静岡県掛川市での「かけがわ栗焼酎プロジェクト」。

 

静岡県掛川市では、栗の生産が盛んで、里山には多くの栗畑が点在しています。しかし、地域での加工品は、栗蒸し羊羹や栗きんとんといった僅かな和菓子で、多くは出荷され、他の地域で高級な栗羊羹・栗鹿ノ子・栗落雁などになっています。“栗産地=掛川”という情報発信はあまりにも希薄です。 また、栗農家の現状も、継承者不足やイノシシによる被害により、栗畑の荒廃が進みつつあり、農産物の高付加価値化や、美しい里山の保全は、地域の大きな課題ともなっています。

そこで、市民活動、ローカルライフスタイル研究会に『かけがわ栗焼酎プロジェクト』が立ち上がり、掛川産の栗を使った栗焼酎の商品化へ道筋をつけました。市民と生産者と商業がつながり、足りないところを支援し合い、コミュニティビジネスとして成功しています。特に栗園の管理や栗の加工は、有志のメンバーの手作業で支えられています。14年目になる「2022」は、のべ150人の作業によって、限定1200本の新酒が出来ました。ほのかな栗の香りと飲みやすい焼酎には、毎年新酒の販売を待つファンが増えています。(スローライフ学会会員・山﨑善久)

掛川里山栗焼酎 『自ら』―みずから・おのずからー 2022 (アルコール度数 25度)

720ml  2,400 円(税込) / 300ml  1,200 円(税込)

販売場所: これっしか処(JR 掛川駅構内)  電話:0537-22-1616

ネットでも購入できます。https://shop.koresika.jp/?pid=125551483

※下の写真は、プロジェクトリーダー・山﨑善久さんと出来上がった栗焼酎『自ら』