瓦版2020.2.25 第504号

ことしの「さんか・さろん」は、1月の増田寛也学会会長の新年展望、2月の
三鷹市お出かけ旅、と大変な好評。でも、3月はお休みに。新型肺炎への対策
です。4月からは、会員諸兄姉にご協力いただく新企画を練っています。

 

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コラム<火曜日の鐘> 長谷川八重(NPOスローライフ掛川)

 

「ねむの木学園」で

 

日々の介護の大変さや母親に対する愚痴は、介護経験のある夫に時々話して
共感してもらっています。でも、解決出来ないのが、母親をののしる自分に対
する自己嫌悪。
せっかくの休日なので、そんな心のリフレッシュに選んだ先は「ねむの木学
園」。胎内を思わせる美術館の空間に身を置いて、学園の子のおもてなしを受
けるお茶室へ。手まりのお菓子に続いて、大樋焼の茶碗で薄茶が呈され、茶碗
には慈悲深いお顔が彫られていました。
「やさしくね、やさしくね、やさしいことは強いのよ」 亭主のほんめさん
は、まり子お母さんから頂いた言葉を理解できるようになったのは大人になっ
てから。「やさしくばかりはいられないから、僕たちは毎日唱和しています」
と教えて下さいました。

 

学会コラム<緑と絆の木陰> 坪井ゆづる(朝日新聞論説委員)

 

9年前、大川小学校で

 

先週、宮城県石巻市の大川小学校に行き、語り部の話を聞いた。児童74人が
犠牲になった現場には何度も行っていた。裁判の記事も丹念に読んできた。そ
れでも、6年生の娘を失った佐藤敏郎さんの話には圧倒された。
裏山に逃げれば助かったという話は知っていた。それを今回初めて実際に登
って実感できた。実に簡単なことだった。約50分も校庭に並んで待機していた
子どものなかには、山に登ろうと訴えた子もいた。率先して走り登った子たち
もいた。だが、先生から「勝手な行動はダメ」と言われて引き返していた。
校庭に幅1メートルほどの間隔で立てられた2本のコンクリート柱の存在も
教えられた。高さ約1メートルで、その2本が通りに出る裏口の「跡」だった。
子どもたちは、そこから校外に出た1分後に、津波の直撃を受けた。
「みなさんも、このコンクリートの柱の間から自分の大切な人が出てきた場
面を想像してみてください」との言葉に、涙が出た。大川小は震災遺構として
保存される。風雨にさらされる校内には、津波の来た「午後3時47分」で止ま
った時計や、子どもたちの図工の作品などが残る。廊下に貼ってある児童の名
前のシールは、不思議なことに当時のままで、しっかり読める。遺構に何をど
う展示し、何を伝えてゆくのか。議論は、これからだ。

 

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長崎県雲仙市「雲仙美人・小浜美人」。二つの温泉それぞれの源泉をたっぷり
含んだフェイスマスク。自宅でお風呂上りに使って温泉美容が楽しめます。
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■街角から畦道から

 

遠北 剛(広島市) 可部の水路

 

山陽山陰の物流の中継地として、また広島藩への年貢米の集積地として繁栄
した可部の町は、一歩街道から脇道にそれると舟交通の用水路の運河、利水路、
豊富な湧き水による生活用水路が網の目のように入込み、路地道は迷路のよう
に東西南北にのびている。
暖かい日、鎌倉時代に可部源三郎が堀を興した舟山湊から、明治にかけて水
路の運河を引いた川越大吉の明神舟入湊までの遺構となる水路を歩いてみた。
船航路の運河の下を田畠利水が流れている十字に交差する珍しい水路もある、
原型は江戸後期の土木だろうか。 利水路の暗渠を住処としてたくさんの鯉が
遊んでいた。

 

■まち・むらニュース

 

・奈良県吉野町 葛会

 

吉野名物の本葛、最高の状態でいただけるのは、出来上がり後数分の間だけと
か。葛の魅力を伝えたいと、店主自らお客様の前で葛菓子をつくる。さらに葛
の味くらべ、葛のお話し、葛切り作り体験と、葛の魅力を堪能できる。
開催日:平日(4、11月以外)予約は一週間前までに
場所・問合せ:金峯山寺蔵王堂前 葛屋中井春風堂 TEL0746-32-3043
http://nakasyun.com/kuzukai/index.html

 

・茨城県笠間市 かさまの陶雛「桃宴」

 

笠間のひなまつり「桃宴」が20年目を迎える。陶芸のまち笠間ならではの陶雛
の展示、販売のほか、各窯元では自らの手で笠間焼のお雛様を創るワークショ
ップも開催されている。
開催日:3月1日(日)まで
場所:かさま歴史交流館井筒屋、市内の窯元、等
主催:桃宴実行委員会 問合せ:(一社)笠間観光協会 TEL0296-72-9222
https://www.city.kasama.lg.jp/page/page010605.html

 

コラム<象さんの散歩>

 

安倍政権のかげり

2月は、政治の季節。国会の予算委員会が、ことしは大変な雲行きに。
まず「桜を見る会」。政府が内外の大切なお客を招き、新宿御苑の桜の下で
歓談する会、という趣旨が歪められたと追及。安倍首相の後援会とか昭恵夫人
お友達とか、私ごと招待に利用された。予算が意味なく膨張した、招待客名簿
が全くなし、前夜の安倍後援会の夕食会にも問題あり、など嵐の中に。
東京高検検事長の定年延長。これも、“安倍人事”の最たるものであり、法
解釈とか、人事の必然性が問われた。ほかにIR汚職疑惑などなど。
そして新型コロナウイルスの突風・暴風に。クルーズ船が難問だったろう。
隔離、検疫など専門性と緻密さを欠いた点はなかったか。政府の対策本部から
派遣した職員と医療チーム員が感染した点など取り組みの甘さは明らか。
そう、安倍政権が、そもそも「桜」などで気もそぞろだったのではないか。
最初の専門家を集めての会議に安倍首相は3分しか参加していないという説が
あり、いや確かなのは、全閣僚を集めて開いた対策会議に、法務、文部、環境
の三閣僚が別会合に出かけての欠席、など。姿勢を問いただしたい。
先週、予算委員会の「桜」追及が進む中で「森友事件」の判決が出た。籠池
夫妻の有罪判決は当然としても、国有地の値引きとか公文書の改ざんには世間
の思いはさまざま。「もり・かけ」の風はかげりを増幅・・ <川島正英>

 

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「奈良県十津川村」から・・
3月4日(水)の玉置神社「初午祭」の日、普段はなかなか行きにくい道のり
を村営バスが臨時に走ります。上りと下り2便ずつ。詳しくは、村営バス運行
管理事務所(奈良交通十津川営業所)TEL 0746-64-0408まで。
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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 古い家と麦畑と

 

先日東京・三鷹市に伺って印象深かったのは、伝承されている大正時代の家と
麦畑でした。縁側に木枠の引き戸建具が入り、冬の日射しが畳に届く家。その
ガラスの向こう黒土の庭で子どもが積み木で遊んでいる。はめ殺し窓の高層マ
ンションとは違う景色です。そして麦畑では、麦踏みをした後の麦がよいしょ
と体を起こしています。いずれも、都市住民に何が大事かを伝える装置でした。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=557

■編集室便り

 

▽3月の「さんか・さろん」について

 

3月の「さんか・さろん」は、お休みにさせていただきます。
4月からの新しい趣向にご期待ください。
マスクがなくても安心して集まれますように・・・。

 

なお、2月に行いました三鷹市への「お出かけさろん」は
こちらへ報告をあげております。ご覧ください。↓
http://www.slowlife-japan.jp/modules/katsudou/index.php?page=detail&bid=405&req_uid=4

 

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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

 

岩手県遠野市
http://www.city.tono.iwate.jp/
奈良県吉野郡十津川村
http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html
奈良県
http://www.pref.nara.jp/
雲仙市
https://www.city.unzen.nagasaki.jp/
飯山市
http://www.city.iiyama.nagano.jp/
出雲市
http://www.city.izumo.shimane.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html
丹波篠山市
https://www.city.sasayama.hyogo.jp/
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
シン・エナジー株式会社
https://www.symenergy.co.jp/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
株式会社サンクス・ツー
http://www.thanks2.jp/

 

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