会事業大学学長)

 

文明を拒否すると、文化が生まれる

文明を拒否すると、文化が生まれる。これはスウェーデンでよく聞く言葉で
ある。自分たちは田舎者だから都会での生活に疲れてしまうと、土日になると
スウェーデン人は必ず自然に抱かれて生活する。別荘というには余りにみすぼ
らしい小屋で、文明を拒否して生活する。
そもそもテレビなどはなく、晴耕雨読の生活をする。便利なものに頼る文明
は、工夫する心を失わせる。便利なものの使用を拒否すると、工夫する心が生
まれてくる。しかも、文明を拒否すると、自然を友達として生きていかなけれ
ばならない。地域の自然に抱かれて生活するには、地域の自然と友達になって、
人間の知恵を発揮して生きていく必要があるからである。スローライフで出雲
を旅して、文明を拒否すると、文化が生まれるという言葉の重さを再認識した。
私も土日は自然に抱かれて生活することを心掛けてきた。しかし、現在では
それは夢物語となっている。とはいえ、12月3日だけは、妻と自然に抱かれて
生活することにしている。それは私と妻との結婚記念日だからである。自由な
時間が余りないので、自然の豊かな都内のホテルで、ここ20年間、12月3日は
二人で過してきた。今年もそのつもりでいたいけれども、あいにく入試にぶつ
かった。それでも夜からは自由になるので、二人だけの時を過すことにした。
あと何度二人だけの時が巡り来るかわからない。しかし、寒き冬に結ばれた
愛は、永遠に壊れることがないといわれる。その言葉を信じ、少しでも多く、
二人だけの時を過すことを神に祈るだけである。

 

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【逸村逸品】ひとこと紹介 ? http://www.facebook.com/slowlifej
北海道釧路市「魚網たわし」。見かけはごわごわですが、水に浸すとやわらか
く、食器、鍋、シンクなどを傷つけずピカピカに洗えます。根菜の皮むきにも。
△△△△△△△△△△△

 

■街角から畦道から

 

竹内 義昭 カズコさん(137)

 

カズコさんが施設に入って満2年となった11月初旬、これまでの2人部屋から
廊下を挟んだ向かいの4人部屋へ移動した。2人部屋では入口のすぐ脇にトイ
レがあって、カズコさんのベッドはその隣だった。

 

何か不都合なことでも引き起こしたのではと気になって担当者に聞いてみたら、
夜間に奥の入居者がトイレに行く度に目を覚まして良く眠れていない様子なの
で、とのことだ。

 

移動先は、一番奥の窓際のベッドだった。南向きの部屋なので、日中は陽が差
して心地よさそう。環境が変わると体調に影響があるというが、自分の居所が
わからないカズコさんは、ベッドが変わったことを一向に気にはしていない。
一安心だ。

 

■まち・むらニュース

 

・長野県飯山市 「走る農家レストラン」

 

飯山線を走る観光列車「おいこっと」のコンセプトは、日本の心のふるさと。
沿線の美しい景色を楽しみながら、車内で地元の食材を活かした季節の料理と
わら細工や正月用のしめ縄体験が楽しめる。
日程:12月2日(土)、9日(土)
予約:「びゅうプラザ」窓口、予約センターTEL0570-04-8928
http://www.iiyama-ouendan.net/news/2017/10/4849.php

 

・札幌市 第37回さっぽろホワイトイルミネーション

 

37回目を迎える札幌初冬の風物詩。市内のメイン通り各所に個性豊かなオブジ
ェが光り輝き、街路樹も美しくきらめく。大通会場を一気に点灯する点灯者を
毎日一組募集している。
会期:24日(金)? 会場:大通公園・駅前通・南一条通
主催:札幌市、(一社)札幌観光協会、札幌商工会議所
問合せ:さっぽろホワイトイルミネーション実行委員TEL011-281-6400
https://www.white-illumination.jp/#outline

 

コラム<象さんの散歩>

 

銀ブラささやかに

 

仕事が早く片づいた日、有楽町の床屋さんへ。朝日新聞の政治部記者として
赴任してからずっと、50年を越すおつきあい。かつての朝日の東京本社からは
一番近い理髪店だったからだが、お友達感覚で気持ちも休まるから。
頭はさっぱり、気持ちも軽い。お菓子でも買って帰ろう、と殊勝な心掛けに。
木村屋のあんぱん、松崎せんべい、空也もなか、などなど。頭に浮かぶのは、
これも新聞社時代から馴染みのところ。空也は予約なしでは買えない、と承知
だが、銀ブラがてら三店の界隈をぶらり。あんぱん、せんべいをおみやげに。
最近、銀ブラとなれば必ず立ち寄る先が各県のアンテナショップ二つ三つ。
この日も長野館と熊本館を回った。お菓子はもう十分だから何か、と探したら、
あった。長野館で「菊芋」というのを見つけた。小芋に似ているが、里芋では
ない。とにかく安い。20個ほどあって200円。帰宅して、妻・宏子に見せると、
「初めて」という。バンザイ。だが、どう調理するのかわからない。料理法は
二つ聞いたが覚えていない。とにかく、と茹でてみたら、食べられない。
調べると、イモ類の野菜でなく、花が咲くキク科の植物とわかった。やはり
料理には手出ししないのが無難なり、と再認識・・ <川島正英>

 

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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> ほっこりした日

 

知人のお子さんが地域イベントのミュージカルに出演と聞いて、応援にうかが
いました。一生懸命お稽古した成果を舞台で見せる少女、それを見まもる両親。
そこに混ざる私はいつもと違う時間、にわかおばあちゃん気分です。屋外広場
の露店で唐揚げなど買い、缶ビールを飲み干せば、頭の上には青い空。たまに
仕事に全然関係ない、こういう日をもうけなくちゃ!ですね。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=441

 

■編集室便り

 

▽今日の「さんか・さろん」(11月21日)は
今月初め韓国でに開かれた「世界スローネスフォーラム」に参加、
学会代表で登壇してもらった斉藤 睦さんの帰国談を・・・

 

韓国では13市が加盟、その中心都市の全州市で、
11月2日、「世界スローネスフォーラム」が開催された。
フォーラムではイタリアのCitta Slow International創設者、
全州市長などのスピーチのほか、
「スローネスとクォリティ・オブ・ライフ」、
「スローネスとスピード」の2つのパネルデスカッションが行われた。

斉藤さんは、第二セッションのパネリストで登壇、スローライフ・ジャパンの
活動状況と日本のスローライフの事例いくつかを報告した。

 

・「世界スローネスフォーラム」の話を聞き、懇談する会
・日 時:11月21日(火) 19時?21時
・講 師:斉藤睦さん(地域総合研究所 所長)
・会 場:クオリティKK・会議室マーキュリールーム
(千代田区麹町3?3KDX麹町ビル6F・地下鉄「麹町駅」すぐ)
http://www.quality.co.jp/company/map/map_tokyo.html
・会 費:会員1000円、一般2000円(学生500円)
どなたも参加できます。
・申込みはメールかお電話で メール

 

TEL 03-5312-4141 まで。
詳しくはこちら↓
http://www.slowlife-japan.jp/modules/katsudou/index.php?page=detail&bid=337

 

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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

 

岩手県遠野市
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和歌山県紀の川市
http://www.city.kinokawa.lg.jp/
奈良県吉野郡十津川村
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奈良県
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雲仙市
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飯山市
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出雲市
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日本テレネット株式会社
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クオリティ株式会社
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