練馬大根たくわん漬けと東京野菜のお漬物

昔から都市農業が盛んだった練馬

人口約72万人、東京都練馬区は東京23区の農地面積の40パーセントを区内に有する「都市農業」の地として知られています。2019年11月には「世界都市農業サミット」も開催されました。住宅地の中で作られる畑は区民・都民に新鮮な野菜を提供するほか、観光農園として憩いの時間を提供し、また都市の緑化や気温を下げるクールアイランド効果にも役立っています。都市防災のうえでも注目されているものです。

江戸時代から練馬大根はたくわん漬けに

そもそも練馬になぜこのように農業が根付いたか、それは地名がその名前にもついた「練馬大根」の大量生産がもとでした。練馬大根は、一般的な青首大根よりずっと細長く、たくわん漬けに向いています。火山灰が深くまで体積している練馬の土は、この長い大根栽培に適していました。江戸時代には盛んに作られ、普及し始めていたたくわん漬けを、江戸庶民が漬けるには、練馬の大根は欠かせないものになったようです。

立派な練馬大根を献上した昔の絵も残っています。最盛期は明治から大正時代、軍隊も大口のお得意さまでした。それが昭和に入り、天候による不作や病気の流行で、だんだん作られなくなっていきました。「練馬大根の碑」(練馬春日町愛染院、写真下)も建てられています。

農家と漬物屋が守る伝統の味

そんな歴史のある地域野菜「練馬大根」を何とか残そうと、今も5件の農家さんが頑張っています。写真は練馬区高野台の井之口喜實夫さん、勇喜夫さん(親子)。「都市化の進む練馬区で、絶滅寸前の江戸東京野菜をなんとか復活させたいと考えております。「練馬大根」「早稲田みょうが(竹)」「後関晩生小松菜」を生産しています。現代の、見た目が良くて、灰汁が少なく、食べやすく品種改良された野菜ではなく、その野菜が持つ本来の味を食していただきたいです」

種まきは9月の始めごろから。11月下旬には収穫します。長い大根を引き抜くにはコツがいり、腰に力が入る重労働。きれいに洗い、編み込みにして干します。12月上旬には大根干しの風景が見られます。12月中旬、長い大根がしんなりと干しあがったら漬け込み。塩、ヌカ、トウガラシなどで、昔と変わらない素朴な漬け方です。

今回のたくわんを作る漬物やさん、株式会社 雅香岡田・代表取締役 岡田 隆さんです。

「日本の食文化を語るうえで欠かせない漬物。食卓の脇役でありながら旬の野菜を素材にし、彩り、副菜としての栄養面の補完、保存食という役割も担ってきました。近年は大量生産、即時納品に対応するため、野菜生産者、漬物屋にとって作り易いものが大半をしめおり、手間のかかるもの、気象条件によるリスクが高い作物の漬物は市場から姿を消しつつあります。練馬大根のたくわん漬けを製造できる漬物屋も、最盛期には200軒くらいありましたが、今や、うちともう1軒。風前の灯ですが、行政と協業し、たくあん漬けを生産しています。変化の速い時代だからこそ伝統的な製法や原料を守り残すことが大事。練馬大根のたくわんを造るのは、私の使命と思っています」

漬け込んで2カ月ほどすると、いい色、いい香り、いい歯ごたえ、いい味のたくわんが出来上がります。発酵食品であり、食物繊維がたくさんとれるたくわんは、スローフードと言えるでしょう。

 

お届けは2月、ゆっくりお待ちください。

今回は、この伝統の「練馬大根たくわん漬け」をメインに、東京野菜の漬物を詰め合わせてセットにいたしました。10月からお申し込みをいただきますが、実際にたくわんが届くのは2月上旬となります。それまで気長に、大根がたくわんになる時間をお楽しみください。

お申込みの方に、まずは「練馬大根たくわん物語」カードをお送りいたします。カードにあるQRコードを読み取り登録いただきますと、たくわん完成までの間に、途中経過の様子を動画でお送りいたします。また皆様からの、お漬物に関するご質問もそこから承ります。江戸時代から変わらぬ漬物を予約注文いただくと、最新のデジタル技術で「練馬大根たくわん物語」が届く、昔と今が一体となった今回の仕組みです。

 

「練馬大根たくわん漬けと東京野菜のお漬物セット」

 3000円(税込み・送料別)

<内容>
①「練馬大根たくわん漬け」
練馬区産練馬大根(江戸東京野菜)を天日干ししたのち、塩と米糠だけで漬込みました。
②「昔ながらの梅干し」
東村山市産の南高梅を塩だけで漬込み、天日干しした昔ながらの梅干しです。(塩分約20%)
③「梅酢新生姜 」
清瀬市産の若採りした生姜を梅酢と赤紫蘇で漬込みました。
④「早稲田茗荷竹のピクルス」
練馬区産の早稲田茗荷竹(江戸東京野菜)の和風味のピクルスです。
⑤「小松菜の浅漬」
東京産の小松菜を若採りした小松菜の浅漬けです。
⑦「金町小かぶの浅漬 」
東京都産の金町小かぶ(江戸東京野菜)の浅漬けです。

※たくわん以外のお漬物については多少の変更がございます。ご了承ください。

フードロスを防ぐため、受注製造のやり方をとらせていただきます。12月10日までに、スローライフ・ジャパンまで申し込みください。

お名前、ご住所、電話番号をメールでお知らせください。支払いは品物が届いてから、そこに請求書が入っている、というやり方になるかと思いますが、詳しくはまたご連絡いたします。メール slowlifej@nifty.com