瓦版2013.4.16第154号

週刊スローライフ瓦版 (2013.4.16 第154号)
発行:NPOスローライフ・ジャパン
スローライフ学会
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きょう16日の「さんか・さろん」は、坪井ゆづる・朝日新聞仙台総局長の話。
「3・11から2年」。政治、経済、社会・・すべて惨状のまま、といえそう。
未来像を独自の視角から独自の話法で語ってもらう。(「編集室便り」から)
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コラム<火曜日の鐘> 丸岡一直(社会福祉法人二ツ井ふくし会理事長)
~~~ 「そのときノート」
どっぷりと高齢社会です。いずれ「そのとき」が来る。わかっているのに、
口にはしにくい。悩んでいるうちに、来てしまう。このままでいいのだろうか。
一つ壁を乗り越えなければ。そう思い始める人が増えてきました。
認知症になったら。延命治療を勧められたら。その先、だめだったら。葬儀
は。お墓は。財産は。準備すべきことは山ほどあるのに、家を出た子どもは頼
りにならない。田舎の老いた親(たち)は悩んでいます。
私たちはこの4月から、呼びかけを始めました。「そのとき」に備え、考え
をまとめておきましょうと。迷いをぬぐい去って、すっきりする。医療や介護
の充実にもつながることです。そのための手本もつくります。
自分の人生を、自分や家族が主体となって締めくくりたい。根底にその考え
があります。でも、いい名称がない。世間には、エンディングノートという名
前があるようですが、しっくりこない。挑戦の第一歩は、ふさわしい名称を探
し出すことです。「そのときノート」、なんて。
学会コラム<緑と絆の木陰>
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増田 寬也(野村総合研究所 顧問) 季節の変化

東北から桜の便りが聞こえてくる。今年は例年よりだいぶ早い。梅も桜も一
斉に花開くのが東北の春である。長く厳しい冬を過ごし待ち焦がれていた春が
来ると、人々は外にくり出し農作業の準備が始まる。5月の連休明け、田んぼ
に水が張られ、早苗の中に遠くの山々の残雪が映る姿は実に美しい。
都会暮しでは、四季折々の微妙な変化を感じることは難しい。知事時代の盛
岡での12年間は、自然に囲まれての生活だった。春も浅い頃の太陽の淡い光が、
初夏になるにつれ徐々に強くなる微妙な光の変化。これに合わせて、新緑の変
わる様を眺めていれば、それまで耳に入らなかった鳥のさえずりの違いもはっ
きりと聞こえてくる。人間の五感が磨かれる。おかげで、あの12年間で、私の
感受性も少しは強くなったような気がする。
最近の気象変化の激しさはとても困ったものだ。3月に真夏日を観測したり
する。桜の開花は早まるが、心も身体も準備不足で、とてもついていけない。
感受性の衰えを気候のせいにするつもりはさらさらないが、わが国が四季に恵
まれていることを感謝しつつ、季節の変化は、徐々に、スローにめぐってきて
もらいたいと思う。
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【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej
長野県売木村では、13年前からつみ草運動をしています。これは「八草茶」と
いう名のハーブティー。生産者は“村人と書かれていました。
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■街角から畦道から
芋焼酎「水俣あかり」をどうぞ 沢畑亨(熊本県水俣市久木野
ふるさとセンター・愛林館)
水俣環境モデル都市づくり円卓会議の仲間と作った芋焼酎の「水俣あかり」を
通信販売します。4合(720ml)で930円です。+箱代+送料でお送りします。
芋の香りがしっかりするなかで良い芳香があり、とっても美味しい!
この焼酎は、水俣の耕作断念地の有効利用を図ろうとして始まりました。その
経緯は焼酎の裏ラベルに。
~使うとらん休耕地ば活用したかね。カライモ栽培ならどげんかなるばい。売
るためには加工せんばね。なら焼酎が良かばい。阿久根に良か蔵のあるばい。
麹の米は、久木野ん棚田米にしよい。ビンはRビンにしよい。名前とラベル
のデザインも公募しよい・・こうして、焼酎を作りました。水俣の風景や人々
を思い、ご愛飲下さいませ。
製造:大石酒造 企画:水俣特産焼酎づくり実行委員会(代表 沢畑亨)
http://www.city.minamata.lg.jp/Material/5639.pdf
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米粉のまち・胎内市から・・・
春限定で回転寿司の「すし誠」で、「クレープべえべえ」を出しています。
米粉のクレープで生クリーム・バナナを巻いてあります。
http://tainai-komeko.blogto.jp/archives/26646112.html
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■まち・むらニュース
・北海道 「生物の多様性の保全等に関する条例」を公布
四方を海に囲まれ、広大な森林や山脈が広がり、湿原や湖沼が点在するなど
変化に富んだ自然環境で、数多くの動植物が生息・生育し、特有の自然環境と
豊かな生物の多様性が保たれた北海道。近年はエゾシカなど一部の鳥獣の著し
い増加や、アライグマなど外来種の生息域の拡大で、農林水産業被害のほか、
生態系等に係る被害が発生している状況にある。一方で生息・生育環境の悪化
によって絶滅のおそれがある種も出てきた。豊かな生物の多様性は、社会経済
発展の基盤を形成する上で重要である。その保全のため、生物の多様性保全に
ついての総合的な条例としては全国で初めて、「北海道生物の多様性の保全等
に関する条例」を策定、4月に一部施行した。(7月に完全施行される)
条例では、行政、事業者、道民が適切な役割分担と連携・協働によって希少の
野生動植物の保護、外来種対策の実施、不適切な餌付けによる生態系への被害
の防止などを進めていくことなどを定めている。
○参考ホームページ http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/skn/
○問い合わせ 北海道環境生活部生物多様性保全課生物多様性戦略グループ
電話 011-204-5987 FAX 011-232-6790
コラム<象さんの散歩> 「強靭化」という名のいつか来た道
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安部政権の高い支持率が続く。民主党が内紛にまみれ、官僚を寄せつけず
沈んだのと対照的で、さすがである。が、手法はともかく、政策には呆然と
する。底なし金融緩和、なしくずし原発再稼動、そして、公共事業の乱発。
それにしても「国土強靭化基本法」とは、おどろおどろしい。
自民党の国土強靭化調査会は、10年間に200兆円、というインフラ整備を
進める法案の提出を準備中で、先週は「日本を強くしなやかに」と題する本
の出版記念会を開き、参院選挙で真正面から掲げると明らかにした。
「大きく強く、速く速く」。ためらいもなく、あの高度成長期の掛け声を
呼び戻した。失われた10年、いや20年の責任をどう果たすつもりか。しかも、
強靭化政策が「3・11」の防災復興への便乗だろうところが許せない。その
復興計画は肝要にしても、まちづくりや暮らしを二の次に、とにかく建てる、
つくる、でいいはずはあるまい。美しいまち、やさしい気持ち、すこやかな
暮らし・・。スローライフ政治は求むべくもないのだろうか。∨ 川島正英 ∧
コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> チューリップ
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大好きな花です。真冬から顔を出し、葉の先を凍えさせながらもギュンギュン
伸びて、今頃、パカッとたった一つの花を咲かせます。あまりに一般的な花な
ので、誰でも何かしらの思い出があるのでは?父が私のために植えてくれたっ
け、知り合いのおばあちゃんが病床から見えるように私も植えたっけ。今年は
夫とオランダ大使館の花を見て、またチューリップの思い出ができました。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=205
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「日光『食』の研究所」から・・・
日光市足尾地域の備前楯山はハイキングにお手軽な山。これからはヤシオツツ
ジが見頃です。歩いたあとは足尾名物の「あんこ玉」が美味!
http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-226.html
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■編集室便り
□お待たせしました!
坪井ゆづるさんの「さんか・さろん」はきょう16日です
朝日新聞の論説副主幹時代から、政治、地域、文化などについて高く、広く
論じて注目されるジャーナリストでしたが、いまや、朝日新聞東北復興取材
センター長・仙台総局長として活躍中。『「3・11」から2年』をうかがう
には、この人を措いてほかになし。
○とき・・・4月16日(火)19時~21時
○ゲスト・・坪井ゆづるさん
○テーマ・・「3・11」から2年を経て。
○会場・・・クオリティKK(千代田区麹町3丁目3 KDX麹町ビル6階)
地下鉄麹町駅の近く。
新宿通りに面して麹町4丁目交差点から半蔵門寄り徒歩1分。
「成城石井」のビル左隣り建物の6階。
(懇親会会場でもある居酒屋「しん坊」の真向いです)
○主催・・・スローライフ学会
○参加費・・会員1000円、一般2000円。(学生500円、講師の紹介者1000円)
○申込み・・NPOスローライフ・ジャパンへ。03-5312-4141
もしくは、090-7433-1741(野口)へ。


□スローライフ学会会員からのお便りです。
・兵庫県淡路市 人形寺祥弘さんから
今朝5時33分淡路島を震源とする地震がございました。
被害は何もございません、お見舞いありがとうございます。

・青森県十和田市 竹ヶ原 公さんから

豪雪も過去の思い出としまいこむように、青森にも春の訪れがようやく
届いてきました。今年マスコミに再三登場した酸ヶ湯温泉付近とその先
にある傘松峠の雪の回廊の様子をお送りします。通学途中のこの景色を
堪能しながら時には八甲田温泉、深沢温泉の露天風呂にしばしつかり、
学業に励んでいます(?)がんばるぞ!苦学生。(写真上)

人形寺さん、ご無事で何よりでした。竹ヶ原さんまだまだ雪の壁がすご
いですね。社会人になっての学業の壁も高いことでしょう、がんばって!
□応援アルバイター緊急募集へのご協力、ありがとうございました

スローライフ・ジャパン、スローライフ学会の活動を手伝ってくれる方を
募集していましたが、すてきな応援団員を迎えることができました。
いったん募集の打ち切りです。ご協力に感謝いたしつつ。
□平成25年度の会費をお願いします。新会員も募集中。
スローライフ学会はNPOスローライフ・ジャパンが運営する学会(学長・
神野直彦、会長・増田寛也、副会長・中村桂子)です。
スローライフについて多くの分野から学び、楽しく語り合う。また、全国で
スローライフなまちづくりをすすめる皆さんとのつながりでもあります。

年会費5000円。会員は、この「瓦版」に記事を出したり「さんか・さろん」
などで交流したり。会費は下記の口座へお振り込みください。
【振込先】
ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会
三井住友銀行麹町支店 普通預金 8811176 スローライフ学会

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クオリティライフから・・・
「たまな食堂」は、おかげさまで、2013年4月23日をもって、2周年を迎える
こととなりました。この記念日を祝して、楽しい企画を計画中です。
http://qwebm.quality.co.jp/mail/u/l?p=wi-tlQGznQkZ
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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。
鹿児島県
http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html
岩手県遠野市
http://www.city.tono.iwate.jp/
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
株式会社サンクス・ツー
http://www.thanks2.jp/
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最後までお読みくださって、ありがとうございました。
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