瓦版2013.10.8第178号

週刊スローライフ瓦版 (2013.10.8 第178号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会**********************************************************************★★★★★あす10月9日は、わが「NPOスローライフ・ジャパン」設立10周年記念日。早稲田大学大隈講堂でのイベントは11月20日で、ことしは奈良「フォーラム」の直前です。いずれにしろ、催しはお預けに。それぞれに乾杯をよろしく。★★★★★コラム<火曜日の鐘> 丸岡一直(社会福祉法人二ツ井ふくし会理事長)~~~ 「秋田♪美人ライン」に乗って 秋田県の内陸部を北の鷹巣から南の角館まで。奥羽山脈の山ろくを走る鉄路を秋田内陸線といいます。愛称は「秋田♪美人ライン」。なにしろ、角館は名にしおう「秋田美人の本場」なのです。代表選手は歌手の藤あや子さんでしょうか。 のんびり揺られて約2時間。めざすは角館からバスで10分の劇団わらび座です。わらび劇場で8月末からミュージカル「小野小町」をやりますよと、脚本の内舘牧子さんから声がかかって、温泉ゆぽぽと田沢湖ビールにも心を引かれ、「美人ライン」に飛び乗ったのでした。 ここを拠点として60年。わらび座はいまや劇団四季、宝塚に次ぐ規模を誇り、温泉、ホテル、地ビールレストランも備え、一帯をたざわこ芸術村として経営しています。角館は新潮社を起こした佐藤義亮の出生地。その縁で新潮社記念文学館があり、県出身の直木賞作家・西木正明展が開催中でした。 期せずして、現在秋田の元気印にふれる旅でした。学会コラム<緑と絆の木陰> 増田 寛也(野村総合研究所 顧問)中尊寺を訪れて 先週、講演のため岩手県の平泉を訪れた。今回は1泊して、旧知の人々との語らいを楽しんだ。中尊寺の山田貫首によれば、昨年は過去最高の人々が訪れたとのこと。世界文化遺産への登録と復興支援の意味合いが大きいようだ。 せっかくなので、金色堂も参拝した。最近、照明が最新技術によるLEDに交換されたため、堂内の阿弥陀如来や諸仏の微妙な表情や陰影が以前よりも一層はっきりと見えるようになった。物音一つしない堂内で静かに放たれる金色の光量に、いつもながらただただ圧倒された。 それにしても、900年も昔、東北の辺境の地にこのような黄金文化が栄えたことには驚くばかりだ。戦乱が続く京都では末法思想が流布していたが、奥州藤原氏は三代に渡って、浄土思想に基づく黄金楽土をこの世に現出しようと努めたという。金の大量産地で稲作も定着し、当時の京都に匹敵する約14万人の人口を養うだけの経済力があったことが背景にあるが、平和を願い万人平等を追求する高邁な理念が広く人々の心をとらえたのだろう。 平泉には西行法師をはじめ、松尾芭蕉など多くの人が訪れ、その感動を記している。金色堂は建立後、しばらくの間は覆堂で覆われることなく、まばゆいばかりの光を放っていたというから、その光景は当時の人にとっては、まさに極楽浄土そのものであったのだろう。 帰り道、町内のあちこちでは、黄金色に色付いた田んぼで、稲刈りの真最中であった。実りの秋の風景の中で、身も心も洗われる旅だった。▽▽▽▽▽▽▽▽ 【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej福岡県みやま市「線香花火」。希少になった純国産の手作り線香花火。今の季節に求めて来年まで“熟成、寝かせておくと、柔らかい火花になるとか。△△△△△△△△△△△■街角から畦道から 日本酒で乾杯 社頭文吾(佐賀市在住) 塙の「佐賀県」じゃないけれど、部屋の窓を開け放し、涼しい風にのってくる虫の音を聞きながら、秋の夜長、薄手の掛布団の心地よさに包まれ好きな本を読む至福の夜の季節になりました。でも平日は、帰宅前につい立ち寄りたくなるのもまたこの季節。おでんと日本酒、たまりませんね。米処・酒処の佐賀県は今年の4月、「日本酒で乾杯条例」を施行。目的は「古くから親しまれている県産日本酒による乾杯の習慣を広めることにより、酒造業その他関連産業の発展及び郷土愛の醸成を図り、もって日本酒の普及を通した日本文化への理解の促進に寄与すること」、要するに、佐賀の日本酒を楽しんで地域を元気にしましょうということ。願ったり叶ったりで最初の一杯は、原産地呼称制度で認められた県産純米酒で乾杯です。「佐賀県×宝島社コラボで、女性人気の一番県を目指して、かわいいラベルの純米吟醸酒『天吹いちご酵母』がみやき町の天吹酒造さんから先月7日に発表されたの、知ってる?」を合言葉に、さあ、佐賀の酒いつ飲むの? 今でしょ! 秋一番に恵まれた運動会 川島宏子(東京都中野区「アトリエ花と生活」)酷暑、台風、それに残暑もあって、自然界の猛威に傷めつけられるさんざんの昨今です。けれども秋一番がやってきました。雨上がりの日曜日、孫と呼ばせてもらっている姪の子、麗(うらら)ちゃんと新(あらた)くんの運動会です。悪天候続のうさを吹き飛ばしてくれた一日でした。うららちゃんには小学校で最後の運動会。マーチングバンドのコンダクターとして役目をみごとに果たし、晴れやかにゆったり、持ち前のゆたかさをグラウンドいっぱいにただよわせてくれました。新くんはリレー選手。緊張で頬を染め、懸命に走っていました。手作り弁当も秋の彩りゆたかでにぎやかに―ふと40年も前の息子の運動会を想いだしました。帰り道、住宅街のあちこちの庭先から金木犀の香りがただよい、より味わい深い秋を楽しませていただいたのです。================= PR =====米粉のまち・胎内市から・・・10月26日・27日は「第3回米粉フェスタinたいない」の開催です。米粉のまち胎内市のビッグイベント、米粉を味わい、米粉を学べる2日間です。http://tainai-komeko.blogto.jp/archives/33092979.html=======■まち・むらニュース・秋田県鹿角市 「でんぱく」を開く鹿角市を会場に61の体験プログラムを通じて開催される「伝(でん)説の里」・鹿角「体験泊(ぱく)覧会」。歩く、食べる、作る、見る・・・それぞれのプログラムを地元の「語る部」らが企画している。「でんぱく」ガイドブックからお好きなプログラムに予約して参加することになる。 開催期間:10月12日~11月11日 主催:鹿角市・(株)かづの観光物産公社 予約、問合せ:電話 0186-22-0520 http://kazuno.onpaku.com ・山形県 南陽の菊まつり全国一の歴史をもつ南陽の菊まつりは今年で101回目。今年は5年ぶりに山形県菊花大会が南陽の地で復活した。県内各地から出品された大菊が美しく静かな戦いを繰り広げる。 期間:10月18日(金)から11月10日(日) 場所:南陽市中央花公園特設会場(南陽市、市民体育館敷地内) 問合せ:菊まつり実行委員会(南陽市観光協会内)電話番号0238-40-2002 http://yamagatakanko.com/eventdetail/?data_id=3068 コラム<象さんの散歩>~~~ 新聞雑感:小泉「原発」発言と坪井「東京五輪」論評 先週はテレビの連続ドラマについて書いた。きょうは新聞記事の取り扱いについて。まず小泉純一郎元首相の講演記事(10月2日・朝日新聞朝刊2面)。「原発ゼロの方針―元首相、政府に求める」の見出しで、前日の名古屋市での講演を採りあげた。趣旨は「捨て場所もない原発を経済成長に必要だとつくるより、同じ金で自然エネルギーの循環型社会をつくる方が建設的じゃないか」と。核ゴミ処分場の当てもなく原発を進めるのは無責任だと明快である。 これほどの問題提起が、20数行、1段見出しとは―。デジタル版に詳報、とあるにせよ、元首相が「今こそ政府・自民党が結束へ」と強調したのだ、この機会に政権、経済界、また世論に聞き、大きく渦まかせるべきだろう。 第二。わが会の役員である坪井ゆづる・朝日新聞東北復興取材センター長の論評記事(10月1日・朝日新聞朝刊14面)。「被災地の視線―五輪 喜べない三つの理由」の題で、復興に悪い影響を与えかねない、震災の風化を加速させないか、そして、東京への一極集中を憂える・・と。すばらしい。 東京五輪の決定直後の「瓦版」で、多極分散になじまなずと書いた私。わが意を得たり、だ。でも、朝日新聞も紙面全体の流れは、ほかの新聞、テレビと同じく、東京五輪ワッショイワッショイで歯がゆいかぎり・・∨ 川島正英 ∧コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 干す島~~~鳥羽市・菅島は風の島。風は生活の一部、風と日差しがあるからこそ、海草は乾くし、魚も乾く、そして美味しくなって、保存もできる。この風を嫌がらずに前向きにとらえて、干す文化を育てていこう。そんな動きが起きています。島を歩くといろいろなものが干してあって、実におもしろい!究極の干し物として、伊勢海老干物も登場。10月8日、その“千匹干し”が壮観です。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=229==== PR ====「日光『食』の研究所」から・・・10月19日(土)「ビーフピアinふじはら」へどうぞ!4人一組10000円で、和牛のお肉がなんと1キロ食べられるという、極上のバーベキュー大会です。http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-255.html=======■編集室便り□「逸村逸品展(スローライフ逸品展)」への出品を募集中。 11月23(土祝)・24(日)日に開催する「スローライフ・フォーラム」の 会場で、昨年と同様に「スローライフ逸品」を展示します。 皆さまご存知の「これこそスローライフ逸品!」と思われるものをご推薦 ください。自薦他薦は問いません。詳しくはこちらから。 http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=183□「スローライフ・フォーラムin奈良」お知らせ point19 なんゆう祭の一環としての今回の「フォーラム」 ==== 11月23・24日。フォーラム会場:奈良県川上村。 主催: 南部地域産業復興推進大会開催協議会 ====わが学会のことしの「スローライフ・フォーラム」は、ここまで採りあげてきた「なんゆう祭」の一環として開かれます。テーマは―「むら」に暮らす―。三年前から取り組み、ワークショップや寄り合いを積み上げ、村民の中から紡ぎだしたプロジェクトに取り組む段階となったところであり、「フォーラム」は十津川村、野迫川村、川上村からプロジェクト報告を題材にしながら、奈良県のむらづくりを語り合います。フォーラムのメンバーは、基調講演―神野直彦(東京大学名誉教授)。コーディネーターは増田寛也(野村総合研究所顧問)。パネラーは荒井正吾(奈良県知事)尾田栄章(元建設省河川局長)中村桂子(JT生命誌研究館館長)坪井ゆづる(朝日新聞東北復興取材センター長・仙台総局長)です。この「フォーラム」をこれまでずっと「スローライフ・フォーラムin奈良」と書いてきましたが、正確には「スローライフ・フォーラムin水源地のむら川上」となります。これからは、この後者の名称でいきます。「フォーラム」については、もう一度、くわしくお知らせします。□10月の「さんか・さろん」は 奈良シリーズ<奈良の魅力・「むら」の魅力>の最終回いよいよ11月24日開催のフォーラムの会場となる村、奈良県吉野郡川上村から栗山村長をお迎えします。水源地としての暮らしの心構えは、むらの暮らしの柱となる「川上宣言」にあります。その清らかな暮らし、水とともに生きる村のあり方を語っていただきます。・日時 10月15日(火) 19時~(2時間程度)・テーマ 「さあ、源流の里へ~吉野川水源地のむら『川上村』~」 ・講師 栗山忠昭 川上村村長・会場 東京・日本橋(三越デパート前)の「奈良まほろば館」で。・参加者 スローライフ学会会員に一般参加も加え 60人・主催 奈良県・NPOスローライフ・ジャパン・資料代 1000円・参加お申込みは、スローライフ・ジャパンへTEL:03-5312-4141 メール 詳しくはこちらをhttp://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=187□スローライフ版・IT塾 ———————————————いまだ、デスクトップがファイルで一杯の私ではありますが、この「瓦版」読者からさらにアドバイスがありました。スローライフ学会・会員の鈴木祐一さん、ありがとうございます。 <編集部:野口智子> ▼私は、以下のように整理をしております。ご参考下さい。(1)デスクトップは、一時保存先としては便利ですが、トラブル時に消滅するリスクあり。重要なファイルはバックアップを取っておくことをお勧めします。USBメモリか外付ハードディスクがベストだと思います。パソコンのハードディスクにも保存(マイドキュメントに)できますが、容量が増えるにつれてパソコンの動きは鈍くなるからです。(2)フォルダ(黄色のBOX)を大分類、中分類、小分類に分けると、検索時も探しやすくなります。フォルダの名前は、まず、00、01、02、と冒頭に番号をふり、所定の名前を決めます。大分類は、名のごとくジャンル毎のイメージです。例えば、大分類のフォルダ名は『01 平成25年度』。中分類のフォルダは『01上期』、『02下期』。小分類は『01個別のファイル名』が基本です。検索がスムーズに出来るようになると思います。 <吉祥寺:鈴木祐一> ——————————–読者の皆さんからのアドバイスもお寄せください。また「こんなときどうしてますか?」といった悩みもお寄せください。「今さら聞けない‥」という内容でも大歓迎です。お気軽にどうぞ。 <編集部:篠原伊佐武>==== PR ====クオリティライフから・・・「たまな食堂」の味を東京各地に伝えるキッチンカー「たまな号」。10月19日(土)20日(日)は、東京ベジフードフェスタ2013@代々木公園にうかがいます。詳しいお問い合わせは http://nfst.jp =======■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。鹿児島県 http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html岩手県遠野市 http://www.city.tono.iwate.jp/日本テレネット株式会社 http://www.nippon-tele.net/クオリティ株式会社 http://www.quality.co.jp/アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社 http://www.edi.ne.jp/株式会社サンクス・ツー http://www.thanks2.jp/=======最後までお読みくださって、ありがとうございました。このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへこのメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いください。今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2=======Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会〒160-0002東京都新宿区坂町21 リカビル301TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 http://www.slowlife-japan.jp/——————————————————————————–“