瓦版 2023.7.25第681号 神野直彦さんのコラム掲載

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各地で梅雨明け宣言と同時に、今週は35度を超える猛烈な暑さが予想されてい

ます。夏祭りや花火大会・伝統行事がコロナ以後、再開される便りがこの瓦版

にも届いていますが、日中の暑さを避けて、夕涼みの行事もいいですね。

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コラム<火曜日の鐘>       吉田 俊実(東京工科大学名誉教授)

 

性別越境者たち

講演会に出かけて18年ぶりに再会した人がいる。性社会文化史研究者として

語る彼女のタイトルは「女装の近・現代史~性を越えて生きた人たち」。「女

装」による性別越境を生きた人たちについて、その社会的・文化的背景を145枚

の写真を使って解説し、ほぼ2時間ノンストップ。圧巻であった。

その昔、トランス女性として彼女が私に見せてくれたのは「女性らしさ」の

ひとつの典型だった。それまでの私は違和感を抱きながらも、女性文化のなか

で生きているつもりだった。しかし彼女と出会ってから、私が自分自身に抱く

女性らしさの幻想は崩れた。まったく女らしくない私。私の「女装」だってた

いしたことないし。

近々ゆっくりおしゃべりすることを約束して駅で別れたが、この18年間、私

たちの社会は「性・差・別」からより自由になれたんだろうか。軽やかにボー

ダーを越えていたように見える若いタレントさんが自死を選んだというニュー

ス。私たちはまだ檻の中だ。

 

 

 

学会コラム<緑と絆の木陰>      神野 直彦(東京大学名誉教授)

 

あるがままに生きる

 

スローライフを支える基軸的理念の一つに、「がんばらない」がある。私の

友人でもある高名な医師色平哲郎氏によると、「がんばらない」は大切な「看

取りの作法」の理念でもあるようだ。そもそも「がんばらない」は、偉大な医

師と讃えられる諏訪中央病院の鎌田實先生が、末期ガンの患者を励ますための

言葉だったようである。

メディアでは「がんばらない」だけが取り上げられたけれども、この励まし

の言葉は、「がんばらない」、「あきらめない」、「希望を捨てない」、「あ

るがままに生きる」の四つのキー・ワードから成り立っているようである。

「看取りの作法」とは、「看取られる者」にとっても、「看取る者」にとって

も、死を受け入れる「作法」である。

「生」と「死」との限界状況において、「看取られる者」も「看取る者」も、

「がんばらない」、「あきらめない」、「希望を捨てない」で、「死」と向き

合うとともに、「死」と向き合ってもなお、「あるがままに生きる」ことで、

「死」は受け入れられると諭されている。

人間は生命と生命とのつながりで生きている。「あるがままに生きる」とは

「死」に向き合っても、生命と生命とのつながりのなかで生きることだと理解

できる。それは「看取られる者」と「看取る者」との生命のつながりで、「死」

は受け入れられるといいかえてもよい。

私は今、母を看取っている。母は子供と共に生きてきた。私は母と共に生き

てきた。私と母にとって「あるがままに生きる」とは、母が私と「共」に行き、

私が母と「共」に生きることにほかならない。「あるがままに生きる」ことで、

母も私も「死」を受けいれようとしている。

 

 

 

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■街角から畦道から

 

地域創生推進士を国家資格に

太田民夫(スローライフ学会会員)

 

 

先日のさろんで、高知大学の川竹大輔さんから初めて「地方創生推進士」と

いう資格を聞いた。高知大学など高知県内の4つの大学、高校(高専)の在校

生が関連授業を受講しながら実際に地域の人々と一緒に地域の課題解決に向か

う学びをすることで同資格の称号を得る制度という。この説明をオンラインの

さろんで聞いた瞬間、これは国家資格(名称は「地域創生推進士」としたらど

うか)にすべきというアイデアが浮かんだ。国家資格への視点を考えてみたい。

まずは地域創生学の確立。地方における生活、福祉、起業、災害の観点を踏

まえつつ、近代社会を主導した都市の論理に対する鄙の哲学を明らかにする。

その上でこれまでの地域創生科目を整理し、地域創生学として体系化する。

また、同資格には大きな市場があると思う。地方のどこに行っても「過疎化

・高齢化」「定住施策」「仕事の創造」が共通課題だ。これらの課題は地方自

治体だけでなく、若者や現役、シルバーと世代を超えた人々が関心を寄せてい

る。しかし、地域創生に取り組むべき道標がない。この資格によって地域創生

を学び、実践することができる。

最後は国家試験の実施。国家試験によって全国に誕生した地域創生推進士が

ダイナミックに交流すると同時にローカル・イノベーターとして国際的な展開

につなげる。世界でいち早く人口減に直面する日本で地域創生力がソフトパワ

ーとなって日本の力を発揮できる。なにより地域創生推進士という人的基盤が

できる。地域創生には、カネ(交付金、補助金)、デジタル化、税制より地域

創生推進人材を創出することこそ、最も大事なことだ。

 

 

 

 

■まち・むらニュース

 

・長野県飯山市 第17回いいやま灯篭まつり

 

夕暮れの飯山の街中に、地域の伝統工芸品の内山紙などを使った手づくりの約

一万個の灯篭が灯る。また、8月5日から20日は、地元の高校性たちが「絆プ

ロジェクト」として飯山駅構内を灯篭で彩る。日本夜景遺産(ライトアップ夜

景遺産)に認定されている夏の風物詩。

開催日時:8月11日(金・祝) 16時~21時

場所:本町商店街、高橋まゆみ人形館

問合せ:いいやま灯篭まつり実行委員会 TEL0269-62-3111

https://www.iiyama-ouendan.net/2023/06/8974/

 

 

・熊本県阿蘇市 御田祭

 

国指定重要無形民俗文化財の古式ゆかしい農耕祭事。神様が乗られる4基の神

輿を中心に、全身白装束の「宇奈利」と呼ばれる女性200人の行列が青田の中

を練り歩く。途中2カ所の御仮屋(休憩所)と帰着後の神社で、神輿に向って

稲が投げかけられる。たくさんの稲が神輿にのれば豊作になるとされる。

開催日時:7月28日(金) 11:30~18:00

問合せ:阿蘇神社 TEL0967-22-0064

http://asojinja.or.jp/events/onda/

 

 

 

コラム<象さんの散歩>

 

祗園祭で

 

いま、京都が沸きに沸く。本来の姿のお祭りが、「コロナ」から開放されて

4年ぶりに戻ってきた。連日、多彩な催しが繰り拡げられている。

17日。山鉾の巡行、はなやか。堂々。増田寛也さん夫妻、妻・宏子と、瀧家

が用意下さった席で、長蛇の行列を見せていただいた。

わがチームに、一つの目的があった。祗園祭を目前にこの世を去った瀧栄治

郎さんのお孫さんの瀧光翔(ひかる)君と会うこと。この光翔君、実は、こと

しの”稚児”に。お祭りの先頭を行く「長刀鉾」に乗る神の使いに選ばれたのだ。

京都で毎年一人だけのエリート。

栄治郎さんは、光翔君がこの”稚児”さんに選ばれてほしいと強く願い、私

にも早くから語っていた。願い、叶う。だが、栄治郎さん・・。

行列が止まり、光翔君、お母さん、お祖母さんと静かにあいさつ。すばらし

い落ち着き。栄治郎さん、いいお祭りだよ。いい坊やだね。・・<川島正英>

 

 

 

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「奈良県十津川村」から・・

「昴の郷ふれあい物語」が4年ぶりに開催。8月19日(土)17時から。十津川

の大踊りが「風流踊」の一つとして、ユネスコの世界無形文化遺産に登録され

たことを記念して盛大に。ふれあい物語実行委員会事務局 ℡0746-63-0200

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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅>   繋がるって?

 

「繋がりたい」「繋がりを大切に」などと、最近、繋がり流行りです。私自身

“つながりコーディネーター”なんて名乗りだしていますが、はて、繋がるって

どういうこと?と思ってしまいます。家父長と子どもの関係、職場の上下関係、

婚姻制度にのっとった男女の関係、これらにおいても繋がりとよく言われます

が、私のイメージではもっと新しい、平かな、繋がり方です。いかがでしょう。

https://noguchi-tomoko.com/post-9879/

 

 

 

 

■編集室便り

 

▽次回「さんか・さろん」は、8月22日(火)19時から

 

定例の第3火曜日は、お盆の最中で終戦記念日です。ご先祖様やご親族と一緒

に過ごしてほしい日ですので、今回は第4火曜日になります。お間違えの無い

ようにご予定下さい。

スピーカーは、山下茂さん(元和歌山県副知事・元明治大学教授・スローライ

フ学会会員)。テーマは「紀州徳川のレガシーあれこれ」です。

 

 

▽4月からの会費をお願いいたします。

 

◆スローライフ学会会員の方は、4月からの会費をお願いします。

・年会費は、5000円。(2023年4月?2024年3月)

・会員は「さんか・さろん」参加費一回1000円です。(一般は2000円)

ただし、3000円お支払いいただければ、何度でも参加でき、年会費のみの場合

は、その都度お支払いいただくことになります。

なるべく5000円+3000円=8000円を下記口座へお振込みください。

 

◆まだ会員でない方は、ぜひこの機会にご入会ください。「スローライフ瓦版」

に投稿できるほか、「さんか・さろん」などの割引があります。どなたでも会

員になれます。

 

【振込先】

ゆうちょ銀行 振替口座 00190?4?595293 スローライフ学会

 

※他金融機関からのお振込みの場合は

店名:〇一九(ゼロイチキュウ)店、預金種目:当座、

口座番号:0595293、スローライフ学会 まで。

 

 

▽この瓦版のメールは送信専用です。

 

スローライフ・ジャパン、スローライフ学会にご用の方は、この瓦版に返信せ

ずに、下記にお願いします。

↓↓↓

slowlifej@nifty.com

 

 

 

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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

 

奈良県吉野郡十津川村

https://www.vill.totsukawa.lg.jp/

奈良県

http://www.pref.nara.jp/

雲仙市

https://www.city.unzen.nagasaki.jp/

飯山市

http://www.city.iiyama.nagano.jp/

出雲市

http://www.city.izumo.shimane.jp/

丹波篠山市

https://www.city.sasayama.hyogo.jp/

日本テレネット株式会社

http://www.nippon-tele.net/

シン・エナジー株式会社

https://www.symenergy.co.jp/

クオリティソフト株式会社

http://www.qualitysoft.com

アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社

http://www.edi.ne.jp/

株式会社サンクス・ツー

http://www.thanks2.jp/

中島プレス工業有限会社

https://www.nakajimapress.jp/

 

 

 

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最後までお読みくださって、ありがとうございました。

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