瓦版2012.12.25第139号

週刊スローライフ瓦版 (2012.12.25 第139号)
発行:NPOスローライフ・ジャパン
スローライフ学会
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ことし最後の「瓦版」を届けます。編集室便りに新年向けニュースがあります。
年の初めの「さんか・さろん」は、わがスローライフ学会の増田寛也会長から
お話を。こんどだけは第4火曜日・1月22日に。日本記者クラブの会議室で。
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コラム<火曜日の鐘> 早野透(桜美林大学教授)
~~~ スローライフの昭和
総選挙から政権交代のあわただしい中で、今年も暮れる。だが、何だか新し
い政治が始まる気持ちがしない。
降る雪や明治は遠くなりにけり
これは中村草田男が昭和6年に作った句である。明治からほぼ20年経って
の作。今年は平成24年、わが大学の教え子はみんな平成生まれ。昭和もまた
遠くなっている。この10月、私は「田中角栄――戦後日本の悲しき自画像」
という本を書いた。稀代の政治家田中角栄が生きた昭和、私たちの世代が育っ
た昭和への懐旧の情が執筆のひとつの動機だった。
湯豆腐やいのちのはてのうすあかり
昭和を代表する久保田万太郎の句である。こんなスローライフの情感のあっ
た昭和に比べて、昨今は喧騒の感がするだけである。

学会コラム<緑と絆の木陰>
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中村桂子(JT生命誌研究館館長)まず生活を、そして憲法は大事に
選挙の前は、安倍さんと石原さんの憲法改正への合唱が嫌な感じで最も気に
なっていました。マスコミが原発・消費税に注目し、ここにあまり眼を向けな
いのはなぜかなとも思っていました。そして衆院での三分の二以上です。恐い
と言えばそうですが、終わった今は、冷静に、「今最も大事で必要なことから
着実にやって下さい」という気持です。それを期待し、皆でそのための努力を
すすることだと思っています。
復興のこと、成長期のつけとして生じているさまざまな社会の軋みを直すこ
と(トンネルのボルトも含めて)、理不尽な格差を生まず一人一人が毎日を落
ち着いて暮らせる社会へ向けての経済・社会政策を組み立てることなどやるべ
きことがたくさんあります。
そういう社会を作ってから、本当に憲法改正が必要だろうかと冷静に考えれ
ば、そんなことはしない方がよいという答になるはず・・・ 甘いと言われる
かもしれませんが、不戦を謳う憲法なんて今作ろうったって作れません。時の
女神の恵みですから大事にしなければもったいないと思っています。
■街角から畦道から
映画「よみがえりのレシピ」を見ました
坪井眞里(東京コミュニティパワーバンク理事長)
舞台となっている山形県庄内地方は私のふるさとです。これは在来作物を一生
懸命守り育てる人たちの物語ですが、先祖から伝わる種を絶やしてはならない
というお百姓さんの心意気、わが子をいとおしむように種を守る姿、焼畑農法
というものすごく高度な技術と、根気も力もいる労働の実態をはじめて知り、
感動しました。だだちゃ豆、外内島(とのじま)キュウリ、民田(みんでん)
ナス、温海(あつみ)カブラなど、昔の庄内では当たり前に食べていた、でも
ここにしかない懐かしい野菜が沢山出てきて、私の育った環境のなんと豊かで、
スローだったことか、そしてまだ受け継がれていることに感謝。母の作る孟宗
汁もなかなかですが、鶴岡には在来作物をステキなイタリアンへと変身させる
シェフがいて「アル・ケッチャーノ(庄内弁で、ホラ、あったわよね、という
意味)」にいけば、幸せになれること間違いなしです。東京でも再上映がある
ようですので、よろしければぜひ。 http://y-recipe.net/
■まち・むらニュース
・鳥取市 お雛さまのエッセイと絵てがみを募集
雛がたり実行委員会の八百谷(やおたに)和子さんからの便り。鳥取市用瀬町
に嫁いで22年。三児の母。今年の冬は寒いですね。雪で外出できない日には、
コンクールにご協力頂けませんか、と。
お雛さまや雛まつりにまつわるエッセイ(800字)と絵てがみを募集中で、今年
から絵てがみは小学生未満の部も設けた。締め切りは来年2月11日。何通で
も応募できる。雛がたり実行委員会 http://www.yaotani.biz/hinagatari/
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米粉のまち・胎内市から・・・
胎内市健康福祉課 元気応援係の企画「健康づくりの会」で、「べえべえ」を
調理実習しました。お年寄りが喜んでおいででした。
http://tainai-komeko.blogto.jp/archives/21376438.html
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「日光『食』の研究所」から・・・
今年も日光をご愛顧いただき、ありがとうございました。
来年も、このブログで日光の“食を発信してまいります。
http://nikkokekko.blog121.fc2.com/
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クオリティライフから・・・
育てる発酵食、寒仕込みのこだわりお味噌講座。来年の1月13日(日)に開催。
先生は、福井県越前市の「マルカワみそ」の河崎さん。1kg分のマイお味噌を。
詳しくは https://qweb.quality.co.jp/mm.cfm?mm=1056&url=5442
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コラム<象さんの散歩> 御用納めは終ったが・・・
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スローライフ活動のことしの用務は、先週にすべて終えることができた。
高岡フォーラムの幕引きに、雪がちらつく高岡へ二日間。髙橋正樹市長にあ
いさつ。その報告書をまとめるスローライフ実行委員会に出席。フォーラム
実働部隊のスローライフ逸品研究会とはこれからの論議も。
この学会フォーラムは、「逸村逸品」のことばで活動を全国的に拡げてい
く初めての試みだった。一段落でさすがにホッとしたのが正直なところ。
週末は、増田寛也学会会長と来年の活動の打ち合わせ、そして、いよいよ
最後が、この「瓦版」締切り日のてんやわんや、という次第だった。
それから、クリスマス。世田谷区のジュニヤ・オーケストラの演奏を聴い
た。さらに築地市場へ正月用食料品の買出しのお伴。どうしても欠かせない
床屋さん。年賀状づくりは苦手のパソコンでぽつりぽつり。友人との忘年会
などが二つ三つ続く。やはり、師走、年の瀬・・・ ∨ 川島正英 ∧
コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 戸越銀座
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各地に銀座と名乗る商店街はありますが、東京品川区戸越の商店街は、本物の
中央区の銀座通りにお許しをいただいて、銀座と名乗った最初の商店街なのだ
そうです。とはいえ、買い物アイテムはぐっと庶民的。コロッケ60円、串団子
50円、から揚げ90円。こんなおやつをつまみ食いしながら1.3キロを歩いている
と、安らぐ安らぐ。庶民銀座という、テーマパークに遊んだようでした。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=190
■編集室便り
□ことしの「瓦版」は、この号でお休みに
総選挙をずばり、の早野 透さんの<講話>に耳を傾けただけでなく、
<商店街ミニ・ツアー>も<忘年会>も楽しんだ「さんか・さろん」が
終わって、まさに一段落。編集室は、冬休みとさせていただくことに。
「瓦版」の次号の発行日は、元旦に当たることもあって、1月8日付けを
新年第1号ということに。ことし一年の御愛読を感謝しつつ・・・。
この新年第1号をはじめ、新しい年の「瓦版」にも読者投稿コラム
「街角から畦道から」へどんどん原稿をお寄せください。

□新年最初の「さんか・さろん」は1月22日(火)とします。
第4火曜日で「よんか」さろんとなることにご注意ください。
時刻はいつもと変わらず、夕方7時から。
スローライフ学会の増田寛也会長から「新しい年に新しい日本を描く」と
いった<講話>をうかがうことに。そのほか、川島正英ら役員から新年の
NPO、学会の活動とか、イベントなどについて。
会場は、日本記者クラブの会議室です。
(千代田区内幸町の日本プレスセンタービル)
http://www.presscenter.co.jp/access.html
今回はいつもの“講演会から懇親会という流れではなく、
講演会が始まる前、夕方の6時から7時まで、
同日本記者クラブの食堂で軽く新年懇親パーティを・・と企画中です。
詳しくは次号の瓦版で・・。有志の方々のご参加をお待ちしております。
■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。
鹿児島県
http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html
岩手県遠野市
http://www.city.tono.iwate.jp/
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
株式会社サンクス・ツー
http://www.thanks2.jp/
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最後までお読みくださって、ありがとうございました。
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