瓦版2013.5.14第157号

週刊スローライフ瓦版 (2013.5.14 第157号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会**********************************************************************★★★★★GWは、スローライフをお楽しみでしたか。来週21日の「さんか・さろん」はイタリアのスローライフなまちを語ってもらう企画。講師は島村菜津さんです。「スローシティ~均質化に抗うイタリアの事例に学ぶ~」編集室便りで詳細に。★★★★★コラム<火曜日の鐘> 早野 透(桜美林大学教授)~~~ 戦跡の島もスローライフの聖地に 4月の終わり、久しぶりに沖縄に出かけた。仕事の合間をみて、慶良間諸島の渡嘉敷島を訪ねた。那覇の泊港から高速船で35分、まことに素朴な島である。レンタカーを借りて回った。島の北部、山上に近い「集団自決跡地」は、灌木に囲まれてしんとしていた。沖縄戦のとき、米兵を恐れて島の住民315人がここで亡くなった。「恒久平和への聖地の碑」と銘板にある。 瞑目しばし、次は島の南部に向かった。現れたのは、例えようもない美しいビーチである。エメラルドの海、あくまで白い砂浜、咲き乱れる花。戯れる若い家族。いいなあと羨みながら、ひとり茶店で沖縄そばを食べた。戦跡の島は、いまや「スローライフの聖地」である。それでよい。学会コラム<緑と絆の木陰> ~~~~~ 神野直彦(東京大学名誉教授) 象さんの散歩 今年は春一番が吹いたかと思うや否や、夏の到来を告げるような暑き風が、はやくも頬を撫で始めた。そろそろ夏の仕事場を開けなければと思い、軽井沢の山深き山荘へと向かった。途中で休みがてらに、スーパーに立ち寄ると、熊本産の西瓜が、「私を買って」といわんばかりに愛敬を振り撒いていたので、それを買い求めた。 翌朝はいつもであれば、野鳥のさえずりで目を覚ますのに、辺りは沈沈としている。カーテンを開けると、夜のうちに大雪が降り積っている。外出を諦め、雪景色を観賞しながら、夏の味覚の西瓜で、「雪見西瓜」と洒落込む。 西瓜を賞味していると猿の群れが、山荘の周りを走り回っている。犬猿の仲とはいうけれども、猿も雪に喜び、庭駆け回るのだと感心する。猿が踏み固めた跡を辿れば、短靴でも歩けるかもしれないと試してみたものの、象ならともかく猿ではとても無理である。 山荘に閉じ込められたまま、配信された「瓦版」を眺めると「象さんの散歩」というコラムに目が行く。このコラムに「象さんの散歩」という銘が、何故打たれているのかと考えて見れば、「象さんの散歩」した跡を辿っていくのであれば、道を誤ることなく、生をまっとうすることが出来るからに違いない。 川島さんはコラムで、私を人生の師であるかのように表現されていたけれども、それは逆である。私は猿か犬でとても「象さん」のような先達にはなれない。少しのことにも先達はあらまほしき事なり。いつまでも川島さんが人生の先達であられることを願いながら、「雪見西瓜」を頬張った。▽▽▽▽▽▽▽▽ 【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej「草引き」。この時期活躍する道具です。奈良県十津川村では村一軒の昔ながらの鍛冶屋さんが造る本物が、道の駅でも買えます。お土産にもおすすめ。△△△△△△△△△△△■街角から畦道から 日野市もゴミ処理施設で騒然 鈴木益民(日野市在住 ) 東京西部の日野市のゴミ処理施設建設で、市と地元住民の間でもめている。施設が老朽化したので、同じ場所に建て替える計画。4年前に示した時は問題なかったが、昨年秋に市長が小金井、国分寺両市と共同で運営すると発表したことで、地元が「なぜ他市のゴミまで処理しなければならないのか」と騒ぎ出した。市の説明では、①100億円ほどかかる建設費や今後の運営費も3市が分担するので、日野市の負担が軽減出来る②全国でも広域処理が進んでいる③昨年春に両市から申し入れがあったなど、もっともな理由を上げている。これに対して、地元では、境界を接していない両市との共同運営は納得出来ない、寝耳に水であり十分な説明がない、ゴミ収集車が増えて環境が悪化すると反対している。裏には、ゴミ問題でミソをつけた小金井市の姿勢や東京都市長会会長を花道にして辞める日野市長への反発もあるようだ。地元は新撰組の土方歳三の生地で、子孫が運営する資料館を訪れるファンも多い。歳三没して144年。彼はこの騒ぎをどう思うだろうか。==== PR ====米粉のまち・胎内市から・・・新しく黒川地区にできた保健福祉施設「にこ楽・胎内」オープニングイベントで「べえべえづくり体験」がありました。5キロの米粉を使い切りました。http://tainai-komeko.blogto.jp/archives/27436362.html=======■まち・むらニュース・佐賀県 昔話100話をデジタル化して伝承地域のお年寄りや一緒に暮らすおじいさん、おばあさんから昔話を聞く機会が減ってきている。佐賀県立図書館は、次世代に残す伝承遺産として、県内各地に伝わる昔話をデジタル化、ホームページで公開している。挿絵は佐賀北高校美術部、方言ナレーレーションは稲葉ゆう子さん(鹿島にわか一座「はっぴぃ かむかむ」座長)と谷口文章さん(えびすFMパーソナリティ、フリーアクター)が受け持つ。公開中の昔話は、鳥栖市に伝わる「もずと白さぎときつね」など20話。28年度までに100話を佐賀県立図書館のホームページで公開する予定。この取り組みは児童書の充実を図る事業の一環。ふるさと納税を活用している。佐賀昔話http://www.tosyo-saga.jp/kentosyo/web-mukashibanashi/index.html・東京都町田市で「フットパスシンポジウム2013in町田」フットパスとは、森林や田園地帯、古い街並みなど地域に昔からあるありのままの風景を楽しみながら歩くこと【Foot】ができる小径(こみち)【Path】のこと、まちおこしの手法としても浸透しています。早くからこの運動に取り組んでいる町田で全国的なシンポジウムが開かれます。現地ウォークもあります。5月25日(土):13時~17時45分/町田市生涯学習センター/参加無料講演会・活動報告・パネルディスカッション「フットパスによる地域振興」5月26日(日):9時20分~/フットパス現地ウォーク/1500円「多摩丘陵北西部トレイルを歩く」3~5キロ、3コース各50名問い合わせ/実行委員会事務局 ℡042-732-3056http://www.midorinoyubi-footpath.jp/FPseminar_2013p.pdfコラム<象さんの散歩> 花めぐり旅に過ごせたGW ~~~ このGWは、伊豆・河津の家に出かけ、妻の宏子が「ごきげん花めぐり旅」と呼ぶ散策に過ごした。後半は運転手役の息子も加わってくれて、花ざんまいドライブとなり、願ったり適ったりのスローライフ・ウイークとなった。 伊豆市吉奈の伝統旅館・東府やの藤棚を皮切りに、難コースだった南伊豆町長者が原のツツジ、咲き始めの下田市・了仙寺のアメリカンジャスミン・・。何より河津町バガテル公園のバラ。五分咲きにして豪華絢爛だった。 そして帰路。世界文化遺産に登録のニュースでわきたつた富士を眺めつつ、伊豆スカイラインで御殿場へ。まったくの快晴。富士は三分の白雪を頂き、南アルプスを背に、目前の燃えたつ緑、緑、緑の中で堂々であった。が、緑の中に浮かぶ藤と桐の優雅なふじ色がすばらしく、強く印象づけられた。 旅で留守していた間に、東京のわが家の庭も色とりどりに。とくに8種類のバラが、それぞれの輪をひろげて絶好頂に。こちらもお忘れなく、と嘆かれているようであり、GW後のこの一週間、庭に釘づけ状に・・。∨ 川島正英 ∧コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 安近GW~~~三浦半島・三崎港のマグロ、横須賀の「くりはま花の国」、下町“谷根千の大混雑、それに、六本木に現れた「赤いキリン」、麻布十番で見た「埼玉・小鹿野町子供歌舞伎」。いずれもこのGWで私が行ったり、見たものです。近場でお金を使わずに、これだけバラエティに富んだお楽しみ体験と思い出ができれば、遠くに行かなくとも結構。と、納得した中年夫婦の黄金週間でした。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=208&user_id=2==== PR ====「日光『食』の研究所」から・・・春恒例イベントの一つである益子陶器市(4月27日~5月6日)がありました。各ブースにいる陶芸作家と直接話が出来ることも醍醐味の一つでした。http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-230.html=======■編集室便り □5月「さんか・さろん」は、島村菜津さんに・・・ みなさんも先刻ご存知のノンフィクション作家。スローフード社会 を語って第一人者である。講演のテーマは、最近の著書そのままの 「スローシティ~均質化に抗うイタリアの事例に学ぶ~」 ということで、お願いしました。 ○とき・・・5月21日(火)19時~21時 ○会場・・・クオリティKK(千代田区麹町3丁目3 KDX麹町ビル6階) 地下鉄麹町駅の近く。 新宿通りに面して麹町4丁目交差点から半蔵門寄り徒歩1分。 「成城石井」のビル左隣り建物の6階。 ○主催・・・スローライフ学会 ○参加費・・会員1000円、一般2000円。(学生500円、講師の紹介者1000円) ○申込み・・NPOスローライフ・ジャパンへ。03-5312-4141 くわしくは http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=175 島村菜津さんの著書「スローシティ」は、光文社新書。「さんか・さろん」 の当日にも少し持ってきてもらうことにしていますが・・。 □平成25年度の会費をお願いします。新会員も募集中。 スローライフ学会はNPOスローライフ・ジャパンが運営する学会(学長・ 神野直彦、会長・増田寛也、副会長・中村桂子)です。 スローライフについて多くの分野から学び、楽しく語り合う。また、全国で スローライフなまちづくりをすすめる皆さんとのつながりでもあります。 年会費5000円。会員は、この「瓦版」に記事を出したり「さんか・さろん」 などで交流したり。会費は下記の口座へお振り込みください。 【振込先】 ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会 三井住友銀行麹町支店 普通預金 8811176 スローライフ学会 ==== PR ====クオリティライフから・・・国際中医薬膳師の金井先生が、「梅雨を快適に過ごす食養生」をテーマにお話しする講座があります。5月19日(日) 10:00~12:00「たまな食堂」http://qwebm.quality.co.jp/mail/u/l?p=AAJrxweXhFIZ=======■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。鹿児島県 http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html岩手県遠野市 http://www.city.tono.iwate.jp/日本テレネット株式会社 http://www.nippon-tele.net/クオリティ株式会社 http://www.quality.co.jp/アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社 http://www.edi.ne.jp/株式会社サンクス・ツー http://www.thanks2.jp/=======最後までお読みくださって、ありがとうございました。このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへこのメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いください。今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2=======Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会〒160-0002東京都新宿区坂町21 リカビル301TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 http://www.slowlife-japan.jp/——————————————————————————–“