瓦版 2023.1.24 第655号 中村桂子さんのコラム掲載

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

先週の増田寛也会長の「さんか・さろん」では、いろいろな意見が出ました。

今回の瓦版はその特集のようになっています。この増田さんの抱負を改めて、

お聞きになりたい方、後日YouTubeに載せますのでお待ちください。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 

 

 

コラム<火曜日の鐘>   川島英樹(せたがや文化財団)

 

数年ぶりのファミレス

 

ロボットがいるらしい!と聞いて、ガストに行った。駐車場なしの町中の店、

平日のお昼過ぎ。高校生のグループ、若いサラリーマンらしき個人客、保育園

帰りのような親子など、8割くらいの入り。

確かにいた。スマートな体形で、猫の顔をしている。音楽を奏で、青い光を

点滅しながら、軽快に配膳して回る、自動運転のワゴンのような奴だ。4段の

ダム・ウエイターが、昇降せず、通路を動いて回っている感じ。「ご注文の料

理を持ってきたニャン」「お食事を楽しんでください」などと喋ったりもする。

日替わりランチは、ハンバーグ、海老フライ、ソーセージ、ポテトサラダ…。

メニューはお子様ランチだが、そんな楽しい気分とは程遠い。タッチパネルで

注文し、会計も機械相手。人間の店員にお目にかかったのは、入店の際「お好

きな席にどうぞ」と言われた時だけ。なんとも味気ない午餐とあいなった。

でも、おもしろかったことがひとつ。せわしなく動き回るロボットを尻目に、

店内にはなんとも、のんびり、ゆったりな空気が流れていた。周辺の定食屋な

どでは得られない情緒。人目がないので、くつろげるのか、ネコ目の効用か。

スローランチ派は、チェックしてみては…

https://www.youtube.com/watch?v=xLiAwc3PGP8

 

 

 

学会コラム<緑と絆の木陰>   中村桂子(JT生命誌研究館名誉館長)

 

最近、生命誌への関心が広がっていることを実感します。

社会を動かしている方たちは戦争に目を向けていますが、その向こうによい

世の中があるはずはありません。

一方、私の周囲は全く違う方向へと動いている実感があります。人間は生き

ものであり自然の一部ですから、「私たち生きものの中の私」として生きると

大らかな気持ちになって、今大事なことは何かが見えて来ますので、それに基

づいた活動をしてきました。長い間、同じ考え方で同じ活動をしてきましたが、

最近「私もそういう気持ちになっています」とおっしゃる方が急速に増えてい

るのです。学校の先生、図書館の方、読み聞かせや紙芝居、児童演劇で子ども

の心を豊かにしたいと思っている方との接触が増えました。音楽や演劇などの

舞台活動をしている方もです。自然と向き合うお仕事をなさっている方は以前

からそうでしたが、人間相手の方が変わりつつあるように思います。心を大切

にし、お互い信頼し合う関係でありたいと願うと悩まずにはいられない世の中

になり、多くの方が新しい道を探っているのではないでしょうか。

そこで、生きものの中の私として生きるというあたりまえのことが、お役に

立ち始めたのだと思います。今一番面白いのは、自然の中でも特に、土を通し

て考える仲間が、いろいろな形でできつつあることです。土木事業という、近

年、生命誌と一番遠いところで自然を操作し開発をしていると思っていた分野

で、生命誌を基本に置きたいという方たちが動き始めたのには、ちょっと驚き

ながらも嬉しくなっています。

スローライフの一つと思い、土木のお手伝いを楽しもうと思っています。

 

 

 

▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽

【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej

奈良市「正倉院カレー」。正倉院にあるシルクロード伝来のスパイスと、奈良

ゆかりの薬草「大和当帰」を使ったレトルトカレー。天平ロマンが味わえます。

△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△

 

 

 

■街角から畦道から

 

増田寛也さんのお話を聞いて(1)  新澤公康(奈良県高取町・僧侶)

 

増田さんをよくご存知のみなさんと違い、僕の印象は、以前都知事選に出馬

された方ということに留まっていました。着任された日本郵政の社長さんが、

出来るだけ細かく全国行脚を展開されていることに、氏の人間性を推測ってい

ます。

かつてどこの村町にもあった、役場、農協、郵便局…、村民、町民のもっと

も身近にあった「三種の神器」的な存在は、今や民営化や市町村合併の名の下

に、次第次第に侵食され、その安心と便利さ快適さが、田舎の人々から取り上

げられようとしています。そんな中、郵政社長さんの全国行脚は、とても意義

のあることですよね。例え、直にお会いすること、お話出来ることが出来ずと

も、関係者や田舎の利用者に与える影響は計りしれません。

スローライフのヒント、今後のスローライフの浸透の原点も、この役場、農

協、郵便局が拠点となる気がしているのは、僕だけではないことでしょう。

 

 

増田寛也さんのお話を聞いて(2)

戸塚久美子(静岡県掛川市・NPO法人「冀北の杜」理事長)

 

「緩急」のお話が私の考えるところに、ぴったり重なって嬉しく拝聴しまし

た。私は、障がい者就労事業をしていますが、国は保護から自立へ、工賃収入

第一主義と支援の方向性を変えました。一方で正しくもありますが、障害の個

性からそれには不都合もあります。

私の事業所では、工賃が見込まれる作業と、それとは真逆ですが、種をまき

綿を収穫して手紡ぎで糸を作り小さな織物を作っています。それは工賃収入は

小さな規模ですが、学ぶものが沢山ありますし、人間の営みに相応しく感じて

います。

こんな風に、「緩急」織り混ぜての考え方を職員には理解されにくいのです

が、理解を求めてまいるつもりです。今回のサロンはその自信となりました。

 

 

増田寛也さんのお話を聞いて(3)

田嶋義介(神奈川県秦野市・島根県立大学名誉教授)

 

増田氏の話は良かったと思います。ただ、「憲法九条の会・はだの」の活動

をしていると、スローライフは平和の時の活動に見えます。“新しい戦前”と

いわれる今日では、どういうスローライフを展開すればいいか、考える必要が

あると思います。

私は、その一つとして「憲法九条の会・はだの」に入り、市民活動をしてい

ます。この会には約100人のメンバーがおり、だいたい30 人ぐらいが常時活

動しています。私は初めて秦野市に住んでいるので、新しい友人もできていま

す。中年パワー、おばさんパワーもあります。活動が平和につながっていけば

いいと思います。

 

 

 

■まち・むらニュース

 

・兵庫県丹波篠山市 第12代丹波篠山観光大使募集

 

丹波篠山のイベントの司会やPRを担当する観光大使。デカンショ祭や黒枝豆

解禁セレモニーなどのほかに、丹波焼の陶芸体験などもおこなう。今年は兵庫

ディスティネーションキャンペーンという大きな観光キャンペーンもあり、活

動の範囲はよりひろがりそうだ。

応募締切:1月31日(火)  活動期間:4月から2年間

応募・問合せ:丹波篠山市観光協会「観光大使」係 TEL079-506-1535

https://tourism.sasayama.jp/kankotaishi/

 

 

・千葉県銚子市 銚子カモメタワー出現!

 

地形や豊富なエサなど条件がそろっているため、毎年数多くのカモメが越冬の

ために飛来する銚子。ガラス越しにはなっても、天候の影響を受けずに室内で

カモメ観察ができるポートタワーは、この期間「カモメタワー」と呼ばれる。

開催日時:3月31日(金)まで 9:00~17:30  休館日は木曜日

場所・問合せ:銚子ポートタワー  TEL0479-24-9500

入館料:大人420円、小・中学生200円、65歳以上360円

https://www.choshikanko.com/info/0203/

 

 

 

コラム<象さんの散歩>

 

さあ、「綾部フオーラム」へ

 

17日の「さんか・さろん」は、恒例の増田寛也会長の「新年のひとこと」。

年賀とか抱負をうかがう“新年行事”。ことしもすばらしかった。いつもなが

ら示唆に満ち、しかも楽しい。郵便局も、先端を大切にしながらのスローライ

フ、という日本郵政の試みもすばらしい。聴く側からの意見もまたよかった。

増田さんが、今年のわが会の活動として「5月20日・21日、京都府綾部市で、

フォーラムを開く」と明らかに。理事会では論議され、進行をはじめた行事。

もう会員の諸兄姉に明らかにして、一斉に準備をすすめる時期だろうから、ち

ょうどいい。近々理事会を開き、最終決定して、Go!といきたい。

皆様、どうぞご予定確保をお願いします・・・<川島正英>

 

 

 

=========================================================== PR =====

「奈良県十津川村」から・・

谷瀬集落「ゆっくり散歩道」にある休憩所「こやすば」で、大規模改修が始ま

りました。村伝統の間取りの古民家を活かした場所、昨年は地元の方の手造り

「囲炉裏」が完成したばかり。今回はどうなるのか?ご期待ください。

======================================================================

 

 

 

コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅>  つながりコーディネーター

 

先週の増田寛也さんの「さんか・さろん」、後半質疑のなかでこの言葉がポン

と出ました。「人が繋がる場が必要」という意見を聞いてです。場だけできて

も、オンライン整備が進んでも、生身の人を上手に繋げる演出や工夫、熱い思

いがないと、人は簡単に繋がれません。政府はデジタル人材の拡充に力を入れ

るようですが、こういう役割の人材育成にこそお金を入れるべきです。

https://noguchi-tomoko.com/post-9407/

 

 

 

■編集室便り

 

▽増田寛也さんの「さろん」ホームページからご覧ください。

 

1月17日に開催の「さんか・さろん」は「今年もスローライフを考えながら」

をテーマに、増田寛也スローライフ学会会長(日本郵政社長)が話され、その

後、参加者がたっぷりと意見を交換しました。YouTubeへ上げるのはもう少し

お時間いただきますが、まずはホームページで雰囲気を。

↓↓↓

https://www.slowlife-japan.jp/2023/01/22/s-94/

※添付写真は、「さろん」の時の増田さんです。

 

 

▽「さんか・さろん」や「スローライフ瓦版」にご意見を。

 

このNPOスローライフ・ジャパンは今年の秋、20周年という一つの区切りを

迎えます。組織をどうするか、「さんか・さろん」をどうするか、このメルマ

ガをどうするか?活動全般を見直す時でしょう。皆さんからのご意見、ご希望

をいただきたく、お待ちしております。

 

先日の「さろん」では、地域での繋がりを創ることが話題になりました。そ

のことだけについて話し合う「さろん」を開いてもいいのでは・・・と。参加

した奈良の会員さんからご意見が届いています。

「最後のほうでおっしゃっていた、地域の繋がりの場をどう作るかをテーマと

した“さんか・さろん“、ぜひ企画をお願いします。私は仕事で自治会担当と

言いながら、山間部の集落の維持にはなかなか手が回っていないのですが~~

原点ともいえる十津川村の集落のことを考えながら、全部自分たちでやるしか

ない不便さ大変さがありながら幸せを感じられる地域を見習い~~事業を考え

たいと思っています」

 

「さろん」で、皆でこういうことを話したい、この人の話を聴きたい。

「瓦版」は、こうしていきたい、こうなるといい。

そんな具体的なご意見をお待ちしております。

ご連絡はこちらまで。

↓↓↓

slowlifej@nifty.com

 

▽「筑紫哲也を語ろう」のまとめをご覧ください。

 

昨年11月15日の「さんか・さろん」「筑紫哲也を語ろう」のまとめをホーム

ページに載せています。こちらからご覧ください。↓

https://www.slowlife-japan.jp/2022/12/02/%ef%bd%93-184/

 

この「さろん」はYouTubeに上げませんが、録画をご覧になりたい方はご一報

ください。

 

 

▽この瓦版のメールは送信専用です。

 

スローライフ・ジャパン、スローライフ学会にご用の方は、この瓦版に返信せ

ずに、下記にお願いします。

↓↓↓

slowlifej@nifty.com

 

============================================================ PR ====

クオリティソフトから・・・

【たまな商店】グルテンフリーに取り組まれている方を中心に米粉を使われる

方が増えています。無農薬・無施肥で育てた杉さんの自然米だけを使った安心

して使える米粉がおすすめです。https://tamana-shop.jp/sugisannokomeko/

======================================================================

 

 

 

■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

 

奈良県吉野郡十津川村

https://www.vill.totsukawa.lg.jp/

奈良県

http://www.pref.nara.jp/

雲仙市

https://www.city.unzen.nagasaki.jp/

飯山市

http://www.city.iiyama.nagano.jp/

出雲市

http://www.city.izumo.shimane.jp/

丹波篠山市

https://www.city.sasayama.hyogo.jp/

日本テレネット株式会社

http://www.nippon-tele.net/

シン・エナジー株式会社

https://www.symenergy.co.jp/

クオリティソフト株式会社

http://www.qualitysoft.com

アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社

http://www.edi.ne.jp/

株式会社サンクス・ツー

http://www.thanks2.jp/

中島プレス工業有限会社

https://www.nakajimapress.jp/

 

 

 

======================================================================

 

最後までお読みくださって、ありがとうございました。

このメールマガジンへのご意見、当団体への連絡はこちらへお願いします。

slowlifej@nifty.com <mailto:slowlifej@nifty.com>

 

このメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとの

ご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、

お気軽にお付き合いください。

 

今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレス

の変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。

slowlifej@nifty.com <mailto:slowlifej@nifty.com>

 

======================================================================

 

 

NPOスローライフ・ジャパン

〒160-0011 東京都新宿区若葉1丁目6番1号

ビジネスガーデン四ツ谷アネックス204

電話 03-6685-3979   FAX03-5366-4702

E-Mail slowlifej@nifty.com <mailto:slowlifej@nifty.com>

https://www.slowlife-japan.jp/

※郵便・FAXともにスローライフ・ジャパン宛でお願いします。

シェアオフィスのため「スローライフ学会」宛ですと届きません。