瓦版2011.6.28第62号

週刊スローライフ瓦版 (2011.6.28 第62号)
発行:NPOスローライフ・ジャパン
スローライフ学会
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東日本大震災に次ぐ政局の底なし混迷。スローライフの意味あいがいっそう
強まったこの機会に、学会会員・・楽しい仲間、頼もしい仲間を求む、です。
http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=117
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コラム<火曜日の鐘> 斉藤 睦(地域総合研究所所長)
~~~ 兵舎からの脱出
被災者のための仮設住宅はまだ、7割しか計画されていないのだとか。仮設
住宅が建ったところでも、入居者が少ないと聞きます。
仮設住宅って、なんとなく兵舎を思い出させない?と、仮設住宅に関わって
いる友人に言ったら“そうなんだ。それもあって、なかなか入居が進まない。
他にも、避難所はプライバシーはないけれど、人のつながりがあるし、食糧も
ただでもらえた。
仮設に入れば、一挙に“自立を強いられる。“自立は、“孤立の不安
もはらんでいる。そのうえ、“兵舎”的空間…ためらう気持ちがわかります。
友人は、コミュニティケア型仮設住宅を考えています。これまでの仮設住宅
は6~7戸を東西平行に建てます。それを向う三軒両隣の関係ができるように
3~4戸ずつ南北に建て玄関を向い合せにします。井戸端になるサロンデッキ
空間も提案しています。仮設であっても、快適にという提案に、釜石市が興味
を示したそうです。兵舎からの脱出モデルに期待がかかります。
学会コラム<緑と絆の木陰>
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増田 寛也(野村総合研究所 顧問) ジャズ喫茶「ベイシー」
3月11日の東日本大震災発生後、かなりの時間を震災関連の仕事と被災地の
往復に充てているため、話題がどうしても震災になってしまう。ところで、地
震により東北の内陸部でも大きな被害が生じている。もちろん、沿岸部の津波
被害とは比較にもならないが・・・。
先日、岩手県内陸部の一関市周辺の知り合い宅をお見舞いを兼ねて訪ねてき
た。最後に、日曜日の昼下がりだったのでダメ元で一関のジャズ喫茶「ベイシ
ー」を訪ねた。運良くマスターの菅原正二さんが一人片隅で原稿を書いている
最中。彼とは何年かぶりの再会。コーヒーを飲みながら、久しぶりにあのJBL
のスピーカーから出る音を楽しんだ。ジャズ界では、伝説の喫茶と伝説のマス
ターと伝説のスピーカーと伝説の音と・・・。この店はまさに伝説だらけ。
菅原さんは3月の地震と4月の大きな余震により、建物の2階部分は相当損
傷したとサラッと言っていたが、わが事より沿岸部の知り合いの支援のために
全国のジャズ仲間から来る義援金の中継地となっていた。同氏愛用のモンブラ
ンの太い万年筆とぶ厚い原稿用紙、さりげなく壁に掛けられたライカのカメラ。
一瞬にして菅原さんと初めて出会った日々が蘇り、心の底まで癒された。
■街角から畦道から ————————————————–
雨降りを味わう 村山恵美子(北海道名寄市)
雨の日は農作業はやれません。晴耕雨読を実践するぞと思うのですが現実は、
散らかった室内の片付けや買い物といった主婦業で一日が終わってしまいます。
仕事のせいにして日々の整理整頓を怠っている結果がこれ。自業自得なのです。
折角の農休日、これだけはやろうと決めていることがあります。習い始めて
1年になる筆ペン講座の練習です。日本人やはり基本は日本語。便利なパソコ
ンがいかに普及しようと、美しい筆文字を愛でる文化はこの国ならでは。
雨に煙る農村。一文字一文字行書のお稽古。静かに時間が流れてゆきます。
「節電」 村井良江(イラストレーター 新潟市)
先日、高速道路のパーキングで、売店の自動ドアの前に、工事中のような柵
がしてあって、「節電」という張り紙が貼ってありました。自動ドアに慣れた
人がぶつからないようにという配慮だけど、それを見たら、「自動ドアって、
必要かなぁ~」と思いました。
周りを見渡すと、手を乾かしてくれる機械。自動で水が出る蛇口。勝手に流
れるトイレ。などなど「これって必要?」な物だらけ。
そういえば、主人が去年開かれた「スローライフ・フォーラムinとなみ野」
が終わって、会場のトイレに行ったら「もう用は済んでいるのに、そのままの
格好でメールを打ち続けている人がいた。そこまでして今すぐメールを返さな
くてはいけないのか?」と嘆いていました。
手はハンカチや服でも拭けます。蛇口は自分でひねれます。
温泉の中の「お茶の間」 中谷美南子(兵庫県西宮市)
昨年、東京から西宮に引っ越してきた我が家の一番の楽しみといえば、温泉。
阪神地域は実は温泉の宝庫で、街のお風呂屋さんから、いわゆるスーパー銭湯
まで、手軽に温泉に入れる施設が数多く点在する。
いくつかの施設で今まで見たことのない光景を目に。それは、お風呂の中に
設置された大型テレビを囲み、おばさまたちが賑やかに入浴していること。
ゆっくりするために来ていながらテレビを見るなんて・・と最初は抵抗して
いたのに、やがてその輪に加わることに。お互い知り合いでもないのに、誰か
テレビのタレントにつっこみをいれれば、自然と笑いがおこり、おしゃべりも
はずむ。何ともなつかしい「お茶の間」感覚を楽しめる。
テレビは1人1台のこのご時世に、こんな「お茶の間」が成立するのも関西
ならではのことでしょうか。温泉に通う楽しみが増えた。
■まち・むらニュース ————————————————
・佐賀県 「玄海クリーンアップ作戦」をことしも・・
北に玄界灘、南に有明海。佐賀県は、二つの海の恩恵を受けてきた。外海の
玄界灘は、かつてから大陸との交通の要路で、突き出した東松浦半島の入り江
は、天然の良港としても栄えた。向こうは韓国。佐賀から東京までの直線距離
約900km、大阪まで約500kmに対し、韓国釜山までは約200km。一番身近な外国。
海水浴シーズンを前に、日韓8県市道では、5月31日(大韓民国の「海の日」)
から7月18日(日本の「海の日」)まで、日韓海峡の海岸漂着ごみの一斉清掃
に。スローガンは「みんなで守ろう 日韓海峡の未来へつなぐ 美しい海」。
佐賀県では7月16日に、「玄海クリーンアップ作戦2011」として、県民参加の
清掃活動が唐津市浜玉町の浜崎海岸で、また玄海沿岸一帯で漁業者の清掃活動
が実施される。浜崎海岸の清掃活動後に、玄海の海の恵みを体感する地引き網
体験のイベントも行う。この清掃活動は昨年も実施されている。
日時 :7月16日(土曜日)8時00分~
集合場所:唐津市浜玉町「浜崎海岸三本松キャンプ場周辺」
問い合わせ先:佐賀県水産課 0952-25-7144
佐賀県豊かな海づくり玄海地域推進協議会HP
http://www.saga-umidukuri.jp/index.php
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「たかおか屋」から・・・
本年は、いろいろな事が起こりました。日本海側随一を誇る「高岡七夕まつり」
全国の皆様から、願い事&願い短冊を募集いたします。
http://www.takaokaya.jp/news/2011/06/24-104148.php
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「日光『食』の研究所」から・・・
栃木県内のご当地グルメNo.1を決めるグランプリ『とちぎ元気グルメ選手権』
が開催されます。みなさまお楽しみに。
http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-111.html
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クオリティライフから・・・
私たちのお店「たまな食堂」では、ご予約時にお電話でお伝えいただければ、
お子さまのアレルギーに対応したお料理や離乳食もお作りいたします。
http://tamana-shokudo.jp/
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コラム<象さんの散歩> 「線量不安 夏ごもり」
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東京は、梅雨がぐずつきつつ、早くも暑さ本番へ。この夏も、異状だと予想
させる。私は、もともと人工の冷気や扇風機の風を好まない。大都市の乗り物、
建物の過剰冷房に異を唱えるスローライフ派・もったいない派である。
だが、その私も、後期高齢族となって温度の調整能力が弱まってきた。地球
温暖化が一段と進む。そして徹底した節電である。もちろん、それもこれも、
「大震災」の避難生活から見れば、甘っちょろい話に違いない。
東京で6月の月別最高気温を更新した24日、朝日新聞の夕刊1面トップ記事
につけられた見出しは「線量不安 夏ごもり」。傑作、名作だろう。袖見出し
には「原発から60㌔ 福島市」とつくが、集団避難所の寝具が冬のままなどの
ニュースもあり、「夏ごもり」の語が、被災地の夏の空気を伝えて鋭い。
そういえば、復興構想会議が25日に発表した提言は、ひきこもり、といって
いいのでないか。「悲惨のなかの希望」のタイトルにふさわしい耀き、復興へ
行こう、やろう、の煌きを感じさせない。そもそも検討の過程で、外の人たち
との熱い論議も見られなかった。復興は、外で燦燦と・・。 ∧ 川島正英 ∧
コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと>その57
~~~ ツユにだって、花も実もある・・・
あと3日で官暦6月は終了。来週お目にかかるのは旧暦で水無月2日だ。い
よいよ日照りの時期になっていく。節電もあり、さぞ辛い日々になるだろう。
ツユは気分が滅入る季節だが、空に雲がなければ酷暑になるのだし、明けて
からの焼け付く猛暑期と較べ、むしろ周囲の環境を楽しむことが可能だ。アジ
サイやアヤメの花が咲き、ウメやビワの実が色づき食べるにも旬になる。
人が田植えをし、ホタルが現れ、水鳥が動き回る。雨は「五月雨」(サミダ
レ)と呼ばれ、人それぞれに感情を込めて、しっとりした情景を思い浮かべる。
もちろん災害を防止できればのことだが、豊かな水に恵まれた暮らしに感謝
し、もしも憂鬱になったら、「五月晴れ」と称えられるツユの晴れ間を待てば、
気分転換もできる。暗い気持ちから脱却して乗り切ろうではありませんか!
コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 勝手花壇
~~~
実は、うちの近くの歩道の花壇を勝手に世話しています。ここに引っ越してき
た4年前、この花壇はドクダミや草が繁り、ゴミが集まりひどい状態でした。
六本木ヒルズ近くの商店街の歩道、誰かの管理下にあるはずなのですが。しば
らく我慢しましたが、ある日から草を抜き花を植え始めました。怒られるかと
思ったら、道行く人が喜んでくれます。ま、いいかと思っております。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=111
■編集室だより
△講演会、研修会を承ります!
「スローライフとは何か?話をしてほしい」
「価値観やライフスタイルを変えるワークショップをお願いできますか」
大震災後、こんな問い合わせが増えています。新しい暮らし方、また仲間を
見つけたい、ということかもしれません。私たちも考えたい、学びたい。
どんな内容の会合にするか、も含めて予算に合わせて対応します。
お気軽にご一報ください。 (03-5312-4141)
△今こそスローライフ学会へ!!!
ゆっくり、ゆったり、ゆたかに、を目指すとき。このメルマガをお読みの皆
さまには、ぜひともスローライフ学会の仲間に入って、「瓦版」で思いを語
り、「さんか・さろん」で学び合い、楽しみながら交流していただきたく‥。
年会費5000円。お誘い合わせのうえ、ぜひともお申し込みください。
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NPOスローライフ・ジャパンの事務作業をお手伝いしていただける方を探
しています。アルバイト料をお支払いできない、とても虫のいいお願いでは
あるのですが‥。データ入力や資料の発送など簡単な仕事ですが、お手伝い
していただければとても助かります。ぜひご一報ください。

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