瓦版 2022.5.24 第620号 坪井ゆづるさんのコラム掲載

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5月の「さんか・さろん」は大好評でした。講師をお願いした、北海道池田町

安井町長のコラムが今回の「瓦版」にも載っています。いつか皆で、池田町へ

行きたいものですね。きょうの瓦版には、なぜかお酒の写真が一杯です。

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コラム<火曜日の鐘>  川島英樹(せたがや文化財団)

 

みどり少ない街の、草の根の話…

 

一昨日の日曜、住んでいる中野区の区長と補欠区議会議員の選挙があった。

4630万円誤送金などといった話題もなく、まったく盛り上がらずに終わった。

投票率は前回より下がって33.72%。区民以外は、まず無関心だろう。職場で

も誰も知らなかった。区民だって怪しいもの。私もたまたま。ひと月くらい前、

ニコニコしながら、なぜか駅前に立っている区長を見かけて、気がついた。

対抗馬が話題にしたのは、サンプラザという施設の建て替えを巡る区長の振

る舞い。モリカケ問題すら忘れてしまう国民性だから、気にかけない人が大半

だったろう。馴染みある施設ではあるが、私も20年近く行っていない。

期日前投票最終日、仕事帰り、終了ギリギリの時間に投票に行った。薄暗い

区民センターはシーンと静まり、うらびれた気分になって奥へ進む。すると、

会場への曲がり角までスタッフが迎えに出ている。にこやかな挨拶。導かれて

中に入れば、投票する人が一人、会社帰りらしい若い人だ。なんとなくホッと

する。手続きの担当は、みんな親切。そして、立ち合いで座っている人たち、

投票を終えると、丁寧にお辞儀をしてくれる。

バカバカしいセレモニーのようでも、大切に思い、支えている人たちがいる。

私も末席を汚していたい。

 

 

 

学会コラム<緑と絆の木陰>   坪井ゆづる(朝日新聞論説委員)

 

撃ちたくない人々よ

 

やはり、と言うしかない。戦争の恐ろしさを改めて胸に刻む。

3月29日号の小欄に、ウクライナにも殺したくないと思う人はいるはずだが、

「武器を手に反撃する人々は、戦わない人を卑怯者、臆病者と罵しっていない

だろうか」と書いた。どうやら、そんな事態が起きている。

ウクライナで原則、出国を認められていない18歳~60歳の男性も出国できる

ようにしてほしいという嘆願署名が、インターネットで2万5千人ほど集まっ

た。しかし、ゼレンスキー大統領はこれを退けた。その際に、「この請願書は

誰に向けたものなのか。地元を守るために命を落とした息子を持つ親たちに、

この請願書を示せるのか。署名者の多くは、生まれ故郷を守ろうとしていない」

と不快感を示した、という。

戦時下から逃げ出そうとするヤツは、すべて「悪」だ。祖国を捨てる自由な

ど認めない。「非戦」を唱える輩など断じて認めるわけにゆかない、との宣告

に聞こえる。冷静に考えれば、多様な見解や生き方があって当然のはずだし、

息子が殺された人の中にも、出国を容認すべきだと考える人はいるだろう。だ

が、そんな意見はかき消される。

これが戦争なのだ、という訳知り顔だけはしたくない。

 

 

 

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【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej

京都府京丹後市「くまのヨーグルト酒」。地元、熊野酒造の「久美の浦」と、

平林乳業のヨーグルト「よーふる」をブレンドした濃厚なリキュールです。

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■街角から畦道から

 

目からうろこ、のお話。

栗田田鶴子(静岡県下田市 スローライフ学会会員)

 

素敵な「さろん」の夕べをありがとうございました。池田町の安井美裕町長

のお話は、自治体の一つのあり方を示しているようで大変勉強になりました。

「事業の収益を行政サービスに還元する」という仕組みの素晴らしさが、目か

らうろこです。安井町長は「地域の資源を活用し、その価値を高めるとりくみ」

「未利用資源はないのか」との視点を強調しておられました。

小さな自治体では、すべて「予算がない」で一蹴されることが多い昨今です。

自治体も一つの経営体として、総合的に知恵を出す時代に来ているのでしょう。

さらなる究明を期待しております。

 

 

ワイン小話(4)「ワインテイスティング」 安井美裕(北海道池田町 町長)

 

芸能人やソムリエがブラインドでワインの品種・産地・ビンテージを利き当

てる。あの能力は生まれ持ったものなのか。決してそうではありません。いつ、

誰と、何処で楽しんだワインに似ているか、インプットされた記憶をよみがえ

らせ、対象となるワインを絞り込んでいく記憶力の差です。

私も仕事柄ワインのテイスティングを毎日のように行いましたが、プライベ

ートでは楽しむことに徹しています。でも、どんな時も、最初にワインの色合

いを見て、香りを嗅ぎ、少しだけ口にふくみ味わう。その時の感想を頭の中

に刻み込むようにしています。ものの10~20秒。でも、それだけで飛躍的にワ

インが分かり楽しくなるはず。みなさんもお試しあれ。

写真は、池田町ブドウ・ブドウ酒研究所提供。

 

 

 

■まち・むらニュース

 

・奈良県黒滝村 森の交流館「癒しのホタル観賞」

 

温泉と旬の料理の宿として人気の施設「森の交流館」発信の、夕食後のお楽し

み。平成23年の台風で全滅した黒滝川のホタルが、令和元年に再生し、年々数

が増えている。観賞地まではスタッフが“ちょうちん行列”で案内する。

期間:6月1日(水)~7月10日(日) 場所:森の交流館

予約・問合せ:かくれ里の宿「森の交流館」 TEL0747-62-2770

https://morimonogatari.com/84/

 

 

・東京都立川市 ホースシューズ2022ジャパンオープン

 

専用の馬蹄(ホースシューズ)を投げ合う輪投げに似た競技で、古代ギリシャ

時代の円盤投げがルーツ。日本ではまだ認知度が低いが、アメリカでは誰もが

知るスポーツだ。常設コートのある会場で、5年ぶりに開催される。

開催日:5月28日(土)・29日(日)

会場:国営昭和記念公園ニュースポーツエリア

主催・問合せ:日本ホースシューズ協会 TEL06-6971-9190

 

 

 

コラム<象さんの散歩>

 

キーヤンと・・

 

木村英輝。京都の友人。「キーヤン」と呼ぶ。大阪生まれの京都育ちであり、

京都市立美術大学に学び、そこの講師も務めたが、一転、ロックの世界に飛び

込み、プロデューサーに。スローライフを旗揚げした頃、瀧栄治郎理事、筑紫

哲也と京都によく出かけて、キーヤンとワイワイやった。

キーヤンは、還暦になって、美術の世界に戻る。壁画・襖絵の世界で話題を

呼ぶ。京都で青蓮院門跡の襖絵「蓮・三部作」。襖いっぱい、壁いっぱいの作

品があちこちに。いまや、全国に。作品は250ともいわれる。題材は、動物が

多い。虎。象も。京都市北消防署など象が描かれた襖、壁・・。

“平成の襖絵師”とでも呼ぶべきか。東京で個展を開催中。キーヤンの象に

逢いたいと、展覧会場である青山のホテルへ。彼は、会場で筆をとっていた。

久しぶりのやあ、やあ、やあ。・・・<川島正英>

写真は彼の作品を背景にスナップ。

DSC_0450

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「奈良県十津川村」から・・

谷瀬集落村おこしのお酒、「純米酒 谷瀬」飲み比べセットを限定販売です。

新酒生酒、新酒火入れ、昨年の熟成酒の3本。これに柚子に味噌を詰めた高級

珍味「ゆうべし」がついて、7500円(税込み)。詳しくは編集室便りに。

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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅>  母と姉

 

実家の母と姉の体調が思わしくありません。「一週間の間に2人が余命を宣告

されるなんて珍しいよね」と笑う母。「もう着れないから、この服あげるね」

と姉。入院せずに在宅を選び、2人とも妙に落ち着いています。私にできるこ

とは、料理を作りに行って、一緒に笑って食べるくらい。「じゃあ、また来る

からね!」とハイタッチして別れた母の掌は温かいものでした。

https://noguchi-tomoko.com/post-8691/

 

 

 

■編集室便り

 

▽純米酒 谷瀬飲み比べセット限定30組!

 

おなじみの奈良県十津川村谷瀬集落から、お知らせです。村おこしで作る、

「純米酒 谷瀬」の新酒生酒と、火入れ、昨年の熟成酒の3本を特別にセット

にしてスローライフのお仲間に30組販売くださるとのことです。

休耕田に酒米を育て、「純米酒 谷瀬」として売り出して今年で7年目。毎年、

奈良女子大学など地域の学生さんたちが田植え、稲刈りに応援に通っています。

清らかで冷たい谷瀬の水で、ゆっくり育った米は旨味が違います。それを、

ハザ掛けにしてよく干して、持ち込むのは同じ吉野内の美吉野醸造(株)。ここ

は地域の味にこだわる、むらおこしに熱心な蔵。今年も、さわやかな、口当た

りの良いお酒となりました。食事と一緒にいただくのにおすすめのお酒です。

特産の高級伝統珍味、柚子に味噌などを詰めた「ゆうべし」も少し付けてくだ

さいます。

 

3本セット7,500円(箱代・送料込み)当方からまとめて注文いたします。

まずはスローライフ「旬の店」にご一報ください。メール slowlifej@nifty.com

詳しくはこちらから↓

https://www.slowlife-japan.jp/2022/05/09/%ef%bd%93-115/

 

 

▽新年度の会費をお願いします。

 

スローライフ学会会員の方は4月からの会費をお願いします。

・年会費は、5000円。(2022年4月~23年3月)

・会員は「さんか・さろん」参加費一回1000円です。

ただし、3000円お支払いいただければ、年間何度でも参加できます。

「さろん」のプログラム(半年分)はこちらから。

↓↓

https://www.slowlife-japan.jp/2022/04/26/%ef%bd%93-113/

 

なるべく5000円+3000円=8000円を下記口座へお振込みください。

年会費のみの場合は、「さろん」参加費をその都度お支払いいただくことにな

ります。

 

・まだ会員でない方は、ぜひこの機会にご入会ください。「スローライフ瓦版」

に投稿できるほか、「さんか・さろん」などの割引があります。どなたでも会

員になれます。

 

・スローライフ学会員以外の方の「さろん」参加は一回2000円、学生は無料です。

 

【振込先】

ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会

 

※他金融機関からのお振込みの場合は

店名:〇一九(ゼロイチキュウ)店、預金種目:当座、

口座番号:0595293、スローライフ学会 まで。

 

詳しくはこちら→ https://www.slowlife-japan.jp/2022/04/06/%ef%bd%93-106/

 

 

▽「さんか・さろん」をYouTubeでご覧ください。

 

今年、2月と3月、そして5月の「さんか・さろん」をYouTubeでご覧

いただけます。「さろん」の醍醐味は、お話あとの講師との意見交換ですが、

YouTubeでは、スピーチのみとなります。お許しください。

 

  • 日時:2月15日(火)
  • テーマ:「イタリア・アグリツーリズモに学ぶものは」
  • 講師:工藤裕子さん (中央大学法学部教授)

↓  ↓  ↓

https://www.youtube.com/watch?v=tiI2aWmP_oM&t=40s

 

 

  • 日時:3月15日(火)
  • テーマ:「静岡のお茶と富士山をオリジナルツアーで発信」
  • 講師:坂野真帆さん(株式会社そふと研究室代表取締役)

↓  ↓  ↓

https://www.youtube.com/watch?v=knCWd1xiSys&t=24s

 

  • 日時:5月17日(火)
  • テーマ:「ワインでまちおこし。自治体ワインの先駆け、池田町の今」
  • 講師:安井美裕さん(北海道池田町 町長)

↓  ↓  ↓

https://www.youtube.com/watch?v=ciWNb186pKA

 

 

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ずに、下記にお願いします。

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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

 

奈良県吉野郡十津川村

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奈良県

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雲仙市

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飯山市

http://www.city.iiyama.nagano.jp/

出雲市

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丹波篠山市

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