瓦版2011.3.15第47号

週刊スローライフ瓦版 (2011.3.15 第47号)
発行:NPOスローライフ・ジャパン
スローライフ学会
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「瓦版」読者のみなさん、お見舞い申し上げます。東日本大震災。未曾有
の事態にことばもありません。岩手県遠野市はじめ直接の災害を蒙られた
会員のみなさん、がんばってください。遠くからながら祈っています。
今週号の「瓦版」をどうすべきか、編集室で検討、締切日の金曜(10日)
までに届いていた原稿は、ほとんどそのまま組み込むことに。ただ、看板
コラム「火曜日の鐘」は長谷川八重さんが書き直して送稿してくださった。
また、コラム曼荼羅(野口智子)も震災後に届いた原稿です。
焦点の被災地・南三陸町の記事もたまたま出稿されたり、そぐわない紙面
となったことは申し訳ありませんが、ご了解のほどをお願いします。
きょう予定の「さんか・さろん」は中止とさせてください。交通混雑とか
計画停電を考慮したものです。すみません。
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このメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ
ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信
される方も含めて、お気軽にお付き合いください。
コラム<火曜日の鐘> 長谷川八重(NPO法人スローライフ掛川理事)
~~~ 悲しみを想像する力を
このたびの東日本大震災によって被害を受けられた皆様に、心からお見舞い
申し上げます。
地震の揺れに加え、直後の津波により多くの町が壊滅的な状態に陥り、尊い
人命で今もたくさん行方が知れないという現状に、全国民が心を痛めています。
私達も先週末には450人でのサイクリングイベントを予定していましたが、
津波警報やライフラインの混乱で開催を中止、対応に追われました。予測され
ている当地での「東海大地震」と重ねて恐怖を感じています。
日本がかつて経験したことのない国難に、私達はどう立ち向かうのか。目を
閉じて「悲しみを想像する力」を働かせる事が大切だと思います。
本来、人として持っている心の強さ、また痛みを共有するひとりひとりの優
しさが、シンプルにこの国を救う事を願っています。
■街角から畦道から ————————————————–
ブラジルの自然な甘さ 村井康人(リバース食育研究所代表 新潟市)
サンパウロからブラジル中央部のゴイアニアヘと向かうハイウェイを16時間。
道の両側はどこまでもサトウキビとコーヒー、大豆の畑が延々と続き、広大
な牧草地には牛がのんびりと放牧されていた。街のそこかしこにマンゴーの
木があり、その下には熟したマンゴーが転がっていた。どこの家の庭にも、
バナナやアセロラの木。桁違いに豊かな自然の中で、時間はゆっくりと流れ
ていた。地元の方の珈琲タイムでの話。「日本人は、歩くのが早くて珈琲を
チビチビ飲む。ブラジル人はゆっくり歩くが、珈琲は熱くて美味しいうちに
飲むよ」と。ブラジルの珈琲には必ず砂糖が入っていて、日本に帰る頃には
ブラック好きの私も、すっかり砂糖入り珈琲が癖になった。サトウキビから
作る精製していない自然な甘さが気に入って買いに走った。今もこの砂糖を
珈琲に入れて飲むたびに、どこまでもつづく大地と空、陽気な人々の笑顔を
思い出す。3週間の旅で、大切な事を教えてもらった。
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学会コラム<緑と絆の木陰>
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中村 桂子(JT生命誌研究館館長) ずれも楽しみながら
3月に入ると、まずおひな様。季節に合った暦で暮らしましょうという方か
らは、まだ桃は咲いてないでしょうと叱られそうですが、日常が手帳のカレン
ダーで動いていますので、そこに3月と出てくると気分はそうなります。以前
は、3日が過ぎたら早くしまわないとと思いましたが、もう子どもたちもそれ
ぞれの道を歩いていますので、最近はあまり早く暗い所へ戻さず、しばらく世
間を楽しんでいただくことにしています(あまり楽しい世の中ではありません
けれど)。
というわけで、今年はおひな様が雪を眺める(東京では3月7日に庭に積も
るほどの雪が降りました)ことになりました。でも、一方で春は着実に来てい
るなと思いましたのは、その翌朝ウグイスが鳴いたのです。まだ、ケキョッ、
ケキョッと練習中でしたが。こうやって、人間世界の動きと自然の動きは、合
うようなずれるような感じで動いていくのでしょう。
どちらか一方にはなりませんから、時にはずれも楽しみながら暮らしていく
ことかなと思っています。
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「KDDI」から・・・
音楽チャンネル・スペースシャワーTVの番組公開収録(3月19日)ほか、
KDDIデザイニングスタジオではさまざまなイベントを開催中。
http://www.kds.kddi.com/eventschedule/1103/19-1500.html
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「たかおか屋」から・・・
「トイレの神様」の次は「台所の神様」?火はすべてを焼き尽くすところから
竈(かまど)の神として信仰されてきた三宝荒神のご紹介です。
http://www.takaokaya.jp/news/2011/02/18-115524.php
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■まち・むらニュース ————————————————
・宮城県南三陸町 滞在型旅行「のんびりステイ南三陸」のキャンペーン
町は人口1万8千の半農半漁の町。志津川湾に面し三方を山で囲まれて風光
明媚。奥州藤原氏の黄金文化を支え、伊達藩の絹繭の重要な生産地であった。
湾内ではワカメ、ホヤ、カキ、ホタテ、銀鮭などを養殖、マダコやアワビは
全国に知られるブランド。里山では春告げ野菜はじめ作物の種類も豊富だ。
滞在型旅行の企画趣旨は、町にゆったり滞在、自然の中で英気を養い、町の
生活や歴史・文化を感じてもらう。自然探訪や生活体験プログラムも用意。
この旅は、完全泊食分離の方式をとり3泊以上の連泊をベースとし食事も
宿か外か自炊か自由に。19日(土)に東京・表参道で説明会を開く。
説明会詳細は ⇒ http://slowstay.blogspot.com/2011/02/blog-post.html
<問合せ先>南三陸町観光協会(0226-47-2550)メールpost@m-kankou.jp
・佐賀県 城下をそぞろ歩くナイトウォークツアー
佐賀藩36万石の城下町として栄えた佐賀市で、ひなまつりの季節に、昼間と
違った“夜の顔を楽しんでもらうツアー。地元ガイドが、恵比須、河童、
化け猫伝説など佐賀城下の怖い伝説や歴史を語る。18日(金)から31日(木)
は毎晩開催予定。化け猫伝説は龍造寺家と鍋島家とのお家騒動が発端の話。
河童伝説は松原川に伝わるイタズラ好き河童の話。恵比須像は街角のいたる
ところ鎮座する商売繁盛の神様。2月、佐賀市内に775体あると確認された。
佐賀城下魔界伝説探索絵図と手ぬぐいをプレゼント。
時間:18時30分出発(所要約90分)参加費:大人500円 小学生200
問い合わせ佐賀観光協会 http://www.sagabai.com/night_walk/
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コラム<象さんの散歩> 鹿児島県へ新幹線で“スローライフ旅を
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今週も朝日新聞の紙面から題材をもらった。九州新幹線の12日の全線開通を
目前にしての見開きページ「鹿児島特集」から。伊藤祐一郎知事が、新時代の
幕開けだと語り、「スローライフを堪能して・・」と呼びかけていた。
伊藤知事は県政を担って「鹿児島七つの“S」を提唱した。頭文字にSを
もつキーワードを大切に、と。桜島のS。西郷どんのS。焼酎、スパ(温泉)
とスローフードも県のセールスポイント。そこへ新幹線がくる。最後7つ目は
スローライフ。自然、歴史、人情、すべて、その空気に満ちている。伊藤知事
かねてからの考えである。わがNPOにとってもよき理解者。4年前に県庁を
訪ねたときも、正面玄関にでーんと「7S」の大広報看板があった。
亡き筑紫哲也の最後の療養地は鹿児島市内の病院だったが、そこへ知事から
見舞いの花が届けてられたことも思い出された。 ∧ 川島正英 ∧
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「日光『食』の研究所」から・・・
日光でも地震の被害が多少ありました。それでも市民はがんばっています。
“食を核にした日光の動きをこのブログでご覧ください。
http://nikkokekko.blog121.fc2.com/
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クオリティライフから・・・
3月19日(土)の料理教室は「玄米菜食のクッキングレッスン」。玄米の炊き
方やお味噌汁の作り方など、基本を丁寧に。1000円の格安レッスンです。
http://earth-art-cafe.com/?page_id=20
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コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと> はお休みします。
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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 地震にあって
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3月11日、揺れのあと電車で8分の距離を1時間半かけて歩き、帰宅しました。
道路は車と人でいっぱいでした。その後はテレビに釘づけです。土・日曜日の
北海道阿寒湖温泉での委員会は中止。月曜の日光市での会議も延期。スローラ
イフの「さんか・さろん」も中止。電車は走らず、スーパーに物はなし。いろ
いろな影響が出ていますが、被災地に比べたら、たかがこの程度のこと!です。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=96
■スローライフ便り
中村友子さん(ライター 千葉市)から懐かしい便りをいただいた。
北海道の「地域おこし協力隊」の情報は、そんな生き方もいいなと思います。
離島や山村地域に暮らす高齢者は、食料の買出しにも不便を強いられている
現実があるようです。人手が足りない、片や仕事がない人たち、百社も受け
て入社できない若い人材があふれる現状をうまく循環できないものかと思い
ます。私たちは何かに縛られながら、生き急いでいるようです。それじゃあ
いけないという思いが、タイガーマスク現象であり、「ねっと・ゆりかご」
のような地方発信の試みなのかと感じます。
「瓦版」46号を読んでの感想を寄せていただいたが、三つの記事の話が採り
あげられていて、感激、感謝です。しばらくぶりに「街角から畦道から」へ
お得意のエッセイをお寄せください。 編集室一同
△筑紫哲也賞「作文コンクール/神話・民話を読み継ぐ」の入賞作品集をネット
上(e-book)で公開中!
◆「上巻」→ http://www.slowlife-japan.jp/web_vol1/flipviewerxpress.html
◆「下巻」→ http://www.slowlife-japan.jp/web_vol2/flipviewerxpress.html
△スローライフ学会へのお誘い
スローライフ学会はNPOスローライフ・ジャパンが運営する学会(学長・
神野直彦、会長・増田寛也)です。
スローライフについて多くの分野から学び、楽しく語り合う。また、全国で
スローライフなまちづくりをすすめる皆さんとのつながりでもあります。
年会費5000円。会員は、この「瓦版」に記事を出したり「さんか・さろん」
などで交流したりできます。「学会便り」や、各種ご案内もお届けします。
また、学会申し込みはこちらから↓
http://www.slowlife-japan.jp/modules/liaise/index.php?form_id=5
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■いつも応援していただき、ありがとうございます。
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
KDDI株式会社
http://www.kddi.com/
株式会社ダイイチ
http://www.co-daiichi.co.jp/boring.html
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
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最後までお読みくださって、ありがとうございました。
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アドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。

この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。
まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。
http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2
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http://www.slowlife-japan.jp/”