瓦版2012.12.18第138号

週刊スローライフ瓦版 (2012.12.18 第138号)
発行:NPOスローライフ・ジャパン
スローライフ学会
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きょう18日は、一年を締め括る「さんか・さろん」。講話は、早野透氏
から総選挙直後の「坩堝の政局」を。ご希望の方は、花形商店街散歩、
忘年会にもどうぞ。当日参加も大歓迎。詳細は「編集室便り」で。
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コラム<火曜日の鐘> 川島英樹(せたがや文化財団)
~~~ 12月16日、選挙の日
日曜出勤だった。朝15分早起きして、近所の小学校へ向かった。開始早々に
行けば仕事に間に合う。豪雪地などでの投票時間切り上げの報を聞くと、東京
に住むおかげと思う。もっとも一票の価値は少々低めではあるけれど…。
陽光さしこむ体育館。投票に来ているのは10人足らず。常の主からすれば、
おじいさん・おばあさん世代の人ばかり、とても穏やかだった。ショパンが流
れる投票場で、受付のスタッフが元気な笑顔で迎えてくれる。立会人の人たち
は、票を投ずるたびに、やさしい会釈をしてくれる。そうとう朝早くから準備
をしていたのだろうに。選挙は、こうした人たちに支えられている。
投票に行くのに、わざわざスーツに着替えた祖父の姿をふと思い出した。
選挙の重みは、民主主義の重み。選挙の結果も、ぼくらの肩の上に乗っかっ
てくる。でも、政治家やどこかのヒーローを担いでいれば済む世の中じゃない。
これからも選挙の時と同じくらいの関心を持って、乗っかっている連中を見つ
め、時に声をあげていこう。この民主主義お神輿、つくったのも進めるのも、
やっぱりぼくたちだ。

学会コラム<緑と絆の木陰>
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増田 寬也(野村総合研究所 顧問) 政治家の志
総選挙が終わり、自民党が圧勝した。年内には安倍政権が誕生する。ルソー
は「人民は自由だと思っているが、彼らが自由なのは議員を選挙する間だけで
あり、議員が選ばれるやいなや、人民はその奴隷となる」と代表制への疑義を
説いた。3年ぶりに政権復帰する自公の政治家にはくれぐれも謙虚に目の前の
課題を一つ一つ解決することに全力を尽くしてもらいたい。
宮沢賢治は「春と修羅」のための草稿に「政治家」という詩を残している。
「あっちもこっちも ひとさわぎおこして
いっぱい呑みたいやつらばかりだ…(略)…」
選挙目当てに12党が乱立した今回の総選挙は賢治の目にはどのように映った
であろうか。私にとって今回ほど政治家の「志」とは何かを考えさせられたこ
とはない。先週の当コラム欄で神野先生がオーランド諸島をめぐる領土紛争を
解決に導いた新渡戸稲造に触れている。私は10年ほど前にオーランド諸島を訪
れた。当時、議会議長が新渡戸の広い見識と見事な裁定についての尊敬の念を
熱く語っていたのを想い起す。真の政治家の姿とは100年の時空を超えても決
して色褪せることはないのだろう。
マックス・ウェーバーは「職業としての政治」で政治家に必要な資質として
「情熱、責任感、判断力」を挙げる。今日から次の解散までの間、選挙で権力
行使の正統性を得た政治家が、困難な課題解決のために情熱を持って判断し、
その結果に対して責任倫理に従って行動するかを注意深く見ていきたい。
■街角から畦道から
『瀬戸内海は今』刊行へ 田嶋義介(島根県立大学名誉教授、山口県光市)
23年の歩みを持つ瀬戸内海環境保全の市民団体・環瀬戸内海会議(共同代表、
阿部悦子愛媛県議ら)は、瀬戸内海への関心を高め、活動強化につなげようと
42頁の入門ブックレット『瀬戸内海は今』を来年2月に刊行する。瀬戸内海は
約3000万人を関係13府県に抱える国内最大の閉鎖性海域。内容は▽新渡戸稲造
が「世界の宝石」と呼んだ瀬戸内海の特徴▽いつ、どのように出来上がったか
▽万葉の昔から大陸との海上交通路、江戸期の天下の台所・大坂への大動脈、
幕末に開国の契機となった下関戦争など歴史に果たした役割▽戦後の工業化に
よる「病む瀬戸内海」の現実▽それに抗してきた環境保全運動▽「3・11」の
海への放射能汚染から「フクシマから見た瀬戸内海」▽里海の発想からアマモ、
アサリ再生に奮闘する漁協などの試み・・を描く。頒価は500円程度。
問い合わせ先は環瀬戸内海会議事務局(nmatchan@ms8.megaegg.ne.jp松本方)。
■まち・むらニュース
・北海道富良野 「ふらの歓寒(かんかん)村2013」開く
冬の富良野の風物詩「ふらの歓寒村」の開催。雪のブロック2000個でつくった
スノードームには、イス、テーブル、カウンターすべてが雪で作られたアイス
カフェがあり、幻想的な空間で飲み物を楽しめる。今年は、スノードーム内に
アイスミュージアムが出現。富良野の花がアイスカフェやドームに飾られる。
全長201mのコースを滑るチュービングやスノーラフティングも体験でき、大人
も子供も楽しめる。問い合わせは、ふらの観光協会(0167)22-5777
・期間:12月22日(土)~来年3月10日(日)16:00~21:00(最終入場20:00)
・場所:新富良野プリンスホテルニングルテラス横(富良野市中御料)
・入場料:300円 (小学生以下無料ただし父兄同伴)
※スノーチュービング体験1回を含む。
詳しくは http://www.furano-kankou.com/kankan.html

・福島県会津美里町の「あいづじげん」をよろしく
2011年3月、会津美里町にイメージキャラクターが誕生。その直後に大震災に
見舞われました。このため被害を受けたふるさとを復興させようと、起き上が
り小法師のごとくゆるキャラ「あいづじげん」はがんばっています。
合併五周年を迎える会津美里町の創生をイメージした「卵」型。目のまわりに
ある黒いシルエットは、町の形。(添付しているデータをご参照ください)
この地生まれといわれる名僧:天海大僧正(慈眼大師・じげんたいし)にあや
かった「あいづじげん」という名。他の自治体にあまりみられないデザイン・
名称のキャラクターで、印象に残ります。復興にがんばる「あいづじげん」を
よろしく。そして応援してください!
・さまざまなグッズのウェブ販売も → http://aizu-jigen.jp/
・詳しくは会津美里町観光協会TEL: 0242-56-4882
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米粉のまち・胎内市から・・・
回転寿司店「すし誠中条店」では、胎内名物米粉の「べえべえ」を出してくれ
ます。「海鮮べえべえ」「磯べえ」「揚げべえべえ」「スイーツべえべえ」と
種類も豊富。http://tainai-komeko.blogto.jp/archives/21081872.html
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「日光『食』の研究所」から・・・
みなさんは、地方自治法施行60周年を記念する各都道府県ごとの記念貨幣が順
番に発行されているのをご存知ですか?このたびは栃木県版が発行です。
http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-210.html
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クオリティライフから・・・
和歌山のかぶを、じっくり一時間かけてローストし、柚子と白味噌とオリーブ
オイルのソースで。紅芯大根は、珍しいピンク色の大根おろしに変身。冬のお
料理のご予約はhttps://qweb.quality.co.jp/mm.cfm?mm=1056&url=5440
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コラム<象さんの散歩> 師走選挙–絶望はまだ早い、だろうか
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総選挙に見る民意は深刻だ。私にはいくつかの不安がつのる。オセロ現象
は予測されたが、自民党への過半数支持とは。高度成長などのツケは大きく、
しかも現総裁の5年前の無責任な政権の放棄・・。それらが忘れられている
結果に驚く。また原発への賛否。反、脱、卒、など否の政策が退けられ「続」
の政権へ。さらに投票率は選後最低であった。民意の逃避の現われだろう。
政治・選挙の貧困は、ジャーナリズムの責任でもある。新潮、文春、現代、
ポスト、の出版社系の週刊誌が総選挙を採りあげた特集は、面白くおかしく
がすべてで、読むに耐えない内容だった。新聞・テレビも政治の本筋に迫る
ペン、国をただす取組みは見えなかった。多党化に引きずられたか、公平さ
を意識するあまりか、また目前のパフォーマンスに幻惑されたか。
対して、選挙期間中に出た二つの論調に注目したい。「ニューズウイーク」
日本版。「日本を悩ます絶望政治」を特集、あすの政治へ提言を試みている。
「世界」一月号。山口二郎・北海道大教授が、深くつきあってきた民主党を
論じ、野田佳彦首相に厳しい批判を加えながらも「政党政治への移行期」と
いう捉え方を示す。山口氏は、年初の著作の「政権交代とは何だったのか」
で“まだ絶望を語るときではないと説いていたが・・。 ∨ 川島正英 ∧
コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> お店ツアー
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栃木県足利市、商店街のお店を巡るツアーに行ってきました。こういう催しは
商店街が主催することが常ですが、今回は「あしかが逸品ツアークラブ」とい
う市民側の主催です。商店街の衰退は店の責任もありますが、半分は市民側に
あるというのが私の持論。その市民がお店の魅力を発見する催しをした、とい
うことはこれからお店と市民の関係が変わり、街にも変化が出てくるはずです。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=189
■編集室だより
□きょう18日の「さんか・さろん」へどうぞ・・・
<講話>総選挙も終わった。絶妙のタイミングで、早野透さんに語っていただ
く講座。政権が転換しつつある坩堝の政局の中で2013年の日本像を
「ポリティカにっぽん」風に。

・時間:19時~20時半。
・会場:小山台教育財団会議室(品川区小山4丁目)筑紫哲也の母校である
都立小山台高校の交友会館的な施設。
<有志会と忘年会>講座のあと。いつもの交流談義です。忘年会を兼ねて。
<商店街ミニ・ツアー>田中茂さんガイドのお楽しみ散歩。

☆田中茂さんから☆ 年末そぞろ歩き・つまみ食いツアーへのお誘い

スタートは、まず、戸越銀座。とある経緯によって、日本で一番初めに銀座と
いう名前を本家から譲り受けた。その経緯とは、当日の説明の中で・・・。
商店街は、全長約1.3km。関東有数を誇り、平日でも一万人以上が来客す。
数々のヒット商品が生まれ、テレビ等でも人気の街。歩いて、つまみ食いも。
その後、有名な武蔵小山商店街に。都内有数の全長800mで、いまでは珍しい
全天候型の開閉式のアーケードが特色。それも大規模店中心ではなく、250の
店舗が、がんばっています。
武蔵小山商店街の突き当たりが、旧制府立八中―都立小山台高校で、筑紫哲也
さんの母校。近くにある、小山台会館にて、例会となります。
集合 12月18日(火曜日)午後4時
場所 東急池上線戸越銀座駅(JR五反田駅乗換え、2駅目)上り線改札口
装備 寒い時期、暖かい格好で。つまみ食いもあり、小銭をご用意ください。
<忘年会>
例会後に。今回は、田中茂さんセレクトの本格炭火串焼きの居酒屋。
噂の鶏レバーと鶏ササミが一押し、お魚も美味しいとのことです。
(年末、どのような社会情勢かわかりませんが、ご一緒に一献傾けたく・・)

・時間 12月18日(火)21時より
・場所 四季酒菜 かえん」(火焔、武蔵小山駅徒歩4分)
・電話 03-3791-2294
http://locoplace.jp/t000162112/
○参加費 飲み放題で4500円。(お酒を飲まない人は2500円です)
■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。
鹿児島県
http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html
岩手県遠野市
http://www.city.tono.iwate.jp/
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
株式会社サンクス・ツー
http://www.thanks2.jp/
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最後までお読みくださって、ありがとうございました。
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