スローライフスクール第二回 『デパートで見つけるゆっくりゆったり』

【講義】「流通の世界のスローライフ」新宿伊勢丹本店店長 関根純氏のお話
【ワークショップ】「デパートでスローライフ探し」視点を定めて見渡すと意外にあります、遊び心を満足させ、暮らしのゆとりを創る商品。くまなく探して回ります。 四谷区民センター
新宿の顔のひとつ、デパート。今回はこのデパートで“ゆっくり”を探そうという試みです。バーゲンだからとか、なんとなくぶらついて、というデパートとの付き合い方ではなく、なるべく生活にスローライフを持ち込む、あるいはスローライフ的に活用できるものを見つけるということができないでしょうか。
一度視点が定まれば、身近なデパートの買い物時間から、新しいスローな暮らし方が広がっていくはずです。29人が四谷区民センターに集まって、まずは新宿のデパートの代表選手、(株)伊勢丹の関根 純本店長からお話を伺いました。


関根さんのお話 一日平均、8万3000人というたくさんのお客様においでいただく当店は、“世界最高のファッションストア”を目指しています。それだけに日々の売り上げに懸命で、なかなかスローライフなどというわけにもまいりません。店舗面積も限りがあり、ゆったりとした空間づくりには限度があります。

ただ当店の広告を振り返りますと、随分早くからスローなことを提案してきております。1970年代、週休2日が浸透してくると、「こんにちは土曜日くん。」というキャンペーンを展開しました。1979年には「ああ、スポーツの空気だ。」1987年「背骨のある暮らし。」1991年「私人になろう。」

そして、昨年は「がんばれ、よりも、 リラックス。」というコピーが登場しました。これは私どもも大変気に入っていて、共感を持ったものです。われわれが実は一番リラックスすべきなのかもしれません。詩もできていて「その人は、キラキラしている。 ギラギラしていない。・・・・・その人は、『がんばれ!』と叫ばない。「リラックス!」とほほ笑む。」とあります。

こうした分野では随分時代の先取りをして、スローライフを提案してきたように思います。



伊勢丹へゴー お話の後は、いよいよ伊勢丹へ出かけてスローライフ探しです。各人これぞスローライフ的と心が動いたモノ・コトを見つけてきましょう!




作戦会議中 5グループに分かれて、作戦会議です。バラバラに行く?一緒に行く?何階に行こうか?




歩いて伊勢丹へ 15分ほど歩いて伊勢丹へ。“スローライフ”を探そうということだとどうもいつもと勝手が違います。」



スローライフを探そう






店員さんに相談 今日探そうと決めていたものがある人は店員さん相談。






緑いっぱいの屋上 めったに行かない屋上は文字通りのゆったり空間。






見つけたものを描こう 地下でオーガニックワインを試飲したり、ゆとりのディスプレイを眺めたり、それぞれにスローライフ探しが行われました。センターに戻ると、続いて次のメニューです。「見つけたモノ・コトを絵に描いてみましょう!」



スローライフ見つかったかな






絵はいや~「え~絵なんかいや~」「絵はだめだ下手なんです」などといいながらも、描く描く。




新宿区役所職員も参加 今回も新宿区役所の職員有志が手伝ってくれました。真剣!




クレヨンで描いて「見て~」 「クレヨン使うのひさしぶり~、子供に戻ったみたい」「みてみて~」




精米コーナーがあったよ 埼玉県東松山市から参加の方。「お米の精米コーナーがあってスローライフ的」




漆塗りはスロー 兵庫県宝塚市からこのワークショップの仕組みを見学に来た方。「日本ならではの漆塗りの器こそスローなもの。100の工程を経て出来上がる輪島塗」




給水コーナーを評価 このチームでは給水コーナーが、ちゃんと紙コップで水を飲めるようになっていてそれを評価。静岡市からの参加者もありました。




それぞれの発見を披露、話が弾みます。




「店内で、赤ちゃんをだっこ紐で抱いているお母さんを見ました。その姿がとてもよくって・・・」今回ご夫婦で初参加の女性。




初参加の男性。「ワイングラスの6脚セット、大変高価でしたが、こんなグラスで、自分たち夫婦、子供夫婦、そして孫も加わって3代がゆっくりワインなど飲めることが理想だなあ、と思いました」


このほか、いろいろの作品意見が出ました。このホームページをごらんになっているあなたも、一度“デパートでのスローライフ探し”してみてください。今回も楽しく終わったスクールでした。