住民主役の復興へー。4月16日「さんか・さろん」

久しぶりの「さんか・さろん」は、東京麹町・クオリティ㈱の新事務所をお借りして、坪井ゆづるさん(朝日新聞東北復興取材センター長・仙台総局長)をゲストに開催しました。
テーマは『「3.11」から2年』、久しぶりに集まった30人の参加者が、多岐にわたるお話に聞き入っていました。詳しい報告は後ほどに、坪井さんからのメッセージを抜粋します。

「東日本大震災は未曾有の巨大・広域・複合災害だ。阪神大震災の復興とは、地域の事情も時代背景も違う。阪神の場合は、どんどん人が集まってくるところが被災した。東北は人がどんどん減っているところ。
阪神はその場での復興を考えられたが、東北は津波でやられ土地を使えなくなっているので移転しなくてはならない。
今回の復興を、過疎や高齢化が進む全国各地のまちづくりのモデルケースにしなくてはならない」

「かつてない広域被災なので、かつてない対策をとらなくてはならないのに、現実は今ある制度を利用するしかない、けれども、今ある制度に縛られている。
千年に一度の惨禍に、前例踏襲で対応している。しかもその制度そのものが時代とずれている。制度に合わせた復興になってしまっていることが一番問題だ」
「こういう機会だからこそ地元の人たちが自分達で考えられるようになってほしい。住民が主役の復興へ、その主役が責任を負う構造にしていくべきだと考える」

さまざまな質問や感想は、この後の懇親会でも続きました。