瓦版2011.7.12第64号

週刊スローライフ瓦版 (2011.7.12 第64号)
発行:NPOスローライフ・ジャパン
スローライフ学会
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7月19日(火)「さんか・さろん」テーマは「東京をECO油田都市に」。使用済
み天ぷら油を車用燃料にして年商1億3千万円という若き女性社長のお話です。
http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=123
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コラム<火曜日の鐘> 丸岡一直(社会福祉法人二ツ井ふくし会理事長)
~~~ 台所とキッチン
だれに、いつ躍らされたかと気づく間もなく、台所をキッチンと呼ぶことも
多くなりましたね。それで何が、どうなったか。
多様な食材をさばく「台」が、(があるから台所だったのに)なくなった。
季節の野菜や果物を調理して保存する機能も、戸外の土と親しくつながる土間
もなくなり、加工済みの食品に少し手を加えるだけの場所になってしまった。
たまたま手に取った雑誌に、山口昌伴という人のインタビューが載っていま
した。高名な建築家のようですが、恥ずかしながら知りませんでした。台所を
無視した家づくりの危うさ。日本という国がたどった「近代化」のあやしさが
痛快に解き明かされています。その著作は、スローライフの教科書であるよう
にも思えて、暑さを忘れて(あまり暑くもないのですが)入れ込んでいます。
学会コラム<緑と絆の木陰>
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坪井ゆづる(朝日新聞論説副主幹) 橋下さんの「ケンカ民主主義」
新聞の「社説余滴」という欄に、6月23日付で、大阪府の橋下徹知事の政治
手法を取り上げた。見出しは「ケンカ民主主義でしょ」。
4月の統一地方選で、みずからが率いる政党「大阪維新の会」が府議会の過
半数を占めたのを受け、強引な議会運営を始めたことを批判した。
具体的には、橋下流の3つの特徴を指摘した。①単純な「○か×か」という
問いを立て、「黒か白かはっきりさせようぜ」と迫る②相手を徹底的に叩くこ
とで、民意の喝采を浴びる③「多数決」で決めるのだから文句あるまい、とい
わんばかりの態度をとる、の3点だ。これを小泉純一郎元首相よりも、鮮やか
にやってのけると書いたうえで、「なぎ倒すより、見方に引き入れる方が成就
しやすい大仕事もあろう」と書いた。
実は、昨年末に初めて「ケンカ民主主義」という言葉を記事にしたとき、橋
下知事は府庁での記者会見で反論した。今回も何か言うだろうかと思っていた
ら、ツイッターをがんがん配信してきた。その数、なんと24本。1本140字の
制限つきとはいえ、あまりの多さに、驚いた。思いのほか、粘着質な人なのだ
ろうか。「まあ、そんなにかっかしないで」。いずれ、そう言うつもりだ。
■街角から畦道から ————————————————–
真のスローライフ 人形寺祥弘(淡路島 仁井地域交流広場代表)
祖父から父に、そして私に、と引き継がれた田畑を、現在は40アールばかり
の稲作と20アールの畑が私の日々の仕事でございますが、サラリーマン生活を
40年余り過ごしましたから農作業もまだまだ素人の域を出ていません。
農作業の合間に出かけるのがご近所の皆さんの暮らし。私は、反対に旅行の
合間に農作業をしています。田畑に時々イノシシが出てきます。電気柵を設置
していますが、雑草が伸びて電気が遮断されます。先日も田んぼに水を入れよ
うとしてパイプの中に亀が居たのにはびっくりしましたが、ふと、イノシシも
亀も日ごろはどんな暮らしをしているのだろうかと思いをめぐらせていました。
■東日本大震災におもう ———————————————-
政治家の暴言 中村友子(千葉市在住 ライター)

毎日、新聞に載る大震災の被災者数の変化に復興作業を感じる。その中で、
まさかの政治家の暴言。魔が差すのか、ストレスの蓄積ゆえか、発言の真意が
伝わっていないと養護する人もいるが、真意を国民にわかりやすく伝えてこそ、
国の政をになう立場の人のはず。言葉や態度は人の心を映す鏡。発言者の人間
性や核が表現される。暑い、節電、先の見えない不安。この三拍子に、あえて
怒りの原因を投げかけなくても。だから、あ、またか。と聞き流さずに暴言を
吐く人に、政治を任せていることを考えたい。
未曾有の震災が国民に投げかけた問題の一つが政治なのかと思う。
■まち・むらニュース ————————————————
・岩手県遠野市 まち連携交流事業~語り部が語る『遠野物語』~
遠野市が、来年3月末まで東京・中野ブロードウェイを会場に、さまざまに
展開しているイベントの一つ。7月16日は、遠野の語り部が語る『遠野物語』
の披露や特産品の即売会。遠野の四季を収めたDVDの放映も。
「むがす あったずもな」で始まり「どんどはれ」で終わる昔話。やわらかな
方言で語られてゆく昔話を聞いて、遠野の雰囲気に浸っておぐれんせ。
<問い合わせ>遠野市産業振興部の観光交流課 TEL 0198-62-2111(代)
またはふるさと定住推進室(内線132)
中野ブロードウェイ商店街振興組合事務局(TEL 03-3388-7004)
・佐賀県 水車の音が誘う佐賀の夏旅
昔懐かしい水車のある風景を二つ。唐津市相知町の町切(ちょうぎり)地区
の水車。江戸時代に川の氾濫に備え、川底よりも高く水田を開墾し、田んぼに
水を汲み上げるために造った。、時代の移り変わりとともに姿を消してきたが、
貴重な文化遺産の復元と継承に取り組む。ことしは4基のうち1基を新調。
少し足をのばせば、約4万株のあじさいの名所で知られる「見帰りの滝」。日本
の滝百選の一つに選ばれ、九州最大級の落差を誇る豪快なもの。
神埼市神埼町の仁比山(にいやま)地区。水車の里と呼ばれ、明治30年当時
は60基を超え、製粉や精米業も盛んに行われた。全国に名高い「神埼そうめん」
の発展に大きく貢献した。水車4基と水車小屋2棟が復元保存されている。
近くに地元の人たちから「山王さん」と呼ばれる仁比山神社がある。裏山から
金剛水と名付けられた湧き水。飲めば胃腸に良いと伝えられ、この水を求めて
県内外から多くの参拝客が訪れるほど。
<お問い合わせ先>佐賀県危機管理・広報課(電話 0952(25)7219)
e-mail:kouhou-mailmaga@pref.saga.lg.jp
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「たかおか屋」から・・・
富山県高岡市のマスコットキャラクター「利長(としなが)くん」。全国の
ミュージアムの人気投票でも一位獲得。 その誕生秘話とは。
http://www.takaokaya.jp/news/2011/07/08-103321.php
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「日光『食』の研究所」から・・・
イチゴは日本では、夏は本来収穫できません。そんな中、日光市では、夏季の
冷涼な気候を活かした「夏秋どりイチゴ」の栽培が進められています。
http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-113.html
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クオリティライフから・・・
私たちのお店「たまな食堂」でお弁当が始まりました。オフィスでも、外でも、
おうちでも、旬の野菜をたっぷり摂れる健康メニューです。
http://tamana-shokudo.jp/
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コラム<象さんの散歩> ことしも新暦・官暦の七夕でした
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梅雨の合間の七夕さまだった。先週、笹飾りを立て、祈った、祝った。
この行事は、新暦では季節に背く。暦博士・やまさかのぼる氏は、昨年7月
の瓦版で「官暦タナバタは、もう、止めよう」と論じた。自然の摂理に反して
中央集権的だと。まったく同感。が、ことしも7月に飾る成り行きに。
七夕飾りの思い出をどう伝えるか。アパートやマンションでは、笹の肩身が
細まるばかり。東京では駅前とかビル門前で広告塔的に。わがマンションは、
入口ホールに高さ2㍍ほどの笹を活け花として立てる慣わしだ。この活け花は
妻が趣味で提供、週がわりで季節の花を活けるが、松飾りやハロウインなどの
催しにはそれなりに工夫をこらす。笹飾りも10年ほど続く。短冊に願い事を書
いて吊るすことも定着した。「サッカーせん手に」「みっちゃんに会いたい」
「プールで泳げるように」など子どもたちの願いはいつも微笑ましい。
ことしは「地震が起きないよう」「気象予報士になりたい」が胸にひびく。
私も「いまこそスローライフ」「東北応援団いつまでも」などと。そういえば
東北での七夕まつりは、仙台をはじめ旧暦が多いなあ・・ ∧ 川島正英 ∧
コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと>その59
~~~ 偉大なる仏国革命記念日を如何に祝うか?
明後日は民衆が独自の暦を作った偉大なるフランス大革命の記念日。我が国
では「パリ祭」などと呼ばれるが、パリでの公式行事はシャンゼリゼでの軍事
パレードが中心だ。凱旋門からコンコルド広場まで威風堂々の大行進がある。
たしかに記念日前後の夜中に騒ぐことはできる。駐車中の車に放火して騒ぐ
若者たちもいる。ま、とにかく、夜の人ごみに近付くのは止めた方がよい。
お勧めは消防署。各署の中庭を開放し、音楽隊を招き、ディスコを開く。消
防車は邪魔だから、中庭から出して路上駐車し、出動に備える。非番の消防士
たちが屋台で飲食物を売る。誰でも、入口に置いた酒樽に「寄付」をして、中
庭に入れてもらえばよい。消防士相手に踊るも可で、観光客にも安心・安全。
我が国も旧暦「七夕」などに、そんな風習があってもよいと思うのだが・・。
コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 木曽の「ほう葉巻き」
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長野県木曽福島、木曽川沿いに珍しい「崖家造り」の家が並ぶ、谷あいのまち
です。6・7月は、緑美しい朴の葉で「ほう葉巻き」が作られます。中身は柏
餅と同じ。ただ驚いたのは葉を一枚ずつ離さずに巻いて、房状に仕上げている
こと。初めて見てびっくり仰天。地元の人にはあたり前のことらしいのですが、
私には木曽義仲の歴史話よりずっとインパクトがありました。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=113
■編集室だより
△7月の「さんか・さろん」はいよいよ来週19日・・

〔テーマ〕東京をECO油田都市に…染谷ゆみさん

東京に大きな油田を見つけたのが染谷ゆみさんです。高校を卒業してアジア
へ放浪の旅。エコで暮らしていた人々の生活が文明に破壊されたことを知る。
東京の下町で廃品回収の家業に育ったゆみさんは考えた。てんぷら油を集めて
ディーゼル車の燃料に再利用できないか? 技術開発に成功、てんぷら油再生
VDF燃料で車が走る。1968年生まれの若き女社長。最近は脱原発のデモにも
出かけ自然エネルギーへの転換を説く。東北大震災の被災地には、てんぷら油
のトラックでたくさんの支援物資を運んだ。元気で明るいゆみさんの話を・・。
推薦者は、早野透さん(桜美林大学教授)です。

○日 時……7月19日(火)19時~20時30分(18時40分受付開始)
○場 所……平河町Mercury Room
(千代田区平河町1-4-5平和第一ビル6階 クオリティ㈱ 会議室)
○主 催……スローライフ学会
○参加費……会員1000円、一般2000円。学生500円(講師の紹介1000円)
※終了後、希望者で簡単な懇親会。会場は、当日お知らせします。
○ゲスト……染谷 ゆみ(そめや ゆみ)さん
(株)ユーズ社長。使い終わった天ぷら油を回収、車を走らせる
オイルで年商1億3千万円。著書「TOKYO油田物語」は、米国
「TIME」誌でも紹介された。 http://tokyoyuden.jp/
【申込み】なるべくお早く、よろしく。
NPスローライフ・ジャパン(電話 03-5312-4141)
メール:(当日連絡は090-7433-1741野口まで)

△ 講演会、研修会を承ります!
「スローライフとは何か?話をしてほしい」
「価値観やライフスタイルを変えるワークショップをお願いできますか」
大震災後、こんな問い合せが増えています。新しい暮らし方、また仲間を
見つけたい、ということかもしれません。私たちも考えたい、学びたい。
どんな内容の会合にするか、も含めて予算に合わせて対応します。
お気軽にご一報ください。 (03-5312-4141)
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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。
鹿児島県
http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html
岩手県遠野市
http://www.city.tono.iwate.jp/
鳥取市
http://www.city.tottori.lg.jp/www/contents/1196922905996/index.html
佐賀県小城市
http://www.city.ogi.lg.jp/
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
株式会社サンクス・ツー
http://www.thanks2.jp/
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