瓦版2011.11.22第83号

週刊スローライフ瓦版 (2011.11.22 第83号)
発行:NPOスローライフ・ジャパン
スローライフ学会
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12月20日(火)19時~の「さんか・さろん」は、初めてのコンサート開催です。
「スローライフの調べ 黒坂黒太郎コカリナコンサート」。木製のオカリナと
もいわれる楽器“コカリナ“の第一人者・黒坂さんの演奏と矢口周美さんの歌
で。清らかなひと時をどうぞ。終わったあと、希望者で忘年会も♪
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コラム<火曜日の鐘> 長谷川八重(NPOスローライフ掛川)
~~~ 被災地で学んだ防災
「東日本大震災支援掛川市民の会」は、9月中旬に41名で行ってきた被災地
でのボランティア活動を、「報告会」の形で市長や議員ら50名を前に行いまし
た。報告者は高校生や東北出身の74歳の男性など10名。活動内容に加え、現地
で感じた事などが語られました。
会の運営にも協力している60歳代の女性は、被災者から「日頃の防災訓練の
お陰で服用している薬も持って避難ができた」と聞かされ、掛川市の防災訓練
のあり方を反省したと言います。日程も会場も設定され、家族のだれか一人が
参加して、防災用品を試して解散する防災訓練では意味が無いと。早速ご自身
の自治会に戻り、これらの報告と改善を呼びかける動きを始めています。
会では被災地でボランティア活動をした個人や団体に呼びかけ、報告と交流
を兼ねた追悼イベントを来年の3・11に計画しています。4月以降には2回目
のボランティアバスの運行を目指し空き缶回収などの資金調達にも奔走します。
学会コラム<緑と絆の木陰>
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中村桂子(JT生命誌研究館館長) 五重の塔ばかり見ていましたけれど

ちょっと物を調べていたら幸田露伴の幸福論に行きあたりました。面白いな
と思って、研究館の中でも書いてしまったのですが、スローライフにぴったり
と思い、ここにも書かせていただくことにします。実はこの話、「努力論」の
中にあるのです。幸福は努力あってのものということですね。露伴は幸福三説
を唱えます。
三つの福とは ○ 惜福・・・福を使い尽くしてしまわないこと。
○ 分福・・・自分の福を他人に分けること。
○ 植福・・・福を木のように植えること。これが成長
して長い先によいことをもたらす(自分
はそれに預かれないけれど)。
とくに今植福が大事ですね。
確かに辛いことの多い世の中ですけれど、今長い眼、広い眼で見て社会全体
に小さな幸せがあるようにするにはどうしたらよいのだろうと考えて、できる
ことをするということ。自分に言い聞かせています。
■街角から畦道から ————————————————
丸本聰明(東京都東村山市 推理小説翻訳家)信州の秋

喜寿の里程標を越えた。ひと周り下の友人から、信州の秋を見に来ないかと
誘われた。東京での勤めを定年で辞してから、H.D.ソローのように「森の
生活」を塩尻の田舎で送っている男。知り合いの別荘を借り、本とLPやCD
を持ち込んで、仕事で失われた時間を取り戻そうとしている奇特な人物だ。
谷川の音が爽やかに聞こえる。窓の外にはススキが揺らぎ、庭にはときどき
訪れる奥方の育てた菊が咲いていた。車で木曾谷を案内された。黄色く色づい
た落葉松林を両サイドに見ながら進むと、高台の向こうに御岳山が聳えていた。
数日間の滞在は、岡山の田舎で過ごした少年期を甦らせてくれた。自然が、
健康な体力と、豊かな心を育んでくれたあの時代を。
■まち・むらニュース ————————————————
・北九州市 空港跡地の産業団地を分譲公募
「北九州空港跡地産業団地」は、空港のほか九州縦貫自動車道小倉東インター
チェンジにも近接した利便性の高い場所に位置している。工場、研究所、倉庫
などが確保できる用地。4月に分譲を開始した当団地の中央部分の約16.4ha
について、区画によって1ha以上、3ha以上での分譲が可能になり、企業進出
を呼びかけている。問い合わせやご見学は北九州市誘致課まで。 ‥詳しくは
http://kitakyu-yuuchika.jp/news/archives/2011/11/images/1401196906.pdf
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「たかおか屋」から・・・
創業安永元年。味噌・醤油の山元醸造さんより素敵な和スイーツのご紹介です。
大豆飴(まめあめ)をチョコレートでコーティング、その名も「ごまたま」。
http://www.takaokaya.jp/news/2011/11/20-122855.php
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「日光『食』の研究所」から・・・
11月27日(日)に栃木県塩谷町の“星ふる学校くまの木で『食と地域の交流
促進フォーラム』があります。グリーンツーリズムや食に興味ある方、集まれ。
http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-143.html
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クオリティライフから・・・
お好みのお酒2杯と主菜、お食事に、前菜、サラダ、デザート、食後ドリンク
が付く「たまな食堂」の「美食美酒 ぜいたくやさいコース」、4500円から。
予約制です。http://nfs.tamana-shokudo.jp/
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コラム<象さんの散歩> 世田谷の「招き」は楽しい
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東京の世田谷。きれいな町並み、おしゃれな店が多く、懐かしさも残すまち。
世田谷線で巡れば、ひとしお実感する。今月の「さんか・さろん」は、お昼間
のスローライフ散策を楽しんだ。その世田谷線に乗って、であった。その報告
は、わが会のHPをご覧いただくとして、私は招き猫物語を・・。
豪徳寺も訪ねた。先々代の区長・大場啓二さんのお通夜におまいりしたとき
は聞かずじまいの招き猫の由来を知る。和尚さんの猫が門前を行く藩主を手招
き、落雷から救って寺のシンボルに、と。山下茂さんが、さすが大学教授、寺
へ入る前に「日本昔ばなしの旅」という本のコピーでの“予習だった。
ガイドをお願いした原島和男さんの猫物語も圧巻だった。招福殿に数え切れ
ない招き猫の群。右手を挙げて。が、3匹だけ左手挙げがいるらしい。右手は
きれいで、左手は不浄。「世田谷の住人が4億円を招いたのは左手」とか。
夜の懇親会は「居酒屋まねき屋」で。雰囲気も味もいい店だったが、入り口
の提灯の猫が招く手は、右手だったか左手だったか・・ ∧ 川島正英 ∧
コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと>その78
~~~ 吉田松陰先生、ご冥福を!
先週は「さんか・さろん」の街歩きだった。小生を除く皆さん、心掛けがよ
い。まさに小春日和り、不思議なほどの好天で、松蔭先生のご加護と確信した。
先生の墓前では身も心も引き締まる。御蔭で御参り直後、沿道の酒屋さんで
発見した麦酒「Shoin Yoshida」を衝動買い。なぜ沼津市の産物なのかは?だし、
ラベルの先生の肖像には恥じ入るが、すっきりした味わいは楽しめた。
感無量の心持ちで、学生時代以来数十年ぶりに先生関係情報を見たら、幕府
による「処刑」が年表に記載されている。安政6年10月27日だ。江戸時代だか
ら旧暦。では、今年だったら・・・、なんと、それは、本日!、今日ですよ!
それで思う。世田谷線沿線地域暦では、この日を「松陰先生の小春日和り」
に位置付けたらよい。先生も意気に感じ、守護聖人を引受けて下さるだろう!

コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 豚丼に満足
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北海道・帯広で開催された「地域再生セミナー」で『食と人を活かして~スロ
ーライフ時代のまちづくり~』という話をしてきました。そのなかで、“北海
道というと満腹にさせてくれるって感じ。でもこれからは、量より質で満足さ
せてくれないとと語りました。ところが、翌日いただいた帯広名物の「豚丼」
には満足!何より地元の方が、この味を愛していることに感激したのです。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=133
■編集室だより
・師走の「さんか・さろん」はコカリナのコンサートです。
コカリナとは、木製のオカリナのような楽器。この演奏で第一人者である、
黒坂黒太郎さんをお招きし、気ぜわしい年末に清らかなひと時をという趣向
です。奥様の矢口周美さんの歌も。お誘いあわせどうぞ。
この企画は、黒坂さんと秋田県能代市二ツ井在住の当NPO理事・丸岡一直さん
(社会福祉法人二ツ井ふくし会理事長)のご縁で実現しました。二ツ井の職
人の技が、コカリナ作りに貢献しています。
◆さんか・さろん「~スローライフの調べ~黒坂黒太郎コカリナコンサート」
◆日時……12月20日(火)19時~20時30分 終了後有志で忘年会も
◆場所……平河町Mercury Room
(千代田区平河町1-4-5平和第一ビル6階 クオリティ㈱ 会議室)
◆参加費…一般2000円、スローライフ学会会員1000円
◆申込みはNPOスローライフ・ジャパン へ 12月19日までに。
TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554
メール
◇黒坂黒太郎さん・・1995年ハンガリーから持ち帰った笛をもとに日本の木工
家たちと楽器コカリナを開発。広島で被爆した木からコカリナを誕生させ、
2001年国際平和シンポジウムで特別演奏。など、メッセージ性の高い音楽活動
を展開。今回の震災で、被災した石巻市内の小学校の松でコカリナを作り、子
供達に贈り、コンサートも。
http://pub.ne.jp/kocarina96/?entry_id=3926108
現在、東日本大震災被災地支援コンサートを全国100ヶ所を目標に展開している。
http://www.kocarina.net/profile.html
◇矢口周美さん・・黒坂さんのコンサートにボーカルとオートハープ奏者とし
て参加。その甘い歌声はコカリナによくマッチし、多くのファンを集めている。
2011年12月11日(日)には、東京「紀尾井ホール」で「矢口周美うたのコンサ
ート」が開かれるそうです。ぜひこちらにも足をお運びください。
・おなじみの「キノコのママ」から便り。「西会津 佐藤昭子」さんから。
コラム「東日本大震災におもう」に登場いただこうとも思ったが、ここに。
ふくしまは、まだまだ、つらいこと、苦しいこと、悲しいことで、いっぱい
の毎日です。このメルマガを読むと、少し、心が、福島から離れて、普通の暮
らしが蘇ります。いつか、キノコのママも、スローライフを目指します。
今、福島は、ハードライフそのものです。
ときどき、筑紫さんがご健在だったらどんなにか、福島のことも報道して、
活動してくださるだろうな~と思い悲しくなります。そして、今の、福島を、
日本を、日本人を・・・見てほしかったです。
3.11から、まだ1年もたっていないのに‥‥
どうか、時々でいいですから、スローライフの皆様に福島のことを思い出し
ていただきたいです。これから、さらに、被災地ではつらい季節を迎えます。
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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。
鹿児島県
http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html
岩手県遠野市
http://www.city.tono.iwate.jp/
鳥取市
http://www.city.tottori.lg.jp/www/contents/1196922905996/index.html
佐賀県小城市
http://www.city.ogi.lg.jp/
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
株式会社サンクス・ツー
http://www.thanks2.jp/
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