瓦版2011.1.11第38号

週刊スローライフ瓦版 (2011.1.11 第38号)
発行:NPOスローライフ・ジャパン
スローライフ学会
=======
★★★★★
今年最初の「さんか・さろん」1月18日は増田寛也さんの登壇。
ぜひご参加を。→ http://www.slowlife-japan.jp/
★★★★★
このメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ
ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信
される方も含めて、お気軽にお付き合いください。
コラム<火曜日の鐘> 斉藤 睦(地域総合研究所所長)
~~~ 嫌消費世代に期待しよう
普通は収入が増えれば支出も増加すると考える。でも1980年前後に生まれた
30歳前後のバブル後世代は、収入と支出が比例しない「嫌消費」世代と名付け
る説が登場した(「嫌消費」世代の研究)。著者の松田久一さんによれば、
「嫌消費」は勤勉を良しとしないバブル期の労働観で混乱し、いじめが深刻化
した学童期に他人への信頼感が生まれにくくなったうえ、就職氷河期に遭遇し、
前世代と比較して「劣等感」が強い。
そのため収入を増やして消費を楽しむ健全?な精神を育むことができなくな
ったという分析で、決して前向きにとらえられてはいない。でも、バブル時代
の“グリーディ(強欲)な消費現象を垣間見てきた私としては、「嫌消費」
は必ずしも嘆かわしいとも思えない。劣等感は持ってほしくないが、どんな働
き方をし、どうやって他人を信頼し、どんな消費をすれば楽しい世界が開ける
か、それを先に「消費あり」ではなく考えられる世代の登場と受け止めたい。
だって、私の周りの彼らはやさしいのだから、その芽はきっとある。
■街角から畦道から ————————————————–
いまこそローカル・マニフェストを 田嶋義介(島根県立大学名誉教授)
今春は4年に一度の統一地方選挙の年。それを前に、国民の信頼が薄らいで
いるマニフェスト選挙をどう再構築するかをテーマに、「ローカル・マニフ
ェスト推進中国地区フォーラム」が2月19日に倉敷市市民会館で開かれる。
元祖マニフェストの北川正恭・早大大学院教授(元三重県知事)が、マニフ
ェスト型選挙の新展開について基調講演したあと、伊東香織倉敷市長、大田
祐介福山市議らが「マニフェスト型の選挙にどう再挑戦するか」でホットな
議論をかわす。ローカル・マニフェスト推進ネットワーク中国が開催、倉敷
青年会議所が支援する。このフォーラムが、中国地方の統一地方選挙をどう
刺激することができるか、注目したい。
———————————————————————
学会コラム<緑と絆の木陰>
~~~~~
増田寛也(野村総合研究所顧問) 年始め
東京はおだやかな正月だった。各地で豪雪により交通がストップし、停電で
寒さにふるえた家庭も多く、快晴に恵まれたのはごく一部だったようだが。
元旦は初日の出を拝んだ後(自宅が高層マンションのため)家内の手づくり
のおせち料理。その後、年賀状。昼からは、サントリーホールでニューイヤー
コンサート。夜はNHKのウィーンからの生中継で本場のウィーンフィル。音
楽漬けで過ごすのは知事時代から10数年続く。
二日は箱根駅伝やラグビーの大学選手権をTVで。合間に、近所の神社へ。
余りの混雑に早々に失礼する。
三日は日本橋高島屋の前で、箱根駅伝のゴール前の激闘を間近に見て、その
後丸善へ。これもここ10年以上同じパターン。
そして、この間に好きな本を読んだり、気ままに過ごす。いつも、正月だけ
はこんなぜい沢を楽しむ。
もし、曜日の関係で正月休みが4日あれば、あとの一日は隅田川沿いの七福
神めぐりでも。今更、商売繁盛や学業成就ではないが、途中で静かな街の表情
を味わいたい。こんな想いも正月のぜい沢な楽しみである。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━
「KDDI」から・・・
2月9日「チャリティコンサートクラシック2011」を開催。収益金はすべて寄付
され、カンボジアでの学校建設に充てられます。チケットはお早めに。
http://www.kddi.com/news/topics/20101105.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━
「たかおか屋」から・・・
鋳物の街、富山県高岡市。実は隠れた都市鉱山なのかもしれません。
そんな産地ならではの お買い得品をご紹介。
http://www.takaokaya.jp/news/2011/01/07-164246.php
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■まち・むらニュース ————————————————
・静岡県 「産業観光ワークショップ」を開く!
富士・富士宮地域で産業観光のモニターツアーや交流会を催し、体験や交流
を交えながら学ぶ。開催日は1月28日(金)・29日(土)。
◇モニターツアー:A)富士山の恵みを活かす「食」の取組みB)製紙の
町「ふじ」を巡る2コースあって、実費1500円(昼食代) 定員各40名。
◇交流会: 岳南鉄道貸切列車で交流を深める。参加費2000円、 80名。
◇フォーラム:基調講演、モニターツアー報告、パネルディスカッション
・富士山観光交流ビューロ(0545-64-3776) mail:info@fujisan-kkb.jp
・静岡県文化・観光部観光政策課企画コンベンション班(054-221-2858)
mail:kankou2@pref.shizuoka.lg.jp
———————————————————————-
コラム<象さんの散歩> ******
~~~
先週9日、大阪・中之島の中央公会堂での「能面展」に。妹が、一人息子を
一昨年に亡くし、一念発起して彫りあげた作品も展示されたから。「童子」面。
思い入れが映され、甥に似た人懐っこい顔に仕上がっている。初の挑戦にして
一つの域に達していると見たは、多分、兄貴のひいき目でしょう。
たまたま、ことし頂戴した年賀状で能樂に触れたのが二つ。わが畏友・尾田
栄章さん(NPO渋谷川ルネッサンス代表)から「安宅」舞台に想いを馳せた
俳句入り。わが学友・土井陽子さん(劇作家、演出家)からは能樂と現代劇の
融合をはかる舞台の第3作にとりかかりたいという決意表明の便り。
能面は百種類を超え、猿、馬から鬼、雷まであると聞いたが、このお正月の
思いがけない能楽プレゼントに戸惑う「象面」の表情とは・・∧ 川島正英 ∧
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━
「日光『食』の研究所」から・・・
5時間がかりで撮影しました。これが「ミルククラウン」です。
日光の濃い牛乳だからこそできる美しさ、ご覧ください。
http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-82.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━
クオリティライフから・・・
お正月に食べ過ぎ、飲みすぎの方。農家さんが手塩にかけて育てた野菜でつく
った昼ごはんいかがですか。野菜のおいしさに目覚めてください。
http://earth-art-cafe.com/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと> その35
~~~ 天然の自然の恵みを「七草」で

さて、官暦だと、「七草」も過ぎ、今日は「鏡開き」です。皆さんは、どう
されましたか?何を?って、「七草」です。たぶん、食料品店で七草のセット
を買い求め、御粥を賞味し、自然の恵みに感謝なさったことでしょう。
ちょっと、待った!24節気だと、前日の6日は「小寒」。これから「大寒」
という時期に、7つの野草が自然に揃うでしょうか?不自然に栽培したか、遠
くから運んだものでしょう。石油を費消して。それでも、スロー?エコ?
「七草」だって、旧暦では、天然の自然に沿って設定されていた日取りです。
グ暦に単純に移し変えるのが間違いであることは明白です。今回ならば「七草」
は官暦での2月9日、立春から6日目ですから、天然の七草も活きがよく、生
命力に満ちていて、新しい1年への元気を摂取できるのです。改めましょう!

コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 魚屋のケーキ
~~~
魚を使ったケーキではありません。青森県八戸の裏通り、いい魚屋さんだなあ
とのぞいたら、何と「バナナシフォンケーキ」を売っています。刺身同様トレ
イにのせて、ラップでくるりと巻いた簡単な売り方。お孫さんに好評なので、
つい売り始めた、とか。フワフワの一切れを、おばあちゃん達がおやつに買っ
ていきます。自然体の商売ってこういうことなんだ、と学びました。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/
■事務局からのお知らせ
△わがスローライフのNPO・学会の、ことし初めての「さんか・さろん」は
1月18日。増田寛也・学会会長の新春放談「日本の行方とスローライフ」。
昨年と同様に、年初の挨拶に登場、日本を語り、展望します。
そのあと、新春をことほぐ杯を交わすことに・・・。
会員のみなさんも、ひやかし・にぎやかし諸兄姉もぜひどうぞ・・・
△筑紫哲也賞「作文コンクール/神話・民話を読み継ぐ」の入賞作品集をネッ
ト上(e-book)で公開中!
◆「上巻」→ http://www.slowlife-japan.jp/web_vol1/flipviewerxpress.html
◆「下巻」→ http://www.slowlife-japan.jp/web_vol2/flipviewerxpress.html
△スローライフ学会へのお誘い
スローライフ学会はNPOスローライフ・ジャパンが運営する学会(学長・
神野直彦、会長・増田寛也)です。
楽しくスローライフについて多くの分野から学び語り合います。また、全国
でスローライフなまちづくりをすすめる皆さんとのつながりでもあります。
年会費5000円。会員は自動的にNPOのサポート会員となります。会員に
なっていただければ、この「瓦版」に記事を出したり、「さんか・さろん」な
どで交流したりできます。「学会便り」や、各種ご案内もお届けします。
また、学会申し込みはこちらから↓
http://www.slowlife-japan.jp/modules/liaise/index.php?form_id=5
=======
■いつも応援していただき、ありがとうございます。
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
KDDI株式会社
http://www.kddi.com/
株式会社ダイイチ
http://www.co-daiichi.co.jp/boring.html
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
=======
最後までお読みくださって、ありがとうございました。
このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへ

また、今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメール
アドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。

この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。
まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。
http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2
=======
Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会
〒160-0002
東京都新宿区坂町21 リカビル301
TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554
http://www.slowlife-japan.jp/