瓦版2011.1.4第37号

週刊スローライフ瓦版 (2011.1.4 第37号)
発行:NPOスローライフ・ジャパン
スローライフ学会
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あけまして、おめでとうございます。今年も「スローライフ瓦版」を
よろしくお願いいたします。新年最初の「さんか・さろん」1月18日は、
増田寛也さんの登壇。ぜひご参加を。→ http://www.slowlife-japan.jp/
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このメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ
ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信
される方も含めて、お気軽にお付き合いください。
コラム<火曜日の鐘> 早野 透(桜美林大学教授)
~~~ みんなで分かち合う世界を
年末の恒例、加藤登紀子の「ほろ酔いコンサート」に出かけたら、スローラ
イフの会合でご一緒するご夫妻に出会った。「ええ、毎年、妻に連れられてく
るんですよ」「こちらは初めての女房孝行です」などとあいさつして会場に入
れば、なんと白髪頭の同世代の男女でいっぱいである。
愛の讃歌、知床旅情、百万本のバラ。われわれの昭和の青春に満ち溢れた3
時間。そしてジョン・レノンの「Imagine」。
頭の上は空だけ、みんな今日のために生きている、国や宗教のために殺しあ
ったり死ぬことなんてないよ、欲ばったり飢えたりしない、みんなで分かち合
う世界を、ぼくは夢追い人だろうか・・・。
ああ、これってスローライフの思想だなあとおときさんの歌声に心揺さぶら
れる。2011年、スローライフの年、みなさんおめでとう。
■街角から畦道から ————————————————–
アラシックスは面白い 広岡守穂(中央大学法学部教授)
わたしのスローライフは詩作すること。5年前から老後の楽しみにしようと、
コツコツ詩を書きはじめました。 いつのまにかけっこうな量になったので、
先日、詩集にしました。タイトルは「はじめて」です。子どものころから、
孫が7人になった今日まで、人生の時々ではじめて経験したことをあつめま
した。非売品です。読んでもらいたい人たちにさしあげています。
そうしたら、犬も歩けば棒に当たる! なんとシンガーソングライターが
曲をつけてくれました。 わたしは北原哲夫というペンネームをつかってい
ます。 シンガーソングライターは茨木大光さんといいます。61歳。わたし
は59歳ですから、アラシックスのコンビです。
ユーチューブにアップされています。URLは下記の通りです。
http://www.youtube.com/watch?v=C9THi81imLc
アップされているのは「こころざしをください」という曲です。
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学会コラム<緑と絆の木陰>
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神野直彦(東京大学名誉教授) 「時」の絵本に絵を描く
今から思うと不思議なことだが、幼き頃、ただ正月を迎えるということだけ
で心が時めいた。正月を迎えるために、家族が総出で、というよりも、近所の
人達も手伝いに来てくれて、餅を搗いたり、標飾りや門松を飾ったり、人々の
絆が賑うことが嬉しかったからかもしれない。
父とともに正月に遊ぶ竹馬を作る時も至福の時であったし、煤払いの大掃除
の時すらも楽しい時となっていた。正月を迎え、母が用意してくれた晴着に袖
を通すと、それだけで母の愛の深さが心に沁み込んできたものである。
「時」の流れは、絵の描いていない白紙の絵本のようなものだ。そこにライフ
スタイルの絵を描くことで、人間は「時」に意味を与え、「時」を充実させよ
うとする。
ところが、現在では白紙の絵本に絵を描こうともせずに、切り刻んでばらば
らに分割し、「時」を売買してしまっている。アフリカで開発事業に携わって
いたヨーロッパ人が、現地の人が木陰で寝ているのを発見して「どうして時間
を無駄にするのか」詰め寄った。それに対して現地の人は「時間を無駄にして
いるだって。そんなことができるわけないでしょう。働いてもいないのだから」
と応えたそうである。
スローライフとは白紙の絵本のような「時」の流れに、自分の描きたい絵を
じっくりと考えて、描くことだといってもよい。決して「時」を分解すること
なく。
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「KDDI」から・・・
KDDIのCSR活動。未来の子どもたちに豊かな森を残す工夫を、江戸の人々に学
んでいます。新年から、KDDIとご一緒に森林保全の動きを始めませんか。
http://www.kddi.com/edo/flash/?bid=co_co_homef_0066
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「たかおか屋」から・・・
平成23年(2011年)は、童謡「夕日」の作曲者 室崎琴月が高岡で生ま
れて120周年にあたります。素敵なしおりが出来上がりました。
http://www.takaokaya.jp/news/2010/12/24-161007.php
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■まち・むらニュース ————————————————
・鹿児島市 「ITフェスタ」に“通天閣ロボットを招く
市民にITと親しんでもらうイベントとして1月21日から3日間、鹿児島ア
リーナで「かごしまITフェスタ」を開く。ロボット・コンテストのほか、
ITの先進技術を学ぶ各種のセミナーや子ども向けロボット体験コーナーを
設ける。今回で3回目の催しだが、3月の九州新幹線全線開業への関心を高
めるため、大阪から通天閣ロボットも参加してもらう。問い合わせ・市役所
総務部情報システム課IT推進係(099-224-1111)
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コラム<象さんの散歩> 書初め
~~~
元旦の朝をどう迎えるか。朝日新聞の政治部時代は、要人宅へ早々「年初の
あいさつ」回り。藤山愛一郎、石井光次郎氏ら、現在の政治家と重みが違う。
言葉も意味深く、お屠蘇を交わせば文字どうり気分が高揚した。
現役を卒業してからは、東京を離れてのお正月が多くなった。初めの数年は
箱根湖畔で山の彼方の、ここ数年は伊豆・河津で海の彼方の、初日の出を拝む。
帰っておせち料理。妻のお手づくりの味でほろ酔い機嫌のまま、さて年賀状の
束へ。懐かしく、楽しい束のあと、もう一つの束。こちらは「読む」のでなく
「書く」年賀状。文面の方は辛うじて歳末ぎりぎり印刷を終えてある。宛名も
例のペタペタ張りで勘弁願う。一筆だけ、元旦の気持ちを書き添える。
これも“書初め年賀状、と自己満足しつつ。ウーン、象さん、今年も正月
早々から理屈っぽいなあ。新年、あけまして、すみません。a ∧ 川島正英 ∧
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「日光『食』の研究所」から・・・
ところで皆さんは、残った大根の葉っぱ、どうしていますか?
まさか捨てちゃっている・・・なんていうことは無いですよね?
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クオリティライフから・・・
新しい年。ナチュラル・フード・アドバイザー認定講座にチャレンジしません
か。一日入門コースへどうぞ。
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コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと> その34
~~~ さあ、仕事始め!

今日は、お役所では「仕事始め」。年末・年始に1週間ほど休むルールは、
明治初めに太政官布告によって決められた。そういう伝統的な物事の決まりも
歴史の長い国にはあってよい。ただ、「仕事始め」というのは、元来は、単に
役所に出て働き始めるだけのことではなかった。
明治政府は、我国で現行官暦を採用した明治6年が始まるのに合せ、財政年
度を1月開始と定めた。毎年12月に「翌全年ノ経費概算表」つまり「予算」を
作成すると決め、会計年度は「暦年」と一致させる方式とした。
そして1年経過した明治7年の1月4日に、諸官庁の長官が天皇陛下に前年
の成果を報告し、爾後、これを例として「政治始め」、すなわち今で言う「仕
事始め」がスタートした。年に一度、重要な説明責任を果たす機会だったのだ。
コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 横丁がたのしい
~~~
青森県八戸。市街地に飲み屋さんの集積する八つの横丁が。一歩入ると昭和ム
ードが漂い、最近は観光客にも人気。私も一杯やってきました。横丁の魅力は
何といっても、土地の風土を感じながら、地元の人と交流できることでしょう。
八戸弁が飛び交う小さな店で、隣同士が肩寄せ合っての熱燗。かじかんだ心も
温まる時間です。これから、横丁がますます必要とされる時代になるはずです。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/
■事務局からのお知らせ
△2011年初の「さんか・さろん」は1月18日、さわやかに。
増田寛也・学会会長の新春放談「日本の行方とスローライフ」です。
何はともあれ、あけましておめでとうございます。
わがスローライフのNPO、学会ともに、ことしの本格的な活動はじめは、
やはり「さんか・さろん」でということに。
増田会長が満を持して登場、日本を語ります。鼓舞し、憂え、展望します。
そのあと、新春をことほぐ杯もまたよし、でしょう。
会員のみなさんも、ひやかし・にぎやかし諸兄姉もぜひどうぞ・・・
△筑紫哲也賞「作文コンクール/神話・民話を読み継ぐ」の入賞作品集をネッ
ト上(e-book)で公開中!
◆「上巻」→ http://www.slowlife-japan.jp/web_vol1/flipviewerxpress.html
◆「下巻」→ http://www.slowlife-japan.jp/web_vol2/flipviewerxpress.html
△スローライフ学会へのお誘い
スローライフ学会はNPOスローライフ・ジャパンが運営する学会(学長・
神野直彦、会長・増田寛也)です。
楽しくスローライフについて多くの分野から学び語り合います。また、全国
でスローライフなまちづくりをすすめる皆さんとのつながりでもあります。
年会費5000円。会員は自動的にNPOのサポート会員となります。会員に
なっていただけれんば、この「瓦版」に記事を出したり、「さんか・さろん」
などで交流したりできます。「学会便り」や、各種ご案内もお届けします。
また、学会申し込みはこちらから↓
http://www.slowlife-japan.jp/modules/liaise/index.php?form_id=5
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■いつも応援していただき、ありがとうございます。
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
KDDI株式会社
http://www.kddi.com/
株式会社ダイイチ
http://www.co-daiichi.co.jp/boring.html
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
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最後までお読みくださって、ありがとうございました。
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まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。
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http://www.slowlife-japan.jp/