瓦版2014.12.23第240号

週刊スローライフ瓦版 (2014.12.23 第240号)



                                    発行:NPOスローライフ・ジャパン

スローライフ学会



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ことしの「瓦版」づくりは、今週号で終わりとさせてください。年の初めは、

1月6日からお届けします。新春の「さんか・さろん」は、1月20日(火)に、

学会の増田寛也会長から“地方創生”の年を語ってスタートです・・

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コラム<火曜日の鐘> 川島英樹(せたがや文化財団)

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       今年いちばん



今年一番の出来事は何かという話になった。呑み屋での会話ゆえ、自分の番

が来る前に、話題は違った方向に転がったが、ドキっとした。思いつかない。

その時、なぜか、ふと思い浮かんだのが、温泉で一泊した時のひとこま。浴場

の入口に休憩所があって、ゆったりとした椅子があり、窓越しには鬱蒼とした

木立が見えた。都合3回風呂場に通い、そのたびにそこでゆっくりした。

帰る日、最後の風呂上り。この景色ともお別れだな、と思いながら、椅子に

もたれた。ぼんやり、外を眺める。澄んだ空気に、緑が美しい。幸せな気分に

のんびりと浸る。すると、正面の木に何やら赤い点が見えてきた。よく見ると

一つじゃない。それどころか、回りの木にもたくさんある。なんのことはない。

木々が赤い実をつけているのだった。驚いた。何度もずっと見ていたのに、今

までぜんぜん気がつかなかった。ぼくは、森を見て、木を見ていなかったのだ。

2014年もあと1週間。でも、まだ1週間あるともいえる。来年の抱負の前に、

スピードを上げる師走の毎日を大切にしたい。

もしかすると、そこに「今年いちばん」が隠れているかもしれない。







学会コラム<緑と絆の木陰>



坪井ゆづる(朝日新聞東北復興取材センター長・仙台総局長)



「3.11」が「47分の3」になった



衆院選挙を取材しながら、あーあ、ここまで来たのか、と暗澹たる気持ちに

なった。自民党と公明党で3分の2の議席を維持した結果についてではない。

投票率が過去最低になったことでもない。

だれが、どう見ても、「3.11」が「47分の3」のテーマになっていたから

だ。選挙戦で、東日本大震災は全日本の政治課題というよりも、岩手、宮城、

福島の3県のローカル問題として語られた。一昨年の衆院選、昨年の参院選、

そして今回。国政選挙のたびに、震災が風化していく。

いま、被災地では、復興の槌音が響き、集団移転も少しずつ実現しつつある。

その一方で、プレハブ仮設住宅から出られず、仕事もうまく回らず、立ち尽く

す人々がいる。いわば「復興弱者」と呼ばれるような人々が生まれている。

だから、政治の出番はいくらでもある。それなのに、選挙戦では与野党とも

「被災者に寄り添い」「復興を加速させる」と語るばかり。これでは風化を止

められない。朝日新聞宮城版で選挙中に載せた有権者の声にこうあった。

「トイレまで3歩。風呂にも3歩。仮設住宅に住むのは2年と思っていたのに、

今の計画では5年になるかもしれない」







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【逸村逸品】ひとこと紹介 ? http://www.facebook.com/slowlifej

 鳥取県青谷町「懐紙」。 千年以上の歴史をもつ因州和紙の里でつくられて

 います。男性用の大判懐紙は日常の様々なシーンで活躍します。

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■街角から畦道から



竹内義昭(東京都杉並区) カズコさん――老々介護の現実 (5)



夕食後のテーブルで、カズコさんが珍しく新聞を手にしている。ブツブツつぶ

やいているのはどうやら大きな見出しを読んでいるようだ。だが、新聞を上下

逆さまに持っている。それを指摘すると「あ、そうだったね」と言いながら、

「でも」と続ける。逆でも読めるのだと。

もともと新聞大好き人間だった。認知症が始まったころ、新聞を大量にベッド

の上に持ち込んで、深夜2時、3時まで起きていたものだ。本当に読んでいた

のかどうかよくわからない。何日も前の新聞をいくつも広げているので、どの

記事が面白いかと問うと「さあね」というだけ。認知症になっても活字人間の

習性はしっかり残っているらしい。







■まち・むらニュース



・秋田県男鹿半島 「ナマハゲ」を見にきてください



重要無形民俗文化財に指定されている「ナマハゲ」。大晦日の夜、面と藁製の

衣装をつけ、「泣く子はいねがー」などと大声で叫びながら家々を巡る。

男鹿の人々にとって、ナマハゲは、怠け心を戒め、無病息災・田畑の実り・山

海の幸をもたらす神様。でも、謎がいっぱいの風習。市内の「なまはげ館」で

じっくり見てください、とあらためて呼びかけている。

問合せ:男鹿市観光商工課 TEL 0185-24-9141

http://www.namahage-oga.akita.jp/gyoji.html





・大阪府東大阪市 枚岡神社の「お笑い神事」



この一年間、おなかの底から笑ったことがありましたか?神々の笑いによって

天の岩戸が開かれた故事にならい、毎年おこなれている神事。当日朝から新し

い注連縄が組まれ、10時になると宮司の先導で「あっはっはー」と3度、その

あと各自が20分間大いに笑いあう。

日時:12月25日 午前10時

場所・問合せ:枚岡神社 TEL072-981-4177(近鉄奈良線「枚岡駅」下車)

http://www.hiraoka-jinja.org/special/owarai-shinji.html







コラム<象さんの散歩> クリスマス・イルミネーションを巡る



ことしも、街のクリスマスの灯りを訪ね歩いた。妻・宏子とふらり。計画的

でなく、一つずつ、夕暮れ、思いつくと夕飯までに一巡り、だった。

イルミネーション、といえば名前を欠かせないミッドタウン、六本木ヒルズ、

表参道はさすが。新宿南口、帝国ホテルなども歩いた。宏子は、銀座ミキモト

真珠店おなじみのクリスマスツリーが姿を消すと聞いて、そこへも出かけた。

さらに、ことし初登場の目黒川「青の洞窟」。桜並木で知られるが、その桜

の枝を青色LEDで装飾、水流に青く映える。青色LED三教授のノーベル賞

授賞式の夕で、印象深い散歩となった。ことしオープンした虎ノ門ヒルズにも。

高級感とお手頃感のバランスをとったポリシーを感じさせるビル。クリスマス

飾りもアトリウム空間と屋外広場に白を基調とした造形で、なかなかだ。

わが夫婦の採点は「やはり伝統的で落ち着いた灯りがいい」となった。一つ

は丸の内仲通り。出かけたのは東京駅100周年記念日の前夜だった。

あと一つは、恵比寿ガーデンプレイス。ことし20年だが、初めのころ”孫娘”

に「クリスマスツリーが東京一」と連れてきた懐かしい街。ガーデンの高台と

歩道のツリーもすばらしいが、クリスタルガラスのバカラ社のシャンデリアが

美しい。ことしは、同社の250周年記念で、史上最大の8mを超す飾りに創り

変えた。イルミネーションは「風格とまばゆさ」こそ・・ ∨ 川島正英 ∧







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「奈良県十津川村」から・・

冬、十津川村へバスでやってきて村内に宿泊すると、バス代が無料になります。

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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 加工所はできたけど

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とある山里の集落に農産物加工所ができました。村おこしの助成金を申請し、

それが叶って、建物ができ、ピカピカの加工機械も揃いました。でも「ここで

誰が何をするの?」。ことを進めた男性陣は、「建てれば女衆が使う」と思っ

ていた。申請する前に何も意見を聞かれなかった女性たちは「金がかかってる

と言われてもこんなに使いにくくては」と。全国各地にありそうな話です。

http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=293









■編集室便り



   □年末年始の「瓦版」ダイヤ・・。



「瓦版」は、この号がことしの最終版とさせていただき、来年の新春第一号は

1月6日(火)にお届けいたします。



ことし1年のご愛読に感謝、これからもよろしくとお願いしつつ、ことしの編

集室便りを締めくくります。





   □FM「スローライフふくしま」に出演のお知らせ



ふくしまFMの番組「スローライフふくしま」に、スローライフ・ジャパン事務

局長、野口智子が出演、スローライフのライフスタイルを語ります。

前半の放送は12月20日に済ませましたが、27日の土曜日午前11時?11時25分に

後半があります。

下記のふくしまFMのホームページから番組名「スローライフふくしま」を選び

音声をダウンロードしてお聴きいただけます。http://www.fmf.co.jp







   □スローライフ学会の「自治体会員」へどうぞ・・



道府県、市町村職員の諸兄姉へ



スローライフ学会・NPOは、これまで個人会員の活動に重きを置いてきまし

たが、この秋から自治体会員の募集に力を入れています。わが学会の会長でも

ある増田寛也さんの”増田警告”によって注目を集めつつある人口減少問題に

立ち向かう。それには、地域にスローライフのこころを広めていくことが大切

だと考えるからです。「まち・むらをちびっ子の遊ぶ里へ」をスローガンに、

連携を深めたい。人口問題の具体策をたてるお手伝いをさせてください。



この考えに賛同いただく自治体からのご一報をお待ちします。



◇年会費:50000円。

◇自治体会員になると

(1) 参加費割引があります。

(2) ホームページにバナーをつけられます。

(3) メルマガ「スローライフ瓦版」に記事を掲載できます。

(4) 記録・動画を見られます。

(5) 特別セミナーに参加できます。

(6) 年に1回、事務局が講師としてがうかがいます。

(7) さらなる展開のご相談に応じます。



詳しくはこちらから

http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=222



私たちは、人口減少に直面して、将来に向けた対策を考え、また行動していく

「まち・むら」を全力で応援します。ぜひとも、地域ごとにご検討ください。







□スローライフ版・IT塾 ——————————————–



Q:デジカメで撮った写真を年賀状に使いたいのですが、丸く切り取って載せ

たいと思っています。簡単にできる方法はありませんか。<編集室:野口智子>



A:ワードでもパワーポイントでも簡単にできます。まず画像を選択し、上の

メニューバーの図ツールの書式をクリックすると、丸や四角など図のスタイル

が表示されますので、お好きな形を選ぶだけです。他にもその横にある図の効

果を使うと枠や影なども付けることができます。





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クオリティライフから・・・

クリスマスの予定がまだの方、「たまな食堂」でおいしいオーガニック野菜が

中心の、いつもと違うクリスマスディナーはいかがでしょう? 25日(木)まで。

お申込みは>> http://qwebm.quality.co.jp/mail/u/l?p=JzJfFQTRE3gZ

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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。



鹿児島県

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岩手県遠野市

http://www.city.tono.iwate.jp/

日本テレネット 株式会社

http://www.nippon-tele.net/

クオリティ株式会社

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アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社

http://www.edi.ne.jp/

株式会社サンクス・ツー

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