瓦版 2022.5.31 第621号 神野直彦さんのコラム掲載

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きょうの「瓦版」には、スポーツ大会、誕生会、田植え交流、イベントの計画

の話題が並びました。人々が動き出している実感があります。このまま、安全

に過ごせればいいですね。6月の「さんか・さろん」もご予定ください。

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コラム<火曜日の鐘>  吉田俊実(東京工科大学名誉教授)

 

「大栗川キャンドルリバー」始動

以前、「さんか・さろん」で八王子市柚木地区の話をする機会をいただいた。

退職前の数年間は「地域連携」の一環として、地方と大学、あるいは八王子市

と大学を繋ぐ科目を創設したり担当したり。八王子市は自分の地元なので、退

職後も活動が続く。その中心が「大栗川キャンドルリバー」という「村興し」

活動。由木村はすでに行政区から消滅して久しいが、村を流れる大栗川沿道に

3万個のキャンドルを並べるイベントを、学生や地域住民が力を合わせて行っ

てきた。しかし、コロナ禍で活動は休止。昨年は個人や小規模な集まりでキャ

ンドルを灯し、それをZoomでライブ配信してみた。

「今年こそは」と地域のオジ・オバが動き出して驚いた。学生やリモートで

出社が減った若者たちが、参加したいと熱い眼差しを送ってくるではないか!

やっぱり人と出会いたいよね。いっぽうで、丸二年、協働作業を棚上げされた

若者たちです、どうも緊張度はマックス。さて、どうなりますか。

 

 

 

学会コラム<緑と絆の木陰>   神野直彦(東京大学名誉教授)

 

蜉蝣(かげろう)の命

「蜉蝣の命」とは、はかなき人間の人生を表現している。私も人生は「蜉蝣

の命」の如くに短いと染み染み実感しながら、人生の晩冬を過ごしている。

もっとも、蜉蝣は陽炎(かげろう)の如くに飛ぶので、蜉蝣と呼ばれるようで

ある。そうだとすると、「蜉蝣の命」とは単に人生の短さを意味しているわけ

ではないように思われる。

陽炎とは陽光に熱せられた地面から、ひらめくように空気が立ちのぼる現象

をいう。そうだとすれば、「蜉蝣の命」とは陽炎の如くに、捉えどころのない、

はかなき人生という意味があるかもしれない。

ブッダは沙羅双樹の木陰で息を引き取る時に、あらゆるものは滅びゆくけれ

ども、怠ることなく精進して修行を完成させよと言い置いたという。人生はは

かなきが故に、一瞬一瞬を大切にして修行に励まなければならないという教え

だといってよい。

しかし、母に甘やかされて育った所為で、生来の怠け者である私には修行を

完成させるのは無理だ。私がいかに怠け者であるかということは、妻を眺めて

いるとわかる。朝起き、寝床につくまで妻は働いている。私はといえば、暇さ

えあれば、物思いにふけっている。

そんな妻と共にした人生も、今年の12月3日で50年を迎える。妻は何か特別

なことをしなくてもいいというので、これまでと同じように12月3日にこれま

でと同じホテルで時を過すことにした。私の「蜉蝣の命」を充実させてくれた

のは母と妻である。私の残された「蜉蝣の命」を、母と妻に捧げるしかないと

思っている。

 

 

 

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【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej

石川県小松市「寒干しかきもち」。歌舞伎“勧進帳”安宅の関に由来するとい

われる「かきもち」。県産のもち米100%使用、加賀伝統の保存食です。

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■街角から畦道から

 

らしくない職員   新澤公康(奈良県高取町 スローライフ学会会員)

 

5月の「さんか・さろん」、ワインの町、北海道池田町の取り組みは正にま

ちづくりの王道です。行政と住民が一丸となって、町に潤いを与えながら、時

代を越えてしっかりと次世代にバトンが手渡されるようです。

役所には、税務、福祉、道路、水道、清掃などなど、住民の日日の安寧のた

めに懸命に働く職員がいますが、まちづくりに成功を納めた町では、一見、公

務員らしくない職員の存在があることを忘れてはなりません。例えば、新しい

まちづくりをめざす、住民運動の担い手たちは役所の門を叩くものの、容易く

その門が開かれることはありません。そんな時、役所の内側からまるで閂(か

んぬき)を外すような人が必要なのです。多くの場合、公務員らしく無いと揶

揄された職員がその存在感を放ちます。そんな職員と住民との連携が、まちづ

くりの成功に向け不可欠と言えそうです。

こんなことに思いをめぐらした「さろん」でした。

 

 

ワイン小話(終)「山幸」  安井美裕 (北海道池田町 町長)

 

北海道池田町がこれまで独自に交配したブドウは、21,000種を超えています。

しかし、品種登録に至った品種はわずかに4種、今のところ成功率は0.02%に

過ぎません。でも、その中に「山幸(やまさち)」という有望品種があります。

この品種の元となった山ブドウ同様に、耐寒性に優れ野趣あふれる味わいのワ

インになります。

一昨年、日本の固有品種としては甲州、マスカット・ベリーAについで3番

目の品種として国際ぶどう・ぶどう酒機構の登録品種となりました。今、山幸

が北海道でのワイナリーブームに一役かっています。ワインを地域振興の象徴と

考え挑戦を始める関係者も多いのですが、文字通り、皆に「山」のような「幸」

があることを願うばかりです。

写真は、池田町ブドウ・ブドウ酒研究所提供。

 

 

■まち・むらニュース

 

・兵庫県丹波篠山市 青山歴史村「香り遊び体験!」

 

5つの香りの中から同じ香りを当てる、という『源氏物語』にちなむ「源氏香」

を簡易化したワークショップ。香道を気軽に楽しく体験できる。参加者には匂

い袋「文香」のプレゼントつき。

会場・申込・問合せ:青山歴史村 月曜休館 TEL079-552-0056

体験時間:9時~15時 体験料:500円

https://tourism.sasayama.jp/kaoriasobinow/

 

 

・佐賀市 大和中央公園「花しょうぶ」

 

100種類もの品種、4万株もの花菖蒲が見ごろをむかえている。武を尚ぶ「尚

武」として、古くから武士に愛され、端午の節供に男の子の成長を祝い、さま

ざまに用いられてきた花菖蒲。下記HPより開花状況の確認ができる。

開園期間:6月16日まで 9時~18時 場所:大和中央公園内花しょうぶ園

料金:大人(高校生以上)510円、小中学生300円

問合せ:TEL0952-58-2863 (佐賀市北部建設事務所)

https://www.city.saga.lg.jp/main/846.html

 

 

 

コラム<象さんの散歩>

 

「米寿」を卒業しました

 

5・29。象さん、89歳の誕生日だった。象は長寿、といわれるが、この象も、

そうなってきた、といえようか。感慨を覚えつつ、この日を迎えた。

午後から来客。象さんが「孫役」「曽孫役」をつとめてほしい、と頼んでい

る二人が、お父さん・お母さんと一緒に訪ねてきてくれたのだ。「おめでとう」

と。思いがけず、楽しい、うれしい一日となった。

88歳は「米寿」であり、90歳には「卒寿」といわれる。このことを受けて、

私は、その中間の、89歳の1年間について、人生の卒業を覚悟する年、準備す

る年、と考え、かねてから、親しい人には、そう伝えてきた。

この日も、同じように語った。小さい二人には、飲み込めない話だったろう。

お父さん、お母さんも、あいづちを、打つような、打たないような。

象さん、とにかく、卒業への一年をどう飾るのか・・・ <川島正英>

 

 

 

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「奈良県十津川村」から・・

29日は谷瀬集落で酒米「吟のさと」の田植えでした。奈良女子大の学生さん他

応援団が活躍してくれました。こうしてできるのが「純米酒 谷瀬」。今年の

新酒の飲み比べセットをご提供中です。この「瓦版」編集室便りに詳しく。

写真もご覧ください。

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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅>  ホースシューズ

 

専用の馬蹄(ホースシュー)を杭に向かって投げる、輪投げに似たゲームです。

東京都立川市「国立昭和記念公園」の大会にうかがいました。1キロの重い馬

蹄を投げるだけ、なかなかこれが難しい。でも、実に楽しい!「普通、スポー

ツは人間が頑張って追いかけて競うものですが、我々はいつでも誰でもできる、

スポーツの方が人に近づく世界を目指しています」こんなお話を伺いました。

https://noguchi-tomoko.com/post-8699/

 

 

 

 

■編集室便り

 

▽純米酒 谷瀬飲み比べセット限定30組!

 

おなじみの奈良県十津川村谷瀬集落から、お知らせです。むらおこしで作る、

「純米酒 谷瀬」の新酒生酒と、火入れ、昨年の熟成酒の3本を特別にセット

にしてスローライフのお仲間に30組販売くださるとのことです。

休耕田に酒米を育て「純米酒 谷瀬」として売り出して7年目。今年もさわ

やかな、口当たりの良いお酒となりました。食事と一緒にいただくのにおすす

めのお酒です。特産の高級伝統珍味、柚子に味噌などを詰めた「ゆうべし」も

少し付けてくださいます。

3本セット7,500円(箱代・送料込み)当方からまとめて注文いたします。

まずはスローライフ「旬の店」にご一報ください。メール slowlifej@nifty.com

詳しくはこちらから

↓↓↓

https://www.slowlife-japan.jp/2022/05/09/%ef%bd%93-115/

 

 

▽6月21日は再生可能エネルギーのお話

 

6月の「さんか・さろん」は、下記の内容です。

テーマ:「再生可能エネルギーで持続可能なコミュニティを」(仮)

講師:シン・エナジー株式会社代表取締役社長 乾 正博さん

 

社名は「Symbiosis(共生)」と「Energy(エネルギー)」を掛け合わせ、エネ

ルギーを基軸に自然との共生を目指すという思いが込められているそうです。

~これからの地域社会には「再生可能エネルギー」「食料システム」「社会シ

ステム」が重要、“LocalをRE・デザイン”すなわち「Local Design(ローカル

デザイン)」をしていくことが必要~と乾さんから。

どうぞご予定ください。詳しくはこちらから

↓↓↓

https://www.slowlife-japan.jp/2022/05/30/s-79/

 

 

 

▽「さんか・さろん」をYouTubeでご覧ください。

 

「街角から畦道から」に「ワイン小話」を書いてくださった安井美裕町長の

「さんか・さろん」は大好評でした。こちらからスピーチ部分だけご覧いた

だけます。

 

  • 日時:5月17日(火)
  • テーマ:「ワインでまちおこし。自治体ワインの先駆け、池田町の今」
  • 講師:安井美裕さん(北海道池田町 町長)

↓↓↓

https://www.youtube.com/watch?v=ciWNb186pKA

 

 

▽新年度の会費をお願いします。

 

スローライフ学会会員の方は4月からの会費をお願いします。

・年会費は、5000円。(2022年4月~23年3月)

・会員は「さんか・さろん」参加費一回1000円です。

ただし、3000円お支払いいただければ、年間何度でも参加できます。

「さろん」のプログラム(半年分)はこちらから。

↓↓↓

https://www.slowlife-japan.jp/2022/04/26/%ef%bd%93-113/

 

なるべく5000円+3000円=8000円を下記口座へお振込みください。

年会費のみの場合は、「さろん」参加費をその都度お支払いいただくことにな

ります。

 

・まだ会員でない方は、ぜひこの機会にご入会ください。「スローライフ瓦版」

に投稿できるほか、「さんか・さろん」などの割引があります。どなたでも会

員になれます。

 

・スローライフ学会員以外の方の「さろん」参加は一回2000円、学生は無料です。

 

【振込先】

ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会

 

※他金融機関からのお振込みの場合は

店名:〇一九(ゼロイチキュウ)店、預金種目:当座、

口座番号:0595293、スローライフ学会 まで。

 

詳しくはこちら

↓↓↓

https://www.slowlife-japan.jp/2022/04/06/%ef%bd%93-106/

 

 

▽この瓦版のメールは送信専用です。

 

スローライフ・ジャパン、スローライフ学会にご用の方は、この瓦版に返信せ

ずに、下記にお願いします。

↓↓↓

slowlifej@nifty.com

 

 

 

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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

 

奈良県吉野郡十津川村

https://www.vill.totsukawa.lg.jp/

奈良県

http://www.pref.nara.jp/

雲仙市

https://www.city.unzen.nagasaki.jp/

飯山市

http://www.city.iiyama.nagano.jp/

出雲市

http://www.city.izumo.shimane.jp/

丹波篠山市

https://www.city.sasayama.hyogo.jp/

日本テレネット株式会社

http://www.nippon-tele.net/

シン・エナジー株式会社

https://www.symenergy.co.jp/

クオリティソフト株式会社

http://www.qualitysoft.com

アース・デザイン・インターナショナル株式会社

http://www.edi.ne.jp/

株式会社サンクス・ツー

http://www.thanks2.jp/

中島プレス工業有限会社

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