瓦版 2022.4.12 第614号

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新年度になりました。4月19日(火)は「さんか・さろん」です。コロナ禍に

ついて、皆でゆっくり話し合います。詳しくは編集室便りに。スローライフ学

会会費もお願いします。まだ会員でない方、この機会にぜひご入会下さい。

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コラム<火曜日の鐘>  長谷川八重(スローライフ掛川)

 

若きリーダー

 

新年度、掛川市では初めての女性副市長が誕生しました。民間求人サイトの

公募1498人の中から選ばれた石川紀子さん46歳は、民間企業で新事業共創やダ

イバーシティ推進などに従事されていた2018年、市の産業振興プロジェクトに

参画され、市民の地域に対する熱い思いに接し、継続して関わりたいと希望さ

れたそうです。

2年目になる久保田崇市長は45歳。震災を受けた陸前高田市の副市長を経て

掛川市へ戻り、『SDGs未来都市』として、DX、つまりデジタル化と持続

可能を基軸にしたまちづくりを推進しています。

先日、イベント会場を視察中のお二人と会話の機会を得ました。「私は“生

涯学習都市”“スローライフ”の旗の下で市民活動を盛んにしてきたが、もう老

兵。静かに退いています」と自己紹介。すると、市長は「今の10代や学生たち

はしっかりとした考えを持っている。自分たちの頃を振り返ると恥ずかしくな

るほど。どうぞ退かず、積極的に若者を支援して下さい」と。

40代の若いリーダーに励まされ、嬉しくなりました。次回へ続く。

 

 

 

 

学会コラム<緑と絆の木陰>   増田寛也(東京大学大学院客員教授)

 

沖縄復帰50年

 

私が初めて沖縄を訪れたのは1973年、大学2年生の時だった。前年に本土復

帰したばかりの沖縄を直に見たいと思い、友人と2人で、まず、那覇に渡った。

レンタカーで行き当たりばったり本島を回ったが、まだ交通法規も米国の施政

下時代のままで、左ハンドルでの右側通行にとまどった覚えがある。10日ほど

してから八重山諸島の文化にも触れたくなって、貨客船にもぐり込み石垣島へ。

石垣島や竹富島の民宿にも2週間ほど滞在した。そこまで足を延ばせば観光客

は数えるほど。民宿の主も東京からの大学生が珍しかったようで、どこでもと

ても親切にしてもらった。珊瑚礁に囲まれた透き通った海と自由に泳ぎ回る熱

帯魚。見事なテーブル珊瑚。照りつく太陽に映える赤瓦。見渡す限りのさとう

きび畑。完熟のパイナップル。見るもの全てに圧倒された。そして何より心に

のこったのは、時計が止まったかのようにゆっくりと流れる時間。昼下がりに

通りから人影が消え、物音ひとつしない時間がしばらく続くのが何とも心地良

かった。

それ以来、沖縄には何度となく訪れた。岩手県知事時代には、大冷害の際に

米の種もみを石垣島で緊急的に増殖してもらった縁で、毎年、県職員が多数石

垣島マラソンに参加するなどの交流が続いた。農作業での助け合い組織を岩手

では「結(ゆい)」と呼ぶが、沖縄では同様のものを「ゆいまーる」と呼ぶなど

思わぬ共通点も知ることができた。

今年は、沖縄が本土復帰してから50年になる。しかしこの半世紀で復帰どこ

ろか、逆に本土との分断が進んでしまったかのような感があり、とても残念に

思う。私にとって沖縄はいつも悠久の時間が流れる地であり、スローライフに

つながる精神を最初に教えてくれたとても大切な場所である。

 

 

 

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【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej

長崎県南島原市「島原納豆みそ」。麦みそ、裸麦、大豆のこうじに、生姜や昆

布など混ぜ込んだ「もろみ味噌」。白飯にぴったりで、おつまみにもなる。

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■街角から畦道から

 

「鎌倉駅の13印」

小松崎いずみ(埼玉県越谷市 中島プレス工業(有))

 

鎌倉駅で、何やら駅員さんの周りに人だかり。のぞいてみると、鎌倉駅印帳

を開き13印目が新しくできたことを説明している。鎌倉駅印帳には"いつでも

何度でも鎌倉駅はあなたをお迎えいたします"とあり、月替わりのスタンプを

集める人も多いようだ。駅員が、月末に翌月の駅スタンプに交換し続け、今年

で10年になるという。終電が終わったあとのスタンプ取り替え作業、想像した

だけでなんとなく情緒がある。

本当は12ケ月12種類の印だが、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にちなんで特別

に13印目が作られたとのこと。鶴岡八幡宮境内、鶴岡ミュージアムにも設置さ

れていて、ちょうど八幡宮に用があった私はここで特別な13印を押すことが出

来た。印帳は良い記念となった。   写真もご覧ください。

 

 

『若造、古民家に住む(3) ~厳寒の引越し~』

堀口治香(長崎県雲仙市 雲仙市地域おこし協力隊)

 

家を借りるまでには、家の所有権を親戚のお一人にまとめる手続きや、水回

りの修復補助のやり取り、さらには家の中の荷物の片付け、掃除などがありま

した。その間、様々な方に助けていただきました。

2月末、バタバタと引っ越した次の日、なんと雲仙市に雪が降りました。こ

こは標高200m、今まで住んでいた海抜5mのアパートに比べて3~4℃ほど気

温が低いです。厳寒時に断熱材も無く通気性抜群な日本家屋に引っ越すべきで

はないとどうして気付かなかったのでしょう。室温は3℃、食器も何もかもひ

んやりと冷たいのです。初日からボイラーの使い方を間違え、沸かすお湯の温

度を上げられないまま震えてぬるい風呂に入るなど、自らの準備不足を思い知

った日々でした。   イラスト・堀口作

 

 

■まち・むらニュース

 

・長野県飯山市 第39回いいやま菜の花まつり

 

飯山が誇る菜の花の祭典。4月下旬から咲きほこる一面の菜の花の黄色は幸せ

の色。新型コロナウイルス感染予防のため、音楽祭や出店は実施されないが、

菜の花公園は自由に楽しめる。

開催日:5月3日(火・祝)~5日(木・祝) 場所:菜の花公園

主催・問合せ:いいやま菜の花まつり実行委員会 TEL0269-62-3111

https://iiyama-nanohana.jp/

 

 

・沖縄県うるま市 ビオスの丘うりずんの花祭り

 

沖縄では春分から梅雨入りの、大地に春の潤いが増すころを「うりずん」と呼

ぶ。この時期に美しく咲きほこるカトレアやコチョウラン、等々、様々な蘭の

花が園内を彩り「蘭のお花見」が楽しめる。

会期:5月5日(木・祝)まで

場所・問合せ:ビオスの丘 TEL098-965-3400

https://www.bios-hill.co.jp/event/march/

 

 

 

コラム<象さんの散歩>

 

岸田政権、半年

 

岸田政権が誕生して半年が過ぎた。4月初めのJNN・世論調査によると、内閣

支持率は59.1%。前回(58.1%)より上昇している。

高支持率の背景について、「ウクライナ」情勢がめまぐるしく、岸田政権の

対応も素早く、世論がその情勢に引っ張られた、との見方もある。

また、年金生活者への給付金問題など、政府がすぐに飛びついて朝令暮改、

優柔不断などの批判が出たが、「世論に対応しての変更」との見方も・・。調

査に乗じて、象さんも半年の岸田政権にまず、及第点を。

安倍元首相、菅前首相に対しては、厳しい見方といわれ、ずっと批判を続け

てきた象さん。政治、政治家を観る眼が変わってはいないつもり。

さて、半年の試行期を過ぎた岸田政権。問われるのは、新しく浮かび上がる

新型コロナへの対応、さらに、岸田政権の看板政策である「新しい資本主義」

の具体的な中身などなど。評価は、まさに、これから・・・ <川島正英>

 

 

 

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「奈良県十津川村」から・・

このほど『十津川村史 歴史資料編(近世1)』が刊行されました。十津川村

近世の古文書のくずし字を活字にしたもの。A4版298ページ、2000円。歴史好

きの方には魅力的な資料です。問合せ:教育委員会事務局 ℡0746-62-0001  ======================================================================

 

 

 

コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅>  巣鴨復活

 

“おばあちゃんたちの原宿”といわれる「巣鴨地蔵通り商店街」。去年の2月

は「おうちですごそう」という旗がなびき、人がいなかったのですが、今や賑

わい復活です。皆がマスク姿である以外は、コロナ以前と変わらぬ人出。毎日

7千、8千と数えられる感染者数にも怯えずに、街に繰り出す人たちは、私も

含め、おばちゃんパワーなのでしょうか。

https://noguchi-tomoko.com/post-8573/

 

 

 

■編集室便り

 

▽4月の「さんか・さろん」は、

コロナ禍について、皆でゆっくり語り合います。

 

アフターコロナ、ポストコロナ、ウィズコロナ、いろいろ言われますが終息の

気配はありません。コロナ禍で私たちがいま考え、取り組まなくてはいけない

ことは?皆で話し合いたいと思います。立場の違う3人の方に口切役をお願い

しました。

 

①野木 武さん :京都府京丹後市(株)野木源(のぎげん)代表。

「からだの芯から健康になれる」をモットーにお米、野菜、加工品を販売する

直売所を経営。こだわりの米を作る農家。

②宇都野淳さん:栃木県那須塩原市企画部市民協働推進課オリパラレガシー担

当。昨年はオーストリアのトライアスロン、パラ選手の事前合宿を受け入れた。

金沢・宇都野地区の廃校で「むらフェス」も開催。

③吉田俊実さん:東京工科大学名誉教授。専門は言説分析、メディア批評など。

同校教養学環教授のときに、「さんか・さろん」で「地域コミュニテイを作る

小さな試み 八王子市「由木村」の場合」を講演。この「瓦版」の執筆者。

 

10分ずつお話しいただき、その後みんなでワイワイ語り合いましょう。

 

・日 時:4月19日(火)19時から。zoomで。

・テーマ:「アフターコロナ~それぞれの立場から考えてみる~」

・申 込:4月16日(土)までに、slowlifej@nifty.com 宛。

 

※「さんか・さろん」がどんな感じなのか覗いてみたいという方、お気軽にお

声掛けください。見学参加一回は無料です。

詳しくはこちら→ https://www.slowlife-japan.jp/2022/04/04/%ef%bd%93-103/

 

 

▽新年度の会費をお願いします。

 

スローライフ学会会員の方は4月からの会費をお願いします。

まだ会員でない方は、ぜひこの機会にご入会ください。「スローライフ瓦版」

に投稿できるほか、「さんか・さろん」などの割引があります。

 

・年会費は、5000円。(2022年4月~23年3月)

・会員は「さんか・さろん」参加費一回1000円です。

ただし、3000円お支払いいただければ、年間何度でも参加できます。

 

なるべく5000円+3000円=8000円を、下記の口座へお振込みください。

それ以外は「さろん」その都度のお支払いとなります。

 

・スローライフ学会員以外の方の「さろん」参加は一回2000円、学生は無料です。

 

【振込先】

ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会

 

※他金融機関からのお振込みの場合は

店名:〇一九(ゼロイチキュウ)店、預金種目:当座、

口座番号:0595293、スローライフ学会    まで。

 

詳しくはこちら→ https://www.slowlife-japan.jp/2022/04/06/%ef%bd%93-106/

 

 

 

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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

 

奈良県吉野郡十津川村

https://www.vill.totsukawa.lg.jp/

奈良県

http://www.pref.nara.jp/

雲仙市

https://www.city.unzen.nagasaki.jp/

飯山市

http://www.city.iiyama.nagano.jp/

出雲市

http://www.city.izumo.shimane.jp/

丹波篠山市

https://www.city.sasayama.hyogo.jp/

日本テレネット株式会社

http://www.nippon-tele.net/

シン・エナジー株式会社

https://www.symenergy.co.jp/

クオリティソフト株式会社

http://www.qualitysoft.com

アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社

http://www.edi.ne.jp/

株式会社サンクス・ツー

http://www.thanks2.jp/

中島プレス工業有限会社

https://www.nakajimapress.jp/

 

 

 

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