瓦版2021.7.27 第577号

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【スローライフ旬の店】お買い求めいただけるスローライフの逸品を紹介する

『旬の店』二番目の品物。「越谷本藍染 スローライフ手ぬぐい」。埼玉県の

偉人・渋沢栄一氏の実家も藍を尊ぶ農家でした。さわやかな人生。同じくすが

すがしい水色の、今回誕生した「スローライフ手ぬぐい」。Slow Lifeの文字は、

筑紫哲也さんが遺したものです。コロナ禍の夏、今日初めて発表された、この

手ぬぐいは、まさに“旬”。売り上げの一部はスローライフ運動に充てます。

詳しくはこちら https://www.slowlife-japan.jp/2021/07/26/%ef%bd%93-33/

『旬の店』の販売品第一号「のせ川のまき」にフアンがぞくぞく 。

詳しくはこちら https://www.slowlife-japan.jp/2021/07/12/%ef%bd%93-9/

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コラム<火曜日の鐘>   斉藤睦(地域総合研究所所長)

 

“生き物”として生きる

 

今月の「さんか・さろん」は中村桂子先生のお話でした。中村先生は生命誌

の研究者。お話しの広がりは、時間では38億年遠くまで、空間では約180万種

の多様な生き物の振れ幅までを意識させていただくものでした。この地球に生

命を受けたということは、38億年分の連綿と紡いできた生命の長い連環を引き

連れ、生きる多くの仲間たちの「生きものの一員」としての命を請けたのだと

いうこと。

その生命の流れの中で、今、スローライフを根幹に据える活動者は、活動の

意味を、定義を、きちんと詰めておくべきではないかとの冒頭の指摘は、胸に

刺さってきます。先生はそれを恐らくファストフードとの対比で描き出すこと

が、手がかりではないかと示されたように思います。

さて21世紀になって、なぜか私は散歩を暮らしの中心に据えるようになりま

した。先生のお話を聞き、散歩は、セミが鳴き、鳥がさえずりハクビシンにさ

え出会う、生き物に触れる小さな旅を欲しているからだとわかりました。

日が陰ったら、散歩に出かけましょう。スローライフとは何かを考えながら。

 

 

 

学会コラム<緑と絆の木陰>    神野直彦(東京大学名誉教授)

 

不明瞭な現実

 

日本語は同音で異なった意味をもつ言葉が、最も多い言語だといわれている。

そのため私のように視覚障害があり、主として音で情報を入手する人間は混乱

することが多い。新型コロナウイルス感染症に関するニュースでも、「家庭内

でカンセンが拡大しているけれども、家庭内でカンセンして欲しい」と耳にす

ると何のことやら意味不明となる。

しかし、カンセンを漢字に変換し、オリンピックという主語を補うと、意味

不明の混乱は解消する。つまり、「家庭内の感染が拡大しているけれども、オ

リンピックは家庭内で観戦して欲しい」と、ニュースは伝えたかったのである。

とはいえ、意味が明瞭になったところで何か判然としない。それはこの件に

限らず、「コロナカ」では政策目的に対して、相反するような政策が余りにも

多く打ち出されるようになってしまったからかもしれない。ここで表現した、

「コロナカ」にしても、「コロナ禍」なのか、「コロナ下」なのか不明瞭なま

ま、意識的なのか否かは分からないけれども、使用されている場合が多い。

7月8日に私はレーザーで左眼を手術した。左眼の後に濁った細胞が増殖し

て被ってしまったために、そこに穴を開けるためである。手術そのものは日帰

りですむけれども、術後のリスクが大きいため、繰り返し通院している。今の

ところ網膜に白い膜ができている程度なのだけれども、これが厚みを増すと、

また網膜剥離を起こすことになる。とはいえ、現実が明瞭に見えたところで、

現実そのものが矛盾に満ちているのであれば、不明瞭のままで良しとするかと、

自分に言い聞かせ、納得している。

 

 

 

■街角から畦道から

 

中村桂子先生に学んで  新澤公康(スローライフ学会会員 奈良県高取町)

 

中村先生のお話を通じて、「万物の霊長」である我々は横暴なヒトサマなん

だと、感じずには居られなかった。先生が例に用いられたメガソーラー構想、

これが一番分かり易い。自然エネルギーである太陽熱を取り込む為に、そこに

自生していた大量の森林を遠慮無くなぎ倒す。自然はヒトサマだけのものでは

ない。山から下りて民家の敷地でエサを物色するクマたちは、いたずらに人と

の距離を縮めたいわけではない。彼らはヒトサマが手がけた森林伐採、山を削

っての宅地造成などの環境破壊に直面し、生きる為、種の保存の為に突き動か

されているだけなのだ。

ヒトサマが地球上の万物と、フェアな「共存共栄」を見いだせるまでには、

まだまだ時間がかかりそうだ。ヒトサマが自然の一員であることを考えるべき

時が来ている、諦めてはいけない。そんなことを中村先生から学んだ、今回の

「さんか・さろん」だった。

 

 

 

二地域暮らし⑤「オリンピアンに学ぶ」

椎名由紀(ZEN呼吸法 神奈川県藤沢市/長野県上田市)

 

中村桂子先生のご著書を、早速読んでいます。自分の思想はまさに「生命誌」

という言葉に置き換えられると感激しています。無肥料・無農薬の田んぼにい

ると、人間が一番スゴイなんて想いは湧いてきません。コナギ(草)の勢いに

感嘆し「蛙さん、こんにちは。蜘蛛さん、小さな虫を食べて稲を守ってね」と

声をかけ、全ての生命たちに感動します。

オリンピアンの姿勢のよさや呼吸の深さを見ても同じように感じます。「努

力」はもちろんのこと、本来の生き物としての体の使い方を心得ている。生き

物としてイキイキしているのです。自然だから高いパフォーマンスを発揮でき

る、というシンプルな事実。便利さにかまけた姿勢の悪い現代人が忘れた、生

きる上で最も大事な、“楽でリラックスして力強く生きる姿勢”を教えてもら

っています。(おわり)

私のこれまでのインタビュー、こちらもご覧ください。https://tskn.jp/2041/

 

 

■まち・むらニュース

 

・長野県飯山市 信越自然郷「手しごと展 vol.2」

 

雪国という厳しい環境の中から生み出された伝統工芸品の数々。内山和紙、ほ

うき、わら細工、ネコつぐら、籐製品や彫金をなどの他に今回は、はちみつ製

品やコーヒーなどの食品も並ぶ。

開催期間・時間:令和4年1月30日(日)まで 8:30~18:00

会場:飯山駅1階飯山駅観光案内所

問合せ:信越自然郷飯山駅観光案内所 TEL0269-62-7000

https://www.shinetsu-shizenkyo.com/infos/detail/344

 

 

・京都市 東福寺国宝・青もみじライトアップ

 

壮大な大伽藍と美しい青もみじを誇る東福寺で、初めてのライトアップがおこ

なわれている。禅寺の山門としては日本最古の国宝「三門」。国指定名勝に登

録の「本坊庭園」。ここからのもみじは絶景、といわれる橋廊「通天橋」。普

段とは違う東福寺を堪能できる。(予約制)

開催期間:8月9日(月・祝)まで 18:30~21:30

場所:大本山東福寺(東山区本町15-778)

問合せ・予約:東福寺ライトアップ運営事務局 TEL075-255-4891

https://lightup.tofukuji.jp/

 

 

 

コラム<象さんの散歩>

 

「7月さんか・さろん」の残念至極

 

今月の「さんか・さろん」は、中村桂子さんの『スローとは何でしょう』の

お話だった。すばらしい、という感想が続々。象さんには、ファスト・フード

の説明中に、日本マクドナルドが銀座・三越で、はなやかにオープンした話が

あり、7月20日がその50周年に当たる、という話がうれしかった。

実は、そのオープンの日、象さんは朝日新聞から駆けつけてハンバーガーに

ありついた。だが、日本の食生活によろしくない、と深刻に考えた。

このとき、全国の注目を集めた日本マクドナルド。その社長・藤田 田氏は、

象さんの母校・大阪府立北野高校の先輩であった。すばらしい感覚に感激して

面談もさせてもらったが、国の高度成長と歩調を合わせた食文化、ファスト・

フードには反対であった。イタリアで「スローフード」運動も起きた。

やがて「ヨーロッパにもう一度ルネッサンスを」の思潮に足並みを合わせた

「スローライフ」運動も。 スローライフ・ジャパン、NPO・学会へ、その展開

を語りたい、と思ったが、マイクの音が出なくて断念・・残念だった。

やはり、機械の仕組み・操作に弱い。実は冒頭の中村桂子さん紹介の場面で

マイクの音が出なくてパス。途中で解消できたはずが、最後の場面でまたも、

の次第だった。その中村桂子さん紹介の部分を次号で ・・ <川島正英>

 

 

 

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「奈良県十津川村」から・・

8月4日に開催を予定していました谷瀬の吊り橋での「つり橋祭り 揺れ太鼓」

は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、開催中止となりました。楽しみに

していただいた皆様には、大変申し訳ございませんが、ご理解を。

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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅>  五輪が開会して

 

炎天下、ブルーインパルスを見上げた日は、夜中までヘリコプターの音が響い

ていました。翌日、人出の様子を撮影する夫のお供で国立競技場に行くと、本

当に混んでいます。みんな汗だくマスクで、2020と描かれた建物や大きな五輪

オブジェで記念写真。ものに憑かれて、行進しているようにも見えます。私も

含め、感染拡大と経済の混乱という現実を、一瞬でも、忘れたいのでしょう。

https://noguchi-tomoko.com/?p=8018&preview=true

 

 

 

■編集室便り

 

▽中村桂子さんの「さんか・さろん」

 

きょうの「瓦版」には、先日の「さんか・さろん」への感想がさまざまに。

中村さんのお話は、やさしくわかりやすく、それでいて私たちの生き方に、

深く迫る根源的なものだったからでしょう。

長文のご感想をお寄せ下さった方もありました。次回にご紹介いたします。

 

参加したかったなあ~、という方々のために、その雰囲気が伝わる動画を公開

する予定です。少しお時間をください。

また、文字でのまとめもいずれお届けいたします。ゆっくりお待ちください。

 

 

▽スローライフ学会会員にどうぞ

 

スローライフ学会の会員になると、「スローライフ瓦版」に投稿できるほか、

「さんか・さろん」などの割引があります。どなたでも会員になれますので、

この機会にぜひお申し込みください。初めての方はこちらからどうぞ。

https://www.slowlife-japan.jp/s/

 

年会費は、5000円。(2021年4月~22年3月)

会員は「さんか・さろん」参加費一回1000円です。

ただし、3000円お支払いいただければ、何度でも参加できます。

 

何度もご参加予定の方は、5000円+3000円=8000円を、下記の口座へお振込み

ください。

 

それ以外は、一回ごとのお支払いに。途中入会でも、同様の金額となります。

なお、スローライフ学会員外の方の「さろん」参加は一回2000円、学生は無料

です。

 

※「さんか・さろん」9月までの予定はこちらから

https://www.slowlife-japan.jp/2021/04/05/%ef%bd%93-3/

 

【振込先】

 

ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会

 

※他金融機関からのお振込みの場合は

店名:〇一九(ゼロイチキュウ)店、預金種目:当座、

口座番号:0595293、スローライフ学会    まで。

 

 

 

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クオリティソフトから・・・

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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

 

奈良県吉野郡十津川村

https://www.vill.totsukawa.lg.jp/

奈良県

http://www.pref.nara.jp/

雲仙市

https://www.city.unzen.nagasaki.jp/

飯山市

http://www.city.iiyama.nagano.jp/

出雲市

http://www.city.izumo.shimane.jp/

丹波篠山市

https://www.city.sasayama.hyogo.jp/

日本テレネット株式会社

http://www.nippon-tele.net/

シン・エナジー株式会社

https://www.symenergy.co.jp/

クオリティソフト株式会社

http://www.qualitysoft.com

アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社

http://www.edi.ne.jp/

株式会社サンクス・ツー

http://www.thanks2.jp/

中島プレス工業有限会社

https://www.nakajimapress.jp/

 

 

 

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