スローライフスクール 第一回『スローライフのすすめ』

【講義】「なぜ新宿で…」スローライフ・ジャパン理事長川島正英
【ワークショップ】「みちくさウォーク」解説つきでのんびりとていねいに観察しながら、歩きます。短い距離で充分楽しい新宿再発見です。
9月18日(土)四谷区民センターに70歳代から20歳代まで、各地からいろいろなタイプの方が27人集まりました。
「スローライフをきわめたいから」「街歩きが好きだから」「退職して、第二の人生のスタートとして」「何か新しいことに出会いたくて」「介護の毎日なので、月に一度は自分のためのゆっくりした時間をもとうと思って」「夫婦で何かを学ぼうと思って」と参加の動機は様々です。
まず、当NPO川島理事長の講義から。「なぜ新宿でスローライフなのか、新宿の宿場性に注目したい」という内容の話。(講義のレジュメです)
続いて外へ。新宿歴史博物館の学芸員の方のていねいなご案内で、ゆっくり、みちくさウォークです。「今まで何度も新宿の街に来ていて、こんな所知らなかった」「新宿にこんないい雰囲気の路地があるなんて」「歴史を知るっていいですね」「へぇ~ほぉ~」と感想がでます。
ほんの2km程の距離を2時間かけて歩くうち、皆がファミリーのように仲良くなりました。人々がゆっくりとした時間を通じて、学び、知り合い、語り合う。こうした交流の拠点となれる新宿は、確かに新時代の宿場なのかもしれません。
次回もお楽しみに――。


○○ 手前のブルーのスーツ、後姿の女性は、新宿区の中山弘子区長です。一日ビッシリと参加してくださいました。その気さくさに、みんながファンになりました。



○○ 川島理事長の講義『スローライフのすすめ なぜ新宿で』(PDFファイル・16KB)

―――新宿は、江戸時代にはすばらしい「スローライフのまち」だった。内藤新宿と呼ばれた宿場の頃は、宿と食はもちろん、交通の要諦であり、人と地域の交流場であり、文化性・国際性にすぐれていた。廃棄物のリサイクルにも有用なまちだった。現在の新宿も、江戸時代と異なった都心性・国際性・文化性を備えた“新しい宿場”だと捉えたい。新宿のスローライフのテーマは“宿場”であると思う。一見、新宿とスローライフということばはミス・マッチに思えるが、形を見るのではなく、こころ・意識・理念から捉えていこう。―――




○○ 講義の後は街へ。先ずは「新宿ミニ博物館」とも呼ばれる「太宗寺」。ここは内藤新宿の内藤家のお墓があるほか、「江戸六地蔵」の一つとして造られた大きなお地蔵さんや、こわ~い「閻魔像」「奪衣婆像」などがあります。江戸時代は庶民の信仰を集め、たいへん賑わったとか。




○○ 「太宗寺」の「塩地蔵」。願掛けの返礼に塩をかける珍しい風習のあるお地蔵さん。びっくり!塩だらけのお姿。一番下層には江戸時代の塩があるのでしょうか?






○○ 新宿歴史博物館の北見恭一さん。ユーモアを交えてとても解りやすい説明をしてくださいました。歴史がぐっと身近に・・・。街が歩んできた道のりを知るのもスローライフですね。






○○ 四谷・荒木町は雰囲気のある路地が続く、通好みの飲食街。車力門通り「とんかつ鈴新」では、ご主人が串カツを差し入れしてくださいました。ごちそうさまでした。






○○ 昭和の中頃まで花街だった荒木町、「とんかつ鈴新」のカウンターに昔の芸妓さんの写真がずらり!今度あらためて、ご主人の昔話を伺いにきましょう。






○○ 「事務局春山で~す!おいしいみちくさウォークです」






○○「スローライフ・スクール新宿」は新宿区役所職員の有志の方々が、私的な時間にボランティアでバックアップしてくれています。






○○立教大学の学生さん、スローライフを研究中で参加。




○○ こういう路地がおもしろい。肩寄せ合い、話しながら歩くうちにみんな友達になりました




昔々、近郊の人々が自然を楽しみながらレジャーに訪れた新宿。滝や流れもあったというその名残、津の守弁財天のある池で記念写真。新宿でこんなゆっくりした時間を過ごせるなんて・・・。この後、新宿歴史博物館を詳しく解説いただきながら見学しました。