瓦版2019.11.12 第490号

今週も「さんか・さろん」について。次回は「お出かけ・さろん」。日程は、
12月1日。練馬区で開く「世界都市農業サミット」を訪ねることが本決まりに。
そして、12月の「さろん」はお休みといたします。詳細は「編集室便り」で。

 

・・・・・

 

コラム<火曜日の鐘> 川島英樹(せたがや文化財団)

私の通勤時間は45分くらい。

総務省統計局によると、東京の通勤時間の中位は44分だそうなので、平均的
といっていい。ただ、三つの路線を使う。ほぼ毎日どれか電車が遅れる。車両
点検、ドア点検、車内清掃、踏切安全確認、急病人看護、車内トラブル、人身
事故…。なかには、混雑のためなんて、身もふたもないようなものもある。
そこへ紋切り型でカケラほどの気持ちも入ってない、お詫びのアナウンス。
連日のことに、お詫びする方も「やってられない」気になるのは分かるけど…。
ホームに駅員の姿も少なく、いても、警備服姿の学生や高齢者が多い。時に堪
忍袋が溢れてしまった人が、駅員を大声で怒鳴りつける。乗客たちはといえば、
手元のスマホと、耳元のイヤホンで、じっと身を縮めているしかない。
高度成長期インフラの老朽化問題が言われるが、満員電車に揺られていると、
車両や一斉通勤というシステムだけでなく、人々もつくづく疲れていると思え
てならない。何事ものんびりいきたいところではあるが、スローライフを進め
る速度は、もうちょっと急いだ方がよいかもしれない。
それには、まずは空を見上げること。この季節、東京の狭い空であっても、
その高さは格別だ。

 

学会コラム<緑と絆の木陰> 増田寛也(野村総合研究所顧問)

 

ラグビーW杯、再び

先月に続きラグビーW杯の話題になることをお許しいただきたい。日本代表
の躍進に心を動かされた。前回W杯での南アフリカ戦の勝利も、夜中に生放送
で見ながら大声を上げていたが、今回、全勝で予選プールを突破したことには、
心底驚かされた。選手たちが一つひとつのプレーに自身の全てを捧げて戦う姿
に、強い感動と同時に清々しさや潔さを覚えた。
ラグビーの観戦歴は古い。1975年、当時世界最強と言われていたウェールズ
の来日試合も見た(もちろん、大差で敗れたが)。大学ラグビーの全盛期には、
妻と正月によく足を運んだが、世界との差が広がるにつれて足が遠のき、最近
はトップリーグの試合を見る程度だった。真のファンとは、冬の時代にも声援
を送り続けるのだろう。それに比べれば未熟なファンに過ぎない。
今回は妻と二人で決勝、準決勝の二試合、予選プールのニュージーランド対
南アフリカ戦の四試合を見た。四年に一度の、凄みのあるオールブラックスを
生で見たいと思って入手した切符で、どの試合も激しい肉弾戦とスピードある
攻防で、世界最高レベルのラグビーを堪能した。しかし、せめて一試合だけで
も生で日本代表の試合を見たかった。
ラグビー憲章には品位、情熱、結束、規律、尊重とある。大会が進むにつれ
てその価値が見る人々に浸透していったように思う。国籍に関係なくワンチー
ムになるという多様性や、ヘッドコーチすら試合開始後は観客席で見守り選手
の自律性が重んじられるのがラグビーの特徴である。四年後の大会はフランス。
現地で見るのは難しいだろうが、せめてテレビの前で釘付けになって大声を出
して応援したい。

 

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【逸村逸品】ひとこと紹介 ? http://www.facebook.com/slowlifej
和歌山県海南市「蒔絵USBメモリー」。日常的に使っているUSBメモリーですが、
それに蒔絵の装飾が施されました。伝統の漆を身近に持ち運んで使えます。
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■街角から畦道から

 

藤井頼暁(熊本市) 「未知なる子どもの育て方」7?ホトトギス?

 

抱っこしてもなかなか寝付かないときに、抱き方を変えてみたりといろいろと
試行錯誤したりします。妻は、ずっとこのまま30分ぐらい続けたら寝るよ、と
いいます。私の場合は、このまま続けて、果たして寝てくれるのだろうか?と
心配になり、どうやったら寝てくれるかいろいろと試してみています。
戦国三英傑の豊臣秀吉「鳴かぬなら、鳴かせてみようホトトギス」の実践です
ね。対して妻は徳川家康「鳴かぬなら、鳴くまで待とうホトトギス」。お互い
全然考え方が違って面白いなと思いました。

 

■まち・むらニュース

 

・兵庫県丹波篠山市 大国寺の紅葉

 

丹波茶の里としても知られる味間奥地域の古刹大国寺。本堂は室町時代初期の
唐様と和様の折衷様式で、県の観光百選にも指定されている。丹波篠山屈指の
紅葉の名所が、いま、見頃を迎えている。
場所・問合せ:丹波篠山市味間奥162 TEL079-594-0212
http://sasayama-daikokuji.com/

 

・東京都千代田区 第5回ジャパンフィッシャーマンズフェスティバル2019
?全国魚市場&魚河岸まつり?

 

魚食文化の普及を目的とした食のイベント。全国各地の魚介料理を堪能できる。
百ものブースがそろい、料理のほかにちょい飲みできる「赤ちょうちん通り」
が新設される。
開催日時:11月14日(木)?17日(日)11時?21時(日によって変更あり)
場所:都立日比谷公園噴水広場
主催・問合せ:ジャパンフィッシャーマンズフェスティバル実行委員会
TEL03-6811-1239 https://37sakana.jp/jffes/

 

コラム<象さんの散歩>

 

筑紫哲也に献杯

 

11月に入って、風と雨のざわついていた空もようやく落ち着き、秋らしく。
だが、スローライフ事務所でZOUさんの往来あれこれは相変わらず・・。
1日。青山学院大学経済学部2年生3人が訪ねてきた。NPO、スローライ
フを学びたい、と。スローフードから「心のルネッサンス」までを語る。
5日。FM?FUJIの番組に電話出演。「Life+1」というコーナー
で「最近各地で見られる“スローライフ志向”」などの問いかけに答えた。
6日。三鷹市へ河村孝市長を訪ねた。野口智子事務局長と。「東京を見直す」
シリーズで「さんか・さろん」へ登場をお願いしたのだが、むしろ「お出かけ
さんか・さろん」に興味あり、と。三鷹の森ジブリ美術館、天文台・星と森と
絵本の家へ「お出かけ・さろん」でどうぞ、という話をいただく。
そして、7日。筑紫哲也の命日。所沢聖地霊園へお墓参り。「さろん」常連
の土屋道男・正子さん、妻・宏子も一緒に。缶ビールの献杯を。学会員の小松
崎いずみさんが事務所へお花を届けてくれたが、行き違いで残念。
もう一つ、先月末にー「スローライフの眼」作文コンクールに応募―便が届
いていた。この事業、筑紫君が逝ったとき、第1回筑紫哲也賞と名づけて実行
したが、予算を集められずに一回だけで断念したもの。原稿は、札幌市・多田
正太郎(70)名で。〆切は2009年10月31日。19年と見誤まられたらしい。『カ
ムイミンタラ』の題。アイヌ童話集に思いを寄せ、魅力的で、すばらしい作品。
筑紫哲也に伝えることができてよかった・・ <川島正英>

 

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「奈良県十津川村」から・・
平谷地域交流センター「いこら」には、日替わりで村民が店長のお店が出ます。
毎週土曜日は「ひだまりカフェ」、村の大工さんが出店。地元野菜のパスタや
コーヒーの他、木製のスプーンやバターナイフなど上質な木工品も並びます。
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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 静岡でお茶を思う

 

静岡市で開かれた「世界お茶まつり」を覗いてきました。“世界”というだけ
あって「世界の路上茶体験」「国際シンポジウム」「汽車土瓶と茶の木人形の
展示」など、内容は本格的です。ペットボトルのお茶が当たり前になり、家族
で「お茶にしようか」と急須でお茶を入れる機会が無くなっています。お茶は
単なる飲みものでなく、いい時間を作ってくれるものとあらためて思いました。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=543

 

■編集室便り

 

▽11月の「さんか・さろん」は、12月1日(日)に開催。
練馬区「世界都市農業サミット」へ“お出かけ・さろん”です。

 

9月の「さんか・さろん」でお話をうかがった、「世界都市農業サミット」へ
出かけましょう。
いつもは第3火曜日に開く「さんか・さろん」ですが、今回は翌月1日です。
当NPO理事・斉藤 睦さん(練馬区専門調査員)に相談、企画しました。

 

▽12月1日(日)「お出かけ・さろん」概要?

 

11時00分 ・練馬駅北口広場集合
・ねりマルシェ(農産物物産市)見学と昼食
・ねりまワールドフェスティバル見学

 

13時45分 ・世界都市農業サミットシンポジウム見学

 

17時30分 ・解散(ご都合で退席ください)

 

※世界都市農業サミットパンフレット↓
https://www.city.nerima.tokyo.jp/kankomoyoshi/nogyo/summit.files/UrbanAgricultureWorldSummit.pdf

 

※マルシェでの昼食とシンポジウムのお席は事務局が早めにうかがい確保します。

 

※なお先回の「瓦版」などで、当NPO理事・斉藤 睦さん(地域総合研究所所長)
の肩書が間違っていました。
「練馬区顧問」は誤りで、正しくは「練馬区専門調査員」です。
訂正しおわび申し上げます。

 

会 費:参加費 500円(事務局経費として)

申込み:メール TEL 03-5312-4141
※どなたでも参加できます。

 

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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

 

岩手県遠野市
http://www.city.tono.iwate.jp/
奈良県吉野郡十津川村
http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html
奈良県
http://www.pref.nara.jp/
雲仙市
https://www.city.unzen.nagasaki.jp/
飯山市
http://www.city.iiyama.nagano.jp/
出雲市
http://www.city.izumo.shimane.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html
丹波篠山市
https://www.city.sasayama.hyogo.jp/
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
シン・エナジー株式会社
https://www.symenergy.co.jp/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
株式会社サンクス・ツー
http://www.thanks2.jp/

 

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