


瓦版2025.2.25第729号 増田寛也さんら、10人のコラム掲載。

瓦版2025.2.11第728号 室崎千重さんら、9人のコラム掲載。

GoToで東京に人が来て、東京の人が出かけています。この週末は、東京も各観
光地も賑わいました。そんななかで、コロナは相変わらずの猛威を振るってい
ます。油断なきように、うつらないうつさない!で、頑張りましょう。
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コラム<火曜日の鐘> 吉田俊実(東京工科大学名誉教授)
アートフェス巡り
平田オリザ率いる青年団の芝居を久しぶりに観た。兵庫県豊岡市の「豊岡演
劇祭2020」である。コロナ禍下であったが、細心の注意を払って開催された演
劇祭は「静かな熱狂」に包まれていた。いくつかの会場では熱心に舞台を見つ
める中貝豊岡市長の姿があり、来年の国際観光芸術専門職大学(仮称)開校と
ともに豊岡市が日本の演劇拠点になる日は遠くないと確信した。
昨年、スローライフ学会で訪れた丹波篠山市でも同時期に「いつもとちがう
アートウォーク」と銘打って「まちなみアートフェス」が開催されていると聞
けば、寄らないわけには行かない。以前歩いたはずの河原町妻入商家群が、そ
の表情を変えていた。アート作品によって一軒一軒が息づく。人が出入りして
そこにモノが置かれて、家は「家」になり、アート作品も家という空間を得て
輝きを増している。しかも家と個々の作品とのマッチングが素晴らしい。豊岡
演劇祭からまちなみアートフェスと巡る小旅行。豊岡市と丹波篠山市が連携し
たら鬼に金棒ならぬ、鬼にアートかも。
学会コラム<緑と絆の木陰> 朝日新聞論説委員 坪井ゆづる
自助・共助・公助の境界線
「自助・共助・公助」といわれる。ざっくり言えば、自分にできないことは
地域が、地域で対応しきれない問題は自治体、さらには国が面倒を見る。いわ
ゆる「補完性の原理」として語られるぶんには異論はない。
しかし、菅首相が言うと身構える。それは菅氏が、ぼんぼんの2世議員では
ない、たたき上げだからだ。自分は人一倍努力した。だから、ここまで来た。
やれば、できるんだ。そんな考え方は、好んでする揮毫「意志あれば道あり」
にも明瞭だ。こういう指導者は、ともすれば「できない人」を「やらない人」
と見なしがちだ。つまり「自助が足りない」「もっとできるはずだ」と。
こんな懸念を抱くのは「自助」の強化を求める政治が加速しているからだ。
たとえば、介護保険である。保険金と税金(国と自治体)による「公助と共助」
の仕組みだ。それが国の財政逼迫を理由に、保険料の上昇、サービス削減が続
き、家族を含めた「自助」の側面を肥大化させつつある。
この悪しき展開は「自助・共助・公助」の境界線を国が一方的に決めるから
起きている。本来の補完性の原理でいえば、境界線を敷く主導権は市民の側、
現場にあるはずだ。この理解なしに、為政者が語る「自助・共助・公助」とい
う言葉に踊らされることを危惧する。
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【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej
長崎県南島原市「きのこ御飯の素」。乾燥きのこ4種とゴボウ、ニンジンの具。
ついている出汁とともにお米に混ぜて炊けば、秋の香りの炊き込みご飯に。
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■街角から畦道から
石切場 坂野真帆 (静岡市 そふと研究室)
静岡市葵区小瀬戸の石切場調査へ同行させていただきました。駿府城の石垣の
石が切り出される情景を、巨石に整列する矢穴から妄想しました。大きな岩に
登ると眼下に流れる藁科川の先に静岡県庁(駿府城跡内)が見て取れます。当
時の人もしばしの休憩に、お城を眺めたのではないでしょうか。
距離はありませんが、かなりの急勾配を登ります。でも、地元のみなさんが草
を刈り、道を切り開き、休憩ポイントを設置してくださっていて、とても行き
やすかったです。数百年前の石切場に立てる臨場感。歴史オンチな私でも、点
と点、人と人を結びながら静岡の歴史物語を語り継いでいきたいと思ってしま
う迫力がありました。※写真は石切り場からの展望。
三重からの便り[2] 大原興太郎(NPO法人三重スローライフ協会理事長)
協会設立は2003年「三重まるみえ地産地食交流会」を開催し、日本のスローフ
ードで注目を浴びていた島村奈津氏を講師に迎えたことがきっかけです。三重
の地からスローフード・スローライフ運動を起こそうと、設立準備会を重ねて
翌年1月の設立となりました。
当初、協会の事務局は「松阪農業公園ベルファーム」内の「モクモク手づくり
ファーム」(6次産業化した農業法人)が運営するレストラン「時のぶどう」
の一室にありました。NPO活動を継続するには会費だけでなく、事業を起こし
て支えなくてはなりません。創業時のメンバーの思いで取り組んだのが、地域
おこしでした。
たまたま三重県の事業「紀南中核的交流施設の基本構想」の策定事業者となり、
「モクモク」につらなる全国の仲間たちの協力を得て、2005年1月に「構想」
を提出することができました。この作成過程で多くの外部人材との交流があり
ました。このことが私たちの目指すものを形成していく上で大きな力になり、
また2007年からの当公園の指定管理者の一角を占めることにもつながりました。
■まち・むらニュース
・兵庫県丹波篠山市 丹波栗食べ歩きフェア
秋の味覚の王様「丹波栗」を用いた料理やお菓子が、67店舗で提供されている。
目印は店先にたつフェア参加の幟。今年はスタンプラリーも実施され、期間中
に3カ所のスタンプを集めると抽選で特産品のプレゼントもある。
開催期間:11月8日(日)まで 開催地域:丹波篠山市・丹波市内一円
主催:丹波栗フェア実行委員会
問合せ:神戸新聞事業社北摂三木支社 TEL079-562-2709
https://tourism.sasayama.jp/feature/tamba-malon2020/
・新潟市 第15回萬代橋サンセットカフェ
信濃川の心地よい秋の川風を感じながらのカフェ。川面に輝く夕日とともに食
事や飲み物が楽しめる。新潟限定ビール「風味爽快ニシテ」が人気だ。申込み
は不要。雨天、荒天、災害発生時は中止となる。
開催期間:11月3日(火)まで 17時~22時(土日祝日は11時から)
場所:万代テラス(信濃川右岸)
問合せ:新潟オープンカフェ推進実行委員会 TEL090-3142-8995
https://www.nvcb.or.jp/eventcalendar/001231.html
コラム<象さんの散歩>
アメリカ大統領選挙、がんばれ
アメリカ大統領選挙の最終論戦の場面での異変である。トランプ米大統領が
新型コロナウイルスに感染、ワシントン郊外の米軍医療センターへ。そもそも
今回の選挙は、全世界がアメリカにかけてきた期待を裏切る方向へ動いていた
だけに、トランプ氏が早く病状を回復し、まともな感性での論戦をと望みたい。
この選挙の第1回の討論会は、大荒れの非難合戦となった。バイデン氏に対
して「急進左翼」と連呼、トランプ氏に「史上最悪の大統領」と応じる。その
質の低さを問われた。一ヶ月を切った選挙。このままでは、あまりにも寂しい。
とにかく、トランプ氏の回復を祈りたい。その上で、トランプ氏のコロナ政
策の考えが転換することに期待したい。討論会でテーマとなり、皮肉にもトラ
ンプ氏が経験したコロナ感染。その対策は全世界が注目している。次の討論会
で、さらに選挙戦で、まっとうな議論と政策を出して世界に提案してほしい。
アメリカ政治を平常に戻し、世界と手を結ぶべし・・・<川島正英>
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「奈良県十津川村」から・・
10月3日から奈良市内と村を結ぶ「十津川観光特急バス」が運行しています。
土曜朝、奈良市内発。日曜午後に村発。一日一便、トイレ付き豪華バスで直行、
楽々です。詳細は https://www.narakotsu.co.jp/news/news_1095.html
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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> ガーデンシティ恵庭
新千歳空港と札幌の中間、交通の便に恵まれた恵庭市へ行ってきました。ガー
デンシティと名乗るだけあって、花と緑が身近に感じられ羨ましいかぎり。で
も、一番魅力的なのは、花と緑の街をつくる市民の方々でした。お家をオープ
ンガーデンに、商店街を花散歩ストリートに、自分の趣味とまちづくりが一体
になっています。「仲間になりたい、引っ越したい」と、思ってしまいました。
https://noguchi-tomoko.com/post-7288/
■編集室便り
▽~秋の飯山~「蛍の宿を守る会」から見えるまちづくり
10月の「さんか・さろん」は秋深まった長野県飯山市と、東京の会場を繋ぎな
がら、飯山で続く「蛍の宿を守る会」の活動を見つめます。
米作りの作業を通じて都市と地方が交流した結果、
人生が大きく変わった人たちの声に耳を傾けながら、
自然と人の共生を目指す、飯山のまちづくりの魂について考えます。
〇日時:10月20日(火)19時~20時半
〇会場:東京/東京都千代田区麹町3-3-4 「KDX麹町ビル」6階
クオリティソフト株式会社東京本部・会議室マーキュリールーム
飯山/飯山市照岡 「なべくら高原・森の家」蛍の宿を守る会
〇スピーカー:
「蛍の宿を守る会」事務局 中谷美南子さん、
北海道大学大学院 国際広報メディア・観光学院観光学高等研究センター
教授 木村 宏さん、ほか「なべくら高原森の家」、飯山市の皆さん。
〇参加費:東京会場のみ有料
スローライフ学会会員1,000円、一般2,000円(学生500円)
zoom参加は無料(基本スローライフ学会会員のみ、飯山の方々の
ご参加は歓迎無料です)
〇申込み:メール slowlifej@nifty.com TEL 03-5312-4141
参加者名簿を作るため10月19日(月)までに。
▽会員になって「さんか・さろん」にzoom参加を!
スローライフ学会は、NPOスローライフ・ジャパンが運営している学会で、
会員はNPOの賛助会員となります。
スローライフを学び、語り合い、さまざまな交流をしています。
会員は、この「瓦版」に記事を出したり、催しの参加費が割引になります。
また、会員になると、毎月第3火曜日開催の「さんか・さろん」に、zoom参加
できます。
10月は長野県飯山市から「蛍の宿を守る会」の活動。
11月は静岡県掛川市からローカルライフスタイルの話題。
12月は兵庫県丹波篠山市のホットな取り組み。
1月は増田寛也会長の「年頭所感」と、オリジナルのプログラムが続きます。
年会費は一口5,000円(4月~3月)です。
ぜひともこの機会に会員になって、スローライフのさんか・さろんにご参加く
ださい。
【振込先】
ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会
三井住友銀行麹町支店 普通預金 8811176 スローライフ学会
詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.slowlife-japan.jp/%e5%85%a5%e4%bc%9a%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6/
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クオリティソフトから・・・
【たまな商店】滋養豊かで山のウナギと言われる自然薯。米本さんの作る自然
薯は真っすぐ伸びて姿が美しいだけでなく、曲がりや節が少なく皮が薄いこと
で雑味のないトロロが楽しめます。 https://tamana-shop.jp/kishujinenjo/
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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。
奈良県吉野郡十津川村
https://www.vill.totsukawa.lg.jp/
奈良県
雲仙市
https://www.city.unzen.nagasaki.jp/
飯山市
http://www.city.iiyama.nagano.jp/
出雲市
http://www.city.izumo.shimane.jp/
丹波篠山市
https://www.city.sasayama.hyogo.jp/
日本テレネット株式会社
シン・エナジー株式会社
クオリティソフト株式会社
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
株式会社サンクス・ツー
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最後までお読みくださって、ありがとうございました。
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E-Mail slowlifej@nifty.com
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