瓦版 2022.6.14 第623号 中村桂子さんのコラム掲載

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外国人観光客受け入れや“県民割り”など、人々が一気に動き出しています。

それに逆らうように、大雨や突風のニュースも。よくよく注意して、というこ

とでしょうか。21日の「さろん」は再生可能エネルギーの話題です。

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コラム<火曜日の鐘>  丸岡一直(社会福祉法人二ツ井ふくし会理事長)

 

クマの縄張り急拡大

 

例年のことながら北東北の各地はタケノコのシーズンを迎え、同時にツキノ

ワグマと遭遇して深傷を負ったり、最悪の場合、人命に関わる事態が相次いで

います。そもそもクマの生息域である奥山に分け入り、そこでクマに遭うのは

自然なことで、それでも行くなら警戒と対策は自分で備えるのが基本です。最

近は人里に現れて、民家の周辺をうろつくケースも増えました。

少し前まで奥山の林業伐採は国有林が担い、奥へ奥へと林道網が延びました。

それが一転、いまでは民間開放などの名目で現場から手を引き、山に入る人の

姿が減って道路だけは残った。クマの移動も容易になったことでしょう。里山

では米の減反政策以降、農地の耕作放棄が増え、雑草が伸び放題でどこにでも

姿を隠す場所がある。クマの縄張りは急拡大するばかりです。農林業と里山の

保全をおろそかにしてきたツケが回ってきたのでしょう。そこに目を向けず、

「危険」「警戒」を呼びかけるだけでは対策になりません。

それはさておき、それほどの危険をおかして、これからもタケノコ取りに行

くのか。問われれば、答えは「もちろん」です。

 

 

 

学会コラム<緑と絆の木陰>   中村桂子(JT生命誌研究館名誉館長)

 

生活の基本を確実にすることを

新聞、雑誌、本(私の情報源は完全に紙媒体)で、最近大事な話題として浮

かび上がっている一つに「食」があります。仕事につながりますので関心を持

って読んでいるのですが、問題点と希望とが見えます。

最大の問題点は、世界的食糧危機です。食料不安を抱える人が、コロナ禍前

は1億3500万人だったのが、今や2億7600万人と2倍です。異常気象や紛争の

上に、ロシアのウクライナ侵攻で、さらに深刻化するに違いありません。解決

に向けての国際的行動が不可欠ですが、争いをすべて止めることが最良の解決

策であることは明らかです。暮らしの基本は食であり、SDGsもここから始め

ると全体としてやるべきことが見えてくると思うのです。

希望は、近代化農業の象徴である肥料、農薬、除草剤、大型機械を手放し、

土の力を活かす不耕起などを中心にした地域型農業への積極的取り組みが、ア

フリカ、アメリカ、中国など様々なところで起きていることです。それぞれの

場に合った形で行われていますので、確実な動きになりそうで期待しています。

 

 

 

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秋田市「杉の雫」。秋田杉から生まれた除菌スプレー。葉に秘められた除菌・

抗ウイルス作用に着眼し、木材加工の際に廃棄される葉を有効活用している。

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■街角から畦道から

 

ハーブの花を楽しむ  神徳政幸(和歌山県紀の川市 道の駅青洲の里駅長)

 

「道の駅青洲の里」は医聖・華岡青洲を顕彰することを目的としている施設。

庭園には健康に良いハーブをたくさん植えています。11月に植えたハーブ、冬

には殆ど枯れてしまったかと思いましたが、しっかりとエネルギーを蓄えてく

れていました。春を迎え、初夏になり、可憐な花を咲かせています。なかには

エディブルフラワーもあり、レストランのサラダに使っています。なかなかハ

ーブの名前や効能を覚えられない62歳の“おいやん”ですが、それなりに楽し

んでいます。

添付の写真は左からコモンマローとアケボノフロッソー、これは乾燥させま

す。ベルガモット、グローブピンク、ビオラはサラダにトッピングです。DIY

でハーブ図鑑を作っていますので、おいでになった際はご覧ください。

 

 

ふるさとを求めて①   「帰省」できるところ

中谷美南子(東京都三鷹市 「飯山 蛍の宿を守る会」事務局)

 

私の実家は東京都中野区、環状7号線沿いにある。つい最近知ったのだが、

遡れば13代前から東京に住んでいる家系の末裔。途中で海外に滞在した期間も

あったが、国内ではずっとコンクリートと電線の世界から出ず、学校に通い、

仕事を得て、子育てをしてきた。

私にとって、いつからか「帰省」という言葉が憧れとなっていった。四六時

中体感するトラックの振動、明るすぎる夜景、満員電車、ゲリラ豪雨などの都

会から逃れられる時間。そして、自分のルーツを定期的に確認できる機会。特

に大学に入ってからは、「帰省」する友達についていって、松江や大阪を訪問

したこともあった。

そんな私にも「帰省」できる場所が見つかった。きっかけは長野県飯山市の

「蛍の宿を守る会」に入会したこと。この瓦版でも何度も紹介があったが、耕

作放棄され蛍が出なくなった田んぼを、地元の農家の方と外部の人間が関係性

を築きながらコメ作りをする会だ。もともと何のご縁もない都会で息詰まるよ

うな生活を過ごしていた私を、年に数回温かく受け入れてくれる場所。今の生

活にはなくてはならない場所だ。

 

 

 

■まち・むらニュース

 

・島根県奥出雲町 鬼蕎麦で本格そば打ち体験

 

奥出雲町の人気蕎麦店「鬼蕎麦」。その職人の手ほどきで、そば打ちを体験す

る。厳選されたそば粉をつかった十割そばだ。職人が打ったそばと、自分が打

ったそばの食べ比べが楽しめて、そばガレットのデザートがつく。

開催日・時間:通年(年末年始休み)  15時~17時

場所:鬼蕎麦(奥出雲町三成) 料金:6,000円 定員:4名

主催・申込・問合せ:奥出雲町観光協会 TEL0854-54-2260

https://okuizumo.org/jp/plantour/detail/3041/

 

 

・岩手県一関市 第5回館ケ森ハーブフェスタ

 

ラベンダーウォーターづくりや、ラベンダーガーデンでのヨガ。野草での本格

的な草餅づくりや、ハンドタオルの藍染など・・。ハーブに関するさまざまな

セミナーやワークショップを体験できる。

開催日:6月25日(土)・26日(日)

場所・問合せ:館ヶ森アーク牧場 TEL0191-63-5100

主催:館ヶ森ハーブフェスタ実行委員会

https://www.arkfarm.co.jp/event/event_detail.php?id=491

 

 

 

コラム<象さんの散歩>

 

『朝日新聞政治部』

 

書籍のタイトルです。先月に販売開始、大きな広告が出た。すぐに買った。

内容は、心配した通りで、“滅びゆく”組織が、しっかり描かれている。

象さん、89歳を迎えたが、朝日新聞政治部はわが生涯を支えてくれた。23歳

で朝日新聞に。27歳で政治部に。「地方政治をもっと」という気持ちが強く、

美濃部革新都政の初めは「首都部」に移り、一時期だけ設けられた「内政部」

でデスクを務めたり。最後は「論説委員」。わが人生は政治記者生活、と心得

ている。だから分厚いこの本は、しっかり読んだ。

あの「福島原発の事故での“吉田調書”の朝日新聞のスクープ」について、

それを担当した鮫島浩デスクが、その報道、世間の動き、社長の謝罪などすべ

てを、関係者も実名で書き尽くす。読み応えのある力作だともいえる。

私が政治部を離れてからの動き。真実を突き止めることはできないし、いろ

いろ異論が出るかもしれない。気が重い。辛い。・・・ <川島正英>

 

 

 

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「奈良県十津川村」から・・

本格的な森林アスレチック「空中の村」では、毎月フォトコンテストを行って

います。受賞者には年間パス(9000円)をプレゼント。これまでの受賞作を見

るだけでも楽しいです。→ https://www.facebook.com/kuuchuu.no.mura

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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅>  96歳で

 

小川ゆきよさんという方の写真展「笑顔」をみました。実際に笑顔の人物写真

は少なく、抽象的な作品も。都会を歩く女性の足元、ショーウインドウを流れ

る雨の雫など。視点がしなやかで瑞々しく、96歳という年齢を感じさせません。

作品の説明をされている小柄なご本人の姿は、若々しくもあります。私が96歳

になったとき、どんなことが出来ているのだろう?と考えました。

https://noguchi-tomoko.com/post-8741/

 

 

 

■編集室便り

 

▽写真家・大石芳野さん(NPOスローライフ・ジャパン理事)からのお手紙。

 

~2020年、晩夏のころから少しずつ執筆を重ねたものをこのたび、ささやかな

一冊の随想集として上梓しました。ウクライナの戦場が酷くなり、書かずには

いられなくなって、あとがきで「ウクライナ考」としました。~(抜粋)

 

書名…『わたしの心のレンズ~現場の記憶を紡ぐ』

写真…40枚挿入

出版…集英社インターナショナル 新書版(900円) 6月7日刊行

 

 

▽6月の「さんか・さろん」は、下記の内容です。

 

・日 時:6月21日(火)19時 zoom利用

・テーマ:「再生可能エネルギーで持続可能なコミュニティを」

・講 師:シン・エナジー株式会社代表取締役社長 乾 正博さん

・申 込:6月18日(土)までに メール slowlifej@nifty.com

・参加費:スローライフ学会会員1000円、一般2000円、学生無料。

 

社名は、「Symbiosis(共生)」と「Energy(エネルギー)」を掛け合わせ、エ

ネルギーを基軸に自然との共生を目指すという思いを込めたそうです。

https://www.symenergy.co.jp/

 

~これからの地域社会には「再生可能エネルギー」「食料システム」「社会シ

ステム」が重要、“LocalをRE・デザイン”すなわち「Local Design(ローカル

デザイン)」をしていくことが必要です。当社のミッションは、グローバル主

義とは対極にあります。いわゆる分散化、ローカルイノベーション、ローカル

リアリティのような視点です。当社の取り組みがどのようにスローライフや社

会課題に寄与できるか皆さんと一緒に考える機会になれば幸いです。~

と乾さんから。

どうぞご予定ください。詳しくはこちらから

↓↓↓

https://www.slowlife-japan.jp/2022/05/30/s-79/

 

 

▽新年度の会費をお願いします。

 

スローライフ学会会員の方は4月からの会費をお願いします。

・年会費は、5000円。(2022年4月~23年3月)

・会員は「さんか・さろん」参加費一回1000円です。

ただし、3000円お支払いいただければ、年間何度でも参加できます。

「さろん」のプログラム(半年分)はこちらから。

↓↓↓

https://www.slowlife-japan.jp/2022/04/26/%ef%bd%93-113/

 

なるべく5000円+3000円=8000円を下記口座へお振込みください。

年会費のみの場合は、「さろん」参加費をその都度お支払いいただくことにな

ります。

 

・まだ会員でない方は、ぜひこの機会にご入会ください。「スローライフ瓦版」

に投稿できるほか、「さんか・さろん」などの割引があります。どなたでも会

員になれます。

 

・スローライフ学会員以外の方の「さろん」参加は一回2000円、学生は無料。

 

【振込先】

ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会

 

※他金融機関からのお振込みの場合は

店名:〇一九(ゼロイチキュウ)店、預金種目:当座、

口座番号:0595293、スローライフ学会 まで。

 

詳しくはこちら

↓↓↓

https://www.slowlife-japan.jp/2022/04/06/%ef%bd%93-106/

 

 

▽この瓦版のメールは送信専用です。

 

スローライフ・ジャパン、スローライフ学会にご用の方は、この瓦版に返信せ

ずに、下記にお願いします。

↓↓↓

slowlifej@nifty.com

 

 

 

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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

 

奈良県吉野郡十津川村

https://www.vill.totsukawa.lg.jp/

奈良県

http://www.pref.nara.jp/

雲仙市

https://www.city.unzen.nagasaki.jp/

飯山市

http://www.city.iiyama.nagano.jp/

出雲市

http://www.city.izumo.shimane.jp/

丹波篠山市

https://www.city.sasayama.hyogo.jp/

日本テレネット株式会社

http://www.nippon-tele.net/

シン・エナジー株式会社

https://www.symenergy.co.jp/

クオリティソフト株式会社

http://www.qualitysoft.com

アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社

http://www.edi.ne.jp/

株式会社サンクス・ツー

http://www.thanks2.jp/

中島プレス工業有限会社

https://www.nakajimapress.jp/

 

 

 

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最後までお読みくださって、ありがとうございました。

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